

へー。
頭蓋骨って何の頭蓋骨?
頭蓋骨って何の頭蓋骨?

いやいや。
この話の流れだと人間の頭蓋骨に決まってんじゃん。
この話の流れだと人間の頭蓋骨に決まってんじゃん。

あ、やっぱり……?
そうだとは思ったけど一応ね……。
そうだとは思ったけど一応ね……。

でも、なんで頭蓋骨を家に埋め込もうなんてことになったの?

んー。
無念の死を遂げたゆえの思いってとこかな
無念の死を遂げたゆえの思いってとこかな

いまちいよくわかんないわね……。

まぁ今から紹介するのを聞いてくれればよくわかるよ。
それじゃさっそく紹介していきまっす。
それじゃさっそく紹介していきまっす。
頭蓋骨が埋め込まれたバートンアグネスホール


最初にも紹介したけど「バートンアグネスホール」という建物。
このバートンアグネスホールはイギリスのヨークシャ地方に16世紀後半ぐらいに建てられた大豪邸なの。
このバートンアグネスホールはイギリスのヨークシャ地方に16世紀後半ぐらいに建てられた大豪邸なの。

あ、ヨークシャテリア発祥の地だ。

あれ可愛いよねー!
ビーグルが一番好きだけどモフモフのヨークシャテリアもたまんない!
ビーグルが一番好きだけどモフモフのヨークシャテリアもたまんない!

話がずれてるわよ……。

おっと、そうだった。
この家を建てたのヨークシャ地方で名家だったグリフィス家の3姉妹。
彼女たちは父親である「サー・ヘンリー・グリフィス」から莫大な遺産を受け取ったことがきっかけでこの豪邸を立てることになったんだ。
この家を建てたのヨークシャ地方で名家だったグリフィス家の3姉妹。
彼女たちは父親である「サー・ヘンリー・グリフィス」から莫大な遺産を受け取ったことがきっかけでこの豪邸を立てることになったんだ。

親が金持ちっていいわね……。

ほんとそれ……。

で、3姉妹はせっかく豪邸を立てるんならってことでヨークシャーで一番立派な建物にしようと計画。
そして完成までに数年かかるような大豪邸作成計画が完成したんだ。
そして完成までに数年かかるような大豪邸作成計画が完成したんだ。

ほうほう。

ちなみにこの豪邸を建てる計画に一番張り切っていたのは末っ子のアンという女性。
彼女は図面だけでなく、家具の配置や細部の装飾まで徹底的にこだわってたらしい。
彼女は図面だけでなく、家具の配置や細部の装飾まで徹底的にこだわってたらしい。

あー。私もなんとなく気持ちわかるかも。
家の図面みたりシミュレーションゲームで家を作ったりするのが好き。
家の図面みたりシミュレーションゲームで家を作ったりするのが好き。

それをゲームじゃなくて現実でできるんだからすごいよね……。

うらやましい……。

ただ、そんなアンには過酷な運命が待ち受けていたんだ……。
邸宅が完成するまでに命を落としたアン

アンは趣味が乗馬という活発的な女性で、しかもかなりの美人だったらしい。

金持ちで美人とか最強ね。

しかし、ある日アンが愛馬を走らせて散歩しているとロマ民族の一団がアンの前に立ちはだかったんだ。

ロマ民族?

ジプシーの事だよ。

ああ、あの定住しちゃいけないって人たちか。

そそ。

そして、そのロマ民族たちはアンの美貌に取りつかれて複数人がかりでアンを暴行……。
しかも必死の抵抗をしたアンを大人しくさせるためにこん棒でさんざん殴られてしまうんだ……。
しかも必死の抵抗をしたアンを大人しくさせるためにこん棒でさんざん殴られてしまうんだ……。

ひど過ぎでしょ……。

その時はなんとか一命をとりとめて、通りすがった村人に介抱されながら姉妹たちの元に帰宅。

でも、家に着いた時にはこん棒で殴られたときの頭の傷がすでに手遅れの域にまで達してしまっていたの。

お金持ちだったら腕のいいお医者さんに来てもらったりとかできなかったの?

当時は医学では重症の頭の傷はどうしようもなかったみたいだね。

あーなるほど。

そして自分の死を覚悟したアンは2人の姉に遺言を残したんだ
「頭部を壁に埋め込んで欲しい」と遺言を残したアン

アンは帰宅してからというもの、激しい苦痛と必至に戦っていたんだけど死を感じ取ったアンは死ぬ間際に二人の姉に向かってこう言うんだ。

「邸宅が未完成のまま死ぬのは耐えられない。」
「私の首を切り離して邸宅の壁の中に塗り込んで……」
ってね。
「私の首を切り離して邸宅の壁の中に塗り込んで……」
ってね。

いくら妹の遺言だとしても自分の妹の首を邸宅の壁に塗り込むなんて無理でしょ……。

そう。
2人の姉も同じことを思ったらしくて
「私たちはそんな恐ろしいことはとてもじゃないけどできない」
と断ったらしい。
2人の姉も同じことを思ったらしくて
「私たちはそんな恐ろしいことはとてもじゃないけどできない」
と断ったらしい。

でも、その返事を聞いたアンは豹変して
「もし願いを叶えてくれないなら幽霊になって邸宅に憑りついてやる」
と言ったらしい。
「もし願いを叶えてくれないなら幽霊になって邸宅に憑りついてやる」
と言ったらしい。

邸宅への執着が半端ないわね……。

そしてまもなくアンは息を引き取ることになるんだけど、二人の姉はアンの遺言を実行はしなかったんだ。

そりゃそうよね。

ただ、その事が原因で二人の姉は怪異現象に悩まされることとなってしまう。
遺言を守らなかった二人の姉を悩ませた怪異現象

アンは死後、近くにあるバートン・アグネス・チャーチという教会の墓地に埋葬されることとなるんだけど、2人の姉は自分の妹の首を切り落とす事ができず、そのままの姿で埋葬するんだ。

さすがに遺言でも首を切り落とすことは無理だわ……。

しかし、その結果、アンの死後に完成した邸宅に移り住んだ2人の姉妹は怪異現象に悩まされることになるんだ……。

マジで邸宅に憑りついちゃったのか……。

邸宅で起こった怪異現象は主に夜な夜な聞こえてくる足跡。
かってに開け閉めされるドア。
といったポルターガイストの数々。
かってに開け閉めされるドア。
といったポルターガイストの数々。

時には女性の鳴き声やアンの遺品の位置が変わるというアンを連想させるような怪異現象も……。

もう完全にアンが化けて出ちゃってるじゃん!

そして怪異現象に耐えきれなくなった二人の姉はアンを埋葬したバートン・アグネス・チャーチの神父に調査を依頼。

話をきいた神父は
「アンの無念がこういった怪異現象を起こしているのだろう」
「これを抑えめるには遺言通りにしてあげるほかない」
と提案。
「アンの無念がこういった怪異現象を起こしているのだろう」
「これを抑えめるには遺言通りにしてあげるほかない」
と提案。

まぁ誰でもそう思うし、そう言うわよね。

そして二人の姉は覚悟をきめて埋葬されたアンの死体を掘り起こすんだけど、埋葬したときは自然なまま埋葬したはずなのに、なんとアンの首は胴体と切り離されていたらしい。

わぉー……。
首を切り落とさなくてすんだわね……。
アンなりの姉への配慮かしら……。
首を切り落とさなくてすんだわね……。
アンなりの姉への配慮かしら……。

かもね。
そして姉たちはアンの首を持ち帰り、遺言通り壁に頭蓋骨を壁に埋め込んだんだ。
そうすると怪異現象は嘘のように収まって、平穏な毎日が戻ったらしい。
そして姉たちはアンの首を持ち帰り、遺言通り壁に頭蓋骨を壁に埋め込んだんだ。
そうすると怪異現象は嘘のように収まって、平穏な毎日が戻ったらしい。

ふーん。

でも、この話を聞いてると「アンが家に憑りついている」というより、「アンが家に憑りつかれてる」って感じがするわね……。

あー。
そういう取り方もあるね。
そういう取り方もあるね。

ちなみに今も埋め込まれたままなの?

一応そうらしいよ。
埋め込まれた場所は暖炉の上の壁で埋め込んだ跡を隠すために大きな絵画が飾られてるらしいよ。
埋め込まれた場所は暖炉の上の壁で埋め込んだ跡を隠すために大きな絵画が飾られてるらしいよ。

へー。

ちなみにバートンアグネスホールは今は国の所有物になってて博物館みたいに公開されてるから気になったら足を運んでみるのもいいかもね

わざわざ頭蓋骨が埋められた後を見るためにイギリスまで行きたくないわよ……。
なんと頭蓋骨が埋め込まれているという恐怖の館の都市伝説でっす!