神の名を持つ怨霊「犬神」!惨殺された犬達の恐るべき呪詛とは!?

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ぐっさん
今回の都市伝説のテーマは「怨霊」!
それも犬が怨霊となった「犬神」について紹介していきたいと思いまっす!
マキエ
ん?犬神家の話?
ぐっさん
マキエが言ってるのは、たぶん「犬神家の一族」の事なんだろうけど、その犬神家とは一切関係ないよ。
今回紹介する犬神は「犬神憑き」とも呼ばれているんだけど、一言で言うなら犬を使った呪いみたいなもんだね。
マキエ
“犬を使う”……?
犬が死ぬ話なら聞きたくないからね……。
ぐっさん
残念ながら死んじゃう話です……。
というか犬に恨みを抱かせて殺すことで怨霊化して、その恨みを利用するって感じの呪法の話です……。
マキエ
あー。無理。ダメ。
動物ものは特にダメ……。
ぐっさん
それじゃさっそく紹介していきまっす!
マキエ
聞けよ……。

平安時代から伝わる強力な呪法「犬神」


ぐっさん
それじゃ改めて今回紹介する都市伝説は「犬神」。
平安時代から伝わる犬を使った呪法の一種です。
マキエ
平安時代?
かなり昔からあるのね。
ぐっさん
そうだね。
というか、むしろ呪いとか術とかは平安時代ぐらいが一番ピークなんじゃないかな。
平安時代には呪術を禁止する法律があったりするぐらいだしね。
マキエ
ああ、そういえば陰陽師とか安倍晴明とかも平安時代だっけ。
ぐっさん
あっ、そういえばそうだね。
今回の話もそんな感じの話だよ。
ぐっさん
そしてこの犬神は名前の通り犬の姿をした怨霊なんだけど、式神のように操ることができるんだ。
マキエ
怨霊なのに操れるの?
ぐっさん
そう。そして犬神の標的となった人は不幸が立て続けに起こったり、病気がちで短命になると言われていて、さらに呪いは子孫代々受け継がれるせいで最終的にはお家が断絶してしまうと言われている恐ろしい呪法でもあるんだ。
マキエ
なかなか強力な呪いっぽいわね……。
ぐっさん
あと、犬神に呪われた人物や一家の事を「犬神憑き」と呼ぶ事もあって、人間社会のなかでも忌み嫌われる存在となるせいで、別の意味でも生きにくくなってしまうみたいだね。
マキエ
ふーん。でも初めて聞いた話ね。
そういえば、もののけ姫にも犬神って出てなかったっけ。
ぐっさん
もののけ姫に登場しているのは山犬だね。
あれは怨霊ってわけじゃないから今回の話とは一切関係ないよ。
ぐっさん
あとあんまり聞いたことが無いのは住んでいる土地が原因かも。
この犬神は関西圏、特に四国あたりで有名な話なんだ。
マキエ
私、生まれも育ちも関西なんだけど……。
マキエ
でもなんで関西だけなの?
ぐっさん
関西だけって訳じゃないけど、理由としては動物の生息地域が関係しているんだってさ。
マキエ
どういうこと……?
ぐっさん
実は犬神は狐の生息数が少ない地域で語り継がれている話で、逆に狐が多い地域では「狐憑き」という狐による呪法が有名みたい。
マキエ
あー!狐憑きは聞いたことがある。
それの犬バージョンって事なのね。
ぐっさん
そういうこと。
ある意味、故意的に憑かせることができる狐憑きみたいなものだね。

犬の怨念を利用した犬神の作り方……。

ぐっさん
それじゃ次に犬神、もしくは犬神憑きの作り方について紹介していきまっす……。
マキエ
あ、なんか嫌な予感……。
ぐっさん
実は犬神の作り方は2種類あるんだけど、一つ目は犬を首だけ出した状態で埋めて飢餓状態にするという方法……。
マキエ
いきなり可哀そうすぎるんだけど……。
ぐっさん
そして犬の口が届くか届かないかギリギリの距離のところに食べ物を置き、飢餓状態の犬が必死に首を伸ばしたところで首を切り落とすんだ……。
マキエ
え……えええぇ……。
ぐっさん
そうすると犬は首だけで食べ物に喰らい付くんだけど、その首を祀って呪いをかけたい相手に仕向けるんだ。
マキエ
え、つまり「今まで受けていた苦しみや恨みを呪いたい相手にぶつけてきて」ってお願いする感じ?
ぐっさん
そんな感じだね。
呪いっていうのは恨みとか憎しみが強ければ強いほど威力が増すと考えられていたみたいだから、できるだけ犬を苦しめていたらしいよ……。
マキエ
なんてひどい話……。
ぐっさん
ちなみにもう一つの方法は飢餓状態の犬の首を切り落として辻道に埋めて、人がその上を踏んだり跨ぐことで恨みを募らせる方法。
ぐっさん
あとはさっき紹介したように、恨みが溜まった頃を見計らって頭を掘り出して祀って、呪いたい相手に仕向けるって感じ。
マキエ
どっちにしろ犬は殺されちゃうのか……。
マキエ
あ、あと辻道って何?
ぐっさん
辻道っていうのは交差点みたいなものかな。
簡単にいうと人通りの多い所だね。
ぐっさん
ちなみにこの呪法は非常に危険な術の一つで下手をすると術をかけている術者本人が呪い殺される場合もあるんだってさ。
マキエ
というか、普通は自分(犬)を穴に埋めた人物や、自分(犬)の首を切り落とした人物を恨むのが普通っぽいけどね……。
ぐっさん
良い子は絶対に真似しないでください。
マキエ
いや、普通に犯罪だから……。

まとめ

ぐっさん
以上が平安時代から伝わる呪法「犬神」についてでした。
どうだった?
マキエ
んー。
一言で言うなら、そうねぇ……。
マキエ
“最悪”かな……。
ぐっさん
え、マジで……。
マキエ
犬神憑きとか呪いのあたりは面白かったけど、犬神の作り方を聞いてショックだったわ……。
なんの罪もない犬になんてことを……。
ぐっさん
あー……。
まぁボクもどっちかっていうと犬派だから気持ちはわかるけどね……。
マキエ
じゃぁなんでわざわざこんな話を持ってきたのよ。
ぐっさん
いやー、犬神って単語を最初聞いた時は「犬の神様の話かな?」と思っていたんだけど、実際は真逆の話だったからさ。
マキエ
それって別に理由になってないわよね……。
ぐっさん
だからマキエに話せばちょっとは嫌な思いが紛れるかなーって……。
マキエ
どうやらイタくされたいみたいね……。
覚悟はできているのかしら……?
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10 件のコメント

  • 犬は人間の昔からの最良のパートナー。
    しかしこういう悲しい事実もあったんですねー。

    ちなみに動物系の話で以前わたしが結構衝撃受けたやつをご紹介しますね。記事候補として是非♪( ´θ`)ノ
    ☆三毛別羆事件・・とにかく衝撃的な事件
    ☆ニホンオオカミ生存説・・・ロマン系。未だに信じて探してる方もいるらしい。

    • かやんばさん、いつもコメントありがとうございます。
      >>☆三毛別羆事件・・とにかく衝撃的な事件
      >>☆ニホンオオカミ生存説・・・ロマン系。未だに信じて探してる方もいるらしい。
      記事候補のご提案ありがとうございます。三毛別羆事件は名前だけは聞いたことがあるのですがまた調べてみます!

  • いつも楽しく読ませて頂いてます。
    三毛別羆事件は私も推したいなぁ……なんせ某Web百科事典の描写が生々しくてそのシーンが想像出来てしまうんですよね……

    • 黄色の7番さん、コメントありがとうございます。
      >>三毛別羆事件は私も推したいなぁ……
      三毛別羆事件は割と人気(?)みたいですね。
      なるべく早く記事にして少しでもお楽しみいただけたらと思います。

  • 犬が殺されてかわいそうっていうのはわかります。
    でも、人間は勝手だから、蚊とかふつうに潰してますね。そこはやっぱり感情移入できるかどうかだと思います。 (T-T)

    • のんさん、いつもコメントありがとうございます。
      >>そこはやっぱり感情移入できるかどうかだと思います。
      明治時代の評論家が「鳥の血に悲しめど、魚の血に悲しまず」という言葉を残していますが、結局のところ、その人がどう感じるかが全てなんでしょうね。
      そう思うと人間は本当に身勝手な生き物なのかもしれませんね。

  • 孔雀王に面白い考察がありましたので紹介します。
    鵺を退治した時に各部をバラバラにして舟に乗せて流し、その舟が着いた場所に、犬神、蛇神(トウビョウ)、猿神が生まれたとのことです。

  • マキエの犬の神様かなって、聞いたので思い出したんですが、古来より農耕民族であった、日本人にとっての神様は自然そのもので、犬も神らしいですよ

    • オットさん、コメントありがとうございます。
      八百万の神の話ですねー。お米一粒にまで神様が宿るとはよく聞きますが動物も対象だったとは初耳でした。

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