ファンタ?
ファンタってあの炭酸飲料のファンタ?
ファンタってあの炭酸飲料のファンタ?
そそ。
ちなみにボクはグレープが好き。
ちなみにボクはグレープが好き。
私はオレンジ派かな。
いや、そうじゃなくてファンタが都市伝説ってどういう事?
実はファンタにはフレーバーにまつわる都市伝説があってね。
販売していないにも関わらず、大勢の人が飲んだことがあるというフレーバーが存在するんだ。
販売していないにも関わらず、大勢の人が飲んだことがあるというフレーバーが存在するんだ。
あー。そういえば私も何か聞いた事あるかも。
どっちでもいいじゃんと思ってスルーしてたけど。
どっちでもいいじゃんと思ってスルーしてたけど。
マキエは本当に一言多い……。
まぁ詳しくは追々紹介していくよ。
それじゃさっそく紹介していきまっす!
それじゃさっそく紹介していきまっす!
戦争が生んだ名作「ファンタシリーズ」
それじゃ改めて今回紹介するのは「ファンタ・ゴールデンアップル味」について
さっそく本題について紹介しようと言いたいところだけど、まずは簡単にファンタの歴史について紹介したいと思いまっす。
さっそく本題について紹介しようと言いたいところだけど、まずは簡単にファンタの歴史について紹介したいと思いまっす。
本題からでいいじゃん……。
まぁそう言わないでよ。
実はファンタにはちょっと面白い誕生秘話があったりするから。
実はファンタにはちょっと面白い誕生秘話があったりするから。
誕生秘話?
実はファンタはコカ・コーラが飲めなくなった結果、誕生した炭酸飲料だってしってた?
え、どういう事……。
あまり知られてはいないけど、ファンタってコカ・コーラを入手できなくなったドイツ人がコカ・コーラと同じような炭酸飲料を作ろうとしたことで誕生した炭酸飲料なんだよ。
へー。
ちなみにファンタが誕生したのは1940年、第二次世界大戦中のドイツ。
この頃は既にコカ・コーラはドイツでも大人気商品だったんだ。
この頃は既にコカ・コーラはドイツでも大人気商品だったんだ。
ふんふん。
ところが戦争が起こりアメリカとドイツは敵国同士になってしまう。
その結果、ドイツはアメリカのコカ・コーラ社からコカ・コーラのシロップを入手できなくなってしまったんだ。
その結果、ドイツはアメリカのコカ・コーラ社からコカ・コーラのシロップを入手できなくなってしまったんだ。
ああ、本社が敵国にあるならそうなっちゃうのか……。
しかしドイツ人達はコカ・コーラを飲みたがるし、ドイツのコカ・コーラ社も工場を停止させるわけにはいかない。
そこでドイツ国内で生産できるコカ・コーラ作りが始まったんだ。
そこでドイツ国内で生産できるコカ・コーラ作りが始まったんだ。
その結果、ファンタが生まれたと?
そう。
しかも当時のファンタの材料はリンゴの搾りカスと乳清という今では考えられないような物だったりもする。
しかも当時のファンタの材料はリンゴの搾りカスと乳清という今では考えられないような物だったりもする。
リンゴのカスと乳清……?
というか乳清って何……。
というか乳清って何……。
乳清は乳製品から分離した水溶液だね。
ヨーグルトとかの表面に出てきている水っぽい物だよ。
ヨーグルトとかの表面に出てきている水っぽい物だよ。
ああ、ホエイの事か。
その通りなんだけど、なんで乳清は通じなくてホエイは通じるんだ……。
でもあんまり炭酸飲料の材料とは思えない物ばかりね。
なんでそんな変な材料を使ったの?
なんでそんな変な材料を使ったの?
それは冒頭でも言ったけど当時は戦争中だったからだよ。
戦争中は今みたいに何でもかんでも材料として使える状態じゃないからね。
戦争中は今みたいに何でもかんでも材料として使える状態じゃないからね。
ちなみにリンゴの搾りカスはリンゴジャムやサイダーの材料であるリンゴの廃棄部分で、乳清はチーズを作った時にできる副産物だったりする。
究極のエコから誕生したって感じね……。
そだね。
でもそんな元々は捨てるはずだった材料から生まれたファンタはドイツ国民の間で大ブーム。
しかもヒトラーまでもが大絶賛し、現在まで脈々と受け継がれるコカ・コーラ社の看板商品になったんだよ。
でもそんな元々は捨てるはずだった材料から生まれたファンタはドイツ国民の間で大ブーム。
しかもヒトラーまでもが大絶賛し、現在まで脈々と受け継がれるコカ・コーラ社の看板商品になったんだよ。
へー。
都市伝説と化した幻の「ファンタ・ゴールデンアップル味」
それじゃ前置きが少し長くなっちゃったけど、今回のメインテーマである「ファンタ・ゴールデンアップル味」についてご紹介したいと思いまっす。
ああ、そういえばそんな話だったわね……。
リンゴの搾りカスとホエイの話ですっかり忘れていたわ……。
リンゴの搾りカスとホエイの話ですっかり忘れていたわ……。
えぇぇ……。
まぁお構い無しに話を進めるけれど、この都市伝説は2000年頃からネットを中心に出回った話なんだ。
この頃、ネットで
「昭和後期(1970年頃)に“ゴールデンアップル味”ってあったよな」
っていう話が出回ったんだ。
「昭和後期(1970年頃)に“ゴールデンアップル味”ってあったよな」
っていう話が出回ったんだ。
うん。
ところが、当時ファンタにはそんなフレーバーは存在していなかったんだよ。
ただ一方で「確かに売っていた」という人や「俺は絶対に飲んだ事が有る」という人が続出して、話は徐々に大きくなっていったんだ。
そういえば私も飲んだ事があるような。
しかも割と最近だったような気がする。
しかも割と最近だったような気がする。
ああ、それは2002年頃に新発売されたゴールデンアップル味だね。
今回の話はゴールデンアップル味が発売されていなかった1970年頃の話だから。
今回の話はゴールデンアップル味が発売されていなかった1970年頃の話だから。
ふーん。
そして“飲んだことがある”という側の人と“そんなものは無かった”という側の人が議論を繰り返していくうちに話がどんどん大きくなって、最終的にはコカ・コーラ社が正式にフレーバーの存在の有無を発表するまでに至ったんだ。
へー。
コカ・コーラ社はなんて?
コカ・コーラ社はなんて?
コカ・コーラ社の答えは
「過去に日本国内でそのような製品を販売したことはない。」
だったよ。
「過去に日本国内でそのような製品を販売したことはない。」
だったよ。
なんだ。
答え出てるじゃん。
答え出てるじゃん。
と、思うでしょ?
実はそんな簡単に話は終わらないんだよ。
実はそんな簡単に話は終わらないんだよ。
え、なんで……?
公式が正式に否定したんでしょ……?
公式が正式に否定したんでしょ……?
なぜなら圧倒的に「飲んだことがある」派の方が多かったから……。
公式が否定したのにも関わらず?
そう。
むしろ公式が否定したことで
「じゃぁ、このゴールデンアップルの記憶は何なんだ」
って事になって、さらに話は大きくなり次第にゴールデンアップル味は都市伝説のように語られるようになったんだよ。
むしろ公式が否定したことで
「じゃぁ、このゴールデンアップルの記憶は何なんだ」
って事になって、さらに話は大きくなり次第にゴールデンアップル味は都市伝説のように語られるようになったんだよ。
ゴールデンアップル味の正体は記憶の混同?
それじゃ最後に今回の都市伝説の有力な仮説についてご紹介したいと思いまっす。
この仮説は「ゴールデンアップル味は無かった」という事を前提にした仮説なんだけど、今回の騒動は記憶の混同が原因ではないかといわれているんだ。
というと?
まず、今回の話の舞台である1970年代には「アップル味」は実は存在します。
あ、そうなの?
うん。1974年にはアップル味が販売されていて公式も認めている。
一方で公式が嘘を言っていない限りゴールデンアップル味は存在しない。
一方で公式が嘘を言っていない限りゴールデンアップル味は存在しない。
ふんふん。
ところがアップル味が登場した翌年の1975年に「ゴールデングレープ味」が登場しているんだ。
アップル味とゴールデングレープ味……。
つまり似た様な時期に登場したフレーバーがごちゃ混ぜになって記憶に残っていたって事?
つまり似た様な時期に登場したフレーバーがごちゃ混ぜになって記憶に残っていたって事?
そう。
しかもゴールデングレープはグレープ味にも関わらず名前の通り黄金色をしていて、コップに注ぐとアップルジュースと見分けがつかないぐらいだったんだよ。
しかもゴールデングレープはグレープ味にも関わらず名前の通り黄金色をしていて、コップに注ぐとアップルジュースと見分けがつかないぐらいだったんだよ。
ちなみにこれがゴールデングレープ味のファンタ
ああー……、これはアップル味と間違えても仕方ないわね……。
でもなんでコカ・コーラ社は何故そんな紛らわしいフレーバーを販売したのかしら。
でもなんでコカ・コーラ社は何故そんな紛らわしいフレーバーを販売したのかしら。
それは着色料の問題だったみたい。
当時、グレープ味に使用していた着色料の問題を指摘されて一時的に使えなくなってしまったんだ。
当時、グレープ味に使用していた着色料の問題を指摘されて一時的に使えなくなってしまったんだ。
問題?
うん。指摘事項については詳しくは分からなかったんだけど“発がん性物質が含まれていた”とか“色素沈着が起こる”とかが言われていたんだって。
ふーん。
そしてその結果、コカ・コーラ社は着色料を使わない状態でグレープ味を販売しなければならくなったんだけど完成した製品はグレープにしては色が黄金色だった。
そこでグレープに“ゴールデン”という名前を付ける事で問題の解決を図ったんだよ。
そこでグレープに“ゴールデン”という名前を付ける事で問題の解決を図ったんだよ。
ああ、金色のグレープって事にしたのか。
そそ。
その証拠に新しい着色料が開発されて通常のグレープが発売できるようになったらゴールデングレープ味は販売中止になったしね。
その証拠に新しい着色料が開発されて通常のグレープが発売できるようになったらゴールデングレープ味は販売中止になったしね。
なるほど。
つまりゴールデングレープから出てくる金色のグレープ味を見てアップルと勘違いした上、記憶が徐々にゴールデングレープからゴールデンアップルに変わっていったって事ね。
つまりゴールデングレープから出てくる金色のグレープ味を見てアップルと勘違いした上、記憶が徐々にゴールデングレープからゴールデンアップルに変わっていったって事ね。
まぁあくまで仮説だけどね。
まとめ
以上がファンタにまつわる都市伝説「ゴールデンアップル味」についてでした。
どうだった?
どうだった?
なかなか面白かったわね。
こういう身近にある都市伝説の話は割と好きよ。
こういう身近にある都市伝説の話は割と好きよ。
でもまぁ割と説得力のある仮説だったから記憶の混同って可能性が高そうね。
まぁ可能性だけの話ならそうだろうけど、もしかしたら本当にあったかもしれないと思うと色々ワクワクしない?
え、なんで……?
ほら、例えばゴールデンアップル味が販売されている平行世界線に一時的に移行していたとか……。
スケールが大きいんだか小さいんだか良く分からない話ね……。
でも、そういう偽物の記憶というか冷静に考えるとあり得ないのに、まるで本当の記憶のような事って私もあるわね。
あ、そう?
どんな話?
どんな話?
入院していたおばーちゃんをお見舞いに行った時、おばーちゃんの具合が急に悪くなったから私がナースコールを押したんだけど、その時に来た看護師さんはナース服を前後ろ逆に着てて、しかも右手は真っ黒だったっていう……。
怖い上にしかもなんか前も聞いた気がする……。
それも読者のRED RUMさんのリクエストにお応えして「ファンタ・ゴールデンアップル味」についてご紹介したいと思いまっす!