え、悪魔が聖書を書いたの?
なんで悪魔がわざわざ聖書を?
なんで悪魔がわざわざ聖書を?
ん~、正確には聖職者が「悪魔の力を借りて作った聖書の写本」かな。
この写本にはちょっとした面白い伝説や謎、さらには特徴的な見た目も相まってかなり有名な写本でもあるんだ。
この写本にはちょっとした面白い伝説や謎、さらには特徴的な見た目も相まってかなり有名な写本でもあるんだ。
特徴的な見た目?
実はこの写本、重量が75㎏あって一人じゃ持てないほど巨大な写本なんだよ。
は!?
気になってきたところで早速紹介していきまっす!
1人じゃ扱えないギガ級の写本「ギガス写本」
それじゃ改めて今回紹介する都市伝説は悪魔が書いた写本「ギガス写本」について。
まずはその現物を見てもらおうと思うんだけど、その写真がこちら!
まずはその現物を見てもらおうと思うんだけど、その写真がこちら!
でかっ!!!
え、なにこれ……。
なんかだまし絵みたいに見えるけど、これが本……?
なんかだまし絵みたいに見えるけど、これが本……?
うん。
ちなみに大きさは高さ92cm、幅50cm、厚さ22cmもあって、重さは最初に言った通りなんと75kgもあったりします。
ちなみに大きさは高さ92cm、幅50cm、厚さ22cmもあって、重さは最初に言った通りなんと75kgもあったりします。
本というか、これってもうほとんどドアじゃん……。
あー。確かに子供用のドアぐらいはあるかもね。
そういえばさっきから“写本”って言ってるけど何の本なの?
この写本は聖書の写本だよ。
ちなみにカトリック教会の最古の修道会と言われている「ベネディクト会」の写本で旧約聖書と新約聖書が入り混じる非常に珍しい聖書なんだって。
ちなみにカトリック教会の最古の修道会と言われている「ベネディクト会」の写本で旧約聖書と新約聖書が入り混じる非常に珍しい聖書なんだって。
旧約聖書と新約聖書って何が違うの?
んー。細かく説明すると長くなるから割愛するけれど旧約聖書は紀元前5世紀頃にまとめられたユダヤ教の聖書、新約聖書はイエス・キリストが誕生した以後をまとめたキリスト教の聖書って感じかな。
つまり総まとめ本みたいな?
んん~……。ちょっと違う……ような……?
ボクもそこまで詳しくはわからないけれど、ギガス写本には聖書以外にも病気の治療法や泥棒の対策方法など日常で役立つ情報も書かれているんだって。
ボクもそこまで詳しくはわからないけれど、ギガス写本には聖書以外にも病気の治療法や泥棒の対策方法など日常で役立つ情報も書かれているんだって。
こんな巨大な本に治療法を書かれても調べるときに滅茶苦茶苦労しそうね……。
だねぇ……。
そしてここからが本題なんだけど、実はこの写本はたった一晩で作られたという伝説が残っているんだ。
いや、無理でしょ。
そんな冷静に反論されても……。
悪魔の力でたった一晩で作られた……?
それじゃ次はギガス写本にまつわる伝説について紹介していくね。
このギガス写本は13世紀の初めに作られたと言われているんだけど、作ったのは教会の誓いを破って罰を受けていた修道僧だと言われているんだ。
このギガス写本は13世紀の初めに作られたと言われているんだけど、作ったのは教会の誓いを破って罰を受けていた修道僧だと言われているんだ。
罰を受けていた修道僧?
そう。
まず当時、写本という行為は苦行の一種だったらしくて修行の一環でもあったんだって。
まず当時、写本という行為は苦行の一種だったらしくて修行の一環でもあったんだって。
ふんふん。
そして罰を受けて監禁される事になった修道僧は一晩で聖書の写本を作り上げて修道院に栄光をもたらす事で自分の罪も帳消しにしてもらおうと思いついたんだって。
で、本当に実行する事になったんだけど、いざ実際にやってみるととても一晩じゃ完成させる事が出来ないと分かったらしい。
いや、普通はもうちょっと早く気付くでしょ……。
ほら、その時のテンションに身を任せて後で後悔するなんてよくあるじゃん。
この時の修道僧もそんな感じだったんじゃないの?
この時の修道僧もそんな感じだったんじゃないの?
私はそんな事は無いけどね……。
まぁ確かにマキエの場合は後悔だけはしないもんね……。
あ……?
まぁそれは置いといて、とにかく一晩じゃ写本を完成させることができないと分かった訳だよ。
そこで修道僧が次に思いついたのが「悪魔と契約して悪魔に作ってもらう」という方法。
そこで修道僧が次に思いついたのが「悪魔と契約して悪魔に作ってもらう」という方法。
なんとその修道僧は堕天使ルシファーと取引して本を完成させてもらう事にしたんだって。
そんなのアリなの……?
というか頼る相手を間違ってない……?
というか頼る相手を間違ってない……?
人間って追い詰められると冷静な判断ができなくなるからね……。
しかも苦行の一環で始めた事を無理だからって悪魔に丸投げってのもある意味すごいわね……。
まぁ聖書作りを手伝う悪魔も悪魔だと思うけど……。
まぁ聖書作りを手伝う悪魔も悪魔だと思うけど……。
まぁそれはさておき、最終的には悪魔の手助けにより一晩で写本が完成。
そしてその修道僧は感謝の意味を込めて写本に悪魔の挿絵を入れることにしたんだ。
そしてその修道僧は感謝の意味を込めて写本に悪魔の挿絵を入れることにしたんだ。
ちなみにその悪魔の挿絵がコレ。
……。
この挿絵を見て悪魔の反感を買ってなきゃいいけどね……。
この挿絵を見て悪魔の反感を買ってなきゃいいけどね……。
まぁ聖書を完成させる見返りが修道僧の魂だったそうだから、どっちにしろ修道僧は生きてはいないだろうけどね……。
え、取引材料は魂だったの……?
なんかその修道僧、やってることがバラバラね……。
なんかその修道僧、やってることがバラバラね……。
まとめ
以上が悪魔の聖書「ギガス写本」についてでした。
どうだった?
どうだった?
写本自体は珍しいし面白かったわね。
一度本物を見てみたいかも。
一度本物を見てみたいかも。
実物はスウェーデンの国立図書館に保管されているそうだけど、劣化を防ぐために一般公開はされてないみたいだね。
ふーん。
で、実際はどうなの?
で、実際はどうなの?
実際って?
こんなの一晩じゃ絶対作れないでしょ?
ああ、まぁ一晩で作り上げたというのは伝説上の話だとしても筆跡や使われたインクから考えて一人で作った物だと言われているみたいだよ。
マジで……。
これを一人で……?
これを一人で……?
ちなみに一人で作ったら最低10年はかかるみたいだね。
え、本を書き写すだけでそんなにかかるの?
なんせ600ページだし挿絵もあるからね。
専門家が当時の羽ペンで試してみたところ挿絵や装飾文字を抜きにして不眠不休で書き続けて数年はかかるって計算したみたい。
専門家が当時の羽ペンで試してみたところ挿絵や装飾文字を抜きにして不眠不休で書き続けて数年はかかるって計算したみたい。
伝説上ではちょっとアレな修道僧も、実際はすごい頑張り屋さんだったのかしらね。
かもね。
ちなみに海外だとこのギガス写本の悪魔の挿絵のスマホケースやクッションとかも販売されてるみたいだよ。
ちなみに海外だとこのギガス写本の悪魔の挿絵のスマホケースやクッションとかも販売されてるみたいだよ。
絶対いらない……。
それも読者のRED RUMさんからのリクエストにお答えして悪魔が書いた聖書「ギガス写本(Codex Gigas)」についてご紹介したいと思いまっす!