

グリーンチルドレン……。
そういえば、なんか前にも子供が出てくる似た様な都市伝説を紹介してなかったっけ。
そういえば、なんか前にも子供が出てくる似た様な都市伝説を紹介してなかったっけ。

え、あったっけ……?
紹介した都市伝説のなかで子供が関係する話って言えば黒い目の子供が現れるっていう「Black Eyed Kids」ぐらいだけど……?
紹介した都市伝説のなかで子供が関係する話って言えば黒い目の子供が現れるっていう「Black Eyed Kids」ぐらいだけど……?

ああ、それだ……。
全然違うわね……。
全然違うわね……。

子供っていう所しか共通点無いね……。

で、そのグリーンチルドレンってのはどんな話なの?

グリーンチルドレンはイングランドに伝わる都市伝説なんだけど、ある日突然、未知の言語を話す二人の子供が現れる話なんだ。
しかもその子供達の肌は全身緑色でね。本人たちが言うには地下世界からやってきたそうだよ。
しかもその子供達の肌は全身緑色でね。本人たちが言うには地下世界からやってきたそうだよ。

へー。ちょっとファンタジーっぽくて面白そうね。

それじゃさっそく紹介していきまっす!
グリーンチルドレンが現れたイングランド「ウールピット」

それじゃ改めて今回紹介するのはイングランドに伝わる都市伝説「グリーンチルドレン」について。
この話は12世紀のイングランド、サフォーク州にあるウールピットと呼ばれる村で起きたと言われているお話です。
この話は12世紀のイングランド、サフォーク州にあるウールピットと呼ばれる村で起きたと言われているお話です。

この話の舞台であるウールピットの村の近くには家畜を襲う狼を捕まえる罠用の穴が掘られていたそうなんだけど、ある日村の農夫がその穴の近くを通った時に二人の男女の子供達を発見するんだ。

ふんふん。

その子供たちは今まで見た事が無いような服を着ていたそうなんだけど、それ以上に農夫を驚かしたのが子供たちの肌の色。

なんと子供たちの皮膚はまるで植物のような緑色をしていたんだよ。


ピッコロみたいな?

う~ん……。
例えがなんか引っかかるけど、まぁそんな感じかな……。
例えがなんか引っかかるけど、まぁそんな感じかな……。

で、驚いた農夫は一先ず子供達を捕まえてウールピットに連れて帰ったはいいものの、処遇に困って最終的に騎士の称号を持つチャード・ド・ケインという人物の家に連れていったんだって。

連れて行ったというか、お偉いさんに厄介ごとを押し付けているだけじゃん……。

まぁそうかもね。
で、最終的に子供達の身柄はリチャードが預かる事なり、お腹を空かした様子だったからとりあえず子供達に食事を与えたんだって。
で、最終的に子供達の身柄はリチャードが預かる事なり、お腹を空かした様子だったからとりあえず子供達に食事を与えたんだって。

ふんふん。

ところが子供達は何故か食べない。

ん、なんで?
お腹空いてるんでしょ?
お腹空いてるんでしょ?

うん。
ただ、子供たちは出された食事を食事だと認識できていないようだったらしいよ。
ただ、子供たちは出された食事を食事だと認識できていないようだったらしいよ。

え、どういう事。

まぁこの話が本当なら今までの食べていた物がまったく違うんだろうね。
ただ、そこに偶然、村で収穫された豆が運び込まれたそうなんだけど、子供たちはその豆を非常に欲しがって、試しに与えて見たら生のままバクバクと食べ始めたんだってさ。
ただ、そこに偶然、村で収穫された豆が運び込まれたそうなんだけど、子供たちはその豆を非常に欲しがって、試しに与えて見たら生のままバクバクと食べ始めたんだってさ。

へー。

そしてリチャードは子供達に豆を与え続けたんだけど、男の子の方はどんどんと衰弱していき死亡してしまうんだ。

あらら……。
女の子のほうは……?
女の子のほうは……?

女の子のほうはどんどん元気になっていったそうだよ。
そして次第に普通の人間と同じ食事も食べ始めて、現地の言葉である英語も少しずつ覚えていったんだって。
そして次第に普通の人間と同じ食事も食べ始めて、現地の言葉である英語も少しずつ覚えていったんだって。

へー。

さらに普通の食事を取り始めて以降、少女の肌の色は徐々に緑色から肌色に変わっていったそうだよ。

なんか化学変化みたいで面白いわね……。

そして徐々に英語が喋れるようになった少女に
「きみはどこから来たのか」
と尋ねると、少女は
「地下にある国から来た」
と答えたんだって。
「きみはどこから来たのか」
と尋ねると、少女は
「地下にある国から来た」
と答えたんだって。

地下にある国……?

うん。
なんでも太陽の光が殆ど入らない国らしくてね。
そこで家事を手伝っていると大きな鐘の音が聞こえて気が付いたら狼の罠の穴の中にいたんだってさ。
なんでも太陽の光が殆ど入らない国らしくてね。
そこで家事を手伝っていると大きな鐘の音が聞こえて気が付いたら狼の罠の穴の中にいたんだってさ。

うーん……。
異世界転生的な……?
異世界転生的な……?

どうだろ。
ちなみにその後、女の子はキリスト教徒として洗礼を受けてアグネス・バリーという名前を貰い、普通の人と同じ様に暮らしていたそうだよ。
ちなみにその後、女の子はキリスト教徒として洗礼を受けてアグネス・バリーという名前を貰い、普通の人と同じ様に暮らしていたそうだよ。

ああ、普通に定住できたんだ。

だね。
ただグリーンチルドレンが現れたのはイングランドだけじゃないんだ。
ただグリーンチルドレンが現れたのはイングランドだけじゃないんだ。

え?
スペインにもグリーンチルドレンが現れていた……?

さっきの話はイングランドのウールピットと呼ばれる村で起こった話なんだけど、実は別の所でも非常に良く似た出来事が起こっているんだ。

別の所でも緑色の子供が現れたってこと?

そう。
もう一つの話の舞台は1887年のスペインのバンホスという村。
その村のそばには洞穴があったそうなんだけど、その洞穴から突然二人の男女の子供が現れたんだって。
もう一つの話の舞台は1887年のスペインのバンホスという村。
その村のそばには洞穴があったそうなんだけど、その洞穴から突然二人の男女の子供が現れたんだって。

ほう……。

さらにこの子達もウールピットの時の子供達と一緒で皮膚の色が植物のような緑色をしていたそうなんだ。
そして二人の子供は村人に捕まり村に連れて帰られたそうなんだ。
そして二人の子供は村人に捕まり村に連れて帰られたそうなんだ。

今の所、場所が違うだけで話はまったく一緒ね……。

そして緑色の子供達はバンホスの住人によって保護されて食べ物を与えられたんだけど、何も食べずに男の子は5日後に衰弱死。
女の子は食事にだされた豆だけを食べたそうなんだ。
女の子は食事にだされた豆だけを食べたそうなんだ。

そして豆なら食べると理解した村人は女の子に豆を与え続けるとどんどんと回復。
次第に少しづつスペイン語も覚え初めたそうなんだ。
次第に少しづつスペイン語も覚え初めたそうなんだ。

いや、もう全く一緒の話じゃん……。
イングランドがスペインになっただけじゃん……。
イングランドがスペインになっただけじゃん……。

どうせその女の子は喋れるようになったスペイン語で「地下から来た」とか言うんでしょ?

あっ!ネタバレされた!

いや、ネタバレも何もここまで一緒だったら普通気付くわよ……。

でもまぁその通り。
彼女曰く「一部分しか太陽の光が差し込まない国からきた」って言ったそうだよ。
彼女曰く「一部分しか太陽の光が差し込まない国からきた」って言ったそうだよ。

ただイングランドのほうと違うのは女の子の方も捕まってから5年後に死亡してしまうという点かな。

あら、死んじゃうの……?
そういう意味ではまだイングランドバージョンのほうがいいわね……。
そういう意味ではまだイングランドバージョンのほうがいいわね……。

イングランドバージョンとか言うなよ……。
一応別の話なんだから……。
一応別の話なんだから……。

アンタも“一応”って言ってんじゃん……。
まとめ

以上が海外で語られている都市伝説「グリーンチルドレン」についてでした。
どうだった?
どうだった?

あれ?終わり?
検証とか無いの?
検証とか無いの?

うーん。検証というか仮説はいくつかあるけどね。
例えば「子供達は地底人、もしくは宇宙人だった」とか「肌が緑色だったのは栄養不足や日光不足が原因だった」とか。
例えば「子供達は地底人、もしくは宇宙人だった」とか「肌が緑色だったのは栄養不足や日光不足が原因だった」とか。

え……?
栄養不足だと肌が緑色になんの……?
栄養不足だと肌が緑色になんの……?

まぁ普通はならないよ。
どれも根拠のない仮説ばかりだから何ともいえないけどね。
どれも根拠のない仮説ばかりだから何ともいえないけどね。

ふーん。

あ、でも話の出所というか伝承元ははっきりしているよ。
この話は1189年頃に歴史家の“ニューバーグのウィリアム”って人が描いた「英国事件史(Historia rerum Anglicarum)」に記載されている話なんだって。
この英国事件史には1066年から1198年ぐらいまでの出来事が記載されているそうだよ。
この話は1189年頃に歴史家の“ニューバーグのウィリアム”って人が描いた「英国事件史(Historia rerum Anglicarum)」に記載されている話なんだって。
この英国事件史には1066年から1198年ぐらいまでの出来事が記載されているそうだよ。

へー。
じゃぁ割と信憑性が高いってこと?
じゃぁ割と信憑性が高いってこと?

いや……。どうだろ……。
「騎士のリチャードって人が言うには緑色の子供が現れたらしい」
みたいな感じで書かれているみたい。
「騎士のリチャードって人が言うには緑色の子供が現れたらしい」
みたいな感じで書かれているみたい。

あと吸血鬼とか幽霊の話とかも多いみたい。

それ、歴史書というか都市伝説をまとめた本じゃん……。
それも読者のトトラさんのリクエストにお応えして「グリーンチルドレン」についてご紹介したいと思いまっす!