伝説のクソゲーとビデオゲームの墓場……?
なんか興味をそそられるような、そそられないような……。
なんか興味をそそられるような、そそられないような……。
そう?
むしろ“伝説のクソゲー”とか聞くとワクワクしない?
むしろ“伝説のクソゲー”とか聞くとワクワクしない?
いや、全然……。
というか、なんでクソゲーって聞いてアンタはワクワクするのよ……。
というか、なんでクソゲーって聞いてアンタはワクワクするのよ……。
クソゲーってゲームとしては楽しめないけれど、クソゲーであると理解した上でプレイしたら理不尽さや意味不明さが結構面白かったりするんだよ。
話のネタにもなったりするし。
話のネタにもなったりするし。
あっそう……。
まぁアンタの趣味はいいとして、今回はどんな話なの……?
まぁアンタの趣味はいいとして、今回はどんな話なの……?
今回は海外が舞台の話なんだけど、アメリカには
「会社を倒産に追い込んだ伝説のクソゲーがニューメキシコ州の砂漠に大量に埋まっている。」
っていう都市伝説があるんだよ。
「会社を倒産に追い込んだ伝説のクソゲーがニューメキシコ州の砂漠に大量に埋まっている。」
っていう都市伝説があるんだよ。
都市伝説としてはくだらない感じがするけれど、ちょっと気になる話ではあるわね。
でしょ。
しかもその話は実は都市伝説ではなく実話だったという事も明らかになっていたりします。
しかもその話は実は都市伝説ではなく実話だったという事も明らかになっていたりします。
まじで!?
それじゃ早速紹介していきまっす!
会社を潰した伝説のクソゲー『E.T.』
それじゃ改めて今回紹介する都市伝説は伝説のクソゲーとビデオゲームの墓場について。
まずはその伝説のクソゲーとよばれるゲームから紹介していくけれど、そのゲームのタイトルはずばり『E.T. The Extra-Terrestrial』!
まずはその伝説のクソゲーとよばれるゲームから紹介していくけれど、そのゲームのタイトルはずばり『E.T. The Extra-Terrestrial』!
E.T.?
E.T.ってあの映画のE.T.?
E.T.ってあの映画のE.T.?
そうそう。世界中のほとんどの人が知っているSF映画のE.T.。
このE.T.が初めて公開されたのは1982年なんだけど、その頃のアメリカではAtari社が作った『Atari 2600』という家庭用ゲーム機が大流行していたんだ。
このE.T.が初めて公開されたのは1982年なんだけど、その頃のアメリカではAtari社が作った『Atari 2600』という家庭用ゲーム機が大流行していたんだ。
今で言うプレステ4みたいな感じ?
まぁイメージとしてはそんな感じかな。
ただ市場シェアでいうとAtari 2600がゲーム業界のシェアの8割を占めていたっていう話もあるから、むしろプレステ4より人気だったのかも。
ただ市場シェアでいうとAtari 2600がゲーム業界のシェアの8割を占めていたっていう話もあるから、むしろプレステ4より人気だったのかも。
へー。
そしてAtari社の社長はさらなるシェアの獲得と爆発的ヒットを狙って、当時興行収入一位を記録したE.T.を題材にゲームを作ることを決意。
Atari社は24億円もの大金を払ってE.T.の版権を購入したんだ。
Atari社は24億円もの大金を払ってE.T.の版権を購入したんだ。
映画とかアニメを元に作られたゲームって大概は盛大にコケるわよね……。
まぁ中には名作になるゲームもあるけどね。
ただ、今回のE.T.についてはマキエの予想通り盛大に失敗し、会社が倒産するだけじゃなくアタリショックと呼ばれるゲーム市場の崩壊にもつながる事になるんだ。
ただ、今回のE.T.についてはマキエの予想通り盛大に失敗し、会社が倒産するだけじゃなくアタリショックと呼ばれるゲーム市場の崩壊にもつながる事になるんだ。
なんかスケールが大きい話になってきたわね……。
5週間で開発したゲームが500万本の不良在庫にトランスフォーム
E.T.の版権を購入したAtari社はE.T.のブームが冷めないうちにゲームを開発して販売しようと計画。
そこでAtari社の社長はE.T.が公開された年のクリスマスまでに発売する事にしたんだ。
そこでAtari社の社長はE.T.が公開された年のクリスマスまでに発売する事にしたんだ。
ああ、俗に言うクリスマス商戦って奴ね?
ん?E.T.が公開されたのって何月?
E.T.が公開されたのが1982年の6月。
え、たった6ヶ月間の間にゲームを一本作ったの……?
いや、E.T.が大ヒット映画だと分かるまでにそこそこ時間がかかったし、版権の購入とかにも時間がかかって、実際に開発に与えられた期間はたった5週間だったそうだよ。
5週間!?
しかも開発に当たったプログラマーはたった一人だけ。
そんな普通では考えられない状況下で開発されたゲームなんだ。
そんな普通では考えられない状況下で開発されたゲームなんだ。
そりゃクソゲーになっても仕方ないわね……。
そういえば、ゲーム自体はいったいどんなゲームなの?
そういえば、ゲーム自体はいったいどんなゲームなの?
ゲーム自体はE.T.(のような物)がUFOのパーツを集めるゲームだね。
ちなみにプレイ画面はこんな感じ。
ちなみにプレイ画面はこんな感じ。
何コレ……。
まぁ誰もがそう思うよね。
ちなみにプレイ動画もYouTubeでアップされているけれど、プレイ動画をみても内容は意味不明だね。
ちなみにプレイ動画もYouTubeでアップされているけれど、プレイ動画をみても内容は意味不明だね。
ただ、なにを考えたのかAtari社はこんなクソゲーをクリスマス商戦に向けて600万本も作ったっていうんだから驚きだよね。
いやいやいや……。なんでそんなに大量に作っているのよ……。
こんな出来なら普通、売る前から売れないって分かるでしょ……。
こんな出来なら普通、売る前から売れないって分かるでしょ……。
普通はそうだよね。
ただクソゲーだと認識されるまでに少し時間がかかったみたいで100万本は売れたみたいだよ。
ただクソゲーだと認識されるまでに少し時間がかかったみたいで100万本は売れたみたいだよ。
殆ど詐欺じゃん……。
ああ、もしかしてこの売れ残ったE.T.が砂漠に埋められているって事?
そういう事。
都市伝説「ニューメキシコ州には500万本のクソゲーが眠っている。」
Atari社はクリスマス商戦に失敗したどころか、500万本の不良在庫をかかえることになるんだけど、次第に
「Atari社が大量のAtari 2600とE.T.を砂漠に埋めた」
という噂が流れ始めるんだ。
「Atari社が大量のAtari 2600とE.T.を砂漠に埋めた」
という噂が流れ始めるんだ。
「Atari社は大量の不良在庫を抱えているはずだけれど、それが無い。だからきっと砂漠に捨てたんだ」とか、そういう話?
いや、元々は一件の目撃証言だったみたい。
なんでも1983年の9月27日にAtari社が大量のAtari 2600とE.T.を捨てている現場を目撃した人物がいてね。
その目撃証言の噂が広まって、都市伝説のように語られるようになっていったんだよ。
なんでも1983年の9月27日にAtari社が大量のAtari 2600とE.T.を捨てている現場を目撃した人物がいてね。
その目撃証言の噂が広まって、都市伝説のように語られるようになっていったんだよ。
ちなみにこの頃からこの砂漠は「ビデオゲームの墓場」として呼ばれるようにもなるんだ。
へー。
あ、でも、アンタが最初にいってたけど、その話って真実なんでしょ?
あ、でも、アンタが最初にいってたけど、その話って真実なんでしょ?
そう。
実は本当にニューメキシコ州の砂漠から大量のE.T.が発掘されたんだ。
実は本当にニューメキシコ州の砂漠から大量のE.T.が発掘されたんだ。
本当に砂漠に埋まっていた伝説のクソゲー
今回、この都市伝説の真相を解明したのは映画脚本家である「ザック・ペン」。
ペンは「ニューメキシコ州の砂漠に本当にE.T.が捨てられているかを検証する」というドキュメンタリー映画の作成を企画したんだ。
ペンは「ニューメキシコ州の砂漠に本当にE.T.が捨てられているかを検証する」というドキュメンタリー映画の作成を企画したんだ。
そして市の許可を得て2014年4月から採掘を開始。
その結果、地中深くからコンクリートの箱で厳重に保護された状態のE.T.が大量に発掘されたんだ。
その結果、地中深くからコンクリートの箱で厳重に保護された状態のE.T.が大量に発掘されたんだ。
これがその時のパッケージ。
へー。本当に埋まってたんだ。
にしても、めっちゃゴミだらけね……。
不法投棄が多すぎない……?
不法投棄が多すぎない……?
ここは砂漠は砂漠でも廃棄物処理場として使われている場所なんだよ。
ああ、元々ゴミ捨て場なのか。
つまり、Atari社は不良在庫をコンクリートに詰めて不法投棄したって事?
つまり、Atari社は不良在庫をコンクリートに詰めて不法投棄したって事?
いや、ちゃんとした手順を踏んで破棄していたんだよ。
ちなみにコンクリート詰めになっているのも当時の廃棄物処理場からの指示だったりする。
ちなみにコンクリート詰めになっているのも当時の廃棄物処理場からの指示だったりする。
なんでそんな手間な事を?
廃棄作業は誰にも見つからないように真夜中に行われたんだけど、この事が外部に知られるとゲーム本体やソフト目当てにゴミ処理場を掘り起こしに来る人が現れる可能性があったからだよ。
あーなるほどね。
でも、売れ残ったからっていって捨てなくてもいいのにね。
価格をギリギリまで下げたらちょとは売れるんじゃないの?
価格をギリギリまで下げたらちょとは売れるんじゃないの?
実際、マキエが言うように割引販売も行っていたみたいだけど、販売当初は50ドルぐらいだった価格が最終的には5ドルぐらいまで下がったみたいだよ。
ただ、そのせいでアタリショック(Video game crash of 1983)と呼ばれるバブル崩壊のような現象が起きて、販売せずに捨てざるを得なくなったんだ
ん?どういう事?
ほら、野菜とかも豊作になりすぎると値崩れを防ぐ為に農家の人が廃棄処分したりするでしょ?
それと一緒。
それと一緒。
ただ問題なのがE.T.があまりにもクソゲーすぎてソフトの価格を下げた結果、他のゲームの価格も下げないと売れない状態に陥って一気に値下げ競争に発展。
そして消費者は価格が下がったゲームしか買わなくなり悪循環に突入していく。
そして消費者は価格が下がったゲームしか買わなくなり悪循環に突入していく。
売り手からするとかなり怖いスパイラルね……。
だね。
しかも安いソフトしか買わなくなった消費者が手にするのは値引き率の高いクソゲーばかり。
次第に「家庭用ゲーム機 = クソゲーしかない」という認識が広まってゲーム業界がどんどん衰退していってしまったんだよ。
しかも安いソフトしか買わなくなった消費者が手にするのは値引き率の高いクソゲーばかり。
次第に「家庭用ゲーム機 = クソゲーしかない」という認識が広まってゲーム業界がどんどん衰退していってしまったんだよ。
なるほどね。
つまりAtari社はゲーム業界をこれ以上崩壊させないように余ったE.T.を市場に流さずに捨てたって事ね?
つまりAtari社はゲーム業界をこれ以上崩壊させないように余ったE.T.を市場に流さずに捨てたって事ね?
そういう事。
でもまぁ、時すでに遅しって感じだけどね。
でもまぁ、時すでに遅しって感じだけどね。
まとめ
以上が伝説のクソゲー『E.T.』とビデオゲームの墓場についてでした。
どうだった?
どうだった?
なんか普通に面白かったわね。
たった一本のクソゲーがここまでドラマを生むなんて思いもしなかったわ。
たった一本のクソゲーがここまでドラマを生むなんて思いもしなかったわ。
ちなみにマキエがプレイしたゲームでこれはクソゲーだって思ったゲームとかあったりする?
んー。私は有名なタイトルしかプレイしないからあんまりないかな?
アンタは何かあるの?
アンタは何かあるの?
子供の頃に父親が買ってきたファミコンの『ゴーストバスターズ』かな……。
語れば長くなるけれど、聞く……?
語れば長くなるけれど、聞く……?
いや、遠慮しとく……。
あ、そうそう。
ちなみに余談だけど、アップルの創始者であるスティーブ・ジョブズもAtari社の元社員だったりします。
ちなみに余談だけど、アップルの創始者であるスティーブ・ジョブズもAtari社の元社員だったりします。
まじで!?
意外なところで意外な人物の名前が!
意外なところで意外な人物の名前が!
それも匿名の読者さんからのリクエストにお応えして、「伝説のクソゲー」と「ビデオゲームの墓場」についてご紹介したいと思いまっす!