

ん?都市伝説って事は妖怪とかそんな感じの話?

そうだね。
日本で言うところの「口裂け女」とか「カシマさん」とかそんな感じの話かな。
日本で言うところの「口裂け女」とか「カシマさん」とかそんな感じの話かな。

へぇ。海外の妖怪には少し興味があるわね。
どんな内容なの?
どんな内容なの?

簡単にいうと
「父親を殺して食べようとしたら怒られて、最終的には呪いをかけられて父親の骨を担いで永遠に彷徨う羽目になった男の話」
かな?
「父親を殺して食べようとしたら怒られて、最終的には呪いをかけられて父親の骨を担いで永遠に彷徨う羽目になった男の話」
かな?

長いし、しかも一体何が起こったらそうなるのよ……。

それじゃさっそく紹介していきまっす!
狂気の男「エル・シルボン」

それじゃ改めて、今回紹介するのは「エル・シルボン(EL SILBON)」という男性の話について。
エル・シルボンはベネズエラで生まれた男の子なんだけど、一人っ子だったせいで甘やかされて育てられていて、かなりわがままな性格の男の子だったんだ。
エル・シルボンはベネズエラで生まれた男の子なんだけど、一人っ子だったせいで甘やかされて育てられていて、かなりわがままな性格の男の子だったんだ。

ふんふん。

しかも癇癪持ちというか、奇行も多くてね。
一度怒り出すと手が付けられなかったり、動物を平気で殺したりする少しヤバい人物でもあったんだ。
一度怒り出すと手が付けられなかったり、動物を平気で殺したりする少しヤバい人物でもあったんだ。

サイコパス的な感じかしら。

まぁそんな感じだね。

そして、そんなある日の事。
エル・シルボンは父親に対して「鹿肉が食べたい」とねだったんだ。
エル・シルボンは父親に対して「鹿肉が食べたい」とねだったんだ。

鹿?
ベネズエラでは鹿が一般食なの?
ベネズエラでは鹿が一般食なの?

ごめん、そこまではわかんない……。
ただ、家には鹿肉が無かったから父親が
「今、家には鹿肉なんて無いし、今日は食べることができないよ」
と説明したんだけど、それを聞いたエル・シルボンは激怒して父親に襲い掛かったんだ。
ただ、家には鹿肉が無かったから父親が
「今、家には鹿肉なんて無いし、今日は食べることができないよ」
と説明したんだけど、それを聞いたエル・シルボンは激怒して父親に襲い掛かったんだ。

なんで!?

親の教育が行き届いてなかったのかなぁ。

そんなレベルじゃないでしょ……。

しかも父親に襲い掛かっただけじゃなく、エル・シルボンは隠し持っていたナイフで父親をめった刺しにして殺してしまうんだ……。

鹿肉が無いって言われただけで……?

鹿肉が無いって言われただけで。

しかもエル・シルボンの奇行はまだ止まらない。
エル・シルボンは父親を刺し殺したナイフを使って、今度は父親の死体を解体し始めたんだよ。
エル・シルボンは父親を刺し殺したナイフを使って、今度は父親の死体を解体し始めたんだよ。

えぇぇ……。

そしてある程度の大きさの肉を切り取ると、何も知らない母親に肉を渡して
「お肉の料理が食べたい。このお肉で料理を作って」
とお願いするんだ。
「お肉の料理が食べたい。このお肉で料理を作って」
とお願いするんだ。

えー……。

そして新鮮な肉を受け取った母親は、肉の出所が気になりつつも、可愛い息子のために言われたとおりに料理をはじめるんだ……。

いや、そこはもっと気になりなさいよ……。

うん。さすがに母親も見た事も無い肉を料理している途中でだんだんと気になってきて、エル・シルボンが肉を持ってきた時に付いていた血の跡を辿ってみると、変わり果てた夫の姿にたどり着いたんだ……。

きっつい……。
祖父に不死の呪いをかけられ、永遠に彷徨う事に。

今までに息子の色んな奇行を見てきた母親だったけど、さすがに今回の出来事で自分の子供は悪魔の子だと認識した母親は自分の父親(エル・シルボンの祖父)に助けを求めたんだ。

ふんふん。

そして話を聞いた祖父はエル・シルボンを捕まえて柱に縛り付けた上で何度も何度も鞭で打って徹底的に痛みを与え続けたんだって。

うーん……。
仕方がないのかしら……?
仕方がないのかしら……?

ちなみに鞭でできた傷には唐辛子やレモン汁なんかをすり込んだんだって。

この爺ちゃんも大概な気がするわね……。

そして、この鞭打ちの刑は数日間続いたんだけど、祖父は次に父親の死体を一つの袋に集めて、それをエル・シルボンに担がせたんだ。

ん?

そしてエル・シルボンを家から追い出したんだよ。

え、なんで?

実は家の周りには父親の死体の匂いを嗅ぎつけた野犬が集まってきていたんだよ。

あ、いやな予感……。

エル・シルボンもすぐに野犬の群れに気が付いて慌てて逃げ出すんだけど、さすがに犬からは逃げきれなくて大量の野犬に襲われたエル・シルボンは生きたまま貪り喰われる羽目になってしまうんだ……。

そして、エル・シルボンが野犬に襲われているのを確認した祖父は、家から飛び出てきて呪文を唱えるんだ。

え……?

実は祖父が行っていたのは永遠に彷徨う呪いの儀式で、その結果、エル・シルボンは死ぬことのできない体となって、永遠にこの世の彷徨い続ける羽目になってしまったんだよ。

エル・シルボンより爺ちゃんが何者なのかが気になってきたんだけど……。
永遠に彷徨い、夜には骨を数える「エル・シルボン」

不死身となって永遠にこの世を彷徨い続けるようになったエル・シルボンだけど、話はここでは終わりません。

あ、そなの?

実はエル・シルボンは今でも父親の骨が入った大きな袋を背負って彷徨っていて、夜には目についた家に勝手に上がり込むと言われています。

え、まじで……。

そして勝手に上がり込んだ家の中で袋から骨を取り出して、ひとつひとつ数え始めるんだ。

ちなみに骨を全て数え終わるまでに、エル・シルボンに気付いて追い出せたら、その家には幸せが舞い込んでくると言われているんだけど、逆に骨を数え終えるまで気が付かなかったら、その家に住んでいる家族全員が皆殺しにされてしまうそうだよ。

何も更生してないじゃん!
まとめ

以上が、コロンビアやベネズエラで語り継がれている都市伝説「エル・シルボン」についてでした。
どうでした。
どうでした。

んー……。
まぁ割と怖い話だったけど、かなり突っ込み要素が多い話だったわね……。
まぁ割と怖い話だったけど、かなり突っ込み要素が多い話だったわね……。

しかも、それ以上にお爺ちゃんの正体のほうが気になるし。

あー。わかる。

でもさー……。

ん?

お爺ちゃんが呪いなんかでエル・シルボンを不死身にしなかったら他の人はこんな怖い思いをせずに済んだんじゃないの……?
むしろ、ある意味おじいちゃんが不死身の化け物を作りだしたって感じがするんだけど……。
むしろ、ある意味おじいちゃんが不死身の化け物を作りだしたって感じがするんだけど……。

そういえばそうだね……。

まぁこの祖父にして、この孫有りって事で……。

ダメじゃん……。
それもコロンビアやベネズエラで語り継がれている「エル・シルボン」という男性について紹介したいと思いまっす!