ん?
前も似たような話を紹介してなかったっけ?
前も似たような話を紹介してなかったっけ?
前の話は呪いのポルシェじゃなくて呪いのベンツだね。
今回の話も呪いのベンツ並みに有名な話なんだけど、読者のとほりすがりさんからコメントを頂いたので、せっかくなのでこっちも紹介しようかなーって。
今回の話も呪いのベンツ並みに有名な話なんだけど、読者のとほりすがりさんからコメントを頂いたので、せっかくなのでこっちも紹介しようかなーって。
ふーん。で、今回は具体的にどんな話なの?
呪いっていうからには事故が続く感じの話?
呪いっていうからには事故が続く感じの話?
そだね。
ざっくりあらすじだけ紹介すると、持ち主は即死事故を起こして車は大破。
そして大破した車のパーツを買い取った人たちも次々と大怪我を負ったり事故死して、ボディも最終的には行方不明になってしまうって感じかな。
ざっくりあらすじだけ紹介すると、持ち主は即死事故を起こして車は大破。
そして大破した車のパーツを買い取った人たちも次々と大怪我を負ったり事故死して、ボディも最終的には行方不明になってしまうって感じかな。
なんで事故した車のパーツをわざわざ買い取ってんのよ……。
それは聞いてからのお楽しみ。
それじゃさっそく紹介していきまっす。
それじゃさっそく紹介していきまっす。
「ポルシェ・スパイダー550」の持ち主「ジェームス・ディーン」
それじゃ改めて今回紹介するのは「ポルシェ・スパイダー550」について。
数々の人々に不幸をばら撒いた呪いの車ついででっす。
数々の人々に不幸をばら撒いた呪いの車ついででっす。
まず、このスパイダー550の持ち主についてなんだけど、持ち主はなんとアメリカの映画俳優「ジェームス・ディーン」!
知らない……。
だろうね……。
マキエって古い映画は見ないもんね……。
マキエって古い映画は見ないもんね……。
有名な人なの?
ジェームス・ディーンは1950年代に映画俳優として活躍した人物で、24歳という若さでアカデミー賞の主演男優賞にもノミネートされた伝説的スターだよ。
へー。
じゃぁ当時はすごい有名人だったわけか。
じゃぁ当時はすごい有名人だったわけか。
うん、まぁ少しの間だけなんだけどね……。
少しの間だけ?
ブームに火が付いた途端に今回紹介する呪いのポルシェで命を落としてしまったからね……。
ああ……。
なるほど……。
なるほど……。
ちなみに出演した映画のタイトルは「エデンの東」「理由なき反抗」「ジャイアンツ」の3本なんだけど、聞いた事あったりしない?
どれも聞いたことが無いわね……。
だろうね……。
ジェームス・ディーンの名前を出した時にピンと来なければ知らないと思ってたよ。
ジェームス・ディーンの名前を出した時にピンと来なければ知らないと思ってたよ。
まぁ今回の話のメインはジェームス・ディーンの乗っていたポルシェの方だから、有名な若手映画俳優が乗っていた車って事だけ覚えておいてくれたらいいよ。
呪いの車「ポルシェ・スパイダー550」
それじゃ今回のメインテーマである呪いのポルシェ・スパイダー550について紹介していくね。
このスパイダー550の持ち主だったジェームス・ディーンは大のカーレース好きでね、今回のスパイダー550も自分でカーレースに出場するために購入した車なんだ。
へー。
ちなみにジェームス・ディーンはスパイダー550に「リトル・バスタード」という名前を付けてすごく大事にしていたそうだよ。
そして事故が起きたのが1955年の9月30日。
ジェームス・ディーンはカーレースに出場するためにメカニック担当のラルフ・ウッタリックと共にカリフォルニア州のサリナスに向かっている途中、Y字路前方から走ってきたフォードと正面衝突してしまうんだ。
ジェームス・ディーンはカーレースに出場するためにメカニック担当のラルフ・ウッタリックと共にカリフォルニア州のサリナスに向かっている途中、Y字路前方から走ってきたフォードと正面衝突してしまうんだ。
え、あの防御力が低そうな車で正面衝突……?
そう……。
助手席に乗っていたラルフは衝突の勢いで車外に放りだされて骨折の重傷を負うんだけど、運転手だったジェームス・ディーンは首の骨の骨折と内蔵の破裂で即死してしまうんだ……。
助手席に乗っていたラルフは衝突の勢いで車外に放りだされて骨折の重傷を負うんだけど、運転手だったジェームス・ディーンは首の骨の骨折と内蔵の破裂で即死してしまうんだ……。
スポーツカーだからスピードを出し過ぎてたのカシラ……。
いや、ジェームス・ディーンはカーレーサーだけあって交通安全はしっかりと守る人物でむしろ安全運転を呼び掛ける側の人だったみたいだよ。
事故原因はY字路が特殊な形をしていたのとポルシェの車高が低すぎて対向車が確認しずらかったのが原因だって言われてる。
事故原因はY字路が特殊な形をしていたのとポルシェの車高が低すぎて対向車が確認しずらかったのが原因だって言われてる。
なるほど……。
つまり運が悪かったと……?
つまり運が悪かったと……?
まぁ呪いのせいとも言えなくないけどね……。
呪いのポルシェが引き起こした数々の不幸な事故。
それじゃ次に呪いのポルシェが引き起こした数々の事故についてなんだけど、このスパイダー550は全部合わせると8回の事故を起こすんだ……。
そんなに!?
それじゃ順を追って紹介していきまっす。
今回、事故を起こしたスパイダー550は外装はかなり損傷していたものの、エンジンやパーツ類はほぼ無傷で残っていたのでジェームス・ディーンの専属デザイナーだったジョージ・バリスが買い取る事になったんだ。
ん?なんで?
んー。詳しい事情は分からないけど遺品として買い取りたかったのか、ジェームス・ディーンの遺品って事で一儲けするためかのどっちかじゃないかな。
せめて前者であってほしい……。
まぁ殆どのパーツは転売されちゃってるけどね。
……。
で、まず一回目の事故はジョージ・バリスが残骸を買い取った時に起きた事故なんだけど、彼は大破した車からパーツを取り出すため作業場に運び込ませたんだ。
ふんふん。
ただ、運搬車から降ろす際に突如、スパイダー550が落下……。
そして作業に当たっていた作業員の足を骨折させてしまう。
そして作業に当たっていた作業員の足を骨折させてしまう。
あちゃぁ……。
そして二回目の事故は翌年1956年。
ウィリアムス医師とトロイ医師というカーレース好きの二人の医者がスパイダー550の噂を聞きつけてエンジンとトランスミッション、そしてバックスイングアームを購入して自分の車に搭載したんだ。
ウィリアムス医師とトロイ医師というカーレース好きの二人の医者がスパイダー550の噂を聞きつけてエンジンとトランスミッション、そしてバックスイングアームを購入して自分の車に搭載したんだ。
エンジンはわかるけどトランスミッションとバックスイングアームって何?
簡単にいうとトランスミッションは車の速度を調整するギアみたいなもの。
バックスイングアームは説明しても分かんないと思うけど、シャーシを支えるアームみたいなものかな。
バックスイングアームは説明しても分かんないと思うけど、シャーシを支えるアームみたいなものかな。
ふーん。
まぁ車のパーツって事ね。
まぁ車のパーツって事ね。
人に説明させるだけさせておいてソコに落ち着くのか……。
まぁいいや。
そして二人はロスアンゼルスで開催されたポモナ・レースというレースに参加するんだけど、エンジンとトランスミッションを搭載したウィリアムス医師の車はレース中にタイヤが外れ観客に直撃して大怪我を負わせてしまう……。
そして二人はロスアンゼルスで開催されたポモナ・レースというレースに参加するんだけど、エンジンとトランスミッションを搭載したウィリアムス医師の車はレース中にタイヤが外れ観客に直撃して大怪我を負わせてしまう……。
げ……。
さらにバックスイングアームを搭載したトロイ医師はレース中にスピンが原因で樹木に激突。
そして命を落としてしまうんだ……。
そして命を落としてしまうんだ……。
2人とも事故ってんじゃん……。
そして次に事故が起きたのはなんと警察署。
警察署?
実はカリフォルニア警察がジョージ・バリスから買い取ったボディを使い交通安全イベント用の展示品としてスパイダー550のレプリカを作成したんだよ。
映画俳優が即死の事故を起こした車を交通安全の展示品にしたの……?
まぁ説得力はあるよね……。
日本じゃあんまり考えられないけど……。
日本じゃあんまり考えられないけど……。
で、完成したレプリカは各イベントに貸し出されたりしていたんだけど1959年に保管していた警察署のガレージで火災が発生するんだ……。
ガレージで……火災……?
そして次に事故が起こったのは交通安全のイベントの時に展示台からスパイダー550のマウントが落下し高校生が重症の怪我を負ってしまう。
さらに次のイベントに向けてサリナスに輸送中、運搬車がスリップし、運転手が車外に投げだされてしまい即死するという事故が発生……。
さらにさらに今度はオークランドに輸送中にトラックに積まれていたボディが突然二つに割れ、一方が道路に転落した事が原因で交通事故が発生。
なんでボディが突然二つに割れるのよ……。
まぁ走行中の振動が原因なんだろうけど、ちょっと偶然がすぎるよね……。
しかもオレゴン州のイベントの時は運搬車のブレーキが故障してお店に突っ込むという事故も起きているんだ……。
事故起き過ぎでしょ……
これで何件目……?
これで何件目……?
ジェームス・ディーンの事故をのぞいたら8件目かな?
そして最後は事故というか不可解な出来事がおこるんだけど、なんとスパイダー550のレプリカが忽然と姿を消してしまうんだ。
へ?
最後にスパイダー550の展示が行われていたのは1960年のマイアミなんだけど、その後は次のイベントのために貨物列車を使って運搬する手はずになっていたんだ。
ふんふん。
ただ、輸送中に突如としてスパイダー550のレプリカが消えたんだよ……。
いや、車のレプリカがそう簡単に消えるわけないじゃん。
泥棒かなんかが入ったんでしょ?
泥棒かなんかが入ったんでしょ?
まぁ普通はそう考えるのはスジだけど、捜査に当たった警察は見つけることができず、ジョージ・バリスも自腹で私立探偵を雇って調査したにもかかわらず、結局見つからず仕舞いだったんだよ。
今は?
いまもまだ見つかってない。
ある意味迷宮入りの事件だね。
ある意味迷宮入りの事件だね。
なんか本当に最後の最後まで意味深な車ね……。
まとめ
以上が呪いのポルシェ「スパイダー550」についてでした。
どうだった?
どうだった?
呪いの車の話って結構色々あるけれど、パーツレベルに分解されてまで事故が起き続けるのは初めて聞いたわね……。
偶然なんでしょうけど、ここまでくると本当に何かを感じるわ……。
偶然なんでしょうけど、ここまでくると本当に何かを感じるわ……。
でもなんで死亡事故が起きた車のパーツなんて買おうと思うのかしら?
その辺もあんまり理解できないわね。
その辺もあんまり理解できないわね。
その点についてはボクもわからないけれど、やっぱりほとんどはゲン担ぎみたいなもんじゃないかな?
“ジェームス・ディーンが乗ってた車のエンジンを積んでるんだぜ!”みたいな。
“ジェームス・ディーンが乗ってた車のエンジンを積んでるんだぜ!”みたいな。
ゲンを担ぐどころか呪われちゃってんじゃん……。
まぁそうなんだけどね……。
それも数々の事故を引き起こした呪いのポルシェ「スパイダー550」について紹介したいと思いまっす!