

テーマが「ネクロフェリア」の時点で碌な話じゃなさそうね……。
ネクロフェリアってあれでしょ?死体とかが好きな人の事でしょ……?
ネクロフェリアってあれでしょ?死体とかが好きな人の事でしょ……?

んー。厳密には死体だけじゃ無くて“死”という概念そのものを愛好するって意味もあるみたいだけど、まぁ今回の話の場合はどっちかっていうと死体かなぁ。

ちなみにどんな感じの話なの……?

一言でいうなら愛した男を次々と殺害して、夜な夜な死体を眺めて楽しんでいた女性の話。

あっ、アカン奴や……。

それじゃ早速紹介していきまっす!
恋多き女性「ベラ・レンツィ」

それじゃ改めて今回紹介するのは恋多きネクロフェリア「ベラ・レンツィ」について!
まずはベラのプロフィールと生い立ちから紹介していくね。
まずはベラのプロフィールと生い立ちから紹介していくね。

ベラは1903年生まれのルーマニア人の女性。
しかも貴族の末裔で自宅は古城というかなり裕福な家庭で生まれて何不自由なく暮らしていたんだって。
しかも貴族の末裔で自宅は古城というかなり裕福な家庭で生まれて何不自由なく暮らしていたんだって。

家がお城ってすごいわね……。

だね……。
一度は住んでみたいよね。お城……。
一度は住んでみたいよね。お城……。

仮に住めたとしても、どうせ1室しか使わないでしょうけどね……。

ただ裕福な家庭で過保護気味に育てられたせいか、ベラはかなり我が儘な性格で周りの人たちはいつも困らされていたみたい。

典型的なワガママ嬢様って感じね。

そんな感じだね。
ところが我が儘な性格以上に問題だったのが「惚れやすさ」と「嫉妬心」。
ベラは12歳ぐらいから恋人を作ったりしていたみたいだけど、恋人に対して異様なほどの執着心があって、恋人が他の女性と話しているだけでヒステリーを起こすほど嫉妬心の持ち主だったらしい。
ところが我が儘な性格以上に問題だったのが「惚れやすさ」と「嫉妬心」。
ベラは12歳ぐらいから恋人を作ったりしていたみたいだけど、恋人に対して異様なほどの執着心があって、恋人が他の女性と話しているだけでヒステリーを起こすほど嫉妬心の持ち主だったらしい。

んー。ヒステリーはともかく、恋人に対しての嫉妬心はわからなくわないわね。

さらに15歳頃から男と駆け落ちしては家出するという事を何度も繰り返していたんだって。

え、15歳で……?
しかも何度も……?
しかも何度も……?

うん。しかも惚れやすい上に飽きっぽいせいで、男と駆け落ちしても飽きたらあっさりと捨てて自宅に帰ってくる。
そしてまた別の男と駆け落ちするっていう事を繰り返していたみたい。
そしてまた別の男と駆け落ちするっていう事を繰り返していたみたい。

それはちょっと異常かもね……。
何故か男に捨てられる側になったベラ

そんな恋多きベラが初めて結婚したのが19歳の時。
ベラはオーストリアの事業家の年上の男性と結婚し、二人の間には男の子も生まれたんだ。
ベラはオーストリアの事業家の年上の男性と結婚し、二人の間には男の子も生まれたんだ。

ふんふん。

ところが数年後に突然、夫が蒸発。
心配したご近所さんがベラに聞いたところ、ベラは
「夫は外国に行ってしまったわ。どうやら愛人がいたようなの」
と説明していたらしい。
心配したご近所さんがベラに聞いたところ、ベラは
「夫は外国に行ってしまったわ。どうやら愛人がいたようなの」
と説明していたらしい。

お?
今までの因果応報って感じ?
今までの因果応報って感じ?

ただベラは傷心に浸る間もなく約半年後には別の男性と再婚。
再び、新たな人生を歩み始めたんだって。
再び、新たな人生を歩み始めたんだって。

き、切り替えが早い……。

そして再婚してからわずか半年後、なんと再婚相手の男性も蒸発してしまいます。
その時もベラは近所の人には
「夫には愛人がいて私たちを捨てて出ていった」
と説明していたんだって。
その時もベラは近所の人には
「夫には愛人がいて私たちを捨てて出ていった」
と説明していたんだって。

ほぅ……。

そして2度の結婚後、今度は昔のように手当たり次第に男をあさるようになるんだ……。
近くのカフェで男をあさり続ける日々

二人の夫に立て続けに捨てられたベラは、ある日を堺に近くのカフェに繰り出しては男達を誘惑し家に連れ帰るという生活を始める。

ベラのことをよく知る近所の人たちはベラの異様な行動には気づいていたものの
「また悪い癖が再発している」
と思い特に気には留めていなかったみたい。
「また悪い癖が再発している」
と思い特に気には留めていなかったみたい。

男を次々と持ち帰っても何も思われないってある意味凄いわね……。

凄いのは認めるけど褒められたものじゃないとは思うけどね……。

ただ、この頃からベラに誘われて家に付いていった男性は数日から数週間の内に姿を消すという奇妙なことも起き始めるんだ……。

いや、奇妙というか明らかにベラのせいでしょうよ……。

一方でベラはかなりの数の男性を家に招き入れていたんだけど、最後に家に招き入れたのは町の権力者である既婚男性。
彼もまたベラに誘われて自宅に向かったところ、その日を境に行方不明になってしまう。
彼もまたベラに誘われて自宅に向かったところ、その日を境に行方不明になってしまう。

ただ今までの男性とは違い、その男性は権力者であり既婚者だったため町ではかなりの騒ぎに発展。
家族からも警察に対して捜索願が提出されたんだ。
家族からも警察に対して捜索願が提出されたんだ。

普通は人がいなくなったら問題になるわよね……。
むしろ今までにいなくなった男性達の知人や友人は何も思わなかったのかしら……。
むしろ今までにいなくなった男性達の知人や友人は何も思わなかったのかしら……。

まぁ100年近く前の事だから今とは事情や考え方が違ったのかもね。

で、警察は行方不明になった男性の捜索を始めるわけだけど、警察が真っ先に候補に挙げたのがベラ。
ベラの行動は一部ではかなり有名だったし、ベラが自宅に行方不明の男性を連れ込んでいたという目撃証言もあって警察はベラの家を家宅捜索する事になったんだ。
ベラの行動は一部ではかなり有名だったし、ベラが自宅に行方不明の男性を連れ込んでいたという目撃証言もあって警察はベラの家を家宅捜索する事になったんだ。

めっちゃ楽な捜査ね……。

推理については楽だっただろうね。
ただ家宅捜索を行ったベラの自宅には思いもよらない恐ろしい風景が広がっていたんだ……。
ただ家宅捜索を行ったベラの自宅には思いもよらない恐ろしい風景が広がっていたんだ……。
ワインセラーに置かれた32個の棺桶

ベラの自宅の家宅捜索は大勢の警察官によって行われたそうなんだけど、一人の警察官が地下への入り口を発見。
そして地下に降りてみるとそこはワインセラーだったんだけど、ワインの代わりに別の物が置かれていたんだ。
そして地下に降りてみるとそこはワインセラーだったんだけど、ワインの代わりに別の物が置かれていたんだ。

別の物?

ワインの代わりに置かれていたものはなんと棺桶。
しかもその数はなんと32個。
しかもその数はなんと32個。

え、棺桶……?

そう。そして警察が恐る恐る棺桶を開けてみると中には男性の遺体。
しかも32個すべての棺桶の中に遺体が入っていて、その遺体は今までベラがカフェで引っかけていた男性達だったんだよ。
しかも32個すべての棺桶の中に遺体が入っていて、その遺体は今までベラがカフェで引っかけていた男性達だったんだよ。

つまりカフェで引っかけて殺害して地下で保存していたって事……?

そういう事だね。
ちなみに棺桶には丁寧に名前や年齢、そして殺害した日が記載されていて、まるでコレクションのような扱いだったらしいよ。
ちなみに棺桶には丁寧に名前や年齢、そして殺害した日が記載されていて、まるでコレクションのような扱いだったらしいよ。

うへぇ……。

で、警察が発見した遺体の事をベラに問い詰めるとベラはあっさりと殺害を自供。
ベラは連れ込んだ男をヒ素で毒殺したことを認めた上に、過去に出て行ったはずの2人の夫の殺害も認めたんだ。
ベラは連れ込んだ男をヒ素で毒殺したことを認めた上に、過去に出て行ったはずの2人の夫の殺害も認めたんだ。

その頃から殺人は始まってたのね……。

うん。
ちなみに棺桶の中の遺体はミイラ状態になったものもあったそうだから、かなり長期間にわたって殺人を繰り返していたんだろうね……。
ちなみに棺桶の中の遺体はミイラ状態になったものもあったそうだから、かなり長期間にわたって殺人を繰り返していたんだろうね……。

そしてベラは緊急逮捕。
その後35件の殺人容疑で起訴されて終身刑の判決が下される事となるんだ。
その後35件の殺人容疑で起訴されて終身刑の判決が下される事となるんだ。

ちなみに殺害の理由は
「私を抱いた男達が他の女性を抱くと思うと恐怖でたまらなかったから」
だそうだよ。
「私を抱いた男達が他の女性を抱くと思うと恐怖でたまらなかったから」
だそうだよ。

次々と毒殺して地下で遺体を保管しておくほうが恐怖でたまらないわよ……。

だよね。
でもベラにとっては夜な夜な遺体の入った棺桶だらけのワインセラーを訪れて、遺体を眺めたり棺桶に入った遺体に囲まれて過ごす時間こそが一番の幸せだったらしいよ。
でもベラにとっては夜な夜な遺体の入った棺桶だらけのワインセラーを訪れて、遺体を眺めたり棺桶に入った遺体に囲まれて過ごす時間こそが一番の幸せだったらしいよ。

一般人には決して理解できない感性ね……。

あれ?そういえば35件って言った?
たしか棺桶は32個じゃなかったっけ?
たしか棺桶は32個じゃなかったっけ?

あとの3件は夫2人と、最初の夫との間に生まれた息子だね。

え、息子まで殺してたの……!?

うん……。
ちなみに息子の殺害理由は
「棺桶を置いてあるワインセラーを見られた。」
というのと
「他の女と結婚して私から離れていくと思うと恐ろしかった。」
からなんだって……。
ちなみに息子の殺害理由は
「棺桶を置いてあるワインセラーを見られた。」
というのと
「他の女と結婚して私から離れていくと思うと恐ろしかった。」
からなんだって……。

嫉妬深い人は大勢いるけれど、35人を殺害するほどの嫉妬心を持つひとはベラぐらいでしょうね……。
まとめ

以上が愛した人を次々と殺して保管したネクロフェリア「ベラ・レンツィ」についてでした。
どうだった?
どうだった?

人を愛するって何なのかしらね……。

いきなり哲学みたいな事を言い出したね……。

だって“好きな人とずっとに一緒にいたい”っていう気持ちはわかるけど、それはその人が生きて居てこそだと思うのよね。
だから殺害して遺体を保存していたベラの場合「人物を愛した」というより「外見や人体を愛した」って感じがするわ。
だから殺害して遺体を保存していたベラの場合「人物を愛した」というより「外見や人体を愛した」って感じがするわ。

一般人の感覚ならそうなるんだろうけど、今回のケースは一般人の感覚は当てはまらない気がするから何とも言えないかな……。

しかも次から次へと新しい男性を殺害してはコレクションに加えていたわけだから、“愛していたから殺害した”というよりかは単純に所有欲を満たしたかっただけなんじゃないかな。

1人の女性をミイラにして死ぬまで愛し続けた「カール・ツンテラー」を見習ってほしいわね。

いや、あの話もどうかと思うけど……。
それも読者のサブロウさんからのリクエストにお応えして「ベラ・レンツィ」についてご紹介したいと思いまっす!