CIAによる人体実験「MKウルトラ計画」ナチスにも負けない非道な実験内容とは！

今回紹介するのは「MKウルトラ計画」！
CIAが行ったナチス顔負けの極悪人体実験についてでっす！

MKウルトラ計画……？
なんかめっちゃ胡散臭い名前なんだけど……

ところでマキエは他人を思うがままに操れたりすると思う？

ん？
唸るほどのお金がありゃできるんじゃないの？

いや、そういう意味じゃなくて洗脳とか催眠とかって意味で……

あ、そっちか。

んー。どうだろう。
催眠術はあんまり信じてないけど、洗脳とかならあり得るんじゃない？

体や心が壊れても働き続ける日本のサラリーマン達もある意味、会社に洗脳されてる気もするし。

あー……。そういえばそうだね……。
端から見たら「仕事辞めたらいいじゃん」って思うけど、本人たちはその選択肢を絶対に取らないもんね……。

で、今の質問から察すると、そのプロジェクトは洗脳がらみって事？

そう実はこの極秘プロジェクトの目的は人間の「洗脳」。
それもCIAが行った人体実験についてのお話でっす！

うっ……。

それじゃさっそく紹介してきまっす！

CIAが行った極悪非道な人体実験「MKウルトラ計画」

この「MKウルトラ計画」というプロジェクトが始まったのは1950年代の初め。
CIAが始めたプロジェクトなんだけど、目的は何度も言うように人間の「洗脳」と「洗脳方法の確立」。

ん？
「洗脳方法の確立」ってことはまだ洗脳する方法は見つかってなかったって事？

そう。
でも、確立してないせいでCIAは思いつくこと片っ端から実行したせいで地獄絵図のような事になるんだ。

被験者たちを何日間も眠らせないでトランス状態にさせたり、拷問で苦痛を与えたりドラッグによって薬漬けにしたり脳に電極を差し込んだり……。

うわぁ……。
本当の人体実験じゃん……。

他にも末期がんの患者にウラン235を注射したり妊婦に放射性物質を飲ませて胎児の影響を確認したりと洗脳とは関係ないような人体実験も行われてたらしい。

ちなみにこの実験で犠牲になったのは捕虜や囚人、精神病の患者だったんだけど、当然、実験途中に死亡したり廃人になってしまった人は大勢いたらしい……。

もちろん本人の同意なんて無いわよね。

あるわけないよね……。

その中でも一番残酷だと言われている実験が
「マンチェリアン・キャンディデート（Manchurian Candidate）」
と呼ばれる実験。

キャンディーデート？
なんかかわいらしい響きね。

直訳すると「Manchurian」は「万華鏡」、「Candidate」は「候補者」って意味になるんだけど意訳すると「多重人格者候補」とか「操り人形」みたいな感じだね。

洗脳の一貫で被験者に無理やり別の人格を作り出して、自分たちの都合のいい操り人形を作ろうとしたんだ。

都合のいい操り人形？

んー。
例えばきのこの山が大好きな人を捕まえてきて洗脳を実施。
そして新たに「たけのこの里」が大好きな人格を意図的に生み出して、その人格を操ってきのこの山を攻撃させるって感じ？

言いたいことはなんとなくわかったけど、たとえ話がややっこしすぎるわ……。

あと主流だったのがやっぱりドラッグかな

ドラッグって麻薬って意味よね？

そう。
ただ、何が効くかなんてわからないから色んなドラッグが片っ端から試されたんだ。

例えば？

例えばっていうか何でもだよ。
アルコールやカフェイン、コカイン、マリファナ、メスカリン、ヘロインなど手に入るものはなんでも。

本当に片っ端から使われたのね……。

ちなみに一番よくつかわれたのがLSDっていう名前のドラッグ。

LSD？

正式名称は「リゼルグ酸ジエチルアミド（Lysergsäurediethylamid）」っていうんだけど、簡単に言うと超強力な幻覚剤だね。
実は幻覚のせいで被験者が機密を漏らした上、効果が切れた後は秘密を喋ったことをすら覚えていなかったっていう実験結果があったんだよ。

この結果に味を占めたCIAはLSDをメインに研究を始めたんだけど、速攻で壁にぶち当たるんだ。

というと？

実はLSDはかなり幻覚症状が強いから本当の機密なのか幻覚によって生み出された機密なのかが判断つかなくて信憑性に欠けるってことで自白剤としては使えなかったみたい。

あー……。なるほどね。

でもLSDの可能性を捨てきれなかったCIAは他の部署の職員に抜き打ちでLSDの投与も始めたんだ。

この意味の抜き打ちってどういうこと？

そのままの意味さ。
他の職員が知らないうちにLSDを盛ったんだよ。

知らないうちに麻薬を飲まされてたって事！？

そういうこと。

同僚にまで及んだ人体実験

なんでわざわざ自分とこの職員に麻薬を盛るなんてことをしたのよ。

その理由はスタッフが「LSDを投与されている」と認識していると正しい実験結果が出ないって考えたかららしい。

確かに一理あるかもしれないけど、あまりにも非常識すぎるわ……。

ちなみに、そのせいで何も知らずにLSDを盛られたフランク・オルスン博士が
「自分はこの職場で迫害を受けている」
っていう妄想にかられて自殺しちゃったりもしたらしい。

ほらぁ……、やっぱり事故が起きてんじゃん……。

ちなみにこの事件を受けてさすがにCIAは同じ職員にLSDを盛ったらマズいと判断。

中止になったってこと？

いや、CIAにとって損失が無い人間に盛る事にしたんだ

ついに人体実験は何も知らない一般市民にまで及び始める

CIAにとって損失が無い人間って最初にいってた捕虜とか？

もちろんそれもあるけど、CIAからしたらCIA以外だったら誰でもよかったんだよ。

え……、まさか……。

そう。
次のターゲットとなったのは一般市民。
CIAは娼婦にLSDを渡して売春に来た何も知らない客にLSDを投与するという事を繰り返してたんだ。

うへぁ……。

ただ、このあたりからCIAの暴走っぷりが目立ち始めて、ようやく終息を迎える出来事が起こるんだ。

やっとか……。
ちなみに始まってから終息を迎えるまでどれぐらい経ってるの……？

約20年……。

かかりすぎ！！！

ようやく終息を迎えた「MKウルトラ計画」

そしてこのMKウルトラ計画は内部告発によって終息を迎えます！

内部告発？

そう。
この非道すぎる実験についていけなくなった職員がプロジェクトの内容や実験結果を暴露。
その結果、MKウルトラ計画は閉鎖に追い込まれるんだ。

良識のある人もいたって訳ね……。

このMKウルトラ計画が中止に追い込まれたのは1966年の事なんだけどMKウルトラ計画の責任者だった「リチャード・ヘルムズ」という人が当時のCIA長官「ジョン・アレクサンダー・マコーン」によって責任を追及されることとなったんだ。

ん……？
どういうこと？
CIAが行ってる実験なのにCIAが告訴したの？

そう。
内容としては当時のCIA長官に
「MKウルトラ計画の全容を知らせていなかった」
っていう内容。

つまり
「私たちCIAはこんな実験が起きてるなんて知らなかった！」
「この実験の責任者はMKウルトラ計画のリチャード・ヘルムズだ！」
って言いたかったみたいだね。

責任逃れじゃん！

はたして本当に知らなかったのか、リチャードがエスケープゴートにされたのかは当時のCIAの上層部しかわからない……。

ただ、一つ言えることは1966年に責任を追及されてるはずの「リチャード・ヘルムズ」はCIAの長官に就任しています。
しかもヘルムズは計画や記録を殆ど破棄しちゃったせいで当時の情報については今もなおわからないままらしい。

いや、もう完璧に裏取引が成立してるじゃん！
なんて責任を追及されてる人が長官になるのよ！

いやー……。
世の中って不思議なこともあるもんですネ。

……。

以上がCIAが行ったとされる「MKウルトラ計画」の全貌でっす。

やっぱり研究とかに没頭しちゃうと周りが見えなくなったり良識が欠けたりするのかしら。

かもしれないねぇ。
段々と感覚がマヒしていくんじゃない？

それもある意味洗脳されてるのかもね……。

今の科学力でも脳については全然わかってないみたいだけど、逆にすべてが解明されたらその時が一番怖いかもね。

今度こそ本当に洗脳されちゃう！