

センチネル族……?
最近ニュースか何かで、そんな名前を聞いた気がするわね。
最近ニュースか何かで、そんな名前を聞いた気がするわね。

あー。たぶんそれはアメリカ人がセンチネル族に弓矢で撃ち殺されたっていうニュースじゃないかな?
『インド・北センチネル島の先住民による弓矢で米国人殺害』

ああ、そうそう。そんなニュース。
あれっていったい何の話だったの?
あれっていったい何の話だったの?

そのまんまだよ。
未接触部族であるセンチネル族に接触しようとした人物が友好的に接触できずに殺されちゃったっていうニュースだね。
未接触部族であるセンチネル族に接触しようとした人物が友好的に接触できずに殺されちゃったっていうニュースだね。

え、なんで……?
というか、さっきから言ってる未接触部族って何?
というか、さっきから言ってる未接触部族って何?

未接触部族っていうのは言葉の通り、現代文明と接触していない部族のことで、殺された原因については「外部の人間に対して攻撃的だから」ぐらいしか分かってないよ。

え……。
今の世の中、そんな部族がいるの……?
今の世の中、そんな部族がいるの……?

実は未接触部族は結構存在していて、現在確認でいている数でも100近い部族がいるみたいだよ。
今回はそんな未接触部族の中の一つである、北センチネル族について紹介しようと思うんだ。
今回はそんな未接触部族の中の一つである、北センチネル族について紹介しようと思うんだ。

それじゃさっそく紹介していきまっす。
センチネル族が暮らす北センチネル島

それじゃ改めて今回紹介するのは「センチネル族」について。
このセンチネル族はインド洋に浮かぶアンダマン諸島の中の一つである“北センチネル島”と呼ばれる島で暮らしている部族で、冒頭でも紹介した通り未接触部族の一つです。
このセンチネル族はインド洋に浮かぶアンダマン諸島の中の一つである“北センチネル島”と呼ばれる島で暮らしている部族で、冒頭でも紹介した通り未接触部族の一つです。

島?
なんか未接触部族ってアマゾンの奥地にいるっていうイメージがあるわね。
なんか未接触部族ってアマゾンの奥地にいるっていうイメージがあるわね。

まぁそのイメージはわかるし、他の未接触部族の大半はアマゾン川付近で暮らしているらしいけどね。

で、話を戻すけれど、この北センチネル島はサンゴ礁に覆われた島で、大きさは約72km2。
島の外側には20メートルほどの砂浜があって、そこ以外は森林が生い茂っています。
島の外側には20メートルほどの砂浜があって、そこ以外は森林が生い茂っています。


おぉ~、キレイ。
しかも、なんか漂流物のサバイバル漫画で舞台となりそうな島ね。
しかも、なんか漂流物のサバイバル漫画で舞台となりそうな島ね。

ちなみに72km2ってどれぐらい?

んー。
東京都だと大田区、大阪だと岸和田市ぐらいの大きさかな?
東京都だと大田区、大阪だと岸和田市ぐらいの大きさかな?

……。
分かるような分からんような……。
分かるような分からんような……。

じゃぁ淡路島の約10分の1ぐらいって感じ。

ますます分かりにくくなった気がするけれど、まぁそんなに大きい島じゃないって事ね?

そそ。
あと人口は50人から400人程といわれています。
あと人口は50人から400人程といわれています。

なんか、かなり差があるわね……。

まぁそれだけ未接触で何も判ってないってことだね。
ちなみに現在は島の周囲の約5㎞は法律によって立ち入り禁止になっていたりします。
ちなみに現在は島の周囲の約5㎞は法律によって立ち入り禁止になっていたりします。

あ、法律で接触が禁止されてるんだ。
なんで?
なんで?

単純に危険だから……。

え……?
世界で最も危険な未接触部族「センチネル族」

それじゃ次にセンチネル族について判っている範囲で紹介していくね。

まず、このセンチネル族は世界で一番危険な部族と言われているんだけど、その一番の理由が非常に警戒心が強いという点。
実はこれまでに何度か政府公認の下で接触を試みた事があったんだけど、基本的には弓矢を射られて追い返されるっていうのが基本パターンだったみたい。
実はこれまでに何度か政府公認の下で接触を試みた事があったんだけど、基本的には弓矢を射られて追い返されるっていうのが基本パターンだったみたい。

更に2人のインド人の漁師が漁の最中に北センチネル島に流されてしまった事もあるんだけど、2人とも矢を撃たれて殺されるという事件も起きています……。

え、何で……?

んー。
まぁそういう部族の方針って言えばそれまでだけど、1880年代にイギリスが6名ほど連行したっていう歴史があるから、もしかしたらセンチネル族にとって外の人間は敵っていう認識があるのかもね。
まぁそういう部族の方針って言えばそれまでだけど、1880年代にイギリスが6名ほど連行したっていう歴史があるから、もしかしたらセンチネル族にとって外の人間は敵っていう認識があるのかもね。

なるほど……。

ちなみに食糧や衣類は完全な自給自足。
生活に必要な物は全て森か海から調達しているみたいで、言葉も他の言語とは違うセンチネル族独特の言語を使ってるんだって。
生活に必要な物は全て森か海から調達しているみたいで、言葉も他の言語とは違うセンチネル族独特の言語を使ってるんだって。

あんな島で食べられる物ってあるのカシラ……。

主食はココナッツと魚、あとは亀とか鳥らしいよ。

へぇ。
意外とあるものなのね。
意外とあるものなのね。

周りが海だから、ある程度はね。

あと、身体的特徴は男は165㎝ぐらいの身長で、顔を黄色く塗っているっていう目撃証言もあるみたい。

そういえば、部族の人達って大抵はボディペイントをしているってイメージがあるわね。
あれって何でなの?
あれって何でなの?

理由も色々みたいだよ。
「外部部族に対しての脅し」「野生生物への威嚇」、あとは「独自の文化による儀式」とか、そのあたりが一般的みたい。
「外部部族に対しての脅し」「野生生物への威嚇」、あとは「独自の文化による儀式」とか、そのあたりが一般的みたい。

ふーん。なるほどね。
ところで、この北センチネル島ってどこかの国の領土なの?
ところで、この北センチネル島ってどこかの国の領土なの?

北センチネル島を含むアンダマン諸島はインドの管理下に置かれているね。
それがどうかした?
それがどうかした?

いや……。
インドとしては何か対策をしないのかなーって。
インドとしては何か対策をしないのかなーって。
今も尚、センチネル族が存続する理由。

マキエが考えている通り、今の軍事力を持ってすれば北センチネル島なんて一発で占領できるけど、現在の方針としては「放置する」という事になっています。

それはなんで?

もちろん未接触部族を保護するという意味合いもあるけど、一番の理由が「接触する意味が無いから」。
あと、もう一つが「いたずらにセンチネル族を全滅させてしまう可能性があるから。」かな。
あと、もう一つが「いたずらにセンチネル族を全滅させてしまう可能性があるから。」かな。

え、どういう事?

最初の「接触する意味がない」っていうのは、北センチネル島に資源とかがある訳でもないから、仮に武力を行使して北センチネル島を制圧したところで何のメリットも無いんだよ。
せいぜい、未接触部族の研究ができるぐらいだね。
せいぜい、未接触部族の研究ができるぐらいだね。

ああ、なるほど。

あともう一つの「いたずらにセンチネル族を全滅させてしまう可能性」というのは、外部の人間が変な病気を持ち込んでしまった場合、免疫のないセンチネル族にとって脅威になってしまう場合があるから。

それはどういう意味?

千年以上同じ場所で暮らすセンチネル族にとって、一般的には他の地域で発生する病気についての耐性は持っていないと考えられているんだ。
例えば感染症で有名なインフルエンザなんかを持ち込んでしまうと、抵抗を持っていないセンチネル族達に爆発的に広り最終的には下手をすると全員が高熱で命を落としかねないって事さ。
例えば感染症で有名なインフルエンザなんかを持ち込んでしまうと、抵抗を持っていないセンチネル族達に爆発的に広り最終的には下手をすると全員が高熱で命を落としかねないって事さ。

あー。そういうケースもあるのか。

ちなみに、さっきボクは“1880年代にイギリスが6名ほど連行した”って紹介したと思うけど、実際にその連行した内の2名は感染症ですぐに死亡してしまったっていう記録が残ってるしね。

え……。残り4人はどうなったの……?

ああ、島に追い返されたみたいだよ。

島に帰れてよかった……のかしら……?

まぁそういった過去の背景があって、最終的に今では放置しておくのが一番って結論になったんだろうね。

なるほどね。
宣教師がセンチネル族により射殺。遺体すら回収できず……。

それじゃ、せっかくなので最後に冒頭で触れたアメリカ人がセンチネル族に射殺された事件について簡単に紹介しておくね。

今回の事件が発覚したのは今年(2018年)の11月17日。
アメリカのキリスト教宣教師である「ジョン・アレン・チャウ」という人が北センチネル島に上陸しようとしたところ、センチネル族からの攻撃を受けて殺害されてしまったんだ……。
アメリカのキリスト教宣教師である「ジョン・アレン・チャウ」という人が北センチネル島に上陸しようとしたところ、センチネル族からの攻撃を受けて殺害されてしまったんだ……。

ええぇ……。

ちなみに死因は矢による射殺。
チャウはインドの地元の漁師に近くまでモーターボートで運んでもらって、その後はカヌーを使って上陸を試みたみたいなんだけど、島に近づいた途端に大量の矢を射られてしまったんだって。
チャウはインドの地元の漁師に近くまでモーターボートで運んでもらって、その後はカヌーを使って上陸を試みたみたいなんだけど、島に近づいた途端に大量の矢を射られてしまったんだって。

きっついわね……。

ただ、2回目までは怪我を負ったものの、無事に生還できているんだよ。

え?
というと?
というと?

チャウが最初に北センチネル島に上陸を試みたのが11月15日。
この時は大量の矢を受けつつも、何とか自力で戻って来れてるんだ。
この時は大量の矢を受けつつも、何とか自力で戻って来れてるんだ。

まさか、何回もチャレンジしたの……?

そう……。
実は同じように翌日の16日にもチャレンジして、今度はカヌーを破壊され泳いでモーターボートまで逃げる事態に……。
そして17日は浜までたどり着いたものの同じように矢を受けて、そのまま力尽きてしまったんだってさ……。
実は同じように翌日の16日にもチャレンジして、今度はカヌーを破壊され泳いでモーターボートまで逃げる事態に……。
そして17日は浜までたどり着いたものの同じように矢を受けて、そのまま力尽きてしまったんだってさ……。

最初で諦めなさいよ……。

ちなみにこういった場合って殺人罪になるの?

北センチネル島はインド領とはいっても法律の管轄外だから、現代文明の法律で裁く事は出来ないみたいだね……。

まぁそりゃそうよね……。

ちなみにインドの地元警察がチャウの遺体を回収しようとしたんだけど、島に近づいたとたんに大量の矢を撃たれて結局は遺体の回収すらできなかったみたい。

まさに殉職って感じね……。
まとめ

以上が未接触部族の一つ「センチネル族」についてでした。
どうだった?
どうだった?

殺人事件は別として、センチネル族の話は面白かったわね。
しかも、こんな部族がまだまだ他にもいると考えるとちょっとワクワクするわね。
しかも、こんな部族がまだまだ他にもいると考えるとちょっとワクワクするわね。

あー。わかる。
たまに電気もガスも水道も無い所でサバイバルしてみたいとか思うよね。
たまに電気もガスも水道も無い所でサバイバルしてみたいとか思うよね。

そこまでは思わない……。
というか、絶対無理でしょ……。
というか、絶対無理でしょ……。

何かあった時は携帯で連絡すれば助けに来てもらえるっていう条件だとできそうじゃない?

それはサバイバルじゃなくて、ただの無人島キャンプだから……。
それも読者のさつきさんからのリクエストにお応えして「センチネル族」についてご紹介したいと思いまっす!