ん?
SF的な話?
SF的な話?
いや、どっちかっていうと保険金殺人の話かな?
というか、なんでいきなりSFの話が出てくるのさ……。
あー……、脳内で勝手にメン・イン・ブラックに変換されていたわ……。
ああ、なるほどね。
ウィル・スミスはカッコいいから仕方ないね。
ウィル・スミスはカッコいいから仕方ないね。
私はトミー・リー・ジョーンズ派だけどね。
まぁそれはいいとして、今回のシスターズ・イン・ブラックってのはどんな話なの?
今回の話は常に喪服のような漆黒の服に身を包んでいた3人の姉妹が保険金目当てに家族や娘達を次々に殺害していった話だよ。
ロクな話じゃなさそうね……。
まぁ実際ロクな話ではないね。
それでは早速紹介していきまっす。
それでは早速紹介していきまっす。
バージニア州に伝わる『シスターズ・イン・ブラック』
それじゃ改めて今回紹介する話は「シスターズ・イン・ブラック」。
アメリカのバージニア州にあるクリスチャンズバーグに伝わる恐るべき保険金殺人事件についてでっす。
アメリカのバージニア州にあるクリスチャンズバーグに伝わる恐るべき保険金殺人事件についてでっす。
話の舞台となるクリスチャンズバーグには「ブラックスバーグ・ミドル」っていう名前の日本でいう中学校があるんだけど、この中学校は19世紀の半ばまでは「モンゴメリー女子大学」と呼ばれていたんだ。
なんか女子大学にしては可愛くない学校名ねぇ……。
そういえばそうだね。
で、そのモンゴメリー女子大学は「ヴァージニア・ワードロー」という女性が経営していたんだけど、このヴァージニア・ワードローこそがシスターズ・イン・ブラックの1人。
で、そのモンゴメリー女子大学は「ヴァージニア・ワードロー」という女性が経営していたんだけど、このヴァージニア・ワードローこそがシスターズ・イン・ブラックの1人。
1人?
シスターズ・イン・ブラックと呼ばれている女性は全員で3人いて、あとの2人は妹の「メアリー・ワードロー」と「キャロライン・ワードロー」。
メアリーとキャロラインについては後で登場するので紹介は後回し。
メアリーとキャロラインについては後で登場するので紹介は後回し。
で、ある日モンゴメリー女子大学の一人の女子生徒が村の男の子と恋仲になって駆け落ちするという事件が起こる。
校長であるヴァージニアは校則違反を犯した2人を取り締まって、恋人の仲を裂こうとしたんだけど、その時にはすでに女子生徒は妊娠してしまっていたんだ。
校長であるヴァージニアは校則違反を犯した2人を取り締まって、恋人の仲を裂こうとしたんだけど、その時にはすでに女子生徒は妊娠してしまっていたんだ。
あー……。
ちなみに小さい村だったから、駆け落ちの噂や妊娠の噂はすぐに広まったみたいなんだけど、いつの間にか女子生徒のお腹の子供はいなくなっていたらしい。
え、それってヴァージニアが……?
まぁそう考えられているけど証拠はないみたい。女子生徒も妊娠については何も語らなかったそうだしね。
で、この頃からモンゴメリー女子大学やヴァージニアに黒い噂が流れはじめるんだ。
1人目の犠牲者。メアリーの息子「ジョン」
妊娠事件や赤ちゃんの消失事件が起こって以降、ヴァージニアは一人で学校を管理するのは難しいと判断して二人の姉妹に学校の経営を手伝ってもらう事にしたんだ。
ふんふん。
その二人の姉妹というのがさっき紹介したヴァージニアの姉妹である「メアリー」と「キャロライン」。
ちなみに二人とも既に嫁いだ後だったから、旦那や子供がいて家族ごと引っ越してくる事になったみたい。
ちなみに二人とも既に嫁いだ後だったから、旦那や子供がいて家族ごと引っ越してくる事になったみたい。
ただ引っ越して間もなくの頃、メアリーの息子であるジョンがベッドの上で焼死体となって発見されるんだ……。
え……。
しかもベッドには灯油が撒かれた形跡があったらしい。
ただ当時の警察は“寝ている時に蝋燭を倒してした事によって起こった事故、もしくは自殺”として処理してしまったんだ。
ただ当時の警察は“寝ている時に蝋燭を倒してした事によって起こった事故、もしくは自殺”として処理してしまったんだ。
いやいや……。灯油が撒かれた状態で事故死はしないでしょ……。
まぁ普通はそうだよね……。
しかも何故かジョンには事故が起こる少し前に多額の生命保険がかけられていて、母親であるメアリーは高額の保険金を受け取っているんだ……。
しかも何故かジョンには事故が起こる少し前に多額の生命保険がかけられていて、母親であるメアリーは高額の保険金を受け取っているんだ……。
二人目の犠牲者。キャロラインの夫「マーティン」
そしてジョンが死亡して以降、駆け落ちした生徒の一件で元々評判が悪かったモンゴメリー女子大学の評判は更に悪化。
そこで3姉妹は再び分かれて暮らす事にしたんだって。
そこで3姉妹は再び分かれて暮らす事にしたんだって。
ふむ。
で、次のターゲットとなったのはキャロラインの夫である「ロバート・マーティン」。
キャロラインは夫が元々住んでいたニューヨークに移住し、そこでオーシーという女の子を授かるんだ。
キャロラインは夫が元々住んでいたニューヨークに移住し、そこでオーシーという女の子を授かるんだ。
ただ、オーシーを生んだ数年後、夫であるマーティンが謎の死を遂げる。
謎の死……?
うん。心臓発作による病死という事になっているみたいだけどはっきりとした原因はわからなかったみたい。
ただ唯一はっきりとしているのはマーティンの妻、つまりキャロラインが1万ドルを超える保険金を受け取っているという事。
ただ唯一はっきりとしているのはマーティンの妻、つまりキャロラインが1万ドルを超える保険金を受け取っているという事。
なんかきな臭くなってきたわね……。
3人目の犠牲者。キャロラインの娘「オーシー」
そしてマーティンが謎の死を遂げた後、キャロラインは逃げるようにニューヨークを離れ再びモンゴメリー女子大学に戻る事にしたんだ。
ふんふん。
一方でその話を聞いたメアリーもモンゴメリー女子大学に戻り、また3姉妹で暮らすようになったらしい。
そして一緒に連れてきたメアリーの息子である「フレッチャー・スニード」とキャロラインの娘「オーシー・スニード」が結婚する事になったんだ。
そして一緒に連れてきたメアリーの息子である「フレッチャー・スニード」とキャロラインの娘「オーシー・スニード」が結婚する事になったんだ。
んんん……?
なんか血縁関係がこんがらがってきたわ……。
なんか血縁関係がこんがらがってきたわ……。
自分を軸として考えると姪っ子と甥っ子が結婚した感じ。
言い方を変えるなら従妹同士が結婚した感じ。
言い方を変えるなら従妹同士が結婚した感じ。
従妹って結婚できたっけ。
法律上は問題ないよ。
まぁ生まれてくる子供に少しリスクがあるって言われているけどね。
まぁ生まれてくる子供に少しリスクがあるって言われているけどね。
そしてフレッチャーとオーシーの間に一人の女の子が生まれるんだけど、生まれてすぐに死亡。
さらに夫のフレッチャーは突然消息不明になってしまうんだ。
さらに夫のフレッチャーは突然消息不明になってしまうんだ。
え、えええ……?一体何が起こっているの?
だんだん混乱してきたんだけど……。
だんだん混乱してきたんだけど……。
まぁ最後のまとめで簡潔にまとめるから、いまはこのまま説明を続けるよ。
で、結果的にオーシーは子供と夫を同時に失ってしまうわけだけど、1909年にはオーシー自身も浴室で水死体となって発見されます……。
理由は……?
理由は一応、自殺。
一応……?
まぁそれも後でわかるよ。
ちなみにこれがオーシーが書いた遺書。
ちなみにこれがオーシーが書いた遺書。
なんて書いてあるの?
直訳すると
『昨年私の小さな娘が亡くなりました。他の近親者や親戚も天国に行きました。私も行きたいと思っています。私は長い間病気になり弱っています。死は私の苦しみの中で私にとって恵みのある救済となるでしょう。あなたがこれを読むとき私は自殺しました。この世界での私の悲しみと痛みは、私が耐えることができる以上に大きいものです。』
って感じ。
『昨年私の小さな娘が亡くなりました。他の近親者や親戚も天国に行きました。私も行きたいと思っています。私は長い間病気になり弱っています。死は私の苦しみの中で私にとって恵みのある救済となるでしょう。あなたがこれを読むとき私は自殺しました。この世界での私の悲しみと痛みは、私が耐えることができる以上に大きいものです。』
って感じ。
んー……。
まぁ子供も夫も失っていたのなら自殺してもおかしくはないのかしら……?
まぁ子供も夫も失っていたのなら自殺してもおかしくはないのかしら……?
ただ一方で三姉妹は3万ドルもの保険金を得ていたんだ……。
あ~……。
遂に警察が動き出す……。
最初、オーシーが死亡した件も自殺として片づけられそうになったんだけど、シモンズ博士という人物が今回の事件は自殺ではないと警察に申し出たんだ。
ちなみに理由は2つ
1つ目は死亡したオーシーの発見者である3姉妹の一人、ヴァージニアの行動。
彼女はオーシーが死亡しているのを発見しているにも関わらず1日以上放置し、警察に報告していなかったんだ。
1つ目は死亡したオーシーの発見者である3姉妹の一人、ヴァージニアの行動。
彼女はオーシーが死亡しているのを発見しているにも関わらず1日以上放置し、警察に報告していなかったんだ。
え……?
なんで……?
なんで……?
そこまではちょっと分かんない……。
ただヴァージニアは警察の調査に一切協力しなかったみたいだよ。
ただヴァージニアは警察の調査に一切協力しなかったみたいだよ。
そして2つ目はオーシーの残した遺書。
実は死亡する直前のオーシーはうつ病を患っていたんだけど、それ以上に極度の栄養失調状態にあってまともに文字が書ける状態じゃなかったんだ。
実は死亡する直前のオーシーはうつ病を患っていたんだけど、それ以上に極度の栄養失調状態にあってまともに文字が書ける状態じゃなかったんだ。
つまり誰かが偽装したって事?
そうだね。
そして警察が本格的に調査を始めた結果、過去の事件のおかしな点が浮き彫りになったり、オーシーの筆跡を真似た保険金の契約書が発見されたりして、最終的に3姉妹は第一級殺人で逮捕される事となるんだ。
そして警察が本格的に調査を始めた結果、過去の事件のおかしな点が浮き彫りになったり、オーシーの筆跡を真似た保険金の契約書が発見されたりして、最終的に3姉妹は第一級殺人で逮捕される事となるんだ。
自らも殺した「ヴァージニア・ワードロー」
その後、逮捕された3人は当然裁判にかけられる事になるわけだけど、裁判が行われるまでに三姉妹の一人、ヴァージニアが刑務所で死亡してしまいます。
えええ……?
なんで……?
なんで……?
死因は餓死。
餓死!?
うん。なんでもヴァージニアは刑務所にいる間、一切の食事を拒否。
その結果、衰弱しそのまま死亡してしまったんだよ。
その結果、衰弱しそのまま死亡してしまったんだよ。
餓死による自殺ってかなりの精神力がいりそうなんだけど……。
そうだね。並大抵の精神力じゃできないよね……。
でもやってのけたわけだから、一般人とは違う何かを持ってたのかもね……。
でもやってのけたわけだから、一般人とは違う何かを持ってたのかもね……。
一方でオーシーの母親であるキャロラインは7年の禁固刑に処される事となるんだけど、数年後に精神病を患い精神病院に入院。
そしてそのまま精神病院で発狂し死亡してしまう。
そしてそのまま精神病院で発狂し死亡してしまう。
え、キャロラインも……?
じゃぁもう一人のメアリーは……?
じゃぁもう一人のメアリーは……?
メアリーについては証拠不十分で無罪になったみたい。
え、そうなの?
じゃぁ今回の殺人は全部2人がやってたって事?
じゃぁ今回の殺人は全部2人がやってたって事?
どうだろう……。
まぁあくまで証拠不十分による無罪だから真相や闇の中って感じかな……。
まぁあくまで証拠不十分による無罪だから真相や闇の中って感じかな……。
まとめ
以上がバージニア州に伝わる「シスターズ・イン・ブラック」でした。
ちょっと色んな人が出てきて分かりにくかったと思うから簡単にまとめるね。
ちょっと色んな人が出てきて分かりにくかったと思うから簡単にまとめるね。
・ヴァージニア・ワードロー
三姉妹の一人、モンゴメリー女子大学の校長。
第一級殺人事件の容疑で逮捕。
刑務所内で食事を拒否し餓死
三姉妹の一人、モンゴメリー女子大学の校長。
第一級殺人事件の容疑で逮捕。
刑務所内で食事を拒否し餓死
・メアリー・ワードロー
三姉妹の一人、結婚後はメアリー・スニード。
3人の子供を産むが長男(ジョン)は焼死、次男はオーシーと結婚後行方不明。
事件後は証拠不十分により釈放。
三姉妹の一人、結婚後はメアリー・スニード。
3人の子供を産むが長男(ジョン)は焼死、次男はオーシーと結婚後行方不明。
事件後は証拠不十分により釈放。
・キャロライン・ワードロー
三姉妹の一人、ロバート・マーティンと結婚し結婚後はキャロライン・マーティン。
オーシーという娘を出産するが、出産後に夫のロバート・マーティンは死亡。
事件発覚後は精神病が発病し、刑期中に精神病院にて発狂し死亡。
三姉妹の一人、ロバート・マーティンと結婚し結婚後はキャロライン・マーティン。
オーシーという娘を出産するが、出産後に夫のロバート・マーティンは死亡。
事件発覚後は精神病が発病し、刑期中に精神病院にて発狂し死亡。
・オーシー・スニード
キャロライン・ワードローの娘。
メアリーの息子であるメアリー・スニードと結婚し、オーシー・スニードとなる。
結婚後、娘を授かるが生まれて間もなく死亡。その後夫も行方不明となりうつ病と拒食による栄養失調となる。
1909年に水死体で発見される。
キャロライン・ワードローの娘。
メアリーの息子であるメアリー・スニードと結婚し、オーシー・スニードとなる。
結婚後、娘を授かるが生まれて間もなく死亡。その後夫も行方不明となりうつ病と拒食による栄養失調となる。
1909年に水死体で発見される。
なんだろう……。
なんか呪われている家系って感じがするわね……。
なんか呪われている家系って感じがするわね……。
呪いにしてはかなり人為的だけどね。
そう考えるとお金か……。
やっぱりお金は人を狂わすわね……。
やっぱりお金は人を狂わすわね……。
あー、まぁそれは否定できないかな……。
でもさー、この姉妹達も欲をかかずに1回目の殺人と保険金で満足していれば捕まらずに済んだんじゃないの?
そうかもしれないけれど、なんで姉妹達が捕まらない方法を模索してるのさ……。
あれ……?
それも匿名の読者の方からのリクエストにお応えして「シスターズ・イン・ブラック」についてご紹介したいと思いまっす!