

ん?今回も戦艦に出る幽霊とかそんな感じの話?

ちなみに今回の話を一言でまとめるなら
「建造中に不幸の事故が相次ぎ、その時に死んだ人の幽霊が現れる」
って感じかな。
「建造中に不幸の事故が相次ぎ、その時に死んだ人の幽霊が現れる」
って感じかな。

ふーん。
伊33と陸奥の話を足して2で割ったような話ね。
伊33と陸奥の話を足して2で割ったような話ね。

否定はできないけど、もうちょっと違う言い方は無いもんかな……。

まぁいいや!
それじゃさっそく紹介していきまっす!
それじゃさっそく紹介していきまっす!
建造時から数々の命を奪った潜水艦「UB-65」

それじゃ改めて今回紹介するのは呪われた潜水艦「UB-65」について。
ちなみにマキエは「Uボート」って知ってる?
ちなみにマキエは「Uボート」って知ってる?

Uボートって確かドイツの潜水艦の名前でしょ?
なんかの映画でみた。
なんかの映画でみた。

そそ。
正確にはドイツが第一次世界大戦から第二次世界大戦の初め頃まで建造していた潜水艦の総称なんだけど、今回紹介するUB-65は第一次世界大戦の時にドイツ帝国によって建造された潜水艦なんだ。
正確にはドイツが第一次世界大戦から第二次世界大戦の初め頃まで建造していた潜水艦の総称なんだけど、今回紹介するUB-65は第一次世界大戦の時にドイツ帝国によって建造された潜水艦なんだ。

そして、このUB-65は1916年から建造が開始され、1917年の8月18日に就役した潜水艦なんだけど、実は建造時から数々の不幸な事故が多発しています……。

へー。どんな?

一つ目の事故は建造が開始して1週間目に起きた鉄骨の落下事故。
建造中にチェーンが壊れて鉄骨が落下して作業員の一人が即死、もう一人は一時的には命を取り留めたものの、搬送先の病院で死亡してしまう……。
建造中にチェーンが壊れて鉄骨が落下して作業員の一人が即死、もう一人は一時的には命を取り留めたものの、搬送先の病院で死亡してしまう……。

おーぅ……。

二つ目の事故は完成後の点検作業中の事故。
エンジンを試運転している時に機関室から有毒ガスが発生したんだけど、隔壁の扉がロックされていて3人の作業員が逃げ出せずに死亡。
エンジンを試運転している時に機関室から有毒ガスが発生したんだけど、隔壁の扉がロックされていて3人の作業員が逃げ出せずに死亡。

三つ目の事故は潜水テスト中の落下事故。
初めて潜水テストを行う時に甲板にいた一人の乗組員が海に落下。
そのまま発見されることなく行方不明になってしまう。
初めて潜水テストを行う時に甲板にいた一人の乗組員が海に落下。
そのまま発見されることなく行方不明になってしまう。

続くわねぇ……。

そして四つ目の事故は浮上テスト時の事故。
潜水テストが終了し海面に浮上しようとしたときにバランスタンクが破損し操作不能に陥ってしまう。
そして操作不能になったUB-65はそのまま海底に着底し、乗組員たちは半日以上もの間、海底に閉じ込められてしまうんだ。
潜水テストが終了し海面に浮上しようとしたときにバランスタンクが破損し操作不能に陥ってしまう。
そして操作不能になったUB-65はそのまま海底に着底し、乗組員たちは半日以上もの間、海底に閉じ込められてしまうんだ。

海底に着底って……。言い換えれば沈没じゃないの……。
その後はどうなっちゃったの……?
その後はどうなっちゃったの……?

奇跡的に半日後には全員生還できているよ。
ただバランスタンクが破裂した理由も、奇跡的に浮上できた理由も不明のままみたいだけどね。
ただバランスタンクが破裂した理由も、奇跡的に浮上できた理由も不明のままみたいだけどね。

原因が不明なのが気になるけれど、まぁ死者がでなくてよかったわ。

ただ、何人かは有毒ガスで病院送りにはなっているみたいだけどね。

え、また有毒ガス?

着底したときに艦内に海水が浸水してきたんだけど、その海水がバッテリーを濡らしたせいで有毒ガスが発生したんだってさ。

うへぇ……。

そして五つ目の最後の事故が出撃準備中に起きた魚雷爆発事故。
出撃に備えて魚雷を積み込んでいる時に突然魚雷が爆発。魚雷周辺で作業していた5人の兵士が命を落としてしまうんだ。
出撃に備えて魚雷を積み込んでいる時に突然魚雷が爆発。魚雷周辺で作業していた5人の兵士が命を落としてしまうんだ。

確かにここまで不幸が重なると呪われているって言われても仕方ないわね……。

でも最初に言ってた幽霊は?
今のところ出てきていないみたいだけど?
今のところ出てきていないみたいだけど?

じつは最後の爆発事故で死亡した兵士が幽霊として現れるようになるんだよ……。
魚雷爆発事故の後から現れはじめた水兵の幽霊

さっき紹介した五つ目の魚雷爆発事故の被害者の一人に「リヒター」というニ等航海士がいたんだ。
リヒターは日焼けした黒い肌が特徴の大柄な男性で、周りからはドイツ語で“黒”を意味する「シュバルツ」って呼ばれていたんだって。
リヒターは日焼けした黒い肌が特徴の大柄な男性で、周りからはドイツ語で“黒”を意味する「シュバルツ」って呼ばれていたんだって。

ふんふん。

ただ、爆発事故があって以降、死んだはずのリヒターの目撃証言が相次ぐんだ……。

目撃証言?

具体的には
「艦内でリヒターとすれ違った。」
「腕組みをしながら艦首に立っていた。」
「乗艦点呼の時に一人多かった。」
とかだね……。
「艦内でリヒターとすれ違った。」
「腕組みをしながら艦首に立っていた。」
「乗艦点呼の時に一人多かった。」
とかだね……。

最後のはちょっと怖いわね……。

そしてその噂や報告を聞いた軍の上層部は“幽霊騒動は兵士達の士気が低下する”と考えてリヒターや幽霊に関する発言を禁止し、規則を破った兵士には厳しい罰を与える事にしたんだ。

ちょっと横暴な感じもするけど、まぁ仕方がないのかな……?

そして新しく作られた規則のせいもあって、幽霊騒動は一時的に収まるんだけど、UB-65はその後も様々なトラブルに巻き込まれていて、その都度リヒターの姿が目撃されていたんだ。

そして罰則付きの規則を作っても事態は収まらないと判断した上層部は、今度は司祭を呼んでUB-65をお祓いしてもらう事にしたんだってさ。

え……。
上層部も幽霊の存在を信じたって事?
上層部も幽霊の存在を信じたって事?

んー。幽霊を信じたというよりかは“しかたなく”って感じじゃないかな?
この頃の兵士達は全員がUB-65に乗る事を嫌がっていたみたいだしね。
この頃の兵士達は全員がUB-65に乗る事を嫌がっていたみたいだしね。

ああ、兵士をUB-65に乗せるための上層部のアピールみたいなもんか……。

その表現はどうかと思うけど、まぁそんな感じかな……。

ただ、お祓いの効果もほとんどなく、その後もリヒターは頻繁に目撃されたみたいだけどね。

ダメじゃん……。お祓いの意味ないじゃん……。
最後は37人の兵士と共に姿を消す

そして最後はUB-65の最後について。
数々の不幸な事故と幽霊の目撃証言が寄せられたUB-65だけど、最後の最後にUB-65は37人の乗組員を乗せたまま行方不明になるという事故を起こしています。
数々の不幸な事故と幽霊の目撃証言が寄せられたUB-65だけど、最後の最後にUB-65は37人の乗組員を乗せたまま行方不明になるという事故を起こしています。

えええ……。
やっぱそうなっちゃうの……?
やっぱそうなっちゃうの……?

この事故が起きたのは1918年7月10日。
海軍本部はこの日を境にアイルランド沿岸の南部周辺で任務に当たっていたUB-65と突然連絡が取れなくなってしまうんだ。
海軍本部はこの日を境にアイルランド沿岸の南部周辺で任務に当たっていたUB-65と突然連絡が取れなくなってしまうんだ。

当時は戦争中という事もあったし敵対する国によって撃破された可能性も十分にあったから、当時は詳細不明のまま行方不明として処理されていたそうなんだ。
ただ、終戦後に入ってきた情報によるとアメリカの潜水艦「L-2」が偶然たまたまUB-65を発見していたそうなんだよ。
ただ、終戦後に入ってきた情報によるとアメリカの潜水艦「L-2」が偶然たまたまUB-65を発見していたそうなんだよ。

ん?
アメリカ軍のL-2ってのに沈められたって事?
アメリカ軍のL-2ってのに沈められたって事?

いや、アメリカ軍の報告は
「海面上に浮かんでいるドイツ軍の潜水艦を発見し、UB-65であることが判明した。ただUB-65はトラブルがあったかのような不自然な動きをしていた。」
「攻撃行動を取るために魚雷を装填したが、魚雷を発射する前にUB-65から火の手があがり、そのまま沈んでいった。」
って内容だったみたいだよ。
「海面上に浮かんでいるドイツ軍の潜水艦を発見し、UB-65であることが判明した。ただUB-65はトラブルがあったかのような不自然な動きをしていた。」
「攻撃行動を取るために魚雷を装填したが、魚雷を発射する前にUB-65から火の手があがり、そのまま沈んでいった。」
って内容だったみたいだよ。

んー……。
つまり攻撃する前に自爆したって事……?
つまり攻撃する前に自爆したって事……?

まぁそんな感じだね。
自爆の原因としては魚雷の爆発が原因じゃないかって言われているみたいだけど。
自爆の原因としては魚雷の爆発が原因じゃないかって言われているみたいだけど。

またか……。
また魚雷の爆発事故か……。
また魚雷の爆発事故か……。

あと、本当かどうかはわからないけれど
「一人の兵士が甲板に立っていた。」
という情報もあったみたい。
「一人の兵士が甲板に立っていた。」
という情報もあったみたい。

それがリヒターって事……?

まぁそういう事になるよね……。
まとめ

以上がドイツの呪われた潜水艦「UB-65」についてでした。
どうだった?
どうだった?

うーん……。
前の伊33や陸奥の時もそうだったけど、何かある戦艦は建造当時から絶対に何かあるわね。
前の伊33や陸奥の時もそうだったけど、何かある戦艦は建造当時から絶対に何かあるわね。

そうだね。
こういうのって何がきっかけで呪われるんだろうね。
こういうのって何がきっかけで呪われるんだろうね。

そういえば、仮にリヒターが幽霊になっていたとして、彼がUB-65を沈めたのかしら。

これはボクの個人的感想だけど、リヒターは戦友と一緒に出撃したかっただけじゃないかな。
不幸な事故はリヒターが死亡する前から起きているし、元からあった「呪い」とリヒターの「幽霊騒動」が偶然重なっちゃっただけじゃない?
不幸な事故はリヒターが死亡する前から起きているし、元からあった「呪い」とリヒターの「幽霊騒動」が偶然重なっちゃっただけじゃない?

なるほど……。
そう聞くと「死んでも戦友と共に出撃した男」っていう美談のストーリーに聞こえなくはないわね。
そう聞くと「死んでも戦友と共に出撃した男」っていう美談のストーリーに聞こえなくはないわね。

まぁリヒターの幽霊に驚いて海に落ちた兵士が溺死したり、転落事故を起こして骨折したりしているみたいだけどね……。

美談って訳にはいかなさそうね……。
それも読者の鰯さんのリクエストにお応えして、ドイツの呪われた潜水艦「UB-65」についてご紹介したいと思いまっす!