なんか凄まじい二つ名ね……。
だよね!
かっこいいよね!
かっこいいよね!
かっこいいって……。
その感性はそろそろ捨てた方がいいわよ……。
その感性はそろそろ捨てた方がいいわよ……。
で、今回はどんな話なの?
んー。簡単に言うと
「16世紀のトランシルヴァニア公国にいた女性のシリアルキラーが権力を盾に好き放題やっちゃう」
って感じの話……?
「16世紀のトランシルヴァニア公国にいた女性のシリアルキラーが権力を盾に好き放題やっちゃう」
って感じの話……?
あっ……、パスで……。
え、見切り早くない……?
だってもうこの時点でバッドエンドしか見えてこないもん……。
まぁその通りなんだけどね。
それじゃ早速紹介していきまっす!
それじゃ早速紹介していきまっす!
その通りなんだ……。
トランシルヴァニアを支配していた名門「バートリ家」
それじゃ改めて今回紹介するのは「バートリ・エルジェーベト」。
16世紀にトランシルヴァニア公国で生まれた恐怖の女性シリアルキラーでっす。
16世紀にトランシルヴァニア公国で生まれた恐怖の女性シリアルキラーでっす。
トランシルヴァニア公国ってあんまり聞かないわね。
どの辺にあるの?
どの辺にあるの?
ああ、トランシルヴァニア公国は1711年に消滅しているから今はもう無いよ。
今の地名でいうなら現在のルーマニアだね。
今の地名でいうなら現在のルーマニアだね。
ふーん。
で、このトランシルヴァニア公国はかつて「バートリ家」と呼ばれる貴族の一族が国を支配していたんだ。
王様じゃなくて貴族が支配していたの?
まぁ殆ど王様みたいなもんだけどね。
とにかくトランシルヴァニア公国で一番偉いのはバートリ家という一族だったんだよ。
とにかくトランシルヴァニア公国で一番偉いのはバートリ家という一族だったんだよ。
ふんふん。
ただ、このバートリ家の家系は何て言うか変わり者が多くてね、最高権力者であると同時に非常に個性的な人物が多い一家でもあったんだ。
変わり者?
正確な記録が残っているだけでも悪魔崇拝、同性愛者、色情狂とかだね。
とにかくバートリ家は他の人達と比べて個性的な人物が多かったんだよ。
とにかくバートリ家は他の人達と比べて個性的な人物が多かったんだよ。
やっぱり壮絶な権力を持ってたり、唸るぐらいのお金がある環境で育つとそうなるのかしら……。
んー。まぁそれも否定できないけど、一番の理由は近親婚が原因じゃないかって言われているけどね。
近親婚?
実はバートリ家は権力や財産を外部に出さないために従妹同士や近い血縁者同士で結婚を繰り返していたんだよ。
ああ、なんか血が濃すぎると短命になったり遺伝性の病気になったりするらしいわね。
そうそう。
そしてそれは性格にも表れる事があるんだけど、そのバートリ家の中でも飛び抜けて問題児となっていたのがバートリ・エルジェーベトという女性。
そしてそれは性格にも表れる事があるんだけど、そのバートリ家の中でも飛び抜けて問題児となっていたのがバートリ・エルジェーベトという女性。
かなり怒りっぽい上に感情の起伏も激しくヒステリックな女性だったんだ。
ふんふん。
さらにそんなエルジェーベトが血に興味を示してしまったからもう大変。
最終的には650人以上も殺す事になる歴代の中でも最強の女性シリアルキラーに変貌するんだ……。
最終的には650人以上も殺す事になる歴代の中でも最強の女性シリアルキラーに変貌するんだ……。
え……。
処女の血を求めて生娘狩りを行った「エルジェーベト」
エルジェーベトは問題行動の多い女性だったけどバートリ一族だけあってかなり高貴な位を持つ女性でもあったんだ。
そんなエルジェーベトは15歳の時にハンガリーの貴族であるナーダシュディ・フェレンツ2世という人と結婚し、同時に「チェイテ城」という城をプレゼントされるんだ。
そんなエルジェーベトは15歳の時にハンガリーの貴族であるナーダシュディ・フェレンツ2世という人と結婚し、同時に「チェイテ城」という城をプレゼントされるんだ。
そして結婚相手のフェレンツ2世は軍人であると同時にかなり暴力的な人物でよく部下を殴ったり召使を折檻する事が多かったんだって。
ふんふん。
そんな夫の姿を見たせいか、エルジェーベトは次第に召使を痛めつけたり惨殺する事に快楽を感じるようになっていくんだ。
げ……。
そしてある日、召使を折檻している時に召使の血がエルジェーベトの肌に飛び散ったんだって。
うん。
するとこの時エルジェーベトは血が付いた部分だけ肌がすべすべになり若返ったように感じたらしい。
それがさっき言ってた「血に興味を示した」ってやつ……?
そう。
元々エルジェーベトは自分の美貌を維持しようと躍起になっていたんだけど、女性の血、それも処女の血が美容に効果的だと思い込み、領内の農民の娘をさらって拷問にかけるようになるんだ……。
元々エルジェーベトは自分の美貌を維持しようと躍起になっていたんだけど、女性の血、それも処女の血が美容に効果的だと思い込み、領内の農民の娘をさらって拷問にかけるようになるんだ……。
うへぇ……。
旦那は何も言わないわけ……?
旦那は何も言わないわけ……?
フェレンツ2世は軍人だから戦場に出ている事が多かったし、さらに戦場で戦死してしまったせいでエルジェーベトは割と早い段階で未亡人になってしまうんだ。
あらら……。
ただ、元から恋人や愛人は山ほどいたし、エルジェーベトを止めれる人間はいなくなったせいで暴走は加速。
次々に農民の娘をさらっては拷問にかけ、しかもその拷問というのがえげつない物ばかりでアイアンメイデンを使って出血死させたり、焼いた焼きごてを押し当てたり、水責めで溺死させたりしていたねだ。
次々に農民の娘をさらっては拷問にかけ、しかもその拷問というのがえげつない物ばかりでアイアンメイデンを使って出血死させたり、焼いた焼きごてを押し当てたり、水責めで溺死させたりしていたねだ。
うへぇ……。
さらにエルジェーベトは女性に噛みついて血を直接啜ったり、拷問にかけた女性たちの血をバスタブに貯めて血の風呂に入ったりしていたんだ……。
血の風呂……。
シリアルキラーっていうよりサイコパスな感じがしてきたわね……。
シリアルキラーっていうよりサイコパスな感じがしてきたわね……。
そしてさらに農民の娘では満足できなくなり、今度は自分より下の位の貴族の娘を城に呼び寄せて拷問にかけはじめるんだ……。
え……。仮にも貴族でしょ……?
そんな事をしたら一発でバレて反乱がおこるんじゃないの……?
そんな事をしたら一発でバレて反乱がおこるんじゃないの……?
実はこの頃には領内の手ごろな女性は殆ど殺し尽くしてしまっていたんだよ……。
暴走が止まらなくなりハンガリー国王に目を付けられたエルジェーベト
エルジェーベトは下の位の貴族たちに「娘たちのしつけを指導してあげる」という名目の元、チェイテ城に来るよう命令。
そして訪れた貴族の娘たちを今までの農民の娘たちの様に次々に拷問にかけて殺していったんだ……。
そして訪れた貴族の娘たちを今までの農民の娘たちの様に次々に拷問にかけて殺していったんだ……。
さっきも言ったけど、貴族の娘が行方不明になったり死亡したら問題になるんじゃないの?
もちろん事件になる。
最初の内は「既にしつけは終わり、既に帰路についた。その後の事は分からない」ってことでごまかしていたんだけど、この頃には既にエルジェーベトの悪評は知れ渡っていたから誰も信じなかったんだ。
最初の内は「既にしつけは終わり、既に帰路についた。その後の事は分からない」ってことでごまかしていたんだけど、この頃には既にエルジェーベトの悪評は知れ渡っていたから誰も信じなかったんだ。
そりゃそうよね……。
そして一人の司祭がエルジェーベトの問題行動をハンガリー国王に訴え、当時のハンガリー国王だった「マーチャーシュ2世」はバートリ家、特にエルジェーベト周辺の調査を開始したんだ。
ふんふん。
そしてその結果、エルジェーベトが住居としていたチェイテ城からは拷問を受け瀕死の少女達や大量の死体や人骨、さらには血が貯められたバスタブなど、この世の物とは思えない風景が広がっていて問題が発覚……。
今までの事件は権力を使って握りつぶしていたエルジェーベトだけど、さすがにハンガリー国王が率いる調査団たちを買収することは出来ずに逮捕されてしまう。
今までの事件は権力を使って握りつぶしていたエルジェーベトだけど、さすがにハンガリー国王が率いる調査団たちを買収することは出来ずに逮捕されてしまう。
想像すらしたくない風景ね……。
裁判の末、死ぬまで真っ暗な部屋に幽閉される事に
逮捕されたエルジェーベトは当然裁判にかけられるわけだけど、裁判では。
「650人以上もの女性を自分の趣味性において虐殺した」
として、エルジェーベトは終身刑を言い渡される事になるんだ。
「650人以上もの女性を自分の趣味性において虐殺した」
として、エルジェーベトは終身刑を言い渡される事になるんだ。
え……。650人以上殺しといて処刑にはならないの……?
それはやっぱり貴族の権力だね……。
仮にもトランシルヴァニア公国のトップの血筋だし、さらに親族たちの嘆願書もあってさすがに処刑って訳にはいかなかったんだって。
仮にもトランシルヴァニア公国のトップの血筋だし、さらに親族たちの嘆願書もあってさすがに処刑って訳にはいかなかったんだって。
むぅ……。
ただ、終身刑といってもほとんど禁固だったみたい。
チェイテ城の一室を小窓だけ残して真っ黒に塗り、昼も夜も分からないような部屋に監禁状態だったらしいよ。
チェイテ城の一室を小窓だけ残して真っ黒に塗り、昼も夜も分からないような部屋に監禁状態だったらしいよ。
え……、それはそれでキツいわね……。
ちなみに食事は一日一回小窓から差し入れられるだけで、あとは闇の中でただ何もやる事無く寿命が尽きるのを待つだけの生活になるんだ。
ちなみにそれからどうなったの?
さすがに日光も入らない真っ黒な部屋に閉じ込められていたせいか、終身刑を言い渡されてから3年後には命を落としてしまいます。
あ、そうなんだ。
ちなみに死亡したのはエルジェーベトが54歳の時なんだけど、質素な食事に日光が当たらない部屋に3年も閉じ込められていたせいで、体はガリガリ、肌はカサカサでまるでミイラの様になって死んでしまったんだってさ。
エルジェーベトが行ってきた事を考えると何とも言えないけど、でもこの仕打ちも流石にちょっとつらいわね……。
まとめ
以上が血の伯爵夫人「バートリ・エルジェーベト」でした。
どうだった?
どうだった?
まるで映画や小説のような残虐さだったわね……。
映画や小説で思い出したけど、実はエルジェーベトは何本も映画化されてたりもするよ。
あんまり見たいとは思わないわね……。
ちなみにホラーやスプラッタ系が多いけど、「血の伯爵夫人」というタイトルの映画はラブロマンスらしいけどね。
なんでラブロマンスを描くのにエルジェーベトをモデルにするかな……。
それも「血の伯爵夫人」と呼ばれた「バートリ・エルジェーベト」について紹介したいとおもまっす!