あ、さすがに私も聞いた事ある……。
たしか人間の皮を使って服とか家具を作っていた人でしょ……?
たしか人間の皮を使って服とか家具を作っていた人でしょ……?
お、そうそう。
流石にエド・ゲインぐらいになると話ぐらいは聞いた事はあるよね。
流石にエド・ゲインぐらいになると話ぐらいは聞いた事はあるよね。
でも、今回はもうちょっと踏み込んで、エド・ゲインの経歴についてや、何のために人間の皮で家具を作っていたかあたりも紹介していこうと思うんだ。
いや……、別に興味は無いんだけど……。
それじゃさっそく紹介していきまっす!
人間の死体から調度品を作り続けた猟奇殺人犯「エド・ゲイン」
それじゃ改めて今回紹介するのは「エド・ゲイン」!
アメリカが生んだ20世紀を代表する猟奇殺人犯についてのお話でっす!
アメリカが生んだ20世紀を代表する猟奇殺人犯についてのお話でっす!
そして、このエド・ゲインが何をしたかというと、冒頭でも触れた通り遺体の加工や殺人。
夜な夜な墓を掘り起こしては人間の死体を使って様々な装飾品を作ったり、墓場に死体が無くなると自分で殺人を犯して、その死体で装飾品を作ったりしていたんだ。
夜な夜な墓を掘り起こしては人間の死体を使って様々な装飾品を作ったり、墓場に死体が無くなると自分で殺人を犯して、その死体で装飾品を作ったりしていたんだ。
う……。
ちなみにエド・ゲインの有名な作品は死体の顔の皮を使ったランプシェードや骨を使って作った椅子、さらには皮膚の鞄や目玉のネックレスなどなど……。
中には女性の乳房がついたままのベストとか、女性器がついた下着なんかも作っていたみたい……。
中には女性の乳房がついたままのベストとか、女性器がついた下着なんかも作っていたみたい……。
人間の皮で服を作ったとは聞いた事があったけど、まさかそこまでとは……。
さらには人間の皮で作った服やマスクを着けて夜な夜な牧場で踊っていたっていう話もあったりします。
想像すると気持ち悪くなってきた……。
でも、エド・ゲインはなんでそんな猟奇的な行動を?
まぁ生まれ持った何かもあるんだろうけれど、基本的には幼少時代の生活が関係しているみたいだね。
エド・ゲインの呪われた過去
それじゃ次にエド・ゲインが歪んでしまった過去の出来事について紹介していくね。
エド・ゲインの正式名は「エドワード・セオドア・ゲイン」って言って、1906年の8月27日にアメリカウィスコンシン州のバーノンで生まれます。
エド・ゲインの正式名は「エドワード・セオドア・ゲイン」って言って、1906年の8月27日にアメリカウィスコンシン州のバーノンで生まれます。
ふんふん。
ただ、生まれた家庭環境にちょっと問題があってね……。
エド・ゲインの父親であるジョージは重度のアルコール依存症でほぼ無職状態、母親のオーガスタは狂信的なルター派信者で、禁欲的かつ厳格的な性格だったんだって。
エド・ゲインの父親であるジョージは重度のアルコール依存症でほぼ無職状態、母親のオーガスタは狂信的なルター派信者で、禁欲的かつ厳格的な性格だったんだって。
ルター派信者?
ルター派っていうのはキリスト教プロテスタントの一種だね。
日本では「ルーテル派」って言うそうなんだけど、キリスト教の中でも禁欲主義的倫理が強い一派みたいだね。
日本では「ルーテル派」って言うそうなんだけど、キリスト教の中でも禁欲主義的倫理が強い一派みたいだね。
ふーん。
で、母親が禁欲的なルター派だから、当然禁欲的な生活を息子のエド・ゲインにも押し付けていた上に、さらに「女性との性交渉は悪」「性器は悪の象徴」という考えも押し付けていたみたいなんだ。
まぁ人の考えや信仰をアレコレ言う気はないけれど、ちょっと行き過ぎている気もするわね。
まぁそんな洗脳とも言える教育を受けていたせいで、エド・ゲインは殆ど友達がいない少年時代を過ごすんだよ。
うーん。
まぁ偏った感じの生活ではあるけれど、別に猟奇殺人を犯すような生活には思えないけれど?
まぁ偏った感じの生活ではあるけれど、別に猟奇殺人を犯すような生活には思えないけれど?
実はエド・ゲインが完全に壊れてしまったのは母親のオーガスタが死んだ後なんだ。
え?
心の支である母を失いタガが外れてしまったエド・ゲイン
相変わらずオーガスタによって禁欲的な生活を強いられていたエド・ゲインだけど、むしろエド・ゲインにとってはそれが普通で、むしろ母親のオーガスタこそが世界の中心と考えるようになっていたらしい。
あー、依存ってやつなのカシラ……?
かもね。
ただ、エド・ゲインが30代になった頃、人生を左右する大きな出来事が立て続けに起こるんだ。
ただ、エド・ゲインが30代になった頃、人生を左右する大きな出来事が立て続けに起こるんだ。
ん?
実は父親のジョージが1940年に心臓発作で死亡。
さらに兄のヘンリーが1944年に起きた山火事で命を落としてしまうんだ。
さらに兄のヘンリーが1944年に起きた山火事で命を落としてしまうんだ。
あらら……。
っていうかお兄さんもいたのね。
っていうかお兄さんもいたのね。
そしてエド・ゲインは母親のオーガスタと2人暮らしになるんだけど、2人暮らしになったせいでエド・ゲインにとってオーガスタがますます唯一無二の存在となっていくんだ。
ほう……。
ところが1945年の12月29日に、今度はオーガスタが脳卒中により急死してしまう。
え……。
そしてこの時を境にエド・ゲインは壊れてしまうんだ……。
墓を暴き、死体で装飾品の作成を開始
オーガスタが命を落として以降、エド・ゲインはオーガスタの部屋をそのままの状態で保存して聖域として考えるようになった一方で、夜な夜な地元の墓地に足を運んでは遺体を掘り起こして家に持ち帰って人肉を食べるようになるんだ……。
なんで急に……?
それはわかんない……。
ただ、遺体を食べるだけじゃ物足りず、最初にも言ったように人間の皮や骨を使って調度品や装飾品を作り始めるんだよ……。
ただ、遺体を食べるだけじゃ物足りず、最初にも言ったように人間の皮や骨を使って調度品や装飾品を作り始めるんだよ……。
ここで人間の家具がでてくるのか……。
そう。
そしてこの行為はオーガスタが命を落とした1947年から1954年まで続けられていたそうなんだけど、7年も墓荒らしを続けていたせいで目ぼしい墓地は荒らし尽くしてしまい、エド・ゲインが望む遺体が手に入らなくなってしまうんだ。
そしてこの行為はオーガスタが命を落とした1947年から1954年まで続けられていたそうなんだけど、7年も墓荒らしを続けていたせいで目ぼしい墓地は荒らし尽くしてしまい、エド・ゲインが望む遺体が手に入らなくなってしまうんだ。
7年間もよくバレなかったわね……。
あまり近隣住民とは接点が無かったみたいだけど、普段は物静かで礼儀正しい人物だったみたいで評判は上々だったみたいだよ。
でた……。
サイコパスって表の顔は礼儀正しくて良い人っていうのが王道パターンよね……。
サイコパスって表の顔は礼儀正しくて良い人っていうのが王道パターンよね……。
そんな礼儀正しいエド・ゲインも、自分の“獲物”が手に入らなくなると今度は自分で死体を作り始めるんだ。
自分で死体を作る?
つまり殺人に手を染め始めたんだよ……。
げ……。
遂に自ら手を下し、死体を作り始めたエド・ゲイン
エド・ゲインが初めて殺人に手を染めたのは1954年の12月8日。
この日、地元の酒場を訪れたエド・ゲインは、その店の女店主であるマリー・ホーガンを射殺。
この日、地元の酒場を訪れたエド・ゲインは、その店の女店主であるマリー・ホーガンを射殺。
そして当然の事のように家に持ち帰り、肉を食べ、あとは装飾品に加工したんだ……。
う……。
ちなみにこの事件は殺人事件として調査が行われたんだけど、マリーを殺したいと思う人物もいないし、店内は荒らされていないし、お金も盗まれていないという状態だったから警察は犯人像を割り出せず捜査が難航してしまう。
まさか犯人の目的が新鮮な死体だとは思わないわよねぇ……。
そしてこの事件が迷宮入りしかけていた3年後の1957年に、今度はバーニス・ウォーデンという金物屋の女店主が血痕と共に姿を消すんだ。
犯人は当然エド・ゲインよね?
もちろん。今回も新しい材料の調達だね。
ただ、今回の犯行によりエド・ゲインは警察に逮捕される事となるんだ。
ただ、今回の犯行によりエド・ゲインは警察に逮捕される事となるんだ。
え、なんでバレたの?
実は犯行が行われた日にウォーデンの店で買い物をしたのはエド・ゲインただ一人だったんだよ……。
なるほど……。
保安官たちが見た、目を疑う風景
ウォーデンが失踪した事件の担当となっていた二人の保安官は、今回の事件の最も重要人物であるエド・ゲインの家に事情を聴きに行く事にしたんだ。
ふんふん。
しかし、生憎エド・ゲインは留守。
ただ、今回の事件の犯人はエド・ゲインだと確信していた二人の保安官は無理やり家の中に突入する事にしたんだけど……。
ただ、今回の事件の犯人はエド・ゲインだと確信していた二人の保安官は無理やり家の中に突入する事にしたんだけど……。
けど……?
なんと、家の中には天井から逆さまに吊るされてキレイに内臓を取り除かれた死体がぶら下っていたいんだ……。
う……。
しかも周囲を見渡すと、棚には生首が並べられているし、鍋の中には人肉と思われる肉が入っているし、足元やソファーには人の皮で作られた調度品や装飾品がゴロゴロ転がっていたんだ……。
保安官達もまさか普通の一軒家に大量の死体が加工されて置かれているなんて思わないわよね……。
まぁ普通はね……。
で、棚に飾られた生首の中には一回目の殺人事件の被害者であるホーガンの首もあり即座にエド・ゲインは逮捕される事となるんだ。
で、棚に飾られた生首の中には一回目の殺人事件の被害者であるホーガンの首もあり即座にエド・ゲインは逮捕される事となるんだ。
無罪となったエド・ゲイン。しかし一生病院暮らしに
逮捕されたエド・ゲインは今回の2件の殺人事件と、死体の盗難や破壊の罪に問われ裁判が行われるんだけど、その裁判の結果はなんと「無罪」!
無罪!?
大量の死体を漁った上に2人も殺して無罪!?
大量の死体を漁った上に2人も殺して無罪!?
うん……。
これまでの猟奇的な行動からみて「エド・ゲインは重度の精神病患者であり、責任能力が無い」と判断されたんだよ。
これまでの猟奇的な行動からみて「エド・ゲインは重度の精神病患者であり、責任能力が無い」と判断されたんだよ。
でた……。精神病……。
精神病だから無罪ってたまに聞くけど、遺された家族とかは絶対納得いかないわよね……。
精神病だから無罪ってたまに聞くけど、遺された家族とかは絶対納得いかないわよね……。
まぁマキエの気持ちは十分わかるけど、場合によっては精神病で無罪となったほうが結果的にキツイ場合もあるんだよ?
ん?どういう事?
通常の禁固刑の場合は刑期が満了すれば刑務所から出てくる、というかむしろ強制的に出所させられるわけだけど、精神病と診断されて更生施設に送られた犯人は治癒したと判断するまで施設からは出ることができないんだ。
つまり?
つまり、医者が治ったと判断しない限り一生、病院や厚生施設の塀の中って訳だね。
なるほど……。
ちなみにエド・ゲインもミネソタ州にある州立の精神病院に収容される事となるんだけど、77歳で心不全で命を落とすまで一生外に出る事はできなかったみたいだね。
うーん……。
確かに行動を制限するっていう意味では正しいのかもしれないけれど、2人も殺しておいて無罪ってのはちょっと違い気がするわ……。
確かに行動を制限するっていう意味では正しいのかもしれないけれど、2人も殺しておいて無罪ってのはちょっと違い気がするわ……。
まぁ有罪は確定の上の無罪だから、罪が無いというわけではないよ。
まとめ
以上が世界屈指の猟奇殺人犯「エド・ゲイン」についてでした。
どうだった?
どうだった?
どうだったも何も、早く忘れてしまいたいような事件だったわ……。
でも、私はてっきり殺人に快楽を感じている人が人間の死体を記念品代わりに加工しているのだと思っていたのだけれど、実際はそうじゃなかったのね。
なかなか怖い思い込みをしていたんだね……。
ちなみに一説によるとエド・ゲインはオーガスタのような中年女性の遺体を好んで使っていた事から
「中年女性の遺体を“着る”ことで母親であるオーガスタになろうと考えていた」
とも言われているみたい。
「中年女性の遺体を“着る”ことで母親であるオーガスタになろうと考えていた」
とも言われているみたい。
ある意味究極のマザコンって感じなのかしら……。
いや、ここまでくると新しい宗教なんじゃないかな……。
それもかなり有名な「エド・ゲイン」についてご紹介したいと思いまっす!