ん?
腐らない死体って何の死体?
腐らない死体って何の死体?
もちろん人間の死体だよ。
え……人間の死体が腐らないってどういうこと……。
超常現象とかそっち系の話……?
超常現象とかそっち系の話……?
いや、もっと単純な話。
埋葬したはずの死体が埋葬した当時と同じぐらいの鮮度を保って出土したせいで大問題になったって話。
最初にも言ったけど、どっちかっていうと都市伝説っていうより社会問題かな。
埋葬したはずの死体が埋葬した当時と同じぐらいの鮮度を保って出土したせいで大問題になったって話。
最初にも言ったけど、どっちかっていうと都市伝説っていうより社会問題かな。
え?なんで腐ってないの?
しかもそれの何が問題なの?
しかもそれの何が問題なの?
これだけ聞いてるとボクが何を言ってるか訳がわからないでしょ。
それじゃさっそく紹介していきまっす!
それじゃさっそく紹介していきまっす!
ノルウェーで社会的問題にまで発展した腐らない死体
この腐らない死体が次々に発見されたのはノルウェー。
発覚したきっかけは墓地に埋葬する時に数十年も前に埋葬した死体がそのままの姿で出て来た事で発覚したんだ。
発覚したきっかけは墓地に埋葬する時に数十年も前に埋葬した死体がそのままの姿で出て来た事で発覚したんだ。
ノルウェーって土葬なのね。
でもなんで既に埋葬されているお墓を掘り起こしてるの?
でもなんで既に埋葬されているお墓を掘り起こしてるの?
ノルウェーにはちょっと変わった法律があって埋葬して20年たったらお墓はなんとリサイクルされるんだ。
お墓の……リサイクル……?
実はノルウェーは埋葬されて20年たったらそのお墓に別の人の死体を埋葬されるんだよ。
え、なんでよ……。
この法律はノルウェーだけじゃないんだけど、ノルウェーみたいな小さな国にとっては国土は非常に貴重な資産。
だからできるだけお墓という生産性の無いものに国土を割きたくないわけ。
だからできるだけお墓という生産性の無いものに国土を割きたくないわけ。
あー。なるほどね。
規模の小さい共同墓地みたいなもんか。
規模の小さい共同墓地みたいなもんか。
そういう事。
ただ、もちろんこの埋葬方法は20年前に埋葬した死体が土に返っている事が前提で作られた法律。
ただ、もちろんこの埋葬方法は20年前に埋葬した死体が土に返っている事が前提で作られた法律。
しかし、ノルウェーでは一時期を境に死体が腐らなくなってしまう。
つまりノルウェーで死体が腐らなくなくなるという事は死体を埋める穴が無くなってしまうっていう事なんだ。
つまりノルウェーで死体が腐らなくなくなるという事は死体を埋める穴が無くなってしまうっていう事なんだ。
でも、なんでそんなことに……?
ノルウェーの死体が腐らなくなった理由とは
ノルウェーで埋葬された人たちが腐らなくなった理由なんだけど、実は第二次世界大戦後から始めた埋葬方法に問題があったんだ。
ノルウェーではさっきも言ったけど土葬が一般的。
でも、第二次世界大戦以降はプラスティックラップで死体を梱包した後に土葬するようになったんだよ。
でも、第二次世界大戦以降はプラスティックラップで死体を梱包した後に土葬するようになったんだよ。
プラスチックラップ?
まぁ簡単にいうとサランラップみたいな密封性のあるシートだね。
サランラップで梱包して埋葬したほうが衛生的だってことで始まった埋葬方法らしい。
サランラップで梱包して埋葬したほうが衛生的だってことで始まった埋葬方法らしい。
ただ、死体が腐敗するためには微生物や細菌の力が必要不可欠。
そして微生物や細菌が活動するためには温度や水分、あと空気が必要不可欠になるんだよ。
そして微生物や細菌が活動するためには温度や水分、あと空気が必要不可欠になるんだよ。
つまりサランラップで包まれた死体は微生物や細菌が分解してくれないってことね。
そう。
そしてこの問題が発覚したのは2013年、第二次世界大戦が終結したのは1945年。
つまり70年間もの間、このサランラップ埋葬が行われてきたことになる。
そしてこの問題が発覚したのは2013年、第二次世界大戦が終結したのは1945年。
つまり70年間もの間、このサランラップ埋葬が行われてきたことになる。
そしてこの70年間で埋葬された墓地の数は35万個。
つまり、ノルウェーの墓地にはサランラップでくるまれた腐らない死体が最低でも35万体あるって計算になるんだ……。
つまり、ノルウェーの墓地にはサランラップでくるまれた腐らない死体が最低でも35万体あるって計算になるんだ……。
35万体の腐らない死体……。
なんかそう聞くと大問題ね……。
なんかそう聞くと大問題ね……。
そしてノルウェーでは大胆な問題で解決を図ります!
ノルウェーで行われている腐らない死体を腐らせる方法
ちなみにマキエはこの問題をどう解決したらいいと思う?
んー……。
掘り返した時に腐って無かったら火葬するとかかなぁ……。
でも、火葬の文化がなかったらあんまり受け入れられないだろうし……。
掘り返した時に腐って無かったら火葬するとかかなぁ……。
でも、火葬の文化がなかったらあんまり受け入れられないだろうし……。
それじゃノルウェーで行われている腐らない死体対策についてなんだけど、まずはこの写真を見てもらおうかな。
ん?
何これ。
何これ。
何に見える?
奥に見えるのはお墓よね。
手前にあるのは一瞬、スキーのストックにも見えたけどそんなものあるわけないし。
手前にあるのは一瞬、スキーのストックにも見えたけどそんなものあるわけないし。
実はこれ、正式名称はわからないけど簡単にいうと「強制ラップ穴あけ器&石灰注入器」です。
強制ラップ穴あけ器&石灰注入器……。
墓の前に突き刺さった棒……。
まさかこの棒で死体を……?
墓の前に突き刺さった棒……。
まさかこの棒で死体を……?
ピンポーン。
実はこの鉄の棒はお墓の上から死体を串刺しにしてラップに穴を開ける機械なんだ。
実はこの鉄の棒はお墓の上から死体を串刺しにしてラップに穴を開ける機械なんだ。
なんと政府は「サランラップのせいで腐らないならサランラップに穴を開けたらいいじゃない」っていう考えでこの方法を採用。
ちなみにこの棒は中が空洞になってて、その穴から石灰ガスや水を注入することで死体を腐らせようと考えたんだ。
ちなみにこの棒は中が空洞になってて、その穴から石灰ガスや水を注入することで死体を腐らせようと考えたんだ。
ええ……いくらなんでも死体を串刺しにするっていうのはどうなの……
もちろんこの方法を実行するには家族の同意が必要だよ。
でもやっぱり、背に腹は代えられないみたいで殆どの家族は同意するらしいよ。
でもやっぱり、背に腹は代えられないみたいで殆どの家族は同意するらしいよ。
ちなみにこの方法を思いついたのは墓場で勤務していた「Kjell Larsen Ostbye」という人。
そしてこの方法は見事効果を発揮して今じゃ国民的英雄になってるらしい。
そしてこの方法は見事効果を発揮して今じゃ国民的英雄になってるらしい。
死体を腐らせて英雄に……。
なんか不思議な気分……。
なんか不思議な気分……。
ちなみに一回の費用は約7万円
あ、お金取るんだ……。
しかも意外と高い……。
しかも意外と高い……。
以上がノルウェーの腐らない死体について。
衛生面を優先したら大問題になったっていう、ちょっと珍しい事件だね。
衛生面を優先したら大問題になったっていう、ちょっと珍しい事件だね。
でもわざわざサランラップで梱包する必要があったの?
実際に日本でも昔は土葬が一般的だったけど、火葬が一般的になった理由は
「腐敗した遺体が原因で感染症が起こる恐れがある」
っていわれたからなんだ。
だからある意味、正しいと言えば正しい判断だったみたいだよ。
「腐敗した遺体が原因で感染症が起こる恐れがある」
っていわれたからなんだ。
だからある意味、正しいと言えば正しい判断だったみたいだよ。
ふーん。
でも死んだあとに串刺しにされるのはちょっと抵抗があるわね……。
でも死んだあとに串刺しにされるのはちょっと抵抗があるわね……。
まぁその時には抵抗のしようもないけどね。
……。
それも大量に発見されたことで社会問題にまで発展したお話でっす!