“悪魔の手紙”かぁ。
なんかホラー小説でありそうなタイトルね。
なんかホラー小説でありそうなタイトルね。
実際、「悪魔の手紙」というタイトルの本はあるみたいだよ。
まぁホラー小説じゃなくて風刺文学らしいけど。
まぁホラー小説じゃなくて風刺文学らしいけど。
あ、やっぱり?
ちなみに作者はナルニア国物語の作者である「C・S・ルイス(Clive Staples Lewis)」なんだって。
ああ、少し前に映画になってたわよね。
で、その本がどうしたの?
で、その本がどうしたの?
いや、本は関係ない……。
マキエが“小説のタイトルでありそう”って言ったから話が脱線しただけだよ……。
マキエが“小説のタイトルでありそう”って言ったから話が脱線しただけだよ……。
あっそう……。
で、今回の話はどんな話なの?
で、今回の話はどんな話なの?
今回の話は悪魔に取り憑かれた女性の話で、その女性が眠っている間に未知の言語で手紙を書いたんだよ。
そしてその女性は「私に悪魔が取り憑いて、この手紙を書いた」って言ったんだってさ。
そしてその女性は「私に悪魔が取り憑いて、この手紙を書いた」って言ったんだってさ。
へー。なんかちょっと面白そう。
でしょ。
それじゃ早速紹介していきまっす!
それじゃ早速紹介していきまっす!
悪魔に憑りつかれた女性が書いた「悪魔の手紙」
それじゃ改めて今回紹介するのは「悪魔の手紙」について。
まずはその悪魔の手紙を見てもらおうと思うんだけど、その手紙というのがコチラ!
まずはその悪魔の手紙を見てもらおうと思うんだけど、その手紙というのがコチラ!
おー。なんかヴォイニッチ手稿を連想させるような文字ね。
ちなみに、これって何語?
ちなみに、これって何語?
冒頭でも言ったけど未知の言語だよ。
ふーん。
所々、アルファベットに見えるような所もある気がするけど。
所々、アルファベットに見えるような所もある気がするけど。
それにしてもこの手紙、かなり年期が入っているように見えるわね。
お、鋭いね。
実はこの手紙が書かれたのは今から300年より前の事なんだ。
実はこの手紙が書かれたのは今から300年より前の事なんだ。
え、マジで。
悪魔の手紙を書いた「マリア・クロフィフィッサ・デッラ・コンツェツィオーネ」
それじゃ次はこの悪魔の手紙を書いた人物についてなんだけど、その人物の名前は「マリア・クロフィフィッサ・デッラ・コンツェツィオーネ(Maria Crocifissa della Concezione)」さん。
17世紀にイタリアで暮らしていた修道女さんです。
17世紀にイタリアで暮らしていた修道女さんです。
マリア・クロフィ……クロフェ……?
まぁ以後は“マリアさん”で。
こういう発音すらできない名前を見ると毎回思うんだけど、海外の人って友達のフルネームとかちゃんと覚えいるのかしら……。
さぁどうだろう……。
その辺は慣れじゃないかな……?
その辺は慣れじゃないかな……?
ちなみに「マリア・クロフィフィッサ・デッラ・コンツェツィオーネ」は洗礼名で、本名は「イザベッラ・トマジ」らしいよ。
これ以上、ややこしくしないで……。
で、話を元に戻すけれど今回の事件が起きたのは17世紀のイタリアシチリア州にあるパルマ・ディ・モンテチアロ修道院。
当時、マリアさんはそこの修道女として働いていたんだけど、ある日の朝、目が覚めると自分の手に大量のインクが飛び散っている事に気が付いたらしい。
当時、マリアさんはそこの修道女として働いていたんだけど、ある日の朝、目が覚めると自分の手に大量のインクが飛び散っている事に気が付いたらしい。
ふんふん。
そして現状を理解できないまま部屋を見回すと、近くに手紙がおかれていたんだって。
それがこの悪魔の手紙って事?
そう。
そして現状証拠的にはマリアさん自身が書いた物なんだけど、マリアさん自身は手紙を書いた記憶が一切なかった上に、その手紙に書かれていたものはさっきも言った通り未知の言語だったもんだ。
そして現状証拠的にはマリアさん自身が書いた物なんだけど、マリアさん自身は手紙を書いた記憶が一切なかった上に、その手紙に書かれていたものはさっきも言った通り未知の言語だったもんだ。
そこでマリアさんはこう考えたんだよ。
「この手紙は私が眠っている間に悪魔が取り憑いて書かせたものだ」
ってね。
「この手紙は私が眠っている間に悪魔が取り憑いて書かせたものだ」
ってね。
ふーん。
でも朝起きた時に自分の字で書いた記憶がない手紙があったらちょっと怖いわね……。
でも朝起きた時に自分の字で書いた記憶がない手紙があったらちょっと怖いわね……。
その後マリアさんはこの事を仲間の修道士や修道女に報告。
そしてその話を信じた仲間たちはマリアさんが書いた手紙を「悪魔の手紙」と考え、現代まで大切に引き継がれてきたんだってさ。
そしてその話を信じた仲間たちはマリアさんが書いた手紙を「悪魔の手紙」と考え、現代まで大切に引き継がれてきたんだってさ。
え?なんで……?
え、何が……?
いや、だって普通は修道院なんかで悪魔の証拠が見つかったら普通は処分されるもんじゃないの……?
あー、そういえばそうだね
大事に保管された理由まではちょっと分かんないかな……。
大事に保管された理由まではちょっと分かんないかな……。
ふーん。
まぁそれより気になるのは中身よね。
これって何が書かれているの?
まぁそれより気になるのは中身よね。
これって何が書かれているの?
よくぞ聞いてくれました。
実は今まで解読不能で何が書かれているか不明だったんだけど、実はここ最近科学者たちが解読に成功してニュースになったんだよ。
実は今まで解読不能で何が書かれているか不明だったんだけど、実はここ最近科学者たちが解読に成功してニュースになったんだよ。
へー。
300年越しでようやく解読された「悪魔の手紙」
今回の悪魔の手紙を解読したのはイタリアのルドゥム科学センターに所属する科学者達。
この科学者たちは“悪魔の手紙はマリアが生み出した暗号文である”と考えて調査を開始したんだって。
この科学者たちは“悪魔の手紙はマリアが生み出した暗号文である”と考えて調査を開始したんだって。
ふんふん。
そして科学者達はダークウェブで公開されていた暗号解読ソフトや人工知能を使う事を思いつき、そして当時の言語であるラテン語やギリシャ語、さらにはルーン文字などの情報をインプット。
その結果、科学者たちの思惑通り悪魔の手紙を解読する事に成功したんだ。
その結果、科学者たちの思惑通り悪魔の手紙を解読する事に成功したんだ。
ダークウェブっていうのが何なのかは知らないけれど凄いわね。
で、なんて書かれていたの?
で、なんて書かれていたの?
そこに書かれていた文章は
「父なる神とイエス・キリスト、あと聖霊は重荷である。」
「人が神を作りだした」
「神は死ぬ定めである人間を自由にできると考えている」
「このシステムは誰の役にも立たない」
などなど。
「父なる神とイエス・キリスト、あと聖霊は重荷である。」
「人が神を作りだした」
「神は死ぬ定めである人間を自由にできると考えている」
「このシステムは誰の役にも立たない」
などなど。
……?
え、どういう意味……?
え、どういう意味……?
まぁ簡単に言うなら宗教やキリスト教を否定するような言葉だね。
これはボクの見解なんだけど、「父なる神とイエス・キリスト、あと聖霊は重荷である。」は「キリスト教って面倒くせぇ」って読めるし、「人が神を作りだした」っていうのは「神が人間を作ったんじゃなくて、人間が神様や宗教を作ったんだろ」的な意味だと思う。
これはボクの見解なんだけど、「父なる神とイエス・キリスト、あと聖霊は重荷である。」は「キリスト教って面倒くせぇ」って読めるし、「人が神を作りだした」っていうのは「神が人間を作ったんじゃなくて、人間が神様や宗教を作ったんだろ」的な意味だと思う。
「神は死ぬ定めである人間を自由にできると考えている」の部分はちょっとわからないけれど、「このシステムは誰の役にも立たない」は「宗教(キリスト教)なんて無意味」と言いたかったんじゃないかな。
んー……。まぁ確かにそう取れなくもないわね……。
でも、修道女がそんな事を書いたりするかしら……。
でも、修道女がそんな事を書いたりするかしら……。
だから悪魔の手紙なんじゃないか。
ああ、なるほどね。
ただ悪魔の手紙を解読した科学者チームはマリアさんは精神病患者であった可能性が高いって言っているみたいだね。
え、なんで?
理由は文章の一貫性の無さとか修道女がキリスト教を批判しているあたりみたいだよ。
「苦しい修道院生活で精神を病み、幻覚や幻聴を聞いてこの手紙を作成したのではないか」
って仮説を立ててるみたい。
「苦しい修道院生活で精神を病み、幻覚や幻聴を聞いてこの手紙を作成したのではないか」
って仮説を立ててるみたい。
日頃のうっ憤を暗号化した手紙としてぶち撒けた的な……?
まぁそんなイメージじゃないかな。
ただそんな軽いもんじゃないとは思うけど……。
ただそんな軽いもんじゃないとは思うけど……。
まとめ
以上が悪魔に憑りつかれた修道女が書いた「悪魔の手紙」でした。
どうだった?
どうだった?
話はなかなか面白かったわね。
あと何が書かれているかも判ってるからスッキリした。
あと何が書かれているかも判ってるからスッキリした。
まぁ解読できたのも一部分だけらしいけどね。
ちなみに手紙にはラテン語、ルーン文字、ギリシア文字、クルド語がつかわれていたんだってさ。
ちなみに手紙にはラテン語、ルーン文字、ギリシア文字、クルド語がつかわれていたんだってさ。
へー。マリアさんっていろんな言葉をしゃべれる人だったのね。
喋れるかはどうかは別としてかなり頭のいいだったらしいよ。
分析結果から「非常に言語に精通した女性だった」とも言われているみたい。
分析結果から「非常に言語に精通した女性だった」とも言われているみたい。
ふーん。
つまり悪魔の手紙は「天才修道女による300年越しのキリスト教の愚痴」って感じか。
つまり悪魔の手紙は「天才修道女による300年越しのキリスト教の愚痴」って感じか。
いや、だからそんな軽いもんじゃないってば……。
それも悪魔に憑かれた修道女が書いた「悪魔の手紙」についてご紹介したいと思いまっす!