食人事件……?
うん……。
実はある小説に食人するシーンがでてくるんだけど、それと全く同じような事が現実でも起こって、「この事件は預言されてたんじゃないか」って話題になった事件があるんだよ……。
実はある小説に食人するシーンがでてくるんだけど、それと全く同じような事が現実でも起こって、「この事件は預言されてたんじゃないか」って話題になった事件があるんだよ……。
小説に影響を受けて自分もやってみたくなっちゃった的な?
いや、そんな単純な話じゃないよ。
後で紹介するけど、偶然とは考えられないような一致もあるしね。
後で紹介するけど、偶然とは考えられないような一致もあるしね。
考えられないような一致?
気になってきたところでさっそく紹介していきまっす!
小説『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』
まずは予言の元となった小説と、小説のあらすじから紹介してくね。
その小説の名前は「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」というタイトル。
その小説の名前は「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」というタイトル。
えらく長いタイトルね。
うん。
最近のラノベみたいだよね。
最近のラノベみたいだよね。
そこまでは言ってない……。
そしてこの小説のあらすじは主人公の「アーサー・ゴードン・ピム」が捕鯨船に潜り込んで密航していると捕鯨船で反乱が勃発。
その直後に暴風雨に巻き込まれて遭難。
その後、南極大陸の調査船に助けてもらって一緒に南極探検に向かう事になるっていう冒険小説なんだ。
その直後に暴風雨に巻き込まれて遭難。
その後、南極大陸の調査船に助けてもらって一緒に南極探検に向かう事になるっていう冒険小説なんだ。
なんか大スペクタル物ねぇ。
うん。
ただ、暴風雨に巻き込まれたときにちょっとグロいシーンがあるんだよ。
ただ、暴風雨に巻き込まれたときにちょっとグロいシーンがあるんだよ。
ああ……、最初にいってた食人事件ってやつ……?
そう。
主人公を含む四人の男性が遭難して食べ物も水も尽きた時に
「これからクジをひいて当たった人間を殺す。」
「そいつを残りの3人が食べることにしたらどうだ……?」
って提案するんだ……。
主人公を含む四人の男性が遭難して食べ物も水も尽きた時に
「これからクジをひいて当たった人間を殺す。」
「そいつを残りの3人が食べることにしたらどうだ……?」
って提案するんだ……。
それって当たりじゃなくてハズレよね……。
そういうツッコミは無しで……。
ちなみに全員がこの提案に承諾して、結果的に給仕係の「リチャード・パーカー」という人物が当たりのくじを引く……。
そしてその場でナイフで刺し殺されて他の3人に食べられてしまうんだ……。
そしてその場でナイフで刺し殺されて他の3人に食べられてしまうんだ……。
極限状態になったことが無いから何とも言えないけど、やっぱり極限状態だとそうなっちゃうのかしらねぇ……。
え、ちょっとまって。
最初に予言とか奇妙な一致って言ってたけど、もしかして現実でも同じ事が起こるって事……?。
最初に予言とか奇妙な一致って言ってたけど、もしかして現実でも同じ事が起こるって事……?。
そう……。
実はこの小説と全く同じ展開になる事件があるんだよ……。
実はこの小説と全く同じ展開になる事件があるんだよ……。
実際に起こったミニョネット号事件
『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』と同じような事件が起きたのは1884年の7月。
イギリスからオーストラリアに向けて「ミニョネット号」というヨットが航海をしていたんだ。
イギリスからオーストラリアに向けて「ミニョネット号」というヨットが航海をしていたんだ。
ちなみにヨットに乗っていたのは船長と乗組員二人と給仕係の計四人。
小説と同じ四人組ね……。
そして、このミニョネット号は沖から1800キロメートル離れたあたりで難破。
乗組員たちは救命艇に乗り込んで何とか命は助かったんだけど、本当の地獄はこれからだったんだ。
乗組員たちは救命艇に乗り込んで何とか命は助かったんだけど、本当の地獄はこれからだったんだ。
本当の地獄?
実は救命艇には食糧が積んでいなくて、すぐに食糧難に陥ってしまうんだよ……。
おっと……。
ますます小説と似てきたわね……。
ますます小説と似てきたわね……。
そして最初のうちは雨水を飲み水にしたり、ウミガメを捕まえて食料にしたりと何とか食いつないでいたんだけど漂流から18日経った時点で遂に完全に食糧が尽きてしまうんだ。
ふんふん
そして空腹と渇きで極限状態になった船長は他の三人に“ある提案”をするんだ……。
まさか……。
船長が提案した恐るべき提案……。
漂流した日から数えて19日目。
船長はなんと
「くじ引きで当たりを引いた者が仲間のために、その身を差し出すというのはどうだ」
という提案をしたんだよ……。
船長はなんと
「くじ引きで当たりを引いた者が仲間のために、その身を差し出すというのはどうだ」
という提案をしたんだよ……。
どんどん小説に似てきたわね……。
うん。
ただ、小説と違うのは乗組員の一人が猛反対して実際にくじ引きは行われなかったんだ。
ただ、小説と違うのは乗組員の一人が猛反対して実際にくじ引きは行われなかったんだ。
あ、そうなんだ。
この時点で食人は回避できたかと思いきや、翌日の20日目に自体は予期せぬ展開に発展します。
え……。
実は遭難から20日目の日、給仕係の男の子がのどの渇きに耐えかねて海水を飲んでしまうんだよ。
そして、極度の脱水症状になって虚脱状態におちいってしまうんだ。
そして、極度の脱水症状になって虚脱状態におちいってしまうんだ。
あらら……。
確かに遭難したら海水だけは絶対に飲んじゃだめだってよく聞くわよね……。
確かに遭難したら海水だけは絶対に飲んじゃだめだってよく聞くわよね……。
そういえば、なんで海水を飲むと脱水になるの?
簡単にいうと塩分の過剰摂取だよ。
海水を飲むと血液内の塩分が上昇するんだけど、体は血液内の塩分濃度を正常に戻そうとして血液内に水分を送り込もうとするんだ。
つまり海水を飲むと、飲んだ水分以上に水が必要になるって訳。
海水を飲むと血液内の塩分が上昇するんだけど、体は血液内の塩分濃度を正常に戻そうとして血液内に水分を送り込もうとするんだ。
つまり海水を飲むと、飲んだ水分以上に水が必要になるって訳。
ちなみに高血圧の人は塩分を控えなさいって言われてるでしょ?
それも同じ原理で
①塩分を取る。
②血液の塩分濃度が高くなる。
③血液の塩分濃度を下げるため血管内に水分が放出される。
④血液の量が増えて高血圧になる。
っていう仕組み
それも同じ原理で
①塩分を取る。
②血液の塩分濃度が高くなる。
③血液の塩分濃度を下げるため血管内に水分が放出される。
④血液の量が増えて高血圧になる。
っていう仕組み
へー!
話がずれちゃったから元に戻すけど、船長は虚脱状態になった男性を見て、もう助からないと判断。
そしてナイフで男性を殺害して血液で喉を潤し、男性の死体を食べて生き残る道を選んだんだ……。
そしてナイフで男性を殺害して血液で喉を潤し、男性の死体を食べて生き残る道を選んだんだ……。
ああ……。
小説とおなじ結末に……。
小説とおなじ結末に……。
そしてこの食べられた男性の名前は「リチャード・パーカー」
なんと小説に登場して食べられてしまった人物と同じ名前だったんだよ……。
なんと小説に登場して食べられてしまった人物と同じ名前だったんだよ……。
えええ!?
まさか最初にいってた「奇妙な一致」ってのは食べられた人の名前が一緒だったって事?
そう。
物語も酷似してるし、なにより食べられてしまった人物のフルネームが一緒ってそうそう無いでしょ……。
物語も酷似してるし、なにより食べられてしまった人物のフルネームが一緒ってそうそう無いでしょ……。
まぁ偶然の一致何でしょうけど、たしかにここまで酷似してたら予言されてたって言いたくもなるわね……。
そういや、船長たちはその後どうなったの?
ああ、船長たちは遭難から24日目に救助されたよ。
ただ、殺人罪で起訴されて死刑宣告を受けちゃうけどね。
ただ、殺人罪で起訴されて死刑宣告を受けちゃうけどね。
んー……。
この場合の殺人は仕方ないような……。
しかも、死刑になってしまたらリチャードって人の死が無駄になっちゃいそう……。
この場合の殺人は仕方ないような……。
しかも、死刑になってしまたらリチャードって人の死が無駄になっちゃいそう……。
でも大丈夫。
実は当時の世論もマキエと同じ考えの人が多かったらしくてイギリスのヴィクトリア女王から特赦を受けて禁固6ヶ月に減刑されてるよ。
実は当時の世論もマキエと同じ考えの人が多かったらしくてイギリスのヴィクトリア女王から特赦を受けて禁固6ヶ月に減刑されてるよ。
あ、そうなんだ。
よかった……のかなぁ……?
「友人を食べた」という過去を背負って生きる方がつらいかもしれないね……。
それも予言された食人事件とミニョネット号事件について紹介していきまっす!