映画「コレクター」は実話だった!6人の女性を拉致監禁し大家族を作ろうとした「ゲイリー・ハイドニック事件」!

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ぐっさん
今回紹介するのはアメリカの凶悪犯罪者「ゲイリー・ハイドニック事件」について!
アメリカで発生した都市伝説級の凶悪犯罪について紹介していきまっす!
ぐっさん
ちなみに今回の内容はちょっとかなりショッキングな内容が含まれているから注意してくださいね……。
マキエ
だから私、そもそも人が不幸になる話は苦手なんだって……。
というか、注意するにもどんな話か分からないと注意しようもないじゃない。
ぐっさん
んー……。
キーワードとしては「拉致監禁」「強姦」「殺人」を6人分って感じかな……。
マキエ
いったいどんな話なのよ……。
ぐっさん
簡単に言うと“IQ130以上の天才だけど精神病の犯人が、子供がほしいあまりに自分の家の地下室に6人の女性を監禁して妊娠させたり殺害したりする”という事件……。
マキエ
……パスで。
ぐっさん
それじゃさっそく紹介していきまっす!
マキエ
パスで!

シリアルキラー「ゲイリー・マイケル・ハイドニック(Gary Michael Heidnik)」

ぐっさん
今回の凶悪事件が起きたのは1986年から1987年にかけてのアメリカのフィラデルフィア。
そこで警察に「4ヶ月以上も監禁されていて、他の女の子達は拷問されたり殺されたりした」っていう通報から発覚した事件なんだ。
マキエ
パスでっていったのに……。
ぐっさん
そして、この事件の犯人の名前は事件名にもなっている「ゲイリー・ハイドニク(Gary Heidnik)」。
ゲイリーは黒人の母親と白人の父親との間に生まれた子なんだけど、母親の素行が悪くて父親からは「黒人は生きる価値が無い」という偏った教育を受けて育っていたんだ。
マキエ
母親の素行が悪いってどういうこと?
ぐっさん
ハイドニックの母親はアルコール中毒の上に浮気性で別の黒人男性と浮気をして出て行ってしまったんだよ……。
マキエ
あー……。そりゃ母親が悪いわね……。
ぐっさん
しかもハイドニックは義理の父親となった黒人男性に虐待を受けていてハイドニック自身も黒人に対して恨むようになっていくんだ。
ぐっさん
ただ、冒頭でも触れたけどハイドニックはIQが130以上あるという非常に頭のいい人物で成績も優秀で少年時代から株の勉強も始めていたらしい。
マキエ
少年時代から株……。
ぐっさん
そしてハイドニックは青年期になると軍事関係に興味を見出してアメリカ軍隊に入隊するんだけど、この頃からは深刻な精神病を患っていて13回の自殺未遂や精神病院への入院を20回以上繰り返してもいたんだ。
マキエ
えぇ……。
そんなんで軍人が務まるの……?
ぐっさん
当然だけど務まらない。
だからハイドニックは軍隊から除名される事になるんだけど、病気が原因だったから名誉除隊が適応されて、精神障害者年金も貰えるようになるんだ。
マキエ
労災みたいなもの?
ぐっさん
まぁそんな感じかなぁ。入隊が原因とは思えないけど。
ぐっさん
ちなみに年金の支給額は日本円にして約20万円。
そこでハイドニックは、今度はその年金を元に子供の頃から興味があった株取引を始めたんだけどこれが大当たり。
10万円前後を元手始めた株だったんだけど、すぐに5千万円以上もの財産を築き上げたんだ。
マキエ
すんごい……。
ぐっさん
ただ、大金を手にしたハイドニックは遂にお金に物を言わせて徐々に暴走し始めるんだ……。

「神のしもべ統一教会」を設立して信者を集め始めたハイドニック

ぐっさん
大金を得てハイドニックがまず最初に行ったのは教会の設立。
マキエ
は?
ぐっさん
なんでもハイドニックはカリフォルニアの海を見ている時に神様から
「教会を開き、子供を作れ」
という啓示を聞いたらしい。
マキエ
それ絶対に幻聴よね……。
ぐっさん
まぁそうだろうね。
でも、ハイドニックはその啓示を信じてスラム街に「神のしもべ統一教会(United Church of the Ministers God)」という教会を設立して布教活動を始めるんだ。
マキエ
嫌な予感しかしない……。
ぐっさん
そして自らが司祭となって説教を行い、説教の後には必ずハンバーガーを配る事から「ハンバーガー司祭」とも呼ばれていたんだって。
マキエ
で、どうせ信者が被害にあうんでしょ……?
ぐっさん
そう……。
教会を開いたのは1971年の事なんだけど、数年の間に信者であり知的障がい者でもある4人の黒人女性を拉致監禁して妊娠させたんだ……。
マキエ
やっぱり……。
ぐっさん
ただ、この事件はすぐに発覚してハイドニックは即逮捕。
その後は刑務所や精神病院を往復する生活が始まるんだ。
ぐっさん
ちなみに生まれてきた子供は母親は知的障がい者だから養育能力が無いと判断されるし、父親のハイドニックは犯罪者という理由で施設に引き取られたそうだよ。
マキエ
生まれてきた子供が不憫すぎる……。
ぐっさん
ただ、元から子供に執着していたハイドニックにとって生まれてきた子供を取り上げられたのはショックだったみたいで、この事件をきっかけに今回のメインである「ゲイリー・ハイドニック事件」に繋がっていくんだ。
マキエ
今までの話は前フリだったの!?

都市伝説級凶悪事件「ゲイリー・ハイドニック事件」


ぐっさん
そして、今回の本題である「ゲイリー・ハイドニック事件」。
ぐっさん
この事件が始まったのは1986年11月26日。
フィラデルフィアで売春を行っていたジョセフィーナ・リヴェラという女性がハイドニックの目に留まり、自宅に連れ込まれる事から始まるんだ。
マキエ
ほう……。
ぐっさん
ハイドニックはジョゼフィーナに対して自宅に着くまでは紳士的に対応していたんだけど、いざ部屋に連れ込むと態度が一変。
ジョセフィーナは襲われた上に首を絞めて気絶させられてしまうんだ……。
マキエ
あわわ……。
ぐっさん
そしてジョゼフィーナが目が覚めたのはハイドニックが改造した自宅の地下室。
手錠で配管パイプに繋げられた状態で監禁されていた上に目の前には大人が一人入れるかどうかぐらいの穴が開いていて、自分は殺されて埋められると思ってパニックになったらしい。
マキエ
想像しただけで怖いんだけど……。
ぐっさん
そしてパニックに陥っているジョゼフィーナに、ハイドニックは
この穴はお仕置き用の穴さ。
僕は家族が欲しいんだ。白人女はいらない。黒人の女を10人ぐらい集めて子供を産ませて大家族を作るんだ。
と計画を打ち明けたんだって
マキエ
ハイドニックの狂ってる感が怖さに拍車をかけてくるわね……。
ぐっさん
そしでジョゼフィーナを筆頭に「サンドラ・リンジー」や「アグネス・アダム」「ジャックリン・アスキンス」「デボラ・ダドリー」など合計で6人の黒人女性がハイドニックのベイビーファームに拉致監禁される事になるんだ……。
マキエ
まって。
ベイビーファームって何……?
ぐっさん
ハイドニックは自分の家の地下室を産児農場(ベイビーファーム)と呼んでいたんだよ……。

マキエ
最低……。
ぐっさん
そして女性達を自分の言うとおりに制御できると気づいたハイドニックの行動は次第にエスカレートしていく。
逃げようとした女性に電流を流したり、時には気絶させるまで殴ったり暴行を繰り返すようにもなっていくんだ。
ぐっさん
そしてついに行為がエスカレートした結果、連れてきたうちの2人を殺してしまうんだ……。
マキエ
……。
ぐっさん
しかも事あろうことかハイドニックは死亡した女性をチェーンソーと挽肉機によってミンチにして残りの4人に食べさせて食費を浮かせていたんだ……。
マキエ
あ、そろそろホント無理……。
これ以上マジで聞きたく無い……。
ぐっさん
そうだね。
それじゃそろそろ解決編といこうかな。

遂に終わりを迎えたハイドニック事件

ぐっさん
ハイドニックが作ったベイビーファームが暴露されたのは1987年の3月24日。
この日、ハイドニックに監禁されていた一人の女性が脱出に成功し警察に通報して事件が明るみにでるんだ。
マキエ
ああ、最初にいってた「4ヶ月以上も監禁されていて、他の女の子達は拷問されたり殺されたりした」ってやつ?
ぐっさん
そうそう。
実はベイビーファームから逃げ出したのは一番最初に連れ込まれたジョゼフィーナなんだけど、彼女は自力で逃げるのは不可能と判断した結果、4か月間の間ハイドニックに対して従順なふりをし続けて、時にはハイドニックが行う拷問を手伝ってハイドニックから信頼を得ていたんだ。
マキエ
この場合は仕方のない事なのかな……?
ぐっさん
そしてジョセフィーナはハイドニックの信頼を得たと確信した時点で
「私は決して逃げない、でも自分の子供を一目見たい」
とお願いしたんだ。
ぐっさん
そして元々、子供に対して執着心のあったハイドニックはジョゼフィーナのお願いを聞き入れて単独行動の許可を出したんだ。
マキエ
で、警察に通報されたと。
ぐっさん
その通り。
ジョセフィーナは必ず脱出して生き延びるという強い意志をもっていて、単独行動になったとたん彼氏の自宅に逃げ込んで警察に通報したんだよ。
マキエ
4か月間も監禁されていたのに心が折れなかったっていうのは凄いわね。
ぐっさん
で、通報を警察はすぐさま強制捜査の令状を発行して翌日の早朝5時にハイドニック家に突入。
そして地下室で配水管に鎖でつながれた裸の女性や小さな穴に押し込められた女性を無事保護してハイドニックを逮捕したんだ。
マキエ
ようやく一件落着って事

第一級殺人罪として死刑判決を受けたハイドニック

ぐっさん
そして後日談というか、その後の話なんだけど、逮捕から約一年後の1988年の6月20日にフィラデルフィアの地方裁判所で裁判が行われて、ハイドニックは2件の第一級殺人罪と18件の訴因により死刑判決を言い渡される事になったんだ。
マキエ
そりゃそうでしょ。
ぐっさん
一方で弁護士側は精神病であるハイドニックの状態を
「成人の頭脳と、生後わずか17ヶ月の赤ん坊の頭脳とが同居しているという病状が原因である」
と反論したらしい。
マキエ
は……?
そんなんで許されると思ってるわけ……?
ぐっさん
まぁ気持ちはわかるけど、弁護士は弁護をするのが仕事だからさ……。
ぐっさん
で、当然そんな弁護士の主張は通らず原審通り死刑判決が決定。
そして1999年の7月6日に死刑が決行されてようやくこの事件の本当の終わりを迎えたんだ。

まとめ

ぐっさん
以上が次々に女性を監禁して子供を産ませようとした「ゲイリー・ハイドニック事件」でした。
どうだった?
マキエ
どうだったもなにも……。
聞いていてしんどくなるぐらい辛い事件以外の感想は出てこないわよ……。
マキエ
しかも事件は終わったみたいに言ってるけど被害者の女性たちの心の傷はそう簡単には消えないでしょうに……。
ぐっさん
そうだね。
確かに心の傷はそう簡単に消えてくれないかもしれない。
でも、被害者の一人であるジョゼフィーナは白人男性と結婚して今は平和な毎日を過ごしているらしいよ。

マキエ
そっか。
乗り越える事ができている人もいるみたいで本当によかったわ。
ぐっさん
ちなみにこの事件を原作とした映画「コレクター」はかなり好評だったりします。

マキエ
私は絶対に見ないからね……。
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