ドレス姿の少女達が失踪?ハンギング・ロック事件の真相とは……?

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ぐっさん
今回の紹介する都市伝説は少女達の謎の失踪事件!
その名も「ハンギング・ロック事件」についてでっす!
マキエ
ハンギング・ロック?
ぐっさん
「首つり岩」っていう意味だって。
マキエ
すごい名前の岩ね……。
ぐっさん
この岩場は名前の通り変な形をした岩場なんだだけど、実際は自然豊かでとてもきれいな場所なんだよ。
マキエ
あ、そうなんだ。
名前からしててっきり自殺とか処刑台かなんかかと思ったわ……。
ぐっさん
そして今回はそのハンギング・ロックへピクニックに出かけたある学校の生徒と先生が失踪してしまった話。
じゃあ、早速紹介していくよ!

楽しいピクニックのはずが……


ぐっさん
この事件が起こったのは1900年の2月14日。
なんとバレンタインの日に起こった事件でっす
マキエ
バレンタイン!
女子にとっては大事な日じゃない!
ぐっさん
そういえば余談だけど女の子から男の子にチョコレートをプレゼントするのは日本だけなんだって。
海外は男性から贈り物をすることが多いんだよ。
マキエ
あっ、聞いたことあるかも。
じゃぁ来年からそれでいきましょ。
私、新しい鞄か靴かコートがほしいんだけど。
ぐっさん
……。
えー……話がそれちゃったので戻すよ。
ぐっさん
このハンギング・ロックがあるのはオーストラリア。
そして地元のアップルヤード学院の女学生たちがハンギング・ロックにハイキング出かけたんだ。
マキエ
女の子だけで物騒ね。
ぐっさん
いや、ハイキングといっても野外学習の一環だったらしいから女子生徒19人と教師2人っていうそれなりの人数で行ったみたいだよ。
そして、この事件に巻き込まれたのは女生徒4人と教師1人。
マキエ
途中ではぐれちゃったの?
ぐっさん
いや、昼食をとった後に「マリオン」という生徒の女の子が「岩場の散策に行きたい」と言い始めたんだ。
マリオンは教師から許可をもらえたので、他に「アーマ」「イーディス」「ミランダ」の3人を誘って4人でハンギング・ロックの山頂に向けて歩いていった。
マキエ
女の子だけで歩いたりできる場所なの?
ぐっさん
できなくはないけど、彼女たちは純白のドレス姿で来ていたから探索というよりも「ちょっとそこまでのお散歩」って雰囲気だったみたい。
マキエ
ドレス!?
ぐっさん
それも西洋のお人形さんがきているようなヴィクトリア調のドレスを着ていたらしいよ。
マキエ
ピクニックの格好じゃないわね……。
ぐっさん
ちなみに一緒に散策に出かけたミランダは「ボッティチェリのビーナスのよう」って言われるぐらい美人だったらしいよ
マキエ
ボッチ……何?
ぐっさん
「ボッティチェリ」。
「ヴィーナスの誕生」とかを書いた人だよ。
マキエ
ああ、貝殻の上に綺麗な女の人が立っている絵ね?
ぐっさん
そうそう。
ちなみにこの事件は「ピクニック・アット・ハンギングロック」っていうタイトルで映画にもなっているんだけど、ドレス姿のミランダといい、風景といい、とても美しい映画になってるからオススメ。
マキエ
へー。
今度見てみようかしら。
ぐっさん
で、話を戻すけど、時間が経っても散策に出た生徒達が帰ってこなくて、教師が心配し始めた頃、探索に出かけた4人のうちイーディスだけが帰ってきたんだ。
ぐっさん
でも、帰ってきたイーディスは半狂乱状態になっていて、何を聞いてもヒステリックに叫ぶだけで何も情報を聞き出せなかったんだ。
マキエ
何か怖いことでもあったの?
ぐっさん
しかも半狂乱になってるイーディスに気をとられている間に教師の一人である「マクロウ先生」まで消えてしまったんだ。
マキエ
いつのまに!!

一人だけ帰ってきたイーディスが見たもの

ぐっさん
探索にでかけた3人といつの間にかいなくなった先生は夜になっても帰らなかったので、先生たちは地元の警察に通報。
翌日の朝には捜索隊が結成され、簡単に見つかると思いきや彼女たちの足取りは一切つかめなかったんだ。
マキエ
そんなに広い岩場じゃなさそうなのにね。
ぐっさん
翌日には半狂乱になってたイーディスも回復していて話を聞く事ができたんだけど、イーディスから聞けた話は、他の三人の女生徒が靴とストッキングを脱いで岩陰に消えたという話のみ。
ちなみにイーディスはそこで怖くなって引き返したらしい。
マキエ
靴とストッキングを脱ぐって……自殺する前みたいじゃない。
ぐっさん
でも、靴やストッキングは見つかっていないから自殺の線は薄いんじゃないかな。
そもそも三人が同時に自殺するとは考えにくいし。
マキエ
それもそうか。
ぐっさん
あ、あとイーディスは引き返してくる途中に失踪したマクロウ先生の姿も見ていたらしい。
マキエ
あ、そうなの?
でも、なんで先生のところへは行かなかったの?
ぐっさん
実はイーディスがその時に見たマクロウ先生はスカートを履いていなくて下着姿だったらしいよ。
マキエ
な、なんですと……。
それはちょっと近づいてはいけない雰囲気があるわね。
ぐっさん
イーディスが記憶に残ってるのはこの2点だけで他の詳細に関してははまったく覚えていなかったらしい。
マキエ
怖すぎて、忘れてしまったのかしら。
それとも、記憶の隠ぺい?
ぐっさん
宇宙人関係の伝説では記憶を消されるってよくあるよね。

消えた女生徒と教師の行方


ぐっさん
その後も捜索は続いたんだけど、彼女たちは一切見つからず、事件から1週間が経ってそろそろ捜索を打ち切ろうと言うときに生徒が一人見つかります!
マキエ
え……、一週間もかかったの?
ぐっさん
このときに見つかったのは生徒はアーマ。
アーマはハンギングロックの岩陰で気を失っているところを保護されたんだって。
マキエ
えええ……。
でもここってそんなに広い岩場じゃないでしょ?
ぐっさん
うん。
しかも奇妙なことに失踪してから1週間もたってるのに、手と頭に軽傷を負っているぐらいで、ドレスも綺麗なままだったらしいよ。
マキエ
1週間も同じ服着て外にいたのなら、かなり汚れているはずよね?
どこか別の場所にいたのかしら。
ぐっさん
でも、近くには家とかはないし、失踪中の女の子をわざわざ匿う人なんていないでしょ。
マキエ
そうよね。
本人は何か話さなかったの?
ぐっさん
アーマも何があったのか記憶になかったそうだよ。
あと怪我以外にもう一つ奇妙なことがあって、なぜかアーマが身に着けていたコルセットだけがなかったらしい。
マキエ
……下着泥棒?
ぐっさん
いや、それは違うでしょ。
というか下着目的ならコルセットじゃなくてパンツとかブラとかもっとこう……
マキエ
……。
「もっとこう」何?
どうぞ?続けて?
ぐっさん
いや、何でも無いです……。
マキエ
で、その後他の人は見つかったの?
ぐっさん
いや、残念ながら他の生徒ミランダ・マリオンとマクロウ先生の3人は見つかることなく捜索も打ち切り。
結局3人は死亡扱いになってこの事件は幕を下ろしたんだよ。
マキエ
迷宮入りかぁ。

小説の存在と事件の真相

ぐっさん
そして最後にこの失踪事件の真相について紹介していきまっす!
ぐっさん
実はこの伝説は作り話なんじゃないかって言われているんだよ。
マキエ
なんで?
ぐっさん
実は「Picnic at Hanging Rock」っていう小説があるんだよ。
さっき映画化されてるって言ったと思うんだけど、映画はこの小説が原作になってるんだ。
マキエ
ああ、元々は小説だったのね。
ぐっさん
そしてこの小説を執筆したのが「ジョアン・リンゼイ」というオーストラリアの女流作家。
マキエ
その人が作ったお話ってこと?
ぐっさん
”かもしれない”ってだけなんだけどね。
ぐっさん
ジョアンは実際に起こった事件を小説にしたって言っていたけど、当時の新聞にはどこにもそんな事件の記録は残っていなかったんだって。
マキエ
この話が本当なら大事件だから、新聞に取り上げられないってことはおかしいわよね。
この事にだれかツッコミを入れなかったの?
ぐっさん
現在は著者であるジョアンは亡くなってしまったけど、小説を発表した時のインタビューの内容が記録に残っているよ。
マキエ
聞きたい、聞きたい。
ぐっさん
質問内容は、この物語が真実かどうかっていう内容だったんだけど、その答えは

「物語が事実またはフィクションかどうかあなたに伝えることができません。
 しかし多くの非常に奇妙なことがハンギング・ロックのエリア近くで起こりました。」

だって。

マキエ
なんか微妙に答えを濁してるわね……。
ぐっさん
ちなみに失踪事件は本当にあったっていわれるんだけど、貴族や政財界が関わっていて箝口令が発令されたり、学院長が転落死したり学院が火事になって全焼したりいろんな事件が起こったせいで真実はぐちゃぐちゃになっちゃってるみたい。
事件を取り扱ってた警察署も実際に火事になって多くの資料も燃えちゃってるしね。
マキエ
「貴族」「学院長の死」「学院の全焼」「警察署の火事」……。
これ絶対なんか裏がありそうなんだけど……。
ぐっさん
そうだね。
でも、今となっては真相は闇の中。
ぐっさん
以上がハンギングロック事件の全貌。
結構面白かったでしょ?
マキエ
そうね。
やっぱりピクニックや登山はドレスじゃなくてちゃんと相応しい恰好をしなきゃ危ないって事ね
ぐっさん
いや、そこじゃない……。
ぐっさん
あ、でも岩場にドレスを着た美女が現れたらお持ち帰りたくなるよね。
マキエ
……。
ぐっさん
冗談だからね……?
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