……。
え、ギャグ……?
え、ギャグ……?
いやいや、ギャグじゃないよ……。
むしろ海外では割とメジャーな部類の怪人だよ……。
むしろ海外では割とメジャーな部類の怪人だよ……。
誰がどう聞いても子供向けアニメに登場しそうなキャラっぽいんだけど……。
で、そのバネ足ジャックってのは何なの?
切り裂きジャックの仲間とか言うんじゃないでしょうね。
切り裂きジャックの仲間とか言うんじゃないでしょうね。
目撃されたのがロンドンっていう所は共通しているけれど、どっちかって言うと愉快犯的な話かな。
それじゃさっそく紹介していきまっす!
それじゃさっそく紹介していきまっす!
19世紀のロンドンに出現した「バネ足ジャック」
それじゃ改めて今回紹介するのは「バネ足ジャック」について。
このバネ足ジャックが初めて目撃されたのは1837年の10月11日のイギリスのロンドン。
このバネ足ジャックが初めて目撃されたのは1837年の10月11日のイギリスのロンドン。
え、ちょっとまって……。
まさか本当に実在するの……?架空の人物では無くて……?
まさか本当に実在するの……?架空の人物では無くて……?
だからそう言ってるじゃん。
まぁ“そういう記録が残っている”ってだけで実在したっていう証拠はないけどね。
まぁ“そういう記録が残っている”ってだけで実在したっていう証拠はないけどね。
で、話を元に戻すけど最初に事件が起こったのは1837年の10月11日。
ブラックヒースに住んでいたポリー・アダムズという女性が収穫祭に参加するために林道を歩いていると、黒いマントを身に着けた人物が突然飛び出してきたそうなんだ。
ブラックヒースに住んでいたポリー・アダムズという女性が収穫祭に参加するために林道を歩いていると、黒いマントを身に着けた人物が突然飛び出してきたそうなんだ。
ふんふん。
ポリーは人気のない所でいきなり見ず知らずの人が飛び出してきただけでもかなり驚いたんだけど、もっと驚いたのがその飛び出てきた人物の姿。
なんと、飛び出してきた人物は悪魔のような赤黒い顔をしていて、目は真っ赤。さらに口からは青い炎を吐いていたんだ……。
……。
はい……?
はい……?
いや、まぁ気持ちはわかるけど本当にそういう記録が残っているんだって……。
まぁ言いたいことは色々あるけれど、とりあえず話を続けて?
う、うん……。
で、その悪魔のような人物は唖然としているポリーに襲いかっかって、ポリーの着ている服を破り割いたそうなんだ。
で、その悪魔のような人物は唖然としているポリーに襲いかっかって、ポリーの着ている服を破り割いたそうなんだ。
え、何?
変質者系……?
変質者系……?
そして今まで呆気に取られていたポリーは身の危険を感じて悲鳴を上げたそうなんだけど、その悲鳴を聞いた悪魔のような人物は腰に手を当てて高らかに笑い、そしてピョンピョン跳ねながら林道へと消えていったんだって。
え、本当になんなの……?
まぁ正体については未だに判明していないから何とも言えないけれど、今回の事件が発生して以降、イギリスのロンドンで謎の怪人に襲われるという事件が多数報告されるようになるんだ。
社会現象となった「バネ足ジャック」事件
バネ足ジャックが活発に活動し始めたのはポリーが襲われた翌年の1838年。
この年から急に「かぎ爪を付けた不審者に襲われた」「顔に炎を吹き付けられた」といった奇妙な事件が多く発生するようになるんだ。
この年から急に「かぎ爪を付けた不審者に襲われた」「顔に炎を吹き付けられた」といった奇妙な事件が多く発生するようになるんだ。
ふんふん。
しかも被害者は全て女性で目撃証言も似ている事から警察は同一人物による犯行だと仮定して調査に乗り出したんだ。
ちなみに被害にあった女性達による目撃証言というのが
・マントを羽織っている
・火を吐く
・かぎ爪を着けている
・真っ赤な悪魔の様な顔をしている
・角が生えている
・飛び跳ねて逃げる
といった感じ。
・マントを羽織っている
・火を吐く
・かぎ爪を着けている
・真っ赤な悪魔の様な顔をしている
・角が生えている
・飛び跳ねて逃げる
といった感じ。
……。
そして数々の女性が襲われたんだけど、幸いない事に被害は服を破られたりする程度だったんだって。
話を聞いている限り人を驚かせて楽しんでいる愉快犯って感じがするわね。
まぁその可能性が高いだろうね。
しかも被害自体は小さい物ばかりだったから警察もあまり人員を割くことが出来なくて、本格的な捜査は行われなかったんだって。
しかも被害自体は小さい物ばかりだったから警察もあまり人員を割くことが出来なくて、本格的な捜査は行われなかったんだって。
ふーん。
そして警察が本腰を入れなかったせいか、同一犯と思われる犯行は頻繁に起こるようになる。
そして次第にロンドンの市民からは「スプリンガルド」や「ジャンピングジャック」と呼ばれるようになり、最終的に「スプリング・ヒールド・ジャック」、日本語で言うところのバネ足ジャックと呼ばれるようになったんだ。
そして次第にロンドンの市民からは「スプリンガルド」や「ジャンピングジャック」と呼ばれるようになり、最終的に「スプリング・ヒールド・ジャック」、日本語で言うところのバネ足ジャックと呼ばれるようになったんだ。
スプリンガルドのほうが響き的にはカッコいいわね。
まぁ意味的には同じ感じだけどね。
ちなみに警察が動かなかった代わりに自警団によって懸賞金がかけられて、一時的にバネ足ジャック狩りみたいな出来事もあったみたいだよ。
うーん……。
なんか扱いが珍獣っぽいわね……。
なんか扱いが珍獣っぽいわね……。
バネ足ジャックの正体は……?
それじゃ最後にバネ足ジャックの正体について紹介していくね。
え、正体は判明していないんじゃないの?
うん。未だ不明のまま。
ただ「もしかしたらコイツがバネ足ジャックなんじゃないか?」っていう人物がいるんだ。
ただ「もしかしたらコイツがバネ足ジャックなんじゃないか?」っていう人物がいるんだ。
ほう。
その人物とはアイルランド貴族の「ウォーターフォード侯爵」。
アイルランドに広大な領地を持つ大貴族のひとり息子で放蕩の生活を送り、毎日大酒を飲みながら楽しい事だけを追い求めているような人物だったんだって。
アイルランドに広大な領地を持つ大貴族のひとり息子で放蕩の生活を送り、毎日大酒を飲みながら楽しい事だけを追い求めているような人物だったんだって。
典型的な金持ちのドラ息子って感じね……。
だね。
ちなみに「“蒸気機関車の正面衝突シーンが見たい”という理由だけで実際に蒸気機関車を正面衝突させて爆笑していた」って逸話もあるみたい。
それだけ自由奔放で金持ちだったみたいだね。
ちなみに「“蒸気機関車の正面衝突シーンが見たい”という理由だけで実際に蒸気機関車を正面衝突させて爆笑していた」って逸話もあるみたい。
それだけ自由奔放で金持ちだったみたいだね。
昔の貴族ってのはホントすごいわね……。
ただ割とイケメンで運動神経も抜群だったせいで女性達には滅茶苦茶モテたらしい。
まぁ金持ちってだけで十分モテるんじゃない?
そういうもんなの……?
そういうものよ。
で、そのドラ息子がなんでバネ足ジャックって言われているの?
それは今まで紹介してきた通り「楽しい事を追い求めている」という点と「運動神経が抜群」という点、あとは「金持ち」っていう点だね。
というと?
つまり暇を持て余した金持ちが道楽として怪人ゴッコを始めたって事だよ。
ああ……。
そういう事……。
そういう事……。
実際、ウォーターフォード侯爵を良く知る人物も「アイツならやりかねん」みたいな事を言っていたみたいだしね。
ただ証拠があるわけではないから、あくまで有力な候補者の一人って感じみたいだけど。
ただ証拠があるわけではないから、あくまで有力な候補者の一人って感じみたいだけど。
ちなみにウォーターフォード侯爵は女好きでも有名だったから、可愛い女の子を襲って驚かせて楽しんでたんじゃないかな?
女性側からしたらいい迷惑よね……。
まとめ
以上が19世紀に現れた怪人「バネ足ジャック」でした。
どうだった?
どうだった?
んー。割と楽しかったわね。
女性ばかり狙われているってのが気に食わなかったけど、それほど被害も無かったみたいだし。
女性ばかり狙われているってのが気に食わなかったけど、それほど被害も無かったみたいだし。
まぁ基本的に“驚かせてセクハラをかまして逃げ帰る”ってのがスタンスだったみたいだね。
ちなみに今じゃ絵本の題材になってたり、日本でも「うしおととら」や「からくりサーカス」で有名な藤田和日郎先生が『黒博物館スプリンガルド』っていう短編漫画を描いてたりするよ。
へー。
どうだった?
どうだった?
まだ読んでません……。
紹介するならせめて読んでから紹介しなさいよ……。
それも足にバネを付けた飛び回る「バネ足ジャック」についてご紹介したいと思まっす!