まーた凶悪な殺人事件の話……?
え、なんでそうなるの……?
いや~……。
「アメリカ」と「未解決事件」っていう単語が並ぶと、どうしてもそんなイメージが沸いてくるのよね……。
「アメリカ」と「未解決事件」っていう単語が並ぶと、どうしてもそんなイメージが沸いてくるのよね……。
まぁ言いたいことは何となくわかるけど、今回はそんな物騒な話ではないよ。
あ。そなの?
じゃぁどんな話?
じゃぁどんな話?
今回の話はハイジャック事件の話なんだけど、一言でいうなら
「身代金を受け取った犯人がアクション映画のように飛行機からパラシュートで脱出した事件」
って感じ?
「身代金を受け取った犯人がアクション映画のように飛行機からパラシュートで脱出した事件」
って感じ?
なにそれ。かなり気になる。
でしょ?しかもハイジャック事件としては唯一の未解決事件でもあるんだ。
それじゃ早速紹介していきまっす!
それじゃ早速紹介していきまっす!
未解決のハイジャック事件「D.B.クーパー事件」
それじゃ改めて今回紹介する話は「D.B.クーパー事件」!
アメリカのワシントン州で起きたハイジャック事件についてでっす!
アメリカのワシントン州で起きたハイジャック事件についてでっす!
今回の事件が起きたのは1971年の11月24日。
この日はノースウエスト航空11便がワシントンD.C.を出発し、ポートランド空港を経由してシアトルに向かう事になっていんたんだ。
この日はノースウエスト航空11便がワシントンD.C.を出発し、ポートランド空港を経由してシアトルに向かう事になっていんたんだ。
ふんふん。
そして経由地であるポートランド空港で「ダン・クーパー」という人物が搭乗してきます。
ああ、“D.B.クーパー”って何かと思っていたんだけど、犯人の名前だったのね。
そそ。まぁ正確には犯人が使った偽名だね。
で、飛行機が離陸した後にクーパーはバーボンを注文するんだけど、その料金を支払う時に女性乗務員に一枚のメモを渡すんだ。
で、飛行機が離陸した後にクーパーはバーボンを注文するんだけど、その料金を支払う時に女性乗務員に一枚のメモを渡すんだ。
メモ?
うん。ちなみに渡された女性乗務員は“この男は私をナンパしようとしていて、メモには電話番号が書いてある”と思ってそのまましまおうとしたところ……。
したところ……?
メモを見てもらえないと思ったクーパーが
「お嬢さん、メモを見たほうがいい。私は爆弾を持っているんだ。」
と告白。そのメモにも
「自分は爆弾を所持している」
と書かれていたんだ。
「お嬢さん、メモを見たほうがいい。私は爆弾を持っているんだ。」
と告白。そのメモにも
「自分は爆弾を所持している」
と書かれていたんだ。
かなり衝撃的な告白と熱烈なラブレターね……。
だね。
そして女性乗務員が本当かどうか尋ねると、クーパーは他の乗客に見えないようにこっそりと鞄の中に忍ばせたダイナマイトを見せたんだって。
そして女性乗務員が本当かどうか尋ねると、クーパーは他の乗客に見えないようにこっそりと鞄の中に忍ばせたダイナマイトを見せたんだって。
ふーん。
最初に今回の事件がハイジャック事件って聞いた時はもっと荒々しい事件かとおもったんだけど、あんまりそんな感じじゃなさそうね。
最初に今回の事件がハイジャック事件って聞いた時はもっと荒々しい事件かとおもったんだけど、あんまりそんな感じじゃなさそうね。
犯人はスーツ姿のビジネスマンって感じで、態度もかなり紳士的な人物だったそうだよ。
身代金の要求と乗客の解放
女性乗務員に爆弾を持っている事を伝え、それが本当だと確認させたクーパーは次に要求を伝えるんだけど、その要求は“身代金20万ドルとパラシュート4つ”だったそうだよ。
20万ドルってことは2,000万円ぐらい?
いや、1970年代は1ドルが300円ぐらいの価値があったから6,000万円ぐらいかな。
そして要求を聞いた女性乗務員は機長に報告して機長はシアトル・タコマ空港の航空交通管制にクーパーの要求を伝えたんだ。
ふんふん。
で、当然その事は警察とノースウエスト航空にも伝わるわけだけど、当時のノースウエスト航空の社長であるドナルド・ニューロフ社長は要求を受け入れる事にしたんだ。
あ、そうなんだ。
こういう場合って身代金は渡さないっていうイメージがあったから少し意外ね。
こういう場合って身代金は渡さないっていうイメージがあったから少し意外ね。
渡すかどうかはその時の状況とかによるんじゃないかな。
で、要求した20万ドルとパラシュートを受け取るためノースウエスト航空11便はシアトル・タコマ空港に着陸。
そして中身を確認したクーパーは乗客36人と乗務員2名を解放し、最低限の乗組員と共にメキシコ・シティ方面へと再び飛び立っていったんだ。
そして中身を確認したクーパーは乗客36人と乗務員2名を解放し、最低限の乗組員と共にメキシコ・シティ方面へと再び飛び立っていったんだ。
あ、乗客も解放するんだ。
意外と話がわかる犯人ね。
意外と話がわかる犯人ね。
というか、乗客たちはハイジャックにあっていた事すら気づいていなかったそうだよ。
タコマ空港で降ろされた時も“給油のために降機して欲しい”と言われただけだったから、警察に保護されるまで自分達が人質だったという事すら知らなかったんだって。
タコマ空港で降ろされた時も“給油のために降機して欲しい”と言われただけだったから、警察に保護されるまで自分達が人質だったという事すら知らなかったんだって。
なんか色んな意味で非常にレアなハイジャックね。
だね。
高度3000メートルからダイブし、そのまま行方をくらませたクーパー
で、話を戻すけど乗客と乗組員を全て解放したクーパーはパイロット二人と航空機関士一人、乗務員一人の計5人でメキシコ・シティに向けて出発するんだ。
ふんふん。
そして離陸してから約30分たった頃にクーパーは華麗なる脱出を果たします。
それが最初にいってた“パラシュートで脱出した”って奴?
そう。
クーパーは飛行機の後方にあったエアステアを開き、高度3,000メートルという高さから現金とパラシュートを抱えて大空へとダイブしたんだよ。
クーパーは飛行機の後方にあったエアステアを開き、高度3,000メートルという高さから現金とパラシュートを抱えて大空へとダイブしたんだよ。
まるでアクション映画ね。
ところでエアステアって何?
ところでエアステアって何?
エアステアっていうのは飛行機の搭乗口みたいなもんだよ。
ああ、なるほどね。
ちなみに警察は、クーパーはポートランドから北に50キロメートルほど行ったところにあるアリエル地方に降下したと判断して捜索を開始。
そしてかなりの人数と規模で18日間に渡る捜索を行ったんだけど、犯人どころか犯人の手がかりすら見つけることができなかったんだ。
そしてかなりの人数と規模で18日間に渡る捜索を行ったんだけど、犯人どころか犯人の手がかりすら見つけることができなかったんだ。
完全犯罪って事?
まぁある意味完全犯罪だね。
ただ今回の事件にはいろいろな説があって、もしかしたらクーパーは別の事件の時に警察によって射殺されている可能性もあるんだ。
ただ今回の事件にはいろいろな説があって、もしかしたらクーパーは別の事件の時に警察によって射殺されている可能性もあるんだ。
クーパーの行方と様々な仮説
それじゃ最後にクーパーの行方について紹介していきまっす。
え、見つけられなかったんじゃないの?
うん。だから行方というよりかは、正確にはどうなったかという仮説だね。
ちなみに仮説には大きく分けて3つあるんだけど、その3つは「死亡説」と「逃亡説」と「逃亡後の死亡説」の3つ。
ちなみに仮説には大きく分けて3つあるんだけど、その3つは「死亡説」と「逃亡説」と「逃亡後の死亡説」の3つ。
死亡説と逃亡説はなんとなくわかるけど、逃亡後の死亡って何よ。
それも順番に紹介していくよ。
まずは最初の「死亡説」からなんだけど、これは文字通り着地に失敗したという説。
クーパーは身代金の時に4つのパラシュートを受け取って、その内の2つを使用したんだけど、クーパーが使用したパラシュートの1つはダミーだったんだ。
クーパーは身代金の時に4つのパラシュートを受け取って、その内の2つを使用したんだけど、クーパーが使用したパラシュートの1つはダミーだったんだ。
え……。
まさかパラシュートが開かずに、そのまま地面に……?
まさかパラシュートが開かずに、そのまま地面に……?
その可能性もあるってだけだけどね。
他にもコロンビア川から身代金として支払った現金の一部が発見されていて、「コロンビア川に落ちてそのまま凍死した」っていう説もあるみたい。
他にもコロンビア川から身代金として支払った現金の一部が発見されていて、「コロンビア川に落ちてそのまま凍死した」っていう説もあるみたい。
そんな最後だと、ちょっと格好がつかないわね……。
カッコいいカッコ悪いの話じゃないと思うけど……。
そして次は「逃亡説」なんだけど、これも文字通り警察の捜査をかいくぐって最後まで逮捕されずに逃亡したという説。
うん。
……。
え、それだけ……?
うん……。
まぁ付け加えるなら身代金のお金は今まで一度も使われていないから、仮に逃亡に成功していたとしても一度たりともお金を使っていないっ事になるってことぐらいかな……。
まぁ付け加えるなら身代金のお金は今まで一度も使われていないから、仮に逃亡に成功していたとしても一度たりともお金を使っていないっ事になるってことぐらいかな……。
そう考えると逃亡できているとは考えにくいわね。
せっかく大金を手に入れたのに使わないなんてありえないだろうし。
せっかく大金を手に入れたのに使わないなんてありえないだろうし。
まぁハイジャックが目的の愉快犯でもない限り、普通は使うよね。
そして最後は「逃亡後の死亡説」だけど、この説は着地には成功したものの別件で死亡したという説なんだ。
いまいち意味がわからないんだけど?
実は今回の事件があった翌年に全く同じ手口の事件が少なくても3件以上発生していてね。
ただ、どの事件も犯人は逮捕されたり射殺されているんだけど、その時に射殺されたり逮捕された一人がクーパーだったんじゃないかっていう説だね。
ただ、どの事件も犯人は逮捕されたり射殺されているんだけど、その時に射殺されたり逮捕された一人がクーパーだったんじゃないかっていう説だね。
ちなみに有力候補なのが「リチャード・マッコイ」という人物。
ベトナム帰還兵の退役軍人でヘリコプター操縦士、そしてスカイダイバーという今回の事件にうってつけの人物だったんだ。
ベトナム帰還兵の退役軍人でヘリコプター操縦士、そしてスカイダイバーという今回の事件にうってつけの人物だったんだ。
へー。
ただマッコイは今回と同じ手口で一度は逃走に成功したものの、潜伏先で警官と銃撃戦になり死亡。
結局、クーパーかどうかは分からないままこの世を去ってしまったんだよ。
結局、クーパーかどうかは分からないままこの世を去ってしまったんだよ。
つまり、もしマッコイがクーパーだったら今後事件解決はあり得ないって事?
まぁそうなるね。
ちなみにマッコイ以外にも「ロバート・ラックストロー」というマッコイと似た様な経歴の人も容疑者として挙がっていたみたいだけど、話の進展がないあたりからガセネタだったっぽいかな。
どっちにしろ真相は分からないままって事か……。
まとめ
以上がアメリカで起きた未解決事件「D.B.クーパー事件」」についてでした。
どうだった?
どうだった?
かなり面白かったわね。
ただやっぱりクーパーが最後はどうなったかが気になるわね……。
ただやっぱりクーパーが最後はどうなったかが気になるわね……。
だね。
ちなみに今回の事件では犯人が紳士的だったという点と、死者が出ていない点、そしてアクション映画のようなダイナミックな逃走劇がアメリカ人にウケまくって、当時は事件のあった日を「ダン・クーパー・デイ」と呼んでパーティーが開かれたりしていたみたいだよ。
ちなみに今回の事件では犯人が紳士的だったという点と、死者が出ていない点、そしてアクション映画のようなダイナミックな逃走劇がアメリカ人にウケまくって、当時は事件のあった日を「ダン・クーパー・デイ」と呼んでパーティーが開かれたりしていたみたいだよ。
まるで悪役ヒーローみたいな存在になっているわね……。
実際その通りみたいだよ。
さっき紹介したコロンビア川から回収されたお金はプレミアがついてオークションでは400万円の値段が付いたらしいし。
さっき紹介したコロンビア川から回収されたお金はプレミアがついてオークションでは400万円の値段が付いたらしいし。
マジで……。
ちなみに売りに出したのは身代金を支払ったノースウエスト航空だったりする。
なんで被害者のノースウエスト航空までクーパーの人気に乗っかかってんのよ……。
それもアメリカで発生した「D.B.クーパー事件」についてご紹介したいと思いまっす!