ゾディアック……。ゾディアック……。
なんか聞いたある響きね。
なんか聞いたある響きね。
まぁ有名な未解決事件だからね。
名前ぐらい聞いた事はあるんじゃないかな。
名前ぐらい聞いた事はあるんじゃないかな。
あ、思い出した。
HUNTER×HUNTERのキルアの苗字もゾディアックじゃなかったっけ。
HUNTER×HUNTERのキルアの苗字もゾディアックじゃなかったっけ。
そっちは「ゾルディック」ね……。
あ、もしかしてボケだった……?
で、今回はどんな話なのよ。
(あ、素だったのか……。)
今回の話は冒頭でも言った通りアメリカで起きた連続殺人事件の話。
ただ、特徴的なのが何度も犯人から声明文が出されているにも関わらず犯人逮捕につながらないまま迷宮入りしてしまった事件の話なんだ。
ただ、特徴的なのが何度も犯人から声明文が出されているにも関わらず犯人逮捕につながらないまま迷宮入りしてしまった事件の話なんだ。
それじゃさっそく紹介していきます。
全ての悲劇の始まり
それじゃ改めて今回紹介するのは「ゾディアック事件」!
アメリカで起きた凶悪犯による連続殺人事件について紹介していきまっす!
アメリカで起きた凶悪犯による連続殺人事件について紹介していきまっす!
まず最初に事件が起きたのは1968年の12月20日。
カリフォルニア州のヴァレーホにあるレイク・ハーマン・ロードという所で一件の殺人事件が起こるんだ。
カリフォルニア州のヴァレーホにあるレイク・ハーマン・ロードという所で一件の殺人事件が起こるんだ。
ふんふん。
この事件の被害者は「デヴィッド・ファラデー(17)」と「ベティ・ジェンセン(16)」というカップル。
2人は夜の11時ごろに路上の車の中でイチャイチャしている所を銃で武装した犯人に襲われてしまう。
2人は夜の11時ごろに路上の車の中でイチャイチャしている所を銃で武装した犯人に襲われてしまう。
イチャイチャ……。
その後、偶然通りかかった通行人により警察と救急が呼ばれるんだけど、その時点でデヴィッドは死亡、ベティについては何とか息はあったものの病院に着くまでに命を落としてしまうんだ。
この時点ではただの通り魔っぽいわね。
この時点ではね。
ただこの事件の半年後の1969年7月4日、警察に今回の犯人と思われる人物から電話による犯行声明が行われるんだ。
ただこの事件の半年後の1969年7月4日、警察に今回の犯人と思われる人物から電話による犯行声明が行われるんだ。
犯行声明?
うん。ちなみにその内容っていうのが
『2件の殺人を教えてやろう。』
『コロンバス・パークウェイを東に1マイルいったところにある駐車場に茶色の車が停まっている。その中には一組のカップルの死体がある。』
『凶器は9mmのルガー。去年も似たような奴を殺してやった。じゃあな』
というもの。
『2件の殺人を教えてやろう。』
『コロンバス・パークウェイを東に1マイルいったところにある駐車場に茶色の車が停まっている。その中には一組のカップルの死体がある。』
『凶器は9mmのルガー。去年も似たような奴を殺してやった。じゃあな』
というもの。
まるでドラマや映画の世界ね……。
実際はどうだったの?
実際はどうだったの?
警察は犯人の言う通りコロンバス・パークウェイを東に1マイルいったところに警察を派遣。
丁度そこにはブルーロック・スプリングス・パークという公園があるんだけど、そこの駐車場に「マイケル・マギュー(19)」と「ダーリーン・フェリン(22)」というカップルが本当に車の中で血まみれになっていたんだ……。
丁度そこにはブルーロック・スプリングス・パークという公園があるんだけど、そこの駐車場に「マイケル・マギュー(19)」と「ダーリーン・フェリン(22)」というカップルが本当に車の中で血まみれになっていたんだ……。
うわぁ……。
被害者のダーリーンについては9発もの弾丸を浴びせられ搬送先の病院で死亡。
一方でマイケルは首を撃たれ舌に穴が開いているのにもかかわらず、なんとか命を取り留めたんだ。
一方でマイケルは首を撃たれ舌に穴が開いているのにもかかわらず、なんとか命を取り留めたんだ。
え……。
それはそれできつそう……。
それはそれできつそう……。
ただ、マイケルが生き延びたおかげで犯人の特徴が判明したんだ。
その特徴というのは
・男性
・メガネ
・身長170cm前後。
・丸顔でがっしりとした体格
・年齢は25歳~35歳ぐらい。
・茶髪で短髪。
という特徴。
その特徴というのは
・男性
・メガネ
・身長170cm前後。
・丸顔でがっしりとした体格
・年齢は25歳~35歳ぐらい。
・茶髪で短髪。
という特徴。
アメリカ人なら大半は当てはまりそうね……。
まぁそういえばそうなんだけどね。
ちなみにこれがモニタージュ写真。
そして、この犯行後にさらに犯人から別の犯行声明文が送られてくるんだ。
新聞社に送られた謎の暗号文
2件目の事件が起こってから約一か月後、サンフランシスコ湾域警察とサンフランシスコを拠点とする新聞社に、ゾディアックと名乗る人物から犯人しか知り得ない情報と暗号化された手紙が送られてくるんだ。
ここでゾディアックの名前がでてくるのか。
で、犯人しか知り得ない情報と暗号化された手紙ってのは?
で、犯人しか知り得ない情報と暗号化された手紙ってのは?
犯人しか知り得ない情報っていうのは使用された銃や弾丸の種類、あとは発射された弾数とかだね。
恐らく目的は送り主が本当に犯人であるということを知らしめたかったんだろうね。
恐らく目的は送り主が本当に犯人であるということを知らしめたかったんだろうね。
ちなみに1枚目の下に書かれている“マルに十字”はゾディアックのシンボルマークなんだってさ。
ふーん。
で、暗号化された手紙っていうのは?
暗号文はこちら。
なにこれ……。
これが暗号……?
これが暗号……?
うん。
ちなみ本物の犯人から送られてきた可能性が非常に高かったから、警察やFBIは懸命に解読に乗り出したんだけど解読には至らなかったんだ。
ちなみ本物の犯人から送られてきた可能性が非常に高かったから、警察やFBIは懸命に解読に乗り出したんだけど解読には至らなかったんだ。
犯人がただデタラメに書いたんじゃなくて?
もちろんその可能性もあった。
だけど、新聞に掲載された暗号文を見たドナルド・ジーン・ハーデンという高校教師が暗号解読に成功するんだ。
だけど、新聞に掲載された暗号文を見たドナルド・ジーン・ハーデンという高校教師が暗号解読に成功するんだ。
FBIも解読できなかったのに……?
暗号解読っていうのは閃きが大事みたいだしね。
まぁそれはいいわ。
この暗号文には何て書いてあるの?
この暗号文には何て書いてあるの?
この暗号文は換字法っていう方法で暗号化されていたんだけど、記されていた内容は
『俺は人殺しが好きだ。とても楽しいから、森でケモノを殺すよりも楽しい。』
『人間は一番危険な動物だ。殺人は俺にとっては最高のスリル。女の子とセックスするよりも楽しい。特にいいことは、俺が死んで楽園に生まれ変わった時、俺が殺した奴らはそろって俺の奴隷になるところだ。』
『俺の名前は言わない。言えばお前たちは、将来、俺が生まれ変わった世界のために、今やっている奴隷狩りを邪魔するか、やめさせようとするからだ。』
というもの。
……。
トンデモない内容ね……。
トンデモない内容ね……。
というか、“生まれ変わった後に殺した奴を奴隷にできる”って何……?
まぁそういう独自の宗教的観念を持ってたんだろうね……。
そして今回の手紙では犯人逮捕につながる情報が得られぬまま、次の事件が起きてしまいます。
繰り返されるカップルの殺人事件
3件目の事件が起こったのは暗号文が送られてきた約3カ月後の9月27日。
「ブライアン・ハートネル(20)」と「セセリア・シェパード(22)」というカップルがベリエッサ湖の岸辺で食事をしていると、突如、黒い覆面を被った男が現れたんだ。
「ブライアン・ハートネル(20)」と「セセリア・シェパード(22)」というカップルがベリエッサ湖の岸辺で食事をしていると、突如、黒い覆面を被った男が現れたんだ。
そして覆面の男はカップルに金を出すように要求。
犯人の手には銃とナイフが握られていたのでカップルは大人しく言う通りにしたんだけど、お金を出したにも関わらずナイフでめった刺しにされてしまう……。
犯人の手には銃とナイフが握られていたのでカップルは大人しく言う通りにしたんだけど、お金を出したにも関わらずナイフでめった刺しにされてしまう……。
え、素直に言う事を聞いたのに……?
うん……。
さらに覆面の男はカップルが乗ってきた車に今までの二件の殺人事件の日付とシンボルマークを刻んで逃走。
そして2件目の時のようにゾディアックと名乗る人物から犯行を知らせる電話があって今回の事件も発覚する事とになるんだ。
さらに覆面の男はカップルが乗ってきた車に今までの二件の殺人事件の日付とシンボルマークを刻んで逃走。
そして2件目の時のようにゾディアックと名乗る人物から犯行を知らせる電話があって今回の事件も発覚する事とになるんだ。
にしても、今回の被害者もまたカップルか……。
ゾディアックはカップルに何か恨みでもあるの……?
ゾディアックはカップルに何か恨みでもあるの……?
警察もその共通点についてはかなり警戒していたみたいなんだけど、次の事件で全てが覆ってしまうんだ。
というと?
ブライアンとセセリアが襲われた約2週間後の10月11日。
今度は「ポール・ステイン(29)」というタクシーの運転手が乗客に撃ち殺されるという事件が発生。
今度は「ポール・ステイン(29)」というタクシーの運転手が乗客に撃ち殺されるという事件が発生。
その結果、今まで唯一の共通点だった“ターゲットは若いカップル”という手がかりも無くなってしまうんだ……。
自首の条件はテレビ出演!まさか連続殺人犯がテレビに登場……?
タクシーの運転手であるポールが殺害されてから10日後の10月12日。
地元新聞社にポールの血液がついたシャツの一部が郵送されてくるんだけど、それと同じタイミングで警察に今度は「自首する」という電話がかかってきたんだ。
地元新聞社にポールの血液がついたシャツの一部が郵送されてくるんだけど、それと同じタイミングで警察に今度は「自首する」という電話がかかってきたんだ。
へ!?
いきなり!?
いきなり!?
そう。警察もかなり驚いたみたい。
ただ、自首するには条件があってね。ゾディアックが付けた自首の条件とは
・優秀な弁護士を付ける事。
・テレビのトーク番組に出演させる事。
の2点。
ただ、自首するには条件があってね。ゾディアックが付けた自首の条件とは
・優秀な弁護士を付ける事。
・テレビのトーク番組に出演させる事。
の2点。
……。
1つ目は良いとして、2つ目のテレビに出演ってどういう事よ……。
1つ目は良いとして、2つ目のテレビに出演ってどういう事よ……。
そりゃ本人に聞かないと分かんないよ。
でも警察は犯人逮捕を優先した結果、この条件を飲み有名弁護士を用意して、テレビ番組には電話出演という方法で出演が決定したんだ。
でも警察は犯人逮捕を優先した結果、この条件を飲み有名弁護士を用意して、テレビ番組には電話出演という方法で出演が決定したんだ。
警察もなりふり構ってらんなくなってるわね……。
で、ゾディアックは本当にテレビが放映される時間に電話をかけてきたんだけど、かけてきた相手の声は今まで警察にかけてきた電話の声とは全然声質が違ったんだ。
え、じゃあ自首するって話は別人によるイタズラだったって事?
それもわかんない。
警察は電話をかけてきた相手は偽物だと判断したみたいなんだけど、用意した有名弁護士には後日、ゾディアックから助けを求める手紙が届いているんだ。
警察は電話をかけてきた相手は偽物だと判断したみたいなんだけど、用意した有名弁護士には後日、ゾディアックから助けを求める手紙が届いているんだ。
その手紙には
『俺は自分から助けを求めることが出来ない。俺の中のもう一人のアイツがそうさせてくれないからだ。』
『だんだん自分にブレーキをかけられなくなっているのが分かる。そのうちブレーキが壊れて、9人目、10人目を殺してしまいそうだ。助けてくれ。』
と書かれていたんだってさ。
『俺は自分から助けを求めることが出来ない。俺の中のもう一人のアイツがそうさせてくれないからだ。』
『だんだん自分にブレーキをかけられなくなっているのが分かる。そのうちブレーキが壊れて、9人目、10人目を殺してしまいそうだ。助けてくれ。』
と書かれていたんだってさ。
これは多重人格ってやつ……?
そうかもしれないし、そう思わせたいだけなのかもしれない。
ただ、字はぐちゃぐちゃでスペルも間違いだらけだったみたいで並みの精神状態ではなかったみたいだけどね。
ただ、字はぐちゃぐちゃでスペルも間違いだらけだったみたいで並みの精神状態ではなかったみたいだけどね。
最後に送られた手紙。そして迷宮入りへ
テレビ出演以降、ゾディアックから警察と弁護士に何度か手紙が送られてくるものの、ゾディアック逮捕どころか犯人すら分からないでいたんだ。
そして次に大きな動きがあったのが7年後の1974年。
そして次に大きな動きがあったのが7年後の1974年。
7年!?
7年間も警察は何してたの!?
7年間も警察は何してたの!?
いや、懸命な捜査は続けていたらしいんだけどね……。
まぁいいわ……。
で、その大きな動きっていうのは?
で、その大きな動きっていうのは?
今まで送られてきていた手紙は支離滅裂だったり助けを求めるような内容だったんだけれど、今回送られてきた手紙には
『今まで37人を殺害し、事件を新聞で一層大きく取り扱わないと“何かすさまじいこと”をやる』
という、新たな犯行を匂わす文章だったんだ。
『今まで37人を殺害し、事件を新聞で一層大きく取り扱わないと“何かすさまじいこと”をやる』
という、新たな犯行を匂わす文章だったんだ。
うわぁ……。
ゾディアックなら本当に何かしでかしそう……。
ゾディアックなら本当に何かしでかしそう……。
で……?
で、警察もゾディアックには何かやりかねないと戦々恐々としていたんだけど何も起きなかったんだ。
あら?
そうなの?
そうなの?
しかも、この手紙が送られて来て以降、ゾディアックからの手紙は途絶えてしまう。
そして何も手掛かりが無くなった結果、この事件は迷宮入りとなってしまうんだ……。
そして何も手掛かりが無くなった結果、この事件は迷宮入りとなってしまうんだ……。
まとめ
以上がアメリカで起きた未解決の連続殺人事件「ゾディアック事件」でした。
どうだった?
どうだった?
ここで話が終わるのか……。
犯人がめちゃくちゃ気になるわね……。
犯人がめちゃくちゃ気になるわね……。
しかも何で急に音信不通になったのかしら。
一応犯人については何人か容疑者が上がっているみたいだけどね。
ただ、DNA判定や科学捜査の結果、犯人では無かったみたいだけれど。
ただ、DNA判定や科学捜査の結果、犯人では無かったみたいだけれど。
あと音信不通になった理由は「連絡ができなくなった」っていうのが有力な説みたい。
というと?
何らかの事故により死亡したとか、別件の殺人犯として逮捕されたとかだね。
ちなみに今回の事件では「自分がゾディアックだ」という人のかなりの数が現れたそうだよ。
有名になった殺人事件の犯人って、なぜか熱狂的なファンが生まれるわよね……。
あれって何でなのかしら……。
あれって何でなのかしら……。
さすがにそこまではちょっと……。
それも読者のたぬみーさんのリクエストにお応えしてアメリカで起きた「ゾディアック事件」についてご紹介したいと思いまっす!