あー。知ってる知ってる。
たしかイギリスのロンドンに伝わる都市伝説よね。
たしかイギリスのロンドンに伝わる都市伝説よね。
でもかなり有名な話だし、ほとんどの人が知ってるんじゃないの……?
確かにかなり有名な話だからほとんどの人が知っているだろうね。
でも意外と犯行内容や手口についてまで知っている人がいないみたいなんだ。
だから今回は被害者や容疑者の情報も含めて詳しく掘り下げていこうと思ってるんだよ。
だから今回は被害者や容疑者の情報も含めて詳しく掘り下げていこうと思ってるんだよ。
容疑者……?
え?切り裂きジャックって実在してたの……?
え?切り裂きジャックって実在してたの……?
え?そこから……?
私、切り裂きジャックってイギリスに伝わる怖い話に登場する架空の人物だと思ってたんだけど……。
いやいやいや。
切り裂きジャックは実際に起きた猟奇殺人事件だよ……。
切り裂きジャックは実際に起きた猟奇殺人事件だよ……。
マジで……。
それじゃ早速紹介していきまっす!
世界で有名な未解決事件「切り裂きジャック」
それじゃ改めて今回紹介するのはイギリスで起きた連続殺人事件であり、未解決事件でもある「切り裂きジャック」について!
今回の事件が起きたのは1888年のイギリスのロンドン。
そのロンドンの一角にホワイトチャペルというスラム街があったんだけど、そこで1888年の8月末から11月の月初にかけて、約8週間の間に5人の女性が殺害されるという事件が起こるんだ。
そのロンドンの一角にホワイトチャペルというスラム街があったんだけど、そこで1888年の8月末から11月の月初にかけて、約8週間の間に5人の女性が殺害されるという事件が起こるんだ。
8週間で5人……。
かなりハイペースね……。
かなりハイペースね……。
正確には8月31日から11月9日までの70日間だから2週間に一人のペースだね。
そしてこの事件の被害者の女性達は全員が娼婦という共通点があったんだけど、それ以上に強烈な共通点が5人中4人の女性は無残な姿に切り刻まれていたという点……。
ん?
切り裂きジャックって通り魔の辻斬りみたいな話じゃないの?
切り裂きジャックって通り魔の辻斬りみたいな話じゃないの?
全然違うよ……。
切り裂きジャックは殺害した女性の遺体の内蔵を盗んだり、酷い時は全身の皮膚を剥いだ上に全ての内蔵を取り出すという凶悪殺人犯だよ……。
切り裂きジャックは殺害した女性の遺体の内蔵を盗んだり、酷い時は全身の皮膚を剥いだ上に全ての内蔵を取り出すという凶悪殺人犯だよ……。
う……。
なんか私が知ってる切り裂きジャックの話とは全然違うんだけど……。
なんか私が知ってる切り裂きジャックの話とは全然違うんだけど……。
今は切り裂きジャックをテーマにした小説や漫画が登場しているから、その中の話に出てくるキャラクターと混同しちゃってるのかもね。
切り裂きジャックの被害者「カノニカル・ファイブ」
それじゃ次に切り裂きジャックの被害者達とその手口について紹介していくね。
さっき、ボクは切り裂きジャックの被害者は5人と紹介したけれど、この5人の被害者達は「カノニカル・ファイブ」と呼ばれているんだ。
カノニカル・ファイブ?
カノニカルってどういう意味?
カノニカルってどういう意味?
んー。まぁイメージ的には「正規」とか「基準」って感じかな。
意訳するならば「切り裂きジャックに殺害された正規の5人」って感じ。
意訳するならば「切り裂きジャックに殺害された正規の5人」って感じ。
え、どういうこと?
実は切り裂きジャックの手口とよく似た状態で殺害されたり被害に遭った女性が他にも13人ほどいるんだよ。
え、そんなにいんの?
そう。
ただ他の13人は猟奇的に殺害され、かつ犯人が捕まっていないってだけで犯行手口が全く違うケースもあるんだ。
だから確実に切り裂きジャックの犯行だと判明している5人だけを区別しているって感じかな。
ただ他の13人は猟奇的に殺害され、かつ犯人が捕まっていないってだけで犯行手口が全く違うケースもあるんだ。
だから確実に切り裂きジャックの犯行だと判明している5人だけを区別しているって感じかな。
ふーん。
で、そのカノニカル・ファイブは
・メアリー・アン・ニコルズ(42歳)
・アーニー・チャップマン(47歳)
・エリザベス・ストライド(44歳)
・キャサリン・エドウッズ(43歳)
・メアリー・ジェイン・ケリー(25歳)
の5人。
・メアリー・アン・ニコルズ(42歳)
・アーニー・チャップマン(47歳)
・エリザベス・ストライド(44歳)
・キャサリン・エドウッズ(43歳)
・メアリー・ジェイン・ケリー(25歳)
の5人。
なんか年齢もある程度共通点があるわね。
だね。
ちなみに快楽的猟奇殺人の場合は犯人の趣味嗜好に合う人物がターゲットとなりやすいらしくて、被害者は自然と共通点が出てくるらしいよ。
ちなみに快楽的猟奇殺人の場合は犯人の趣味嗜好に合う人物がターゲットとなりやすいらしくて、被害者は自然と共通点が出てくるらしいよ。
今回の場合は「娼婦」と「40歳代」って感じか……。
そそ。
年齢については例外もあるけど娼婦っていう点については共通しているね。
年齢については例外もあるけど娼婦っていう点については共通しているね。
あと殺害状況を簡単にまとめると
・メアリー・アン・ニコルズ
1888年8月31日(金)殺害
喉を切られ、股から腹部にかけて切開され子宮に刺し傷。
1888年8月31日(金)殺害
喉を切られ、股から腹部にかけて切開され子宮に刺し傷。
・アーニー・チャップマン
1888年9月8日(土)殺害
首が千切れそうなほど深く切り裂かれ、腹部から腸が引きずり出されていた。
性器と子宮と膀胱が盗まれる。
1888年9月8日(土)殺害
首が千切れそうなほど深く切り裂かれ、腹部から腸が引きずり出されていた。
性器と子宮と膀胱が盗まれる。
・エリザベス・ストライド
1888年9月30日(日)殺害
喉を2度切られて殺害。他に目立った損傷はなし。
1888年9月30日(日)殺害
喉を2度切られて殺害。他に目立った損傷はなし。
キャサリン・エドウッズ
1888年9月30日(日)殺害
股から首元まで切開され、内臓は解体されて体外に放置。
腎臓と子宮が盗まれ、顔にもひどい損傷があり。
1888年9月30日(日)殺害
股から首元まで切開され、内臓は解体されて体外に放置。
腎臓と子宮が盗まれ、顔にもひどい損傷があり。
メアリー・ジェイン・ケリー
1888年11月9日(金)殺害
皮膚を剥がれ、内臓は全てバラバラに解体されて体外に取り出される。
顔に至ってはどこに目や口があったのか分からない程きり刻まれている。
1888年11月9日(金)殺害
皮膚を剥がれ、内臓は全てバラバラに解体されて体外に取り出される。
顔に至ってはどこに目や口があったのか分からない程きり刻まれている。
って感じ。
きっつい……。
特に最後のメアリーってのが一番ひどい被害者っぽいんだけど……。
特に最後のメアリーってのが一番ひどい被害者っぽいんだけど……。
だね。
ちなみにメアリーについては遺体の状態の写真もあったりするよ。
さすがにちょっとここでは紹介するのも戸惑うぐらいのレベルなので興味があるなら自分で探してみてね。
ちなみにメアリーについては遺体の状態の写真もあったりするよ。
さすがにちょっとここでは紹介するのも戸惑うぐらいのレベルなので興味があるなら自分で探してみてね。
絶対探さないから……。
手口から推測された3人の容疑者達。果たして真犯人はこの中にいるのか……?
それじゃ最後に切り裂きジャックの正体についてなんだけど、この事件は冒頭でも言ったとおり、未だに犯人は捕まらず迷宮入りしてしまったので犯人は不明のまま。
ただ、犯行の手口や当時の状況から切り裂きジャックではないかと言われている人物は何人かいたりします。
ただ、犯行の手口や当時の状況から切り裂きジャックではないかと言われている人物は何人かいたりします。
あ、そうなんだ。
その中でも特に犯人として有力な3人の容疑者について紹介していくね。
一人目:アーロン・コスミンスキー
一人目は「アーロン・コスミンスキー」。
コスミンスキーはポーランド出身の理髪師なんだけど、殺害現場付近に住んでいて土地勘もあり、また犯罪歴と精神病の経歴を持つ人物だったんだ。
コスミンスキーはポーランド出身の理髪師なんだけど、殺害現場付近に住んでいて土地勘もあり、また犯罪歴と精神病の経歴を持つ人物だったんだ。
ふんふん。
そして決め手はラッセル・エドワーズという起業家が購入した一つのショール。
実はエドワーズは大の切り裂きジャックマニアで私財を投入して独自に犯人を突き止めようと様々な遺品を買い集めていたんだけど、その中の一つに犯人の物と思われる血痕を発見したんだ。
実はエドワーズは大の切り裂きジャックマニアで私財を投入して独自に犯人を突き止めようと様々な遺品を買い集めていたんだけど、その中の一つに犯人の物と思われる血痕を発見したんだ。
ほう。
そしてエドワーズはシミに対してDNA鑑定を実施。
その結果コスミンスキーの子孫と一致してアーロン・コスミンスキーこそ犯人であると推理した『切り裂きジャック 127年目の真実』という本も出版しているんだ。
その結果コスミンスキーの子孫と一致してアーロン・コスミンスキーこそ犯人であると推理した『切り裂きジャック 127年目の真実』という本も出版しているんだ。
え、じゃぁもう殆ど確定じゃないの?
ただ、そのショールそのものが本当に犯行時にあった物かも怪しいし、DNAについても割とありふれたDNAで殆どの人物と一致する特徴だっていう指摘もあるみたい。
むう、そういわれると信憑性が無い気もしてきたわね……。
二人目:ジェイコブ・リーヴィー
二人目は「ジェイコブ・リーヴィー」。
リーヴィーは精肉業者の一人で死体の解体になれているという点で容疑者の一人として浮上した人物なんだ。
リーヴィーは精肉業者の一人で死体の解体になれているという点で容疑者の一人として浮上した人物なんだ。
え、それだけで犯人扱いされたらたまったもんじゃないんだけど……。
もちろんそれだけじゃないよ。
リーヴィーはユダヤ人なんだけど、4件目の事件現場には「ユダヤ人は理由もなく責められるべきではない」という落書きが残っているんだ。
あと、リーヴィーは梅毒に感染していたんだけど、その梅毒が原因で精神障害が発生していて幻聴や幻覚に悩まされていたんだって。
リーヴィーはユダヤ人なんだけど、4件目の事件現場には「ユダヤ人は理由もなく責められるべきではない」という落書きが残っているんだ。
あと、リーヴィーは梅毒に感染していたんだけど、その梅毒が原因で精神障害が発生していて幻聴や幻覚に悩まされていたんだって。
ほう……。
つまり幻覚をみて女性達を家畜のように解体してしまったと……?
つまり幻覚をみて女性達を家畜のように解体してしまったと……?
そうだね。
さらにリーヴィーは一晩中、街をふらふらと徘徊していた事もあるそうだよ。
さらにリーヴィーは一晩中、街をふらふらと徘徊していた事もあるそうだよ。
そう聞くとそれっぽく聞こえてくるわね……。
ただ、5件目のメアリー・ジェイン・ケリーが殺害された頃には梅毒が悪化してほぼ寝たきりになっていたっていう話もあるみたい。
じゃぁ無理じゃん。
でも思い出してみて。
メアリー・ジェイン・ケリーだけ年齢も違うし殺害方法も明らかに違ったでしょ。
だから5件目の事件だけは模倣犯による犯行で、他は全てリーヴィーが起こしたとも考えられないかな。
メアリー・ジェイン・ケリーだけ年齢も違うし殺害方法も明らかに違ったでしょ。
だから5件目の事件だけは模倣犯による犯行で、他は全てリーヴィーが起こしたとも考えられないかな。
う……うーん。
そういわれればそう聞こえてくるけれど……。
そういわれればそう聞こえてくるけれど……。
3人目:トマス・ニール・クリーム
そして最後は「トマス・ニール・クリーム」。
クリームはスコットランド系カナダ人で娼婦ばかりを狙って殺す「ランベスの毒殺犯」とよばれている人物なんだ。
クリームはスコットランド系カナダ人で娼婦ばかりを狙って殺す「ランベスの毒殺犯」とよばれている人物なんだ。
ほう。
しかも医学部を卒業している開業医で医学の知識も長けていて妊娠中絶の手術なんかも行っていたんだって。
医者なら遺体の解剖とか得意そうよね。
でしょ。ちなみに子宮とか内臓を取り出すのは割と技術がいる事で医学に精通していないとかなり難しいらしいよ。
ふーん。
ただクリームを犯人とするには一つだけ問題があってね……。
ん、何?
実は犯行が起きた時、クリームは別の娼婦を毒殺した罪でアメリカの刑務所に投獄されていたんだ……。
だめじゃん!
確実に無理じゃん!
確実に無理じゃん!
刑務所を脱走してロンドンに飛び、2カ月間で5人を殺害して戻ってくればあるいは……。
いや、誰がどう考えてもその推理は無理があるから……。
だよね……。残念……。
なにが残念かはよくわからないけど……。
ちなみに他も様々な仮説があるんだけど、中には性的暴行の痕跡が無いという点と、被害者女性が争った痕跡がないという点から「犯人は女性ではないか」っていう説もあるみたい。
あと女性説が浮上したときは切り裂きジャックではなく「切り裂きジル」っていう名前も登場したんだって。
あと女性説が浮上したときは切り裂きジャックではなく「切り裂きジル」っていう名前も登場したんだって。
なんかもう何でも有りになってるわね……。
まとめ
以上が世界中で有名な未解決事件「切り裂きジャック」についてでした。
どうだった?
どうだった?
うーん。
まず切り裂きジャックが実在したっていう時点で驚きよね。
まず切り裂きジャックが実在したっていう時点で驚きよね。
それはえらく根本的な所から驚いてるね。
逆にボクもびっくりだよ……。
逆にボクもびっくりだよ……。
ちなみに切り裂きジャックの事件については世界中で有名なだけあって、様々な本も出てるから興味が湧いたなら読んでみるのも面白いかもね。
うーん……。
気にはなるけど本をわざわざ買って読む程ではないかな……。
気にはなるけど本をわざわざ買って読む程ではないかな……。
というか、真犯人だけ教えて欲しい。
それが分からないからリッパロロジストの人達が頭を抱えているんじゃないか……。
ん?
リッパロロジストって何?
リッパロロジストって何?
ああ、切り裂きジャックのファンや研究科の事をリッパロロジストというんだよ。
生きていく上で不要な知識がまた一つ……。
それも匿名の読者さんのリクエストにお応えして「切り裂きジャック」についてご紹介したいと思いまっす!