血の伯爵夫人「バートリ・エルジェーベト」!美容の秘訣は少女の生き血……?

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ぐっさん
今回の都市伝説のテーマは「シリアルキラー」!
それも「血の伯爵夫人」と呼ばれた「バートリ・エルジェーベト」について紹介したいとおもまっす!
マキエ
なんか凄まじい二つ名ね……。
ぐっさん
だよね!
かっこいいよね!
マキエ
かっこいいって……。
その感性はそろそろ捨てた方がいいわよ……。
マキエ
で、今回はどんな話なの?
ぐっさん
んー。簡単に言うと
16世紀のトランシルヴァニア公国にいた女性のシリアルキラーが権力を盾に好き放題やっちゃう
って感じの話……?
マキエ
あっ……、パスで……。
ぐっさん
え、見切り早くない……?
マキエ
だってもうこの時点でバッドエンドしか見えてこないもん……。
ぐっさん
まぁその通りなんだけどね。
それじゃ早速紹介していきまっす!
マキエ
その通りなんだ……。

トランシルヴァニアを支配していた名門「バートリ家」

ぐっさん
それじゃ改めて今回紹介するのは「バートリ・エルジェーベト」。
16世紀にトランシルヴァニア公国で生まれた恐怖の女性シリアルキラーでっす。
マキエ
トランシルヴァニア公国ってあんまり聞かないわね。
どの辺にあるの?
ぐっさん
ああ、トランシルヴァニア公国は1711年に消滅しているから今はもう無いよ。
今の地名でいうなら現在のルーマニアだね。
マキエ
ふーん。
ぐっさん
で、このトランシルヴァニア公国はかつて「バートリ家」と呼ばれる貴族の一族が国を支配していたんだ。
マキエ
王様じゃなくて貴族が支配していたの?
ぐっさん
まぁ殆ど王様みたいなもんだけどね。
とにかくトランシルヴァニア公国で一番偉いのはバートリ家という一族だったんだよ。
マキエ
ふんふん。
ぐっさん
ただ、このバートリ家の家系は何て言うか変わり者が多くてね、最高権力者であると同時に非常に個性的な人物が多い一家でもあったんだ。
マキエ
変わり者?
ぐっさん
正確な記録が残っているだけでも悪魔崇拝、同性愛者、色情狂とかだね。
とにかくバートリ家は他の人達と比べて個性的な人物が多かったんだよ。
マキエ
やっぱり壮絶な権力を持ってたり、唸るぐらいのお金がある環境で育つとそうなるのかしら……。
ぐっさん
んー。まぁそれも否定できないけど、一番の理由は近親婚が原因じゃないかって言われているけどね。
マキエ
近親婚?
ぐっさん
実はバートリ家は権力や財産を外部に出さないために従妹同士や近い血縁者同士で結婚を繰り返していたんだよ。
マキエ
ああ、なんか血が濃すぎると短命になったり遺伝性の病気になったりするらしいわね。
ぐっさん
そうそう。
そしてそれは性格にも表れる事があるんだけど、そのバートリ家の中でも飛び抜けて問題児となっていたのがバートリ・エルジェーベトという女性。
ぐっさん
かなり怒りっぽい上に感情の起伏も激しくヒステリックな女性だったんだ。
マキエ
ふんふん。
ぐっさん
さらにそんなエルジェーベトが血に興味を示してしまったからもう大変。
最終的には650人以上も殺す事になる歴代の中でも最強の女性シリアルキラーに変貌するんだ……。
マキエ
え……。

処女の血を求めて生娘狩りを行った「エルジェーベト」


ぐっさん
エルジェーベトは問題行動の多い女性だったけどバートリ一族だけあってかなり高貴な位を持つ女性でもあったんだ。
そんなエルジェーベトは15歳の時にハンガリーの貴族であるナーダシュディ・フェレンツ2世という人と結婚し、同時に「チェイテ城」という城をプレゼントされるんだ。
ぐっさん
そして結婚相手のフェレンツ2世は軍人であると同時にかなり暴力的な人物でよく部下を殴ったり召使を折檻する事が多かったんだって。
マキエ
ふんふん。
ぐっさん
そんな夫の姿を見たせいか、エルジェーベトは次第に召使を痛めつけたり惨殺する事に快楽を感じるようになっていくんだ。
マキエ
げ……。
ぐっさん
そしてある日、召使を折檻している時に召使の血がエルジェーベトの肌に飛び散ったんだって。
マキエ
うん。
ぐっさん
するとこの時エルジェーベトは血が付いた部分だけ肌がすべすべになり若返ったように感じたらしい。
マキエ
それがさっき言ってた「血に興味を示した」ってやつ……?
ぐっさん
そう。
元々エルジェーベトは自分の美貌を維持しようと躍起になっていたんだけど、女性の血、それも処女の血が美容に効果的だと思い込み、領内の農民の娘をさらって拷問にかけるようになるんだ……。
マキエ
うへぇ……。
旦那は何も言わないわけ……?
ぐっさん
フェレンツ2世は軍人だから戦場に出ている事が多かったし、さらに戦場で戦死してしまったせいでエルジェーベトは割と早い段階で未亡人になってしまうんだ。
マキエ
あらら……。
ぐっさん
ただ、元から恋人や愛人は山ほどいたし、エルジェーベトを止めれる人間はいなくなったせいで暴走は加速。
次々に農民の娘をさらっては拷問にかけ、しかもその拷問というのがえげつない物ばかりでアイアンメイデンを使って出血死させたり、焼いた焼きごてを押し当てたり、水責めで溺死させたりしていたねだ。
マキエ
うへぇ……。
ぐっさん
さらにエルジェーベトは女性に噛みついて血を直接啜ったり、拷問にかけた女性たちの血をバスタブに貯めて血の風呂に入ったりしていたんだ……。
マキエ
血の風呂……。
シリアルキラーっていうよりサイコパスな感じがしてきたわね……。
ぐっさん
そしてさらに農民の娘では満足できなくなり、今度は自分より下の位の貴族の娘を城に呼び寄せて拷問にかけはじめるんだ……。
マキエ
え……。仮にも貴族でしょ……?
そんな事をしたら一発でバレて反乱がおこるんじゃないの……?
ぐっさん
実はこの頃には領内の手ごろな女性は殆ど殺し尽くしてしまっていたんだよ……。

暴走が止まらなくなりハンガリー国王に目を付けられたエルジェーベト

ぐっさん
エルジェーベトは下の位の貴族たちに「娘たちのしつけを指導してあげる」という名目の元、チェイテ城に来るよう命令。
そして訪れた貴族の娘たちを今までの農民の娘たちの様に次々に拷問にかけて殺していったんだ……。
マキエ
さっきも言ったけど、貴族の娘が行方不明になったり死亡したら問題になるんじゃないの?
ぐっさん
もちろん事件になる。
最初の内は「既にしつけは終わり、既に帰路についた。その後の事は分からない」ってことでごまかしていたんだけど、この頃には既にエルジェーベトの悪評は知れ渡っていたから誰も信じなかったんだ。
マキエ
そりゃそうよね……。
ぐっさん
そして一人の司祭がエルジェーベトの問題行動をハンガリー国王に訴え、当時のハンガリー国王だった「マーチャーシュ2世」はバートリ家、特にエルジェーベト周辺の調査を開始したんだ。
マキエ
ふんふん。
ぐっさん
そしてその結果、エルジェーベトが住居としていたチェイテ城からは拷問を受け瀕死の少女達や大量の死体や人骨、さらには血が貯められたバスタブなど、この世の物とは思えない風景が広がっていて問題が発覚……。
今までの事件は権力を使って握りつぶしていたエルジェーベトだけど、さすがにハンガリー国王が率いる調査団たちを買収することは出来ずに逮捕されてしまう。
マキエ
想像すらしたくない風景ね……。

裁判の末、死ぬまで真っ暗な部屋に幽閉される事に

ぐっさん
逮捕されたエルジェーベトは当然裁判にかけられるわけだけど、裁判では。
「650人以上もの女性を自分の趣味性において虐殺した」
として、エルジェーベトは終身刑を言い渡される事になるんだ。
マキエ
え……。650人以上殺しといて処刑にはならないの……?
ぐっさん
それはやっぱり貴族の権力だね……。
仮にもトランシルヴァニア公国のトップの血筋だし、さらに親族たちの嘆願書もあってさすがに処刑って訳にはいかなかったんだって。
マキエ
むぅ……。
ぐっさん
ただ、終身刑といってもほとんど禁固だったみたい。
チェイテ城の一室を小窓だけ残して真っ黒に塗り、昼も夜も分からないような部屋に監禁状態だったらしいよ。
マキエ
え……、それはそれでキツいわね……。
ぐっさん
ちなみに食事は一日一回小窓から差し入れられるだけで、あとは闇の中でただ何もやる事無く寿命が尽きるのを待つだけの生活になるんだ。
マキエ
ちなみにそれからどうなったの?
ぐっさん
さすがに日光も入らない真っ黒な部屋に閉じ込められていたせいか、終身刑を言い渡されてから3年後には命を落としてしまいます。
マキエ
あ、そうなんだ。
ぐっさん
ちなみに死亡したのはエルジェーベトが54歳の時なんだけど、質素な食事に日光が当たらない部屋に3年も閉じ込められていたせいで、体はガリガリ、肌はカサカサでまるでミイラの様になって死んでしまったんだってさ。
マキエ
エルジェーベトが行ってきた事を考えると何とも言えないけど、でもこの仕打ちも流石にちょっとつらいわね……。

まとめ

ぐっさん
以上が血の伯爵夫人「バートリ・エルジェーベト」でした。
どうだった?
マキエ
まるで映画や小説のような残虐さだったわね……。
ぐっさん
映画や小説で思い出したけど、実はエルジェーベトは何本も映画化されてたりもするよ。
マキエ
あんまり見たいとは思わないわね……。
ぐっさん
ちなみにホラーやスプラッタ系が多いけど、「血の伯爵夫人」というタイトルの映画はラブロマンスらしいけどね。
マキエ
なんでラブロマンスを描くのにエルジェーベトをモデルにするかな……。
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20 件のコメント

    • さつきさん、いつもコメントありがとうございます。
      >>マキエと、ぐっさんはどういう関係ですか?
      ボクとマキエはライター仲間ですよー。
      まぁマキエがボクの事をどう思ってるかは怖くて聞けませんが……。

      • それは知らなかったです。
        このサイトを読み進めているとぐっさんがこのサイトの管理人でマキエさんは架空の人物だと思ってました。

  • いつも楽しく読ませていただいてます。余談ですがX JAPANのROSE OF PAINという曲はこのバートリ・エルジェーベトのことを歌った曲らしいです。

    • マヤさん、こんばんわ!いつもコメントありがとうございます!
      >>余談ですがX JAPANのROSE OF PAINという曲はこのバートリ・エルジェーベトのことを歌った曲らしいです。
      なんと!そうだったのですね!
      さっき歌詞を見てきましたが、確かにエルジェーベトっぽいですね。
      X JAPANの曲のモデルになれるなんて、エルジェーベトも出世したもんですねー(すっとぼけ

  • ここまで狂気が突き抜けてたら、プラシーボ効果で実際に体に美容効果があらわれてそうで怖い。

    • 世良さん、こんばんわ。コメントありがとうございます
      >>プラシーボ効果で実際に体に美容効果があらわれてそうで怖い。
      確かに!その発想は無かったです!
      でも実際はどうなんでしょうね。感染症とかは別として、血液そのものはあまり皮膚にもよくないイメージがありますが。

  • バートリー家の問題行動の中にある、同性愛者の項目は消した方が良いのではと思います。同性愛者=問題行動、奇人変人としてしまっては、LGBTの方への偏見に繋がります。ご配慮ください。

    • 悪魔崇拝や色情狂が同性愛に劣っているということですか?
      同性愛がNGで悪魔崇拝や色情狂はOKという基準すらおかしい。
      むしろそういう過剰な配慮が「LGBT=変な主張をするうっとうしい奴ら」っていう認識になるのではないか。
      もう修正されて元の文章はわからないが投稿者は「個性」と書いているし違和感がないように思う。

      • 「問題行動」って言葉を「個性的」に変えただけで、内容そのものは変わってないよ。
        歴史上のことをねじ曲げるは良くないし、ぐっさんの判断は正しいと思う。

    • 名無しさん、コメントありがとうございます。
      確かにそう読み取れなくもないですね。
      「問題行動」を「個性的」に修正しました。ご指摘ありがとうございます。

    • いやいや、項目そのものを消せは言い過ぎでしょ。そこは、マキエさんがフォローを一声入れるとかで充分だと思うよ。
      配慮する方法は1つだけじゃないんだからさ。

      • ガムごはんさん、こんばんわ。いつもコメントありがとうございます。
        今回の件についてフォロー頂きありがとうございます。
        同性愛については歴史的事実でしたので削除せず、問題行動という単語を変更させていただきました。

        • しかし、同性愛を悪魔崇拝や色情狂と同系列に扱うと、人によっては不快に思われるかもしれません。
          個人的にはガムごはんさんの意見に賛同しますが、名無しさんの意見も間違ってはいないと思います。
          ガムごはんさんの言うように、マキエさんのフォローを追加したほうがいいのではないでしょうか?
          それに、最近はちょっとしたことで炎上も珍しくないので、こういうことを放置しておくのは心配です。

  • 子供のころにこの話を知った時にヴラド・ツェペシュも同地域ですし、あの近辺の貴族ってこんなんばっかりかい、と心の中で突っ込みを入れてしまいましたw

    • たむろんさん、コメントありがとうございます。
      その時代の風土やお国柄もあるのかもしれませんね。
      ただ相手の立場にたった場合、切腹の文化があった日本人に対しても似たようなツッコミを入れられているかもしれませんねw

  • エリザベート・バートリーという呼び方の方が有名かもしれませんね。なんだか、文字通り「血の臭いが染み付いて」そうですよね。バスタブいっぱいの生娘の血、、、一体、何人分の血が、、、

    • コーギーさん、いつもコメントありがとうございます。
      >>バスタブいっぱいの生娘の血、、、一体、何人分の血が、、、
      成人した人間は約4.5リットルほどの血液が流れているそうですが、バスタブが200リットルと計算するととんでもない数になりますね……。

  • エリザベートバートリは両親がいとこ同士で結婚したそうです。一族のなかには、悪魔崇拝者、色性的狂者がいたそうです。エリザベートも、幼い頃から頭痛などに悩まされ、使用人に噛みついて 、噛みついたら頭痛がなおっていたそうです。また、城の地下室で、使用人に甘いものをたっぷり塗って蟻に噛ませていたそうです。またエリザベートは、吸血鬼カーミラのモデルとして有名です。

    • 春菜さん、いつもコメントありがとうございます。
      >>一族のなかには、悪魔崇拝者、色性的狂者がいたそうです。
      みたいですね。記事の中でもご紹介させていただきましたがやっぱり遺伝的な疾患が原因だったのかもしれません。
      ただカーミラの件は初耳でした。やっぱり当時では血が絡むと吸血鬼を連想させていたんですねぇ。

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