何それ。
めっちゃカッコイイ名前ね。
海外の怖い話か何か?
めっちゃカッコイイ名前ね。
海外の怖い話か何か?
いや、最初にも言った通り実際に起きた未解決事件の話だよ。
一言でいうなら12人分のバラバラ死体が発見されたにも関わらず、犯人が誰かすら分からなかったって感じの話かな。
一言でいうなら12人分のバラバラ死体が発見されたにも関わらず、犯人が誰かすら分からなかったって感じの話かな。
ああ、連続殺人事件の話か……。
ちょっと聞く気が失せた……。
ちょっと聞く気が失せた……。
しかも犯人を捕まえるために警察がスラム街一角を焼き払うという大作戦を繰り広げたりしたんだよ。
え、そこはちょっと気になるかも……。
それじゃさっそく紹介していきまっす!
必ず頭を切り落とす連続殺人半「キングズベリー・ランの屠殺者」
それじゃ改めて今回紹介するのは「キングズベリー・ランの屠殺者」について。
今回の事件が起こったのは1935年から1938年にかけてのアメリカオハイオ州のクリーブランド。
今回の事件が起こったのは1935年から1938年にかけてのアメリカオハイオ州のクリーブランド。
このクリーブランドにはキングズベリー・ランと呼ばれる地域があって、当時はスラム街が広がっていたんだけど、1935年9月23日にこのスラム街で身元不明の男性の遺体が発見されるんだ。
ああ、キングズベリー・ランって地名だったのね。
あ、そだよ。
ちなみに今回の事件は別名「クリーブランド胴体殺人者」とも呼ばれていたりする。
ちなみに今回の事件は別名「クリーブランド胴体殺人者」とも呼ばれていたりする。
屠殺者はともかく胴体殺人者って何よ……。
その理由は犯人の殺害方法が関係してくるんだけど、殺害された被害者はどれも頭が切り取られていたんだ……。
え……。
あと、被害者たちの頭が全て切り取られていたというだけでも十分に異様なんだけど、さらに異様なのが発見されたほとんどの遺体に防腐処理が施されていたという点……。
え、犯人はわざわざ頭を切り取った後に防腐処理を施したって事……?
なんで……?
なんで……?
いや、それは犯人に聞かないとわかんないかな……。
しかも切り取られた頭部は持ち去られたわけじゃなく、近くの地面に埋められていたりして捜査に乗り出した警察も犯人の意図は全く分からなかったんだ。
繰り返し発見される数々の遺体
9月23日に遺体が発見されて以降、キングズベリー・ランでは頭を切り取られ防腐処理を施された遺体が次々に発見され、1935年から1938年の3年間もの間に12人の遺体が発見される事となる。
ただ、警察は犯人を割り出すどころか、むしろ被害者を特定することすらできなかったんだ。
え、なんで……?
頭が無かったから……?
頭が無かったから……?
それもある。
でも頭部を発見できた場合でも身元不明の場合も多くて、その理由は被害者の大半が生きている頃から元々身元不明の浮浪者達だったんだ。
でも頭部を発見できた場合でも身元不明の場合も多くて、その理由は被害者の大半が生きている頃から元々身元不明の浮浪者達だったんだ。
ホームレスばかりを狙ったって事?
結果的にはそういう事になるんだろうけど、実はこの事件が起きたのは1929年に始まった世界大恐慌の真っただ中で、さらにキングズベリー・ランは貧困が激しい地区だったせいでスラム街と化して身元不明の浮浪者達があふれかえっていたんだよ。
ああ、なるほど……。
そういえば最初にスラム街がどうのって言ってたわね。
そういえば最初にスラム街がどうのって言ってたわね。
そして警察は身元不明の男性には「John Doe(ジョン・ドゥ)」、身元不明の女性には「Jane Doe(ジェーン・ドゥ)」と名付けて、遺体が発見されるごとに番号を割り振っていったんだ。
そのジョン・ドゥとかジェーン・ドゥって何?
これはアメリカで身元不明人に使われる名称で、日本でいう所の「名無しの権兵衛」みたいな感じかな。
へー。
ちなみに警察は身元を割り出すために被害者のデスマスクを作って展示までしたんだけど、残念ながらほとんどの被害者は今でも身元不明のままだったりします。
連続殺人犯に殺された人達のデスマスクを展示……?
なんか一種の見世物的な側面を感じるわね……。
なんか一種の見世物的な側面を感じるわね……。
そして繰り広げられる悲惨な事件を終息させるため、当時有名だったエリオット・ネスが捜査の指揮を執る事になったんだ。
スラム街を焼き払った特別捜査官「エリオット・ネス」
そういえば、そのエリオット・ネスってのは誰なの?
聞いた事ないんだけど。
聞いた事ないんだけど。
流石にマキエもアメリカのマフィアで有名なアル・カポネっていう人物を聞いた事があると思うんだけど、エリオット・ネスはそのカポネを逮捕した特別捜査官だよ。
ああ、カポネは知ってる!
ということは、かなり有能な捜査官なんだ?
ということは、かなり有能な捜査官なんだ?
まぁそうなるかな。
丁度この頃、カポネを逮捕して有名になっていたネスは警察署と消防署のトップである公共治安本部長に就任。
そして事件解決にむけて直接指揮を執る事にしたんだ。
丁度この頃、カポネを逮捕して有名になっていたネスは警察署と消防署のトップである公共治安本部長に就任。
そして事件解決にむけて直接指揮を執る事にしたんだ。
ただ、残念ながらネスが捜査の指揮を執り始めても捜査は一向に進展せず、被害者は続々と増えていきます……。
え、有能じゃなかったの……?
んー。
マフィアとか犯罪者に対してのノウハウは持っていたんだろうけど、目的や何を考えているか分からないサイコパスを捕まえるノウハウは持ち合わせてなかったんじゃないかな。
マフィアとか犯罪者に対してのノウハウは持っていたんだろうけど、目的や何を考えているか分からないサイコパスを捕まえるノウハウは持ち合わせてなかったんじゃないかな。
なるほど……。
で、最終的にネスが行った対策法というのがスラム街の焼却。
そういえば、最初にそんな事を言っていたわね……。
それってどういう事……?
それってどういう事……?
そのままの意味だよ。
ネスは「スラム街があるから悲惨な犯罪が起こる」という考えに行き付いて、「じゃぁスラム街が無くなれば犯罪も無くなるだろう」という考えの元、1938年8月18日にスラム街に火を放ったんだ。
ネスは「スラム街があるから悲惨な犯罪が起こる」という考えに行き付いて、「じゃぁスラム街が無くなれば犯罪も無くなるだろう」という考えの元、1938年8月18日にスラム街に火を放ったんだ。
ええぇ……。いくらなんでもやり方が強引すぎる……。
あれ?
それじゃぁスラム街に住んでいた人達はどうなったの?
それじゃぁスラム街に住んでいた人達はどうなったの?
基本的には強制退去。
従わない場合は刑務所に収監。
従わない場合は刑務所に収監。
収監って逮捕って事よね……。
いくらなんでもそれは……。
いくらなんでもそれは……。
さすがにボクもやり過ぎだとは思うけれど、でもスラム街を焼きはなった後はぴたりと犯行がとまったんだよ。
うーん……。
犯行を止めたという事は凄いことなんだろうけど、なんか素直に称賛できないわね……。
犯行を止めたという事は凄いことなんだろうけど、なんか素直に称賛できないわね……。
まぁそれはいいとして、その後はどうなったの?
残念ながらこの後は何の発展もない。
結局、スラム街を焼き払い犯罪の温床を潰してお終いって感じだね。
結局、スラム街を焼き払い犯罪の温床を潰してお終いって感じだね。
まとめ
以上がアメリカの未解決事件「キングズベリー・ランの屠殺者」についてでした。
どうだった?
どうだった?
頭部切断に防腐処理……。
本当に犯人は一体何がしたかったのかしら……。
本当に犯人は一体何がしたかったのかしら……。
一応、犯人の候補としては第一次世界大戦に医療部隊に所属していたフランシス・E・スウィーニーっていう人物が犯人の候補として挙がっていたみたいだけどね。
ただ証拠不十分だったから逮捕には繋がらなかったみたいだけど。
ただ証拠不十分だったから逮捕には繋がらなかったみたいだけど。
でもわざわざ防腐処理を施すって事は犯人なりの何かこだわりがあったんでしょうね。
そこに何か気が付ければ犯人逮捕につながったかもね。
そこに何か気が付ければ犯人逮捕につながったかもね。
まぁボクらが思いつくような事は専門家達は思いつくだろうし、それでも捕まらなかったって事は一般人には到底理解できないこだわりだったんじゃないかな。
ふーん。
でも、今回の事件って「12人を斬首して殺したサイコパス」より「犯人1人を掴まえるためにスラム街に火を放った捜査官」のほうがインパクトがでかかったわね……。
あー……。
確かにそこだけ切り取るとどっちがサイコパスかわかんないね……。
確かにそこだけ切り取るとどっちがサイコパスかわかんないね……。
それも読者のたぬみーさんのリクエストにお応えして「キングズベリー・ランの屠殺者」についてご紹介したいと思いまっす!