連続殺人事件「キングズベリー・ランの屠殺者」!警察は犯人逮捕のためにスラム街を焼却!

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ぐっさん
今回紹介する話のテーマは「未解決事件」!
それも読者のたぬみーさんのリクエストにお応えして「キングズベリー・ランの屠殺者」についてご紹介したいと思いまっす!
マキエ
何それ。
めっちゃカッコイイ名前ね。
海外の怖い話か何か?
ぐっさん
いや、最初にも言った通り実際に起きた未解決事件の話だよ。
一言でいうなら12人分のバラバラ死体が発見されたにも関わらず、犯人が誰かすら分からなかったって感じの話かな。
マキエ
ああ、連続殺人事件の話か……。
ちょっと聞く気が失せた……。
ぐっさん
しかも犯人を捕まえるために警察がスラム街一角を焼き払うという大作戦を繰り広げたりしたんだよ。
マキエ
え、そこはちょっと気になるかも……。
ぐっさん
それじゃさっそく紹介していきまっす!

必ず頭を切り落とす連続殺人半「キングズベリー・ランの屠殺者」

ぐっさん
それじゃ改めて今回紹介するのは「キングズベリー・ランの屠殺者」について。
今回の事件が起こったのは1935年から1938年にかけてのアメリカオハイオ州のクリーブランド。
ぐっさん
このクリーブランドにはキングズベリー・ランと呼ばれる地域があって、当時はスラム街が広がっていたんだけど、1935年9月23日にこのスラム街で身元不明の男性の遺体が発見されるんだ。
マキエ
ああ、キングズベリー・ランって地名だったのね。
ぐっさん
あ、そだよ。
ちなみに今回の事件は別名「クリーブランド胴体殺人者」とも呼ばれていたりする。
マキエ
屠殺者はともかく胴体殺人者って何よ……。
ぐっさん
その理由は犯人の殺害方法が関係してくるんだけど、殺害された被害者はどれも頭が切り取られていたんだ……。
マキエ
え……。
ぐっさん
あと、被害者たちの頭が全て切り取られていたというだけでも十分に異様なんだけど、さらに異様なのが発見されたほとんどの遺体に防腐処理が施されていたという点……。
マキエ
え、犯人はわざわざ頭を切り取った後に防腐処理を施したって事……?
なんで……?
ぐっさん
いや、それは犯人に聞かないとわかんないかな……。
ぐっさん
しかも切り取られた頭部は持ち去られたわけじゃなく、近くの地面に埋められていたりして捜査に乗り出した警察も犯人の意図は全く分からなかったんだ。

繰り返し発見される数々の遺体

ぐっさん
9月23日に遺体が発見されて以降、キングズベリー・ランでは頭を切り取られ防腐処理を施された遺体が次々に発見され、1935年から1938年の3年間もの間に12人の遺体が発見される事となる。
ぐっさん
ただ、警察は犯人を割り出すどころか、むしろ被害者を特定することすらできなかったんだ。
マキエ
え、なんで……?
頭が無かったから……?
ぐっさん
それもある。
でも頭部を発見できた場合でも身元不明の場合も多くて、その理由は被害者の大半が生きている頃から元々身元不明の浮浪者達だったんだ。
マキエ
ホームレスばかりを狙ったって事?
ぐっさん
結果的にはそういう事になるんだろうけど、実はこの事件が起きたのは1929年に始まった世界大恐慌の真っただ中で、さらにキングズベリー・ランは貧困が激しい地区だったせいでスラム街と化して身元不明の浮浪者達があふれかえっていたんだよ。

マキエ
ああ、なるほど……。
そういえば最初にスラム街がどうのって言ってたわね。
ぐっさん
そして警察は身元不明の男性には「John Doe(ジョン・ドゥ)」、身元不明の女性には「Jane Doe(ジェーン・ドゥ)」と名付けて、遺体が発見されるごとに番号を割り振っていったんだ。
マキエ
そのジョン・ドゥとかジェーン・ドゥって何?
ぐっさん
これはアメリカで身元不明人に使われる名称で、日本でいう所の「名無しの権兵衛」みたいな感じかな。
マキエ
へー。
ぐっさん
ちなみに警察は身元を割り出すために被害者のデスマスクを作って展示までしたんだけど、残念ながらほとんどの被害者は今でも身元不明のままだったりします。
マキエ
連続殺人犯に殺された人達のデスマスクを展示……?
なんか一種の見世物的な側面を感じるわね……。
ぐっさん
そして繰り広げられる悲惨な事件を終息させるため、当時有名だったエリオット・ネスが捜査の指揮を執る事になったんだ。

スラム街を焼き払った特別捜査官「エリオット・ネス」


マキエ
そういえば、そのエリオット・ネスってのは誰なの?
聞いた事ないんだけど。
ぐっさん
流石にマキエもアメリカのマフィアで有名なアル・カポネっていう人物を聞いた事があると思うんだけど、エリオット・ネスはそのカポネを逮捕した特別捜査官だよ。
マキエ
ああ、カポネは知ってる!
ということは、かなり有能な捜査官なんだ?
ぐっさん
まぁそうなるかな。
丁度この頃、カポネを逮捕して有名になっていたネスは警察署と消防署のトップである公共治安本部長に就任。
そして事件解決にむけて直接指揮を執る事にしたんだ。
ぐっさん
ただ、残念ながらネスが捜査の指揮を執り始めても捜査は一向に進展せず、被害者は続々と増えていきます……。
マキエ
え、有能じゃなかったの……?
ぐっさん
んー。
マフィアとか犯罪者に対してのノウハウは持っていたんだろうけど、目的や何を考えているか分からないサイコパスを捕まえるノウハウは持ち合わせてなかったんじゃないかな。
マキエ
なるほど……。
ぐっさん
で、最終的にネスが行った対策法というのがスラム街の焼却。
マキエ
そういえば、最初にそんな事を言っていたわね……。
それってどういう事……?
ぐっさん
そのままの意味だよ。
ネスは「スラム街があるから悲惨な犯罪が起こる」という考えに行き付いて、「じゃぁスラム街が無くなれば犯罪も無くなるだろう」という考えの元、1938年8月18日にスラム街に火を放ったんだ。
マキエ
ええぇ……。いくらなんでもやり方が強引すぎる……。
マキエ
あれ?
それじゃぁスラム街に住んでいた人達はどうなったの?
ぐっさん
基本的には強制退去。
従わない場合は刑務所に収監。
マキエ
収監って逮捕って事よね……。
いくらなんでもそれは……。
ぐっさん
さすがにボクもやり過ぎだとは思うけれど、でもスラム街を焼きはなった後はぴたりと犯行がとまったんだよ。
マキエ
うーん……。
犯行を止めたという事は凄いことなんだろうけど、なんか素直に称賛できないわね……。
マキエ
まぁそれはいいとして、その後はどうなったの?
ぐっさん
残念ながらこの後は何の発展もない。
結局、スラム街を焼き払い犯罪の温床を潰してお終いって感じだね。

まとめ

ぐっさん
以上がアメリカの未解決事件「キングズベリー・ランの屠殺者」についてでした。
どうだった?
マキエ
頭部切断に防腐処理……。
本当に犯人は一体何がしたかったのかしら……。
ぐっさん
一応、犯人の候補としては第一次世界大戦に医療部隊に所属していたフランシス・E・スウィーニーっていう人物が犯人の候補として挙がっていたみたいだけどね。
ただ証拠不十分だったから逮捕には繋がらなかったみたいだけど。
マキエ
でもわざわざ防腐処理を施すって事は犯人なりの何かこだわりがあったんでしょうね。
そこに何か気が付ければ犯人逮捕につながったかもね。
ぐっさん
まぁボクらが思いつくような事は専門家達は思いつくだろうし、それでも捕まらなかったって事は一般人には到底理解できないこだわりだったんじゃないかな。
マキエ
ふーん。
マキエ
でも、今回の事件って「12人を斬首して殺したサイコパス」より「犯人1人を掴まえるためにスラム街に火を放った捜査官」のほうがインパクトがでかかったわね……。
ぐっさん
あー……。
確かにそこだけ切り取るとどっちがサイコパスかわかんないね……。
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8 件のコメント

  • エリオット・ネスはカポネ逮捕以降はパッとしなかったそうで、警察退いてからはセールスマンで身を立てていたとかなんとか。
    日本なら名誉職コースだったのでしょうが、
    アメリカは結果を見せ続けない限りはいつでも
    冷や飯食らいと隣り合わせなあたりドライなんだなと思っていました。

    • とほりすがりさん、いつもコメントありがとうございます。
      >>エリオット・ネスはカポネ逮捕以降はパッとしなかったそうで、警察退いてからはセールスマンで身を立てていたとかなんとか。
      らしいですね、しかも酒におぼれていたとかなんとか。
      実力主義も善し悪しといった感じがします。ただ個人的には警察を辞めた後でよくマフィアからの報復を受けなかったなと感じました(笑)

  • 犯人は手口からして特殊な性癖とか持ってそうなのにスラム街が焼かれた後は何もしなかったんですね…
    それにしてもホームレスを追い出すだけじゃダメだったんですかね?何も焼かなくったって

    • 酢酸さん、いつもコメントありがとうございます。
      ここまで異常な人物なら衝動を抑えきれずに再犯を犯しそうですよね。
      もしかしたら犯人も浮浪者の一人で追い出されたせいでどこか遠くに行ってしまったのかもしれませんね。

    • すーぱーさん、コメントとリクエストありがとうございます。
      森永グリコ事件はまだ取り扱っていませんので、ネタ帳に追加させていただきます。
      気長にお待ちいただけると幸いです。

  • こう言っちゃあ それまででしょうが エリオット・ネスの捜査技術のノウハウはあくまで ギャングたち犯罪組織関係者の摘発の部類であって 快楽殺人やら精神異常やイカレた趣味で殺人を実行する者たちの摘発に関係する捜査技術はまったくなかった。

    シカゴからクリーブランド・・・所変われば品変わる
    犯罪組織から快楽殺人・・・・・分野が変わっても品変わる

    ↑ こういうことです。

    快楽殺人者をプロファイリング能力がある専門の捜査官に担当させるべきでしたが その手の捜査官は当時皆無だったんでしょうね。捜査技術でもおそらく難しい分野のはずです

    • baronさん、コメントありがとうございます。
      あー。なるほど。確かにおっしゃる通り同じ操作でもやる事やプロファイリングは全く別物な感じですね。
      やっぱりどんな人間にも向き不向きや適材適所があるんですね。

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