

なんかまた悲しい事が起こりそうなテーマね……。

ところで「警察の手によって」ってどういうこと?
警察が連続殺人事件の犯人とグルになっていたってこと?
警察が連続殺人事件の犯人とグルになっていたってこと?

グルとまでは行かないけど、行方不明になっていた子供を見つけた警察が母親の元に子供を連れて行ったんだけど、母親が「この子はウチの子供じゃない!」って言っているのに「この子供はお前のところの子供だ!母親がおかしくなった!」って決めつけて精神病院に放り込むっていう事件があったんだよ……。

な……、なにそれ……。

あれ?
でもなんか聞いたことあるかも。
でもなんか聞いたことあるかも。

もしかしたら映画で見たのかもね。
この事件は「ゴードン・ノースコット事件」って言うんだけど、「チェンジリング」っていうタイトルで映画化されているんだ。
この事件は「ゴードン・ノースコット事件」って言うんだけど、「チェンジリング」っていうタイトルで映画化されているんだ。

ああ!タイトルはなんとなく聞いたことがあるかも!

それじゃ早速紹介していきまっす!
連続少年誘拐殺人事件「ゴードン・ノースコット事件」

この事件の発端は1928年のカリフォルニア州にあるラ・プエンタという町。
そこで首の無いメキシコ人の少年の遺体が発見されたんだ。
そこで首の無いメキシコ人の少年の遺体が発見されたんだ。

う……。
初っ端からキツいわね……。
初っ端からキツいわね……。

実はラ・プエンタでは当時、複数の少年達が行方不明になっていていたんだ。
そして、近隣住民たちの証言によって捜査上に浮上した人物がカリフォルニア州で養鶏場を運営している「ゴードン・スチュアート・ノースコット」という人物。
そして、近隣住民たちの証言によって捜査上に浮上した人物がカリフォルニア州で養鶏場を運営している「ゴードン・スチュアート・ノースコット」という人物。

証言?

行方不明になった少年が最後に見かけたのがゴードンと一緒にいる姿だったっていう証言があったんだよ。

ほう。
怪しいわね。
怪しいわね。

当然、警察はゴードンの調査を開始。
そして調査の一環でゴードンが経営している養鶏場を家宅捜索していると、なんとメキシコ人の少年の頭部が発見されたんだ……。
そして調査の一環でゴードンが経営している養鶏場を家宅捜索していると、なんとメキシコ人の少年の頭部が発見されたんだ……。

決定的ね……。

ちなみにゴードンは「サンフォード・クラーク」という14歳の甥を引き取って一緒に暮らしていたんだけど、警察がサンフォードに問い詰めた結果
「ゴードンが少年達を誘拐し、性的虐待をした上で撲殺した」
と証言したんだ。
「ゴードンが少年達を誘拐し、性的虐待をした上で撲殺した」
と証言したんだ。

なんてこと……。

しかもゴードンは死体の処理をサンフォードに手伝わせていたらしく
「ゴードンの命令で死体に生石灰を撒いて証拠を隠滅し、骨は砂漠に捨てた」
とも証言したんだ。
「ゴードンの命令で死体に生石灰を撒いて証拠を隠滅し、骨は砂漠に捨てた」
とも証言したんだ。

14歳の子になんてことをさせるの……。

そして警察がサンフォードの証言した砂漠を調査した結果、大量の人骨が発掘され少なくとも20人以上が被害にあってたことが判明したんだ……。

その後、ゴードンの残虐非道な行いは次々に明るみにでて、誘拐してきた少年は自分の性処理道具として使い、飽きたら殺すか、もしくは同じ趣味の人物に貸し出してお金を稼いでいた事も発覚。
その残虐非道な行いから裁判では死刑判決が下されて1930年に死刑執行となったんだ。
その残虐非道な行いから裁判では死刑判決が下されて1930年に死刑執行となったんだ。

まぁそりゃそうでしょうよ……。

それより、ゴードンに付き合わされてたサンフォードっていう少年も罪になるの……?

まぁ一応ね。
ただ、事件解明に必要不可欠な証言をしたということで司法取引が成立していて少年院には入ったものの少年院を出てからは普通の生活を送っていたらしいよ。
氏名の変更命令が出されたから詳細はわからないけどね。
ただ、事件解明に必要不可欠な証言をしたということで司法取引が成立していて少年院には入ったものの少年院を出てからは普通の生活を送っていたらしいよ。
氏名の変更命令が出されたから詳細はわからないけどね。

ふーん。
まぁそのゴードンって奴が残虐非道の最低野郎っていう事はわかったけど、この話に子供のすり替えの話なんか出てこないじゃない。
まぁそのゴードンって奴が残虐非道の最低野郎っていう事はわかったけど、この話に子供のすり替えの話なんか出てこないじゃない。

今のは前置き。
実はさっき紹介したゴードン被害者の中に「ウォルター・コリンズ」っていう9歳の男の子がいて、その子が別人と入れ替わるんだ。
実はさっき紹介したゴードン被害者の中に「ウォルター・コリンズ」っていう9歳の男の子がいて、その子が別人と入れ替わるんだ。

9歳……。
行方不明のウォルターと警察が連れてきた別人の子供

このゴードン・ノースコット事件が起きている同時期に「ウォルター・コリンズ」っていう9歳の男の子が行方不明になるんだ。
ウォルターの母親であるクリスティン・コリンズは行方不明になった1928年の3月10日にすぐさま警察に連絡。
ウォルターの母親であるクリスティン・コリンズは行方不明になった1928年の3月10日にすぐさま警察に連絡。

まぁ当然よね。

そして、その5ヶ月後になんとロサンゼルス市警察から「ウォルターを発見して保護した」という連絡がはいるんだ。

まじで!よかったじゃん!

クリスティンも大喜びでウォルターを迎えに行ったんだけど、そこにいたウォルターを名乗る少年は顔も違うし、身長も縮んでいるし全くの別人だったんだ。

ちなみにこれが当時の写真。

左が本物のウォルターで右が自称ウォルター。

似てる……のかしら……?
とにかく、我が子が行方不明になっているときに、このぬか喜びはかなり辛いわね……。
とにかく、我が子が行方不明になっているときに、このぬか喜びはかなり辛いわね……。

そしてクリスティンは当然、別人であると警察に伝えたんだけど警察はクリスティンの発言を認めなかったんだ。

は!?
どういうこと!?
母親が「この子はうちの子ではありません」って言っているに!?
どういうこと!?
母親が「この子はうちの子ではありません」って言っているに!?

そう。
警察はクリスティンの主張を認めにどころか
「警察が保護した子供を自分の子供と認めない異常者」
精神病院に強制入院させたんだ。
警察はクリスティンの主張を認めにどころか
「警察が保護した子供を自分の子供と認めない異常者」
精神病院に強制入院させたんだ。

なんてこと……。
自分の子供が行方不明で心配なのに異常者扱いされるなんて……。
自分の子供が行方不明で心配なのに異常者扱いされるなんて……。

そしてクリスティンが強制入院されている間にゴードンが逮捕され、ゴードンが自白する中にウォルターが殺害されていたことが判明……。
クリスティンは無事退院できたものの、退院と同時に息子の死を知らされるという最悪の自体になってしまう……。
クリスティンは無事退院できたものの、退院と同時に息子の死を知らされるという最悪の自体になってしまう……。

なんかもう、酷い事が起こりすぎていて何が何だかわからなくなってきたわ……。

でも、なんで警察はクリスティンの言葉を信じなかったの?

それは功績のためさ。

功績?

クリスティンを精神病院送りにしたのはウォルターの捜索担だったロサンゼルス市警察の「J・J・ジョーンズ」。

ジョーンズは失踪人課の警部だったんだけど、自分をウォルターと名乗る少年を発見した時に少年の発言が嘘であることを知りつつも、ウォルターに仕立て上げてクリスティンに引き渡すことで自分の功績にしたんだ。

つまり警察のポイント稼ぎの結果、無実で被害者の女性が精神病院に送られたって事……?

そういう事になりますな……。

絶対バレる嘘を無理やり本当にするなんてある意味凄いわね……。
というかロサンゼルス市警察が腐ってるのカシラ……?
というかロサンゼルス市警察が腐ってるのカシラ……?

まぁ当然、ジョーンズはクリスティンに裁判を起こされて免職されたけどね。

当たり前じゃん!

ん?あれ?
そういえば、ウォルターを名乗る少年っていったい誰なの……?
そういえば、ウォルターを名乗る少年っていったい誰なの……?
自称、ウォルターは何者なのか?


それじゃ最後に、突如として現れた自分の事をウォルターと名乗る少年についてだけど、彼の名前は「アーサー・J・ハチンズ・ジュニア」。

そしてアーサーの本当の正体は……。

実はただの家出少年なんだ。

は!?

父親の再婚相手である継母とうまくいかず、家から飛び出して逃げている時にウォルターという少年が行方不明であることを知り、ウォルターを名乗っていれば家に帰らなくて済むと思っただけだったんだよ。

コイツもなんでそんな絶対バレる嘘をつけるのかしら……。

アーサーが嘘をつくせいでクリスティンは精神病院に強制入院させられるわけだから、ある意味、加害者側だね……。

それもそうね……。
まとめ

以上が連続殺人事件であるゴードン・ノースコット事件が原因で子供を入れ替えられた事件。
どうだった?
どうだった?

なんか、残虐非道な連続殺人に警察の汚職に家出少年の嘘に……。
もう「この世の正義はどこいった!」って感じの事件だったわね……。
もう「この世の正義はどこいった!」って感じの事件だったわね……。

まさしく“現実は小説より奇なり”って事件だったね。

それをいうなら「事実は小説よりも奇なり」よ……。
最後ぐらいちゃんと締めなさいよ……。
最後ぐらいちゃんと締めなさいよ……。

あれ……?
それも連続殺人事件と警察の手によって子供をすり替えられた一人の母親の悲劇についてご紹介していきまっす!