存在しない国「トレド」から現れた男性!パラレルワールドからの訪問者……?

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ぐっさん
今回紹介する都市伝説のテーマは「異世界」!
それも「トレドから来た男Man from Taured)」についてご紹介したいと思いまっす!
マキエ
あ、知ってる!トレドってスペインの首都でしょ?
ぐっさん
え、スペイン……?
マキエ
え?違うの?
ぐっさん
ちょっとまって……。
あ、本当だ。スペインの首都ってトレドって言うんだね……。
スペインの首都は「マドリード」でした。二人して勘違いしていました。
マキエ
なんかの映画で見たから覚えてたんだけど、アンタの言ってるトレドとは違うの?
ぐっさん
スペインの首都のトレドは「Toledo」でボクの言ってるトレドは「Taured」だね。
アメリカでは「タウレッド」って発音することもあるみたいだけど。
マキエ
ふーん。
じゃぁアンタの言ってるトレドってのは何なの?
ぐっさん
トレドっていうのは国の名前なんだけど、一昔前の日本でトレドが発行したパスポートを持って入国しようとしたヨーロッパ人がいたんだ。
マキエ
それの何が変なのよ?
ぐっさん
ただ問題なのはトレドという国はこの世には存在しないんだよ……。
マキエ
……え、どゆこと?
ぐっさん
気になって来たところで早速紹介していきまっす!

存在しない国「トレド」から来た男


ぐっさん
それじゃ改めて今回紹介するのは「トレドから来た男」について。
今回の事件が起こったのは1957年の7月、一人のヨーロッパ人男性が日本の羽田空港に降り立ったところからはじまります。
マキエ
あ、日本で起きた出来事なんだ。
ぐっさん
うん。
ちなみに「The Japan Times」っていう英字新聞で掲載されたことで有名になった事件なんだって。
マキエ
へー。
ぐっさん
で、話を戻すとその男性は入国手続きを済ますために入国審査官にパスポートを提出するわけだけど、入国審査官がパスポートをチェックしている時におかしな点に気が付いたんだ。
マキエ
それがさっき言ってた“国が存在しない”ってやつ?
ぐっさん
そう。
なんでもその男性が持っていたパスポートには「トレド」という国から出国したように記載されていたんだけど、そんな国は世界中のどこにも存在しなかったんだ。
マキエ
ふんふん。
ぐっさん
で、入国審査官は偽装パスポートだと判断して男性の入国を拒否したんだって。
マキエ
まぁ当然といえば当然なのかしらね。
ぐっさん
ところが男性はその判断に大激怒。
自分の母国を知らないどころか入国を拒否するとは何事だって怒り始めたんだよ。
マキエ
ほう……。
ぐっさん
さらにその男性は
「自分は国際的な会社に勤めていて日本に来るのも今回で3回目だ。今まではこんな事は一度も無かった。」
と言ったんだって。
ぐっさん
そして過去の海外渡航歴を確認してみると本当に日本の出入国スタンプがあったらしい……。
マキエ
え、どういうこと……。
過去の入国審査官が見落としていたって事……?
ぐっさん
さらにそこから男性の奇妙な証言が続くんだ。

辻褄が合わない男性の証言

ぐっさん
入国を拒否された男性がすごい勢いで怒るものだから、入国を拒否した審査官は“自分がトレドという国を知らないだけかもしれない”と不安になって一応同僚や上司にも確認したんだって。でも当然、誰一人としてトレドという国を知っている人はいなかったんだ。
マキエ
ふんふん。
ぐっさん
そして入国審査官が考え付いたのが世界地図でトレドという国を指してもらう方法。
入国審査官は別室から世界地図を持ってきてトレドの位置を指で指すように指示したんだ。
ぐっさん
一方で大激怒中だった男性もその指示にはおとなしく従ってトレドを指で指し示そうとするんだけど、男性の指はスペインとフランスの国境を行ったり来たりするだけだったんだって。
マキエ
その男性もトレドを見つけられなかったって事?
ぐっさん
そう。そして男性は
「この地図には別の名前で記載されている」
と言ったらしい。
ぐっさん
そこで入国審査官は「名前はひとまず置いておいて、場所だけでも教えてほしい」と言ったところ、男性はアンドラ公国という場所を指し示したんだって。
マキエ
アンドラ公国?
ぐっさん
アンドラ公国はスペインとフランスの国境の中心にある国。
バルセロナから北に200㎞ほど行ったところにあるんだけど、総面積が東京都ぐらいの小さな独立国家だね。
マキエ
200㎞って言われてもピンとこないんだけど……。
まぁとにかくフランスとスペインの間にある国って事ね?
ぐっさん
そそ。
そして最初はトレドの事を知らない入国審査官に対して怒っていたヨーロッパ人も徐々に動揺し始めて証拠品としてトレドが発行した運転免許証や通貨も提示したそうだよ。
マキエ
そういえば運転免許証の文字は読めたの?
ぐっさん
文字?
マキエ
ほら、異世界の物って文字が読めないって言うじゃない?
ぐっさん
ああ、なんでもトレドの公用語はフランス語らしくて国以外はおかしなところはなかったそうだよ。
ちなみにその男性は日本語を喋る事ができたそうだけど、母国語はフランス語なんだって。
マキエ
ふーん。
ぐっさん
そして男性は自分の身元を証明する方法の手段の一つとして自分が会う予定だった取引先の会社や宿泊予定のホテルの予約票を提出。
試しに入国審査官が電話をかけてみたところ取引先の会社は本当にあったものの「そんな男性は知らない」と言い切られたそうだよ。
マキエ
ホテルのほうは?
ぐっさん
ホテルについてはそもそも存在しなかったみたい。
マキエ
予約票はあるのに……?
なんか異世界というより別の世界線から来たって感じね……。
ぐっさん
だね。
そしてさらに最後にもう一つ大きな謎が生まれることとなるんだ。

密室から跡形もなく忽然と消えた……?

ぐっさん
入国審査を始めてから8時間以上が経過し、結局どれだけ証拠を提出されても男性が持つパスポートでは入国は認められないという事になったんだ。
ぐっさん
ただ、送り返そうにもトレドという国が無いもんだから送り返すこともできないし、日も暮れてきたから一先ず男性を空港側が用意した宿泊施設に監視付きで泊まらせることにしたんだって。
マキエ
ふんふん。
ぐっさん
ちなみにこの時の男性はかなり混乱して落ち込んだ様子はあったものの、一応普通には過ごしていたみたいだよ。
ぐっさん
そして新たな事件が起こったのは翌日の朝。
空港に戻る約束の時間が近づいて来たから監視員が部屋を訪れてノックしてみたところ何も返事が返ってこなかったんだ。
マキエ
その部屋にはちゃんと泊ったの?
ぐっさん
なんでもホテルのレストランで夕食を済ませ、部屋に入るまでは監視員がちゃんと確認していたみたいだよ。
その後は部屋の出入りはなかったみたい。
マキエ
ほう……。
ぐっさん
そして監視員はホテルに事情を説明しマスターキーで開錠してもらい中に入って確認したところ、男性や男性が持っていた荷物全てが消え去っていたんだ……。
ぐっさん
そして監視員は上司に報告するために空港へ連絡。
すると空港側でも異変が起きていたんだって。
マキエ
異変?
ぐっさん
なんとトレドから来た男性に関する資料や調書がすべて失われていたんだって。
マキエ
え、なんで……?
ぐっさん
いや、それをボクに聞かれても……。

まとめ

ぐっさん
以上が存在しな国「トレド」から来た男についてでした。
どうだった?
マキエ
あれ?終わり?
ぐっさん
うん。
残念ながら男も資料も消えて結局は未解決事件入りになったみたいだね。
マキエ
でもなかなか面白かったわね。
世界線とか異世界に移っちゃう話とかは好きよ。
ぐっさん
まぁ冷静に考えるとただの偽装パスポート事件だったっていう可能性もあるけどね。
新聞で取り上げられた時もそう書かれていたみたいだし。
マキエ
偽装するなら存在しない国の名前なんて使わないでしょ……。
ぐっさん
あと気になるのは事件が起きたのは1954年なんだけど、この事件が有名になったのは27年後の1981年以降みたいだね。
マキエ
どゆこと?
ぐっさん
過去の事件を面白おかしく拡大解釈して広めた人物がいるかもって事。
ちなみに今回紹介した詳しい経緯は1981年に発行された「Directory of Possibilities」っていう本に載っていた内容みたいだしね。
マキエ
まぁ面白かったからどっちでもいいわ。
ぐっさん
ええぇ……。
まぁある意味一番正しいオカルトの楽しみ方かもしれない……。
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23 件のコメント

    • 栗とリスさん、ご指摘ありがとうございます
      あまりにも堂々とマキエに言われたせいで勘違いしていました……。
      なんか違和感があったので一度調べたものの私も「首都」と「都市」を見間違えていました……。
      早速加筆させていただきました。ありがとうございました。

  • パラレルワールドってそれぞれが違う歴史を持ってるらしいですね。例えば昼食を取るとき、自分がAセットを選ぶと別世界の自分はBセットを選んで、、、って感じで。そんな些細な違いが積み重なればこの世界に存在しない国くらい出来ますよね。もしかしたら自分がBセットを選ぶ側かも、、、

    • コーギーさん、いつもコメントありがとうございます。
      僕も異世界の話とかパラレルワールドの話は大好物ですー。
      「世界は分厚い辞書のようなもので隣同士はほんのわずかの差でも離れていくほど異次元になる」
      と何かで読んだことがありますねー。

  • これは面白いですね。
    前世来世は毛程も信じてませんが、パラレルワールドはなんとなく信じてるかも派です。

    • かんばっちさん、いつもコメントありがとうございます。
      その気持ち、なんとなくわかります。
      うまく表現できませんが、なんとなく存在してもおかしくはない気がします。

  • パラレルワールドってホントにあるのかな?
    実在するとしたらどんな世界なんだろうね。
    ぐっさんが煽り運転をして、マキエさんがガラケー女の世界もあったりして(笑)

    • ガムごはんさん、いつもコメントありがとうございます。
      どっちかっていうとマキエが煽り運転して僕がガラケーのほうが近い気がします(笑)

    • クロさん、いつもコメントありがとうございます。
      ありましたねー。当時は結構好きな映画でした。
      まぁあの場合は物理的に消滅したわけですが(笑)

    • UDKさん、いつもコメントありがとうございます。
      そう考えると無事に帰れたッて感じなんですかねぇ。

    • 酢酸さん、いつもコメントありがとうございます。
      いいですね。こういう異世界系の映画とかアニメは好きなんでぜひ見てみたいです。

  • 昔、家にある地球儀を見たとき、トレドって書いてあった
    (たぶん夢だと思うケド・・・)
    その地球儀は19年前にもう捨てたから本当かどうかはわかりません

    • 血祭り殺戮さん、いつもコメントありがとうございます。
      本文にも書きましたが、一応スペインにはトレドという都市があるのであり得なくはないですね。
      ただその場所がヨーロッパでないのであれば非常に気になるところですが……。

  • ぐっさん、こんばんは?いや、おはようございます?これはまた面白い。記録も全部消えると
    かは初めて聞いた。なんかタマム・シュッド事件を思い出した。この人は亡くなってて何かが
    消えるとかなかったけど身元不明&持ち物とかも意味不明な不思議な事件で未だ未解決。全消
    しされた方が何となく説得力がある感じ?これが事実で1957年に起きたとすると空港関係者の
    誰かがまだ生きてますよねぇ、多分。ちょっと詳しく教えてくれないかなぁ。気になる。

  • もしかしたら近世までにフランスやスペインに吸収されて消滅したバスク系の国が現代まで生き延びてたパラレルワールドから来たかもしれませんね。

  • 今更ですが。
    私はイギリス在住で英国パスポートを持っていますが、このパスポートはイギリスのものを元に最近捏造されたものと思います。
    まず明らかな点は、
    1)右上端のマークはICパスポートのロゴでこれは2006年ごろから導入されたものです。
    2)下部の国を表す機械読み取り用の国名がGBRとなっています。GBRとは英国の国コードです
    3)項目の配列と( )内の番号の配列が英国パスポートと全く同等です。
    以上のことからこのパスポートのコピーは最近2006年以降捏造されたものと思われます。

  • 再開を待ちながら楽しく読ませていただいています。
    もしかしたらこの人、向こうの世界でも異世界エレベーターなどが都市伝説として
    存在していて、知らず知らずのうちにこちらの世界にやってきた人なのかもしれませんね…

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