デスバレーの動く石「セーリングストーン」!原因と仕組みが遂に明らかに!

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ぐっさん
今回紹介する話はずばり「デスバレーに存在する動く岩」!
なんと重さ300㎏以上ある岩が独りでに動くという怪異現象についてでっす!
マキエ
へー。なにそれ。
なかなか面白そうな話じゃん。
ぐっさん
でしょ?
これはアメリカのカリフォルニアにあるデスバレーっていう国立公園でおきる怪異現象なんだけど、岩が勝手にズルズルと一人で動くんだよ。
マキエ
なんだ、公園での出来事か……
じゃぁなんかトリックがあるんじゃ無いの……?
ぐっさん
いやいやいや、たしかに公園って名前がついてるけど普通の公園とは違うよ
マキエ
何が違うのよ。
ぐっさん
んー。
まずは広さ。
マキエ
広いの?
ぐっさん
その広さはなんと13,158平方キロメートル!
東京ドーム約28万個分の広さ!
マキエ
でた……。
広さを何でも東京ドームで換算する奴……。
東京ドームで換算したら余計分かりにくくなる……
マキエ
え?28万個?
ぐっさん
分かりやすくいうと長野県1個分。
マキエ
でけぇ!
ぐっさん
つまり国立公園って名前がついてるけど、デスバレーは山あり谷ありのただの荒野。
ちょっとしたトリックでどうこうなるような場所じゃ無いのよ。
マキエ
ふーん。
なるほどね。ちょっと興味沸いてきたかも。
ぐっさん
それじゃまずはデスバレーの動く岩について説明していくよ

荒野の真ん中でひとりでに動き出す岩


ぐっさん
まず、このデスバレーの動く岩についてなんだけど、1900年代のはじめに重さ200㎏以上の岩がひとりでに動いたような跡が発見されたんだ。
ぐっさん
アメリカではこの勝手に動く石を
「ムービング ストーン」

「セーリング ストーン」
って名付けた。
マキエ
セーリング?
ぐっさん
“Sailing”。
直訳すると帆走。
つまり勝手に航海する石ってこと。
パラセーリングとかのセーリングだね。
マキエ
ああ、そっちのセーリングか。
ぐっさん
そしてこの怪異現象を語るためにはまずはデスバレーがどんな所かを説明する必要があるんだけど、ここは写真から見ても分かると思うけど超広い荒野。
ちなみに1850年頃にカリフォルニアを中心に起きたゴールドラッシュの舞台でもある。
マキエ
あー。農民から牧師までツルハシもって金脈を探してたって奴?
ぐっさん
そそ。
ちなみにデスバレーの名前は金脈彫りの一団がこの谷に迷い込んで水不足と暑さで命を落とした所から名付けられたんだよ。
マキエ
水不足と暑さで命を落とすほどの広い荒野ってヤバいわね……。
ぐっさん
広さもそうなんだけど、暑さも段違いなんだよ。
暑いっていうかむしろ”熱い”って感じ。
マキエ
へー。どれぐらい?
ぐっさん
その辺に転がってる石で目玉焼きが作れるぐらい。
ぐっさん
ちなみに摂氏56.7℃っていうのが世界最高記録なんだけど、この世界最高記録の場所がこのデスバレーなんだ。
マキエ
へー。
でも、日本みたいに湿気がない分、多少あつくても過ごしやすいんじゃないの?
ぐっさん
さすがに50℃を越えると肌の水分は一瞬で蒸発する上に直射日光がかなり痛いらしいよ……
マキエ
あー……。
そりゃそうか……。
ぐっさん
一方で寒い所は極端に寒い。
冬場は簡単に氷点下になったりする。
マキエ
かなり過酷な土地なのね。
ぐっさん
そんな何もない土地でひとりで勝手に動く岩。
かなりミステリーじゃない?
マキエ
早く仕組みを教えなさいよ。

セーリングストーンに関する様々な仮説。

ぐっさん
それじゃ次にこのセーリングストーンが動く理由について紹介していくけど、マキエは
「岩が勝手に動く」
って聞いてどう思う?
マキエ
んー。
トリックとかじゃないのよね?
ぐっさん
もちろん。
その上、超常現象でも無い。
マキエ
じゃあ、やっぱり「強風」か「動物が動かした」あたりじゃない?
ぐっさん
ボクも最初はマキエと同じように考えたんだけど、実はその仮説は既にあって、しかも否定されてるんだよ。
マキエ
うあぁ……アンタと同レベルか……
ぐっさん
え、なにそれ……ヒドくない?

否定された仮説その①「強風説」

ぐっさん
まず強風説。
ぐっさん
実はデスバレーは風速30メートルの風が日常茶飯事のように吹いている。
だからこの強風説が一番有力な説だったんだけど強風説では説明できない現象が一つだけあったんだ。
マキエ
ふんふん。
ぐっさん
その説明できない現象は300㎏を越える岩も動いていたって事。
マキエ
風だけじゃとてもじゃないけど動かせないって事?
ぐっさん
そういうこと。
ちなみに300㎏の重さの物を風力だけで動かすためには時速270キロメートルの風が必要になるんだ。
マキエ
それってどれぐらいの強さの風なの?
ぐっさん
時速270キロメートルの風を風速に直すと風速75メートル。
ちなみに日本でおなじみの台風は最大級の物でも風速50メートル。
ぐっさん
つまりハリケーン級の台風が起きないと岩は動かないし、もし起きたとしても写真みたいに綺麗に引きずった後は残らないんだよ。
マキエ
なるほどね

否定された仮説その②「細菌説」

ぐっさん
二つ目の仮説は「細菌説」。
この仮説は岩と地面との間にヌルヌルする細菌が発生して、その結果摩擦力がなくなって岩が地面を滑っていくっていう説。
マキエ
ふーん。
まぁ細菌の力って侮れないものがあるからね。
ぐっさん
でも、この説は一瞬で間違いであることが判明するんだ。
マキエ
石がヌルヌルしてなかったとか?
ぐっさん
ピンポーン!
マキエ
え、冗談で言ったつもりだったのに正解なの……
ぐっさん
調査の結果、地面と岩の摩擦を軽減するような物質は一切発見されなかったんだ。
マキエ
この仮説って絶対現地を見てない人の仮説よね……
ぐっさん
まぁ見りゃわかるもんねぇ。

否定された仮説その③「宇宙人による未知のパワー説」


ぐっさん
つぎの仮説が宇宙人による未知のパワーやフォースといった超常現象説。
マキエ
いきなりオカルトっぽい上に胡散臭くなったわね……。
ぐっさん
実はこのデスバレーは宇宙人やオカルトで有名なエリア51の近くにあるんだよ。
そのエリア51に接触した宇宙人たちの悪戯なんじゃないかっていう説。
マキエ
確かに300㎏の岩を引きずるなんて重機が無いとできないけど、なんか原因の究明を放棄したって感じの仮説ね……。

否定された仮説その④「磁力説」


ぐっさん
そして最後の仮説はちょっと信憑性がありそうな磁力説。
デスバレーの地下には磁力をもったマグマなどが移動していて、その磁力につられて岩が動いているのではないかっていう説。
マキエ
あー。あり得そう!
宇宙人の仮説よりよっぽど説得力があるわ!
ぐっさん
でも、この仮説もすぐに間違ってるって証明されちゃいます。
マキエ
なんで?
ぐっさん
岩に磁力が無かったんだよ……
マキエ
あー……考えればすぐに分かるような結果だった……。

解明されたセーリングストーンの動く仕組みとは!

ぐっさん
それじゃ最後に解明されたセーリングストーンの仕組みについて紹介しまっす!
マキエ
解明されてたんじゃん!
さんざん仮説を紹介してたから解明されてないのかと思ったわ!
ぐっさん
いやー、その方が盛り上がるかなって……
マキエ
長いのよ!
ぐっさん
まぁそれはおいといて、実はこのセーリングストーンの原動力はなんと「氷」
マキエ
氷?
ぐっさん
うん。
このセーリングストーンは一定の条件が揃って初めて発生する非常にレアな自然現象なんだよ。
ぐっさん
その条件っていうのが
・氷点下
・雨と氷
・太陽
・風
マキエ
あ、わかった!
地面が凍って風で滑るんだ!
ぐっさん
んんー……。
まぁ間違ってないけど滑るってのは違うかな。
ぐっさん
今回のセーリングストーンの仕組みを非常に分かりやすく説明すると
①冬に雨が降る
②岩の周りが凍る
③太陽が昇り、氷が溶け始めて割れ、地面はとけた氷で泥状になる
④強風が吹き、風で飛ばされた氷が岩を押し進める。
⑤次第に干上がり、引きずった跡と石だけが残る。

マキエ
本当にそんなんで動くの?
ぐっさん
実際に研究チームが国の許可を得て実験をした結果だから科学的に証明されているよ。
ぐっさん
ただ、本当に条件が風力は秒速5メートルとか氷の分厚さは3ミリから5ミリとか非常にシビアな条件になってるんだ。
マキエ
すごい細かいわね。
ぐっさん
この条件を満たさないと氷が岩をうまく押せないみたい。
風で動くぐらいの薄さで、かつ岩を押せるぐらいの分厚さって事。
ぐっさん
つまり、いくつもの偶然が重なった奇跡のような自然現象ってことだね
マキエ
はー。
すっごい偶然もあるものねぇ。
マキエ
ただあまり知りたくなかったなー。
ぐっさん
なんで?
マキエ
自然に石が動くってのはミステリーのままのほうが何か夢があるもの。
ぐっさん
あー。
まぁ確かに気持ちはわかるかな。
解明されちゃったらワクワクが減るもんね。
マキエ
やっぱり謎は謎のままが一番ね。
ぐっさん
でも、マキエって最初のほうで早く真相を教えろとか言ってなかった?
マキエ
うっ……
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