

あー。デュラハンは聞いたことある!
頭を小脇に抱えてる馬に乗った騎士でしょ?
頭を小脇に抱えてる馬に乗った騎士でしょ?

あ、そうそう。それそれ。
よくアニメやゲームで登場するから有名だよね。
よくアニメやゲームで登場するから有名だよね。

あの悪霊って頭のせいで片手がふさがっちゃってるから、何かと不便そうよね。

正確には悪霊じゃなくて妖精なんだけどね。

えぇ!?
デュラハンって妖精なの!?
デュラハンって妖精なの!?

妖精ってもっとこう……、ファンタジー的というか……幻想的というかフェアリー的というか……。

言いたいことは分かるけど人間に害をなす悪霊みたいな妖精も多いよ。
ちなみにスリーピー・ホロウについては知らない?
ちなみにスリーピー・ホロウについては知らない?

んー。わかんない。
アメリカでそんなタイトルの映画かドラマがあるのは知ってるけど。
アメリカでそんなタイトルの映画かドラマがあるのは知ってるけど。

実はスリーピー・ホロウも首無しの騎士でデュラハンに瓜二つの都市伝説なんだよ。

へー。

そこで今回はデュラハンやスリーピー・ホロウの性質や違いについて紹介したいとおもいまっす!

私、デュラハンはなんとなく好きだから興味あるかも。

あ、そう?
ボクもカッコいいからデュラハンは好き。
ボクもカッコいいからデュラハンは好き。

それじゃさっそく紹介していきまっす!
首無し騎士の妖精「デュラハン」

まず最初は「デュラハン」から紹介していくよ~。
デュラハンは元々はアイルランドに伝わる妖精でさっきも言ったとおり悪霊ではありません。
デュラハンは元々はアイルランドに伝わる妖精でさっきも言ったとおり悪霊ではありません。

そうなんだ。
いきなり意外だったかも。
いきなり意外だったかも。

見た目がアンデットモンスターっぽいしゲームやアニメでは悪役として登場する事が多いから、まるで
「首を切り落とされて殺された騎士の怨霊が無差別に殺人を繰り返している」
みたいな扱いになってるけど、実際は死を予言するだけで性格はシャイだったりします。
「首を切り落とされて殺された騎士の怨霊が無差別に殺人を繰り返している」
みたいな扱いになってるけど、実際は死を予言するだけで性格はシャイだったりします。

シャイ……?
シャイって何。照れ屋って事?
シャイって何。照れ屋って事?

そう。
実はデュラハンは自分の姿を見られることをすごく嫌っているんだ。
実はデュラハンは自分の姿を見られることをすごく嫌っているんだ。

へー。
ところで死を予言するってどういうこと?
ところで死を予言するってどういうこと?

それはデュラハンの都市伝説としての性質が関係しているんだけど、デュラハンは夜になると近いうちに死者を出すであろう家の前に現れるんだって。
そして誰が死ぬかを予言して去っていくっていう一種の予言者なんだ。
そして誰が死ぬかを予言して去っていくっていう一種の予言者なんだ。

へー。

ちなみに「デュラハン=首無し騎士の亡霊」ってイメージだと思うけど、女性っていう説もあるし元々は馬じゃなくて馬車に乗っていたりもします。


あ、そうなんだ。

あとボクがシャイっていったのはデュラハンはさっきも言ったけど自分の姿を見られるのを嫌っていて、もし予言している最中に玄関や窓をあけてデュラハンの姿を見ようものなら……。

殺されるの……?

いや、タライいっぱいの血を浴びさせられるんだ。

ぇぇ……。
そのタライと血はどっから出てきたの……。
想像するとなんかドリフっぽいんだけど……。
そのタライと血はどっから出てきたの……。
想像するとなんかドリフっぽいんだけど……。

ちなみにデュラハンが乗ってる馬にもちゃんと名前がついてて、馬の名前は「コシュタ・パワー(Cóiste-bodhar)」。
デュラハンと同様に首も無い馬で、川は渡れないっていう設定があったりもします。

えらく細かいわね。

アイルランドに伝わる妖精に関する都市伝説はどれもかなり細かい設定があるよ。
そのおかげで魅力的なキャラクターが生まれるんだろうけど。
そのおかげで魅力的なキャラクターが生まれるんだろうけど。

ふーん。
でも、なんでそんな悪霊みたいなイメージが定着しちゃったんだろ。
でも、なんでそんな悪霊みたいなイメージが定着しちゃったんだろ。

んー。
たぶん中世になるにつれて本当に戦争とかで首を切り落とされる騎士が増えてきたからじゃないかな。
たぶん中世になるにつれて本当に戦争とかで首を切り落とされる騎士が増えてきたからじゃないかな。

ちなみに時代が進むにつれて姿を見られると「血を浴びせる」っていうのが「鞭で両目を潰される」に変わってたりするしね。

えらく攻撃性が増したわね……。

あと、少なからずスリーピー・ホロウのせいでもあると思うよ。

あ、そういえばスリーピー・ホロウはどんな首無し騎士なの?
アメリカで生まれたの地獄の悪霊「スリーピー・ホロウ」

それじゃ次に紹介するのはスリーピー・ホロウについてだけど、スリーピー・ホロウが生まれたのは実はアメリカ。
そしてデュラハンが妖精であるのに対して、スリーピー・ホロウは地獄から現れた完全な悪霊だったりします。
そしてデュラハンが妖精であるのに対して、スリーピー・ホロウは地獄から現れた完全な悪霊だったりします。

へー。こっちは悪霊なんだ。

ちなみにスリーピー・ホロウは元々は人間でアメリカの独立戦争の時に活躍したヘシアンというドイツ人の傭兵なんだ。

こっちもデュラハンと同様に設定が細かいわね……。

そして生前の性格は狡猾で残虐。
剣と斧を巧みに操り敵の首を次々と撥ね飛ばすという傭兵の申し子みたいな人だったんだって。
剣と斧を巧みに操り敵の首を次々と撥ね飛ばすという傭兵の申し子みたいな人だったんだって。

ふんふん。

ただ、敵をあまりにも問答無用で殺しすぎたせいで戦犯のレッテルを張られてしまい味方からも追われる立場になってしまう。
そして最終的には自分の持っていた剣で首を切り落とされて命を落としてしまったんだよ。
そして最終的には自分の持っていた剣で首を切り落とされて命を落としてしまったんだよ。

その亡霊が復讐のために暴れてるってわけか。

いや、スリーピー・ホロウのが人間を襲っているのは魔女のせい。

魔女!?
いきなりどっから出てきたの!?
いきなりどっから出てきたの!?

実はデュラハンとスリーピー・ホロウの決定的な違いは自分の頭も持っているか持っていないかなんだ。

というと?

デュラハンは妖精であるのに対して、スリーピー・ホロウは魔女により無理やり地獄から召喚させられた存在なんだ。
そしてスリーピー・ホロウの頭は魔女が持っていてね、自分の頭を取り返すために魔女の言いなりになっているのさ。
そしてスリーピー・ホロウの頭は魔女が持っていてね、自分の頭を取り返すために魔女の言いなりになっているのさ。

あー。
つまり、弱みを握られた使い魔的な存在ってこと?
つまり、弱みを握られた使い魔的な存在ってこと?

そそ。そういう事。
だから首の無い騎士が自分の頭をもってなかったらスリーピー・ホロウの可能性が高いかも。
だから首の無い騎士が自分の頭をもってなかったらスリーピー・ホロウの可能性が高いかも。

そういう見分け方があったのか。

まぁあくまで設定上の話だけどね。

悪魔だけに?

……。

ごめん……。

あとスリーピー・ホロウが跨っている馬の名前が付いていて、馬の名前は「デアデビル」っていいます。

こりゃまたあからさまに地獄からの使者って感じの名前ね。

そして最後になっちゃったけど、実はスリーピー・ホロウは今でこそ都市伝説になってるけど、もともとは小説にでてくる架空のキャラクターなんだ。

えっ……そうなの?
だからあんなに設定が細かかったの?
だからあんなに設定が細かかったの?

そう。
ちなみにスリーピー・ホロウを生み出したのは小説家のワシントン・アービング。
マキエが最初に言っていた映画はこの人が執筆した「スリーピー・ホロウの伝説」っていう短編小説を映画化したものだよ。
ちなみにスリーピー・ホロウを生み出したのは小説家のワシントン・アービング。
マキエが最初に言っていた映画はこの人が執筆した「スリーピー・ホロウの伝説」っていう短編小説を映画化したものだよ。

でもびっくりするぐらいそっくりね。

その理由も至って簡単。
実はアービングは旅行中にデュラハンの話を聞いて、デュラハンをモデルにしてスリーピー・ホロウの話を作ったんだよ。
実はアービングは旅行中にデュラハンの話を聞いて、デュラハンをモデルにしてスリーピー・ホロウの話を作ったんだよ。

つまりスリーピー・ホロウはデュラハンのパクりって事?

パクりっていう言い方は正しくないような気もするけど、まぁ元ネタはデュラハンであることは間違いないよ。

そしてスリーピー・ホロウの伝説が有名になって、まるで元からスリーピー・ホロウと呼ばれる悪霊が存在していたかのように語られていき、今では都市伝説として語られるようになったって感じかな。
まとめ

以上が首無し騎士であるデュラハンとスリーピー・ホロウの都市伝説。
どうだった?
どうだった?

スリーピー・ホロウが只の小説のキャラクターだったってのが結構意外だったわ。

アメリカでは結構メジャーな都市伝説らしいけどね。

でも、実際首が取れるってどんな生活なんだろう……。

頭って意外と重たいから肩コリにならなくてある意味快適だったりして。

いや、そんな冗談の話じゃなくて……

ボク、割と真面目に答えたつもりだったんだけど……。
それも有名な首無し騎士「デュラハン」と「スリーピー・ホロウ」について紹介していきまっす!