

栄光の手?
なんかどっかで聞いたことがあるわね。
なんかどっかで聞いたことがあるわね。

栄光の手はいろんな物語や昔話には登場しているから単語としては割とメジャーな部類かも。
ちなみに英語では「ハンズ・オブ・グローリー」なんて言ったりします。
ちなみに英語では「ハンズ・オブ・グローリー」なんて言ったりします。

あ、思い出した。
昔、サンデーで連載してた「ゴーストスイーパー美神」で見た。
昔、サンデーで連載してた「ゴーストスイーパー美神」で見た。

偉く懐かしいタイトルを持ってきたね……。
ハリーポッターとかもっとメジャーなタイトルが出てくるかと思ってたのに……。
ハリーポッターとかもっとメジャーなタイトルが出てくるかと思ってたのに……。

しかもあれは必殺技名だった気がするからあんまり関係ない気がする……。
正直あんまり覚えてないけど……。
正直あんまり覚えてないけど……。

まぁその辺はどうでもいいけど、今回の話はどんな話なの?

今回の話は簡単にいうと黒魔術道具である栄光の手の紹介って感じかな。
この栄光の手は効果や作り方がかなりユニークでね、しかも現在でも本当に実在している魔術道具なんだ。
この栄光の手は効果や作り方がかなりユニークでね、しかも現在でも本当に実在している魔術道具なんだ。

へー。

それじゃさっそく紹介していきまっす!
実在する魔術道具「栄光の手」

それじゃ改めて今回紹介するのは「栄光の手」!
いまだ現存する黒魔術に使われる魔術道具についてでっす!
いまだ現存する黒魔術に使われる魔術道具についてでっす!

色々説明に入る前に、まずは現存する実物から見てもらおうと思うんだけど、その画像がコチラ!

え……。本当に手じゃん……。

え、手ですけど……?
どういう意味……?
どういう意味……?

いや、てっきり「栄光の手」っていう名前の何かだと思っていたのよ……。
しかも人間の手に見えるんだけど、これって何の手……?
しかも人間の手に見えるんだけど、これって何の手……?

もちろん人間の手だよ。
実は栄光の手は処刑された罪人の右手でね。処刑された直後や絞首刑で吊るされている時に手を切断して作るんだよ。
実は栄光の手は処刑された罪人の右手でね。処刑された直後や絞首刑で吊るされている時に手を切断して作るんだよ。

今回はもっとファンタジー寄りな話かと思っていたのに割とグロい話だった……。

ちなみにこの手が保管されているのはイギリスのノース・ヨークシャー州にあるウィットビー博物館。
なんでも20世紀の初期にジョセフ・フォードという大工が藁葺小屋を工事中に壁の中から発見して博物館に寄贈したんだって。
なんでも20世紀の初期にジョセフ・フォードという大工が藁葺小屋を工事中に壁の中から発見して博物館に寄贈したんだって。

いやいや……。壁の中から手首が出てきたんなら警察に通報しなさいよ。

その辺りは省略されているだけで、さすがに博物館に直行って訳じゃないんじゃないかな。

そりゃそうか。

そして昔は死刑囚の死体から作られた栄光の手は不思議な力が宿ると信じられていて黒魔術や降霊術を行う際に使われていたんだけど、実は泥棒たちのお守りとしての役割もあったんだ。

泥棒の……お守り……?
泥棒のお守り「栄光の手」

この栄光の手は黒魔術の魔術道具である一方で、泥棒たちのお守りでもあったんだ。

どういう事……?

実はこの栄光の手は
「盗みを行う家の前で火をつけて、火が付けば捕まらずに盗みが成功する」
という言い伝えがあったんだよ。
「盗みを行う家の前で火をつけて、火が付けば捕まらずに盗みが成功する」
という言い伝えがあったんだよ。

なんかロクでもない言い伝えね……。

というか、“火をつける”って何?
まさか指を焼いたりするの?
まさか指を焼いたりするの?

使い方には二種類あるんだけど、一つ目はロウソク立てとして使う方法。
手や指にロウソクを立てて、そのロウソクに火を灯すって感じだね。
手や指にロウソクを立てて、そのロウソクに火を灯すって感じだね。

もう一つは指にロウソクを塗って、指そのものをロウソクのように使う方法。
イメージとしてはこんな感じ。
イメージとしてはこんな感じ。


わかるような……。
わからんような……。
わからんような……。

ちなみにロウソク立てとして使う時は
「ロウソクは死刑囚の脂肪から作ったロウソクじゃないとダメ」
とか指そのものをロウソクとして使う場合は
「ロウソクの芯は死刑囚の髪の毛を使わないといけない」
とか色々決まりごとはあるみたい。
「ロウソクは死刑囚の脂肪から作ったロウソクじゃないとダメ」
とか指そのものをロウソクとして使う場合は
「ロウソクの芯は死刑囚の髪の毛を使わないといけない」
とか色々決まりごとはあるみたい。

割と細かいのね……。

でも何で「火が付けば盗みが成功する」なんて言われてるの?

その辺は魔法のパワーらしいよ。

え、そなの……?

なんでも上手く火が灯れば魔法の力が働いて
「家の人が泥棒(術者)を認識できなくなる」
とか
「家の人が全員が眠りに落ちる」
なんて言われているみたい。
「家の人が泥棒(術者)を認識できなくなる」
とか
「家の人が全員が眠りに落ちる」
なんて言われているみたい。

へー。
ちなみに火が付かなった場合は?
ちなみに火が付かなった場合は?

その場合は捕まる可能性が大だから素直に撤退するべしって言われていたんだってさ。

切断された右手を持って家の前で火をつける泥棒の姿を想像すると、ちょっとシュールね……。
泥棒必見!栄光の手の作り方!

それじゃ最後に栄光の手の作り方についてご紹介しておきたいと思いまっす!

いや、そんな情報はいらない……。

まぁまぁ。
なんかの役に立つかもしれないじゃん。
なんかの役に立つかもしれないじゃん。

そんな日は来ない……。

まず、材料は以下の通りです。
・死刑囚
・壺
・塩、唐辛子、胡椒、硝石、水
・死刑囚
・壺
・塩、唐辛子、胡椒、硝石、水

一つの材料を除けば他は割とお手軽ね……。

そだね。そして作り方は
①絞首刑によって処刑された罪人が、絞首台に吊るされている内に右手を切断する。(満月か月食の日がベスト)
②切断した右手を布で巻いて内部の血をすべて抜く
③壺の中に塩、唐辛子、胡椒、硝石、水を混ぜ合わせ、その中に右手を入れる
④2週間漬けこむ
⑤日光によって乾燥させる
⑥完成
って感じ。
①絞首刑によって処刑された罪人が、絞首台に吊るされている内に右手を切断する。(満月か月食の日がベスト)
②切断した右手を布で巻いて内部の血をすべて抜く
③壺の中に塩、唐辛子、胡椒、硝石、水を混ぜ合わせ、その中に右手を入れる
④2週間漬けこむ
⑤日光によって乾燥させる
⑥完成
って感じ。

作り方も①をクリアできれば後は楽勝ね……。

そだね。
ちなみに成功したかどうかは火を灯したらわかるみたいだよ。
ちなみに成功したかどうかは火を灯したらわかるみたいだよ。

ん?
火の色が変わるとか?
火の色が変わるとか?

いや、栄光の手は火が付くと水で消すことができないんだって。

へー。
じゃぁどうやって消すの?
じゃぁどうやって消すの?

牛乳をかけたら消せるらしいよ。

使っている内にカビたり臭くなりそうね……。
まとめ

以上が現存する魔術道具「栄光の手」についてでした。
どうだった?
どうだった?

うーん、さっきも言ったけど今回はファンタジー寄りな話かと思ってたのに意外とグロテスクな話でちょっとショックだったわ……。

ちなみに余談だけど、栄光の手ってフランス語だと「main de gloire」っていうんだけど、薬草として使われていたマンドレイクが語源になってるんだって。

ああ。マンドレイクもよく聞くわね。
引っこ抜いたら絶叫して、その絶叫を聞いたら死ぬってやつでしょ?
引っこ抜いたら絶叫して、その絶叫を聞いたら死ぬってやつでしょ?

そそ。
実際は根っこに神経毒が含まれているナス科の植物らしいけどね。
実際は根っこに神経毒が含まれているナス科の植物らしいけどね。

え、マンドレイクって実在するの!?

え、ソコ……?
それも本当に実在する「栄光の手」についてご紹介したいと思いまっす!