ん?
どういうこと?
消息不明だった飛行機の残骸でも見つかったって事?
どういうこと?
消息不明だった飛行機の残骸でも見つかったって事?
いやいや、それだとただの事故の残骸が見つかっただけで都市伝説にはならないでしょ。
この話はよくある旅客機が消息不明になる事件の逆パターンかな。
突如、空に旧式の旅客機が現れたんだよ。
突如、空に旧式の旅客機が現れたんだよ。
へー。
そんな話もあるんだ。
そんな話もあるんだ。
それも92人分の白骨死体を乗せてね……
え……。
それじゃさっそくこの都市伝説について紹介していきまっす。
35年ぶりに再び姿を現した「サンチアゴ航空513便」
この事件が起きたのは1989年10月12日のブラジル。
ブラジルの南部地方にポルト・アレグレっていう都市があって、そこにはポルト・アレグレ空港っていう空港があるんだけど、今回の都市伝説はこの空港が舞台。
ブラジルの南部地方にポルト・アレグレっていう都市があって、そこにはポルト・アレグレ空港っていう空港があるんだけど、今回の都市伝説はこの空港が舞台。
ふんふん。
この日、ポルト・アレグレ空港の管制塔は予定外の旅客機が着陸しようとしているのを発見したんだ。
当然、管制官は所属不明の旅客機に対して所属や航空機情報を明らかにするように命令。
当然、管制官は所属不明の旅客機に対して所属や航空機情報を明らかにするように命令。
しかし、その所属不明の旅客機は旅客機は一切無反応。
その上、管制官の指示にも従わず勝手に滑走路に侵入し着陸したんだ。
その上、管制官の指示にも従わず勝手に滑走路に侵入し着陸したんだ。
慌てて管制官は警備と警察に連絡。
事故や事件の可能性を考えて即座に着陸した所属不明の旅客機に向かわせた。
事故や事件の可能性を考えて即座に着陸した所属不明の旅客機に向かわせた。
一方、駆けつけた警備員が見たのは当時ですらあまり見かけなくなったぐらいの古い旅客機で、しかもかなりくたびれている感じだったらしい。
ほぅほぅ。
しかも旅客機からは誰一人降りて来ようとしなかったので不審に思った警備員は駆けつけた警察と一緒に調査を開始。
そして、恐る恐る旅客機の中に入ってみると、そこには恐ろしい風景が広がっていたんだ。
そして、恐る恐る旅客機の中に入ってみると、そこには恐ろしい風景が広がっていたんだ。
恐ろしい風景?
なんと、客席に座っていたであろう人物が全員、白骨化していたんだ。
怖っ!
警備員と警察は慌ててこの光景の説明させるため、さっきまで操縦していた人物に会いに操縦室へ向かった。
けれど、操縦桿を握っていたパイロットさえも白骨化していたんだよ……。
え、どうやって着陸したの……。
それは今も不明。
生きている人間がいないと分かった警察は次にフライトレコーダーの分析を開始。
そして調査の結果、この所属不明の旅客機はなんと35年前の1954年に西ドイツからポルト・アレグレ空港に向かっていた途中で消息不明になっていたサンチアゴ航空513便だと判明したんだ。
そして調査の結果、この所属不明の旅客機はなんと35年前の1954年に西ドイツからポルト・アレグレ空港に向かっていた途中で消息不明になっていたサンチアゴ航空513便だと判明したんだ。
へぇー……。
すごいわね。
すごいわね。
ちなみにこれが当時のWeekly World News新聞の写真。
エアライナーとスケルトンと92しかわからない……
いやいや、そこさえ読めたら十分だろ。
でも、気になるじゃん。
他には何て書いてあるの?
他には何て書いてあるの?
んー。あえていうなら右下の顔写真の所だけど、そこには
「超常現象研究科のセルス・アテロ博士はこの現象はタイムワープ以外に証明できないと語った」
とか書いてる感じかな。
「超常現象研究科のセルス・アテロ博士はこの現象はタイムワープ以外に証明できないと語った」
とか書いてる感じかな。
ふーん。
なかなか面白い都市伝説ね。
なかなか面白い都市伝説ね。
でも、さすがにこれはデマでしょ。
いくらなんでも白骨死体になったパイロットが飛行機を着地させるなんてできないでしょ。
いくらなんでも白骨死体になったパイロットが飛行機を着地させるなんてできないでしょ。
さすがに私もそこまで馬鹿じゃないわよ?
おー。
見破られちゃったか。
見破られちゃったか。
ちなみにどのあたりが嘘なの?
え?
全部だけど?
全部だけど?
……。
「サンチアゴ航空513便事件」の真相とは
それじゃ今回の「サンチアゴ航空513便事件」の真相について紹介していきますよー。
一部に嘘が混じってるとかそんなんじゃなくて全部嘘なの……?
うん。
この話は全て作り話だったんだよ。
この話は全て作り話だったんだよ。
実は航空機事故については1948年以降はAviation Safety Network(航空安全ネットワーク)っていうところが事件事故を全部データベース化してるんだけど、今回の事件については一切の記録がない。
というかですね
ん?
そもそもサンチアゴ航空なんていう航空会社は存在しないしね。
そっから!?
完璧なデマ確定じゃん!?
完璧なデマ確定じゃん!?
え、じゃぁさっきの新聞の切り抜きは何だったの?
あれも嘘?
あれも嘘?
いや、Weekly World Newsが記事にしたっていうのは本当。
実はこのWeekly World Newsは今もホームページがあるから見てもらったらわかるんだけど、基本的にギャグ記事とかネタ記事ばっかりを乗せているジョークサイトみたいなもんなんだ。
ちなみにインタビューに乗ってたセルス・アテロ博士って人も実在していないよ。
ちなみにインタビューに乗ってたセルス・アテロ博士って人も実在していないよ。
まじか……。
ちなみにこの話は結構有名で、似たような内容の話だと第二次世界大戦の戦闘機が再び現れたとか、リオ・デ・ジャネイロからキューバの首都に向かっていたDC-3 348が53年ぶりに36体の白骨死体と共に現れたとか、かなり使いまわされてたりもする。
報道してるのは全部Weekly World Newsだけどね。
なんかネタが尽きたオカルト雑誌みたいね……。
以上が「サンチアゴ航空513便事件」の真相。
ここまで全てが嘘の都市伝説も珍しいわね。
嘘は大きければ大きいほどバレにくいのかもね。
それも消息不明になっていた飛行機が35年の時を経て突如、再出現したという都市伝説でっす!