ケンタッキー肉の雨事件……?
何、空からフライドチキンが降ってくるの……?
何、空からフライドチキンが降ってくるの……?
あ、区切るところが違うかな。
タイトルになっているケンタッキーはアメリカの地名のケンタッキーだからフライドチキンのケンタッキーとは関係ないよ。
タイトルになっているケンタッキーはアメリカの地名のケンタッキーだからフライドチキンのケンタッキーとは関係ないよ。
え、でもケンタッキーフライドチキンってケンタッキー州で始まったからケンタッキーフライドチキンって言うんでしょ?
それはそうなんだけど、話がややこしくなる小ネタを突っ込んでこないで……。
とにかく今回の話はケンタッキー州で起きた事件の話だからケンタッキーフライドチキンは無関係だから……。
とにかく今回の話はケンタッキー州で起きた事件の話だからケンタッキーフライドチキンは無関係だから……。
あっそう。
で、肝心の肉の雨っていうのは?
で、肝心の肉の雨っていうのは?
これは文字通り空から肉が降ってきたんだよ。
それも大量に。
それも大量に。
えぇ~……。
なんかあんまりうれしくないわね……。
なんかあんまりうれしくないわね……。
あれ?
そういえば前にあり得ない物が降ってくる事件って紹介していなかったっけ。
そういえば前にあり得ない物が降ってくる事件って紹介していなかったっけ。
ああ、それは「ファフロツキーズ現象」だね。
今回の話もある意味ファフロッキーズ現象とも言えるかな。
今回の話もある意味ファフロッキーズ現象とも言えるかな。
それじゃ早速紹介していきまっす!
ケンタッキー州の天気は「晴れときどき肉」
それじゃ改めて今回紹介する都市伝説は「ケンタッキー肉の雨事件」!
冒頭でも触れたとおりアメリカのケンタッキー州で起きた空から肉が降ってきた事件についてでっす。
冒頭でも触れたとおりアメリカのケンタッキー州で起きた空から肉が降ってきた事件についてでっす。
今回の事件が起きたのは1876年の3月3日の晴れた日の昼頃。
ケンタッキー州バス群のランキン集落に住むクラウチ夫人の庭先に、空から突然肉が降り注いだんだ。
ケンタッキー州バス群のランキン集落に住むクラウチ夫人の庭先に、空から突然肉が降り注いだんだ。
空から肉……。
飛行機事故の被害者の肉片とかじゃ無いわよね……。
飛行機事故の被害者の肉片とかじゃ無いわよね……。
発想がグロテスク過ぎるし怖いよ……。
というか、そもそも何の肉なの?
何の肉かは後で紹介するとして、最初に触れておきたいのは降ってきた肉の量。
実は肉が降ってきたのはクラウチ夫人の庭先だけじゃなく広範囲にわたって降り注いでいて、半径50メートル程のエリアが生肉まみれになったんだって。
実は肉が降ってきたのはクラウチ夫人の庭先だけじゃなく広範囲にわたって降り注いでいて、半径50メートル程のエリアが生肉まみれになったんだって。
なんていうか……。
想像したらシュールね……。
想像したらシュールね……。
ちなみに降ってきた肉の大きさは一つ一つが4~5センチ四方から5センチ四方のスライス肉で実際に降ってきたお肉を保存していたものがこちら。
へー。
色は変色しちゃってるけど、見た目は普通に豚肉ね。
色は変色しちゃってるけど、見た目は普通に豚肉ね。
で、当然ほかの町の人も異変に気付いて徐々に集まり始めたわけなんだけど、さっきマキエが聞いてきたように
「そもそもこの肉は何の肉なんだ?」
って話になったらしい。
「そもそもこの肉は何の肉なんだ?」
って話になったらしい。
でしょうね。
そして地元の人たちは驚くべき方法で肉の正体を判別させようとしたんだ。
何の肉かわからない?だったら食べてみたらいいじゃない。
まずランキン集落の人たちは、降ってきた肉の中でも大きな肉を探して見た目で何の肉かを判別しようとしたらしい。
ただやっぱりスライス状態の肉では“見た目は牛肉に似ている”というのと“赤身と脂身がある”ぐらいしかわからなかったんだって。
ただやっぱりスライス状態の肉では“見た目は牛肉に似ている”というのと“赤身と脂身がある”ぐらいしかわからなかったんだって。
まぁそりゃそうか。
そこで声を上げたのがランキン集落に住んでいた猟師の「B.F.エリントン」。
エリントンは降ってきた肉が何の肉かを判別するために食べてみたんだってさ。
エリントンは降ってきた肉が何の肉かを判別するために食べてみたんだってさ。
は!?食べた!?
空から降ってきた得体の知れない謎の肉を!?
空から降ってきた得体の知れない謎の肉を!?
ワイルドだよね……。
本当の意味でワイルドって感じね……。
で、どうだったの?
エリントン曰く
「脂ぎった感じが熊肉に似ている」
と言ったそうだよ。
「脂ぎった感じが熊肉に似ている」
と言ったそうだよ。
さすが猟師は言うことが違うわね……。
私は熊肉なんて食べたことないから想像もつかないわ……。
私は熊肉なんて食べたことないから想像もつかないわ……。
まぁ熊肉は日本だと食べたことがある人はあんまりいなさそうだよね。
そしてエリントンの感想を聞いたあと、納得がいかなかったのか今度は地元の肉屋の店主も食べ始めたんだってさ。
えぇ……。
まぁお肉のプロといえばプロなのかしら……。
まぁお肉のプロといえばプロなのかしら……。
ちなみに肉屋の店主の感想としては
「鹿肉か羊肉に近い。鳥や魚ではない」
と言ったそうだよ。
「鹿肉か羊肉に近い。鳥や魚ではない」
と言ったそうだよ。
鹿肉も羊肉も食べたことないからますます想像がつかないわね……。
で、2人が体を張って食べてみたものの、結局は何の肉かわからず仕舞いになってしまう。
そこで町の人たちは今度は今回の事件を公表して、さらに降ってきた肉を研究機関に送って科学的に分析してもらうことにしたんだ。
そこで町の人たちは今度は今回の事件を公表して、さらに降ってきた肉を研究機関に送って科学的に分析してもらうことにしたんだ。
最初からそうすればいいのに……。
降ってきた肉の正体は馬か……乳児!?
今回の肉の調査を受け持つことになったのは同じくケンタッキー州にある公立大学のルイビル大学。
そこに所属する科学者たちによって成分分析が行われたんだけど、出てきた結果は意外な物だったんだ。
そこに所属する科学者たちによって成分分析が行われたんだけど、出てきた結果は意外な物だったんだ。
え、なんだったの?
科学者たちが出した回答は
「馬または人間の乳児の肺組織」
だったそうだよ。
「馬または人間の乳児の肺組織」
だったそうだよ。
馬か……乳児……!?
なんでも、馬と乳児の組織の構造は殆ど同じなんだって
えー……。
ただ残念ながら肉の破片ではそれ以上の事はわからなかったらしい。
そこで科学者たちは「この肉はなぜ空から降ってきたか」が分かればすべての謎は解けると考えて、原因について調査を始めたんだって。
そこで科学者たちは「この肉はなぜ空から降ってきたか」が分かればすべての謎は解けると考えて、原因について調査を始めたんだって。
肉の正体はもしかしたらハゲタカの嘔吐物……?
それじゃ最後は今回の事件の真相についてなんだけど、結論から言うと原因は不明のままです。
あ、そうなんだ。
ただせっかくなんで最も有名かつ有力な仮説について紹介しようと思うんだけど、その仮説はルイビル大学の科学者である「ロバート・ピーター」が提唱したハゲタカ説。
ハゲタカ説?
ハゲタカってあの鳥のハゲタカ?
ハゲタカってあの鳥のハゲタカ?
そう。なんでもハゲタカは
「身に危険が及ぶと体を軽くするために胃の中の物を吐き出す」
という性質を持ってるんだって。
「身に危険が及ぶと体を軽くするために胃の中の物を吐き出す」
という性質を持ってるんだって。
え……?
さらに
「群れの仲間が吐くと他の仲間も同様に吐く」
という性質もあるんだってさ。
「群れの仲間が吐くと他の仲間も同様に吐く」
という性質もあるんだってさ。
まさか……。
そう。つまりこの仮説は
「上空を群れで飛んでいたハゲタカが何らかの理由に一斉に嘔吐した。」
という説だね。
「上空を群れで飛んでいたハゲタカが何らかの理由に一斉に嘔吐した。」
という説だね。
えええぇ~……。
超常現象から一気に低レベルなギャグマンガみたいな話になったわね……。
超常現象から一気に低レベルなギャグマンガみたいな話になったわね……。
まぁあくまで仮説だけど、わりと筋は通ってるらしいよ。
仮に真実だったとしても、なんか受け入れがたい説ね……。
まとめ
以上がケンタッキー州で起きた超常現象「ケンタッキー肉の雨事件」でした。
どうだった?
どうだった?
んー……。
一番気になるのは猟師と肉屋の反応ね……。
一番気になるのは猟師と肉屋の反応ね……。
え、どういうこと……?
だって二人はハゲタカの嘔吐物を食べて
「うーん、これは熊!」
とか言ってたわけでしょ……?
「うーん、これは熊!」
とか言ってたわけでしょ……?
それを「肉はハゲタカの嘔吐物」と聞かされた時はどんな気持ちだったのかなって。
まぁその辺はそっとしておいてあげて……。
彼らの尊い犠牲のおかげで……。
彼らの尊い犠牲のおかげで……。
あれ、特に何も判明してないな……。
ハイリスク・ノーリターンってやつね……。
まぁ結局のところはあれね。
空から降ってきたり、道端に落ちているものは食べちゃダメってことね。
空から降ってきたり、道端に落ちているものは食べちゃダメってことね。
ふつうは食べないけどね……。
それも「ケンタッキー肉の雨事件」、別名「Kentucky Meat Shower」についてご紹介したいと思いまっす!