ダンシングマニア……。
なんか音ゲーみたいなネーミングね。
なんか音ゲーみたいなネーミングね。
あー。あったねー。
ビートマニアから始まってダンスダンスレボリューションとかドラムマニアとか。
今でもまだあるのかな。
ビートマニアから始まってダンスダンスレボリューションとかドラムマニアとか。
今でもまだあるのかな。
むしろ音ゲーの種類としては昔より増えてるわよ?
ちなみに私はpop’n music派。
ちなみに私はpop’n music派。
ちょっとまって……。
いきなり話が脱線してるじゃない……。
いきなり話が脱線してるじゃない……。
いや、マキエ言い出したんだけど……。
まぁそれはいいとして、どんな怪奇現象なの?
今回の話は1518年に起きた怪奇現象なんだけど簡単に言うと
「大勢の人々が死ぬまで踊り続ける」
という怪奇現象なんだ。
「大勢の人々が死ぬまで踊り続ける」
という怪奇現象なんだ。
……え?どういう意味……?
プロのダンサーが「私は生涯現役であり続ける」とか言って生涯にわたって踊り続けたとか、そんなドラマティックな話……?
プロのダンサーが「私は生涯現役であり続ける」とか言って生涯にわたって踊り続けたとか、そんなドラマティックな話……?
なに、その湾曲した捉え方……。
しかも自分でも絶対違うって分かって言ってるでしょ……。
しかも自分でも絶対違うって分かって言ってるでしょ……。
だって死ぬまで踊り続けるなんて普通あり得ないでしょ?
普通じゃあり得ないからこそ怪奇現象なんじゃないか。
それじゃ早速紹介していきまっす!
それじゃ早速紹介していきまっす!
数日にわたって熱狂的に踊り続けた400人の人達!熱狂過ぎて死者も続出!
今回の怪奇現象が発生したのは1518年。
それもフランスのストラスブールというところで発生した怪奇現象でっす。
それもフランスのストラスブールというところで発生した怪奇現象でっす。
この怪奇現象は「踊りペスト」や「ダンシングマニア」以外にも「死の舞踏」とも呼ばれている怪奇現象で、その現象というのが冒頭でも触れた通り
「いきなり踊りだして死ぬまで踊り続ける」
というもの。
「いきなり踊りだして死ぬまで踊り続ける」
というもの。
ちょっとまって。
さっきの私の話は冗談としても「死ぬまで踊り続ける」ってどういう事よ。
さっきの私の話は冗談としても「死ぬまで踊り続ける」ってどういう事よ。
本当に言葉の意味通り、死ぬまで踊り続けたんだよ。
実際にこの踊り巻き込まれた人は一週間近くぶっ続けで踊った結果、過労や心臓発作、脳卒中などが原因で命を落としてるんだ。
しかも、命を落とした人数は100人を超えたという記録も残ってる。
実際にこの踊り巻き込まれた人は一週間近くぶっ続けで踊った結果、過労や心臓発作、脳卒中などが原因で命を落としてるんだ。
しかも、命を落とした人数は100人を超えたという記録も残ってる。
100人も踊りながら死ぬってどういう状況なの……
しかも、なんでそんなことに……?
しかも、なんでそんなことに……?
残念ながら原因は今のところ不明。
ただ、きっかけはハッキリしてるんだ。
ただ、きっかけはハッキリしてるんだ。
きっかけ?
今回の怪奇現象は1人の女性から始まったんだよ。
一人の女性から始まり、徐々に感染していった踊りペスト
今回の怪奇現象の発端はストラスブールに住んでいた一人の女性。
その女性の名前は「フラウ・トロフェア(Frau Troffe)」って言うんだけど、フラウは1518年7月14日に突如として路上で激しく踊り始めたんだ。
その女性の名前は「フラウ・トロフェア(Frau Troffe)」って言うんだけど、フラウは1518年7月14日に突如として路上で激しく踊り始めたんだ。
なんで?
いや、その理由についてはわかってない。
ただ、その踊りは狂ったような激しさで、しかも約一週間もの間、ぶっ続けで踊り続けたんだよ。
ただ、その踊りは狂ったような激しさで、しかも約一週間もの間、ぶっ続けで踊り続けたんだよ。
え……。
人間って1週間もぶっ続けで踊り続れるの……?
人間って1週間もぶっ続けで踊り続れるの……?
しかもそれだけじゃない。
実はフラウの狂気じみた踊りをみた人が次々に踊りに加わり始めるんだ。
ちなみに1週間で34人、1ヶ月で約400人もの人が踊りに参加して、町の人の殆どが一心不乱に踊り続けるという怪奇現象に発展したんだ。
実はフラウの狂気じみた踊りをみた人が次々に踊りに加わり始めるんだ。
ちなみに1週間で34人、1ヶ月で約400人もの人が踊りに参加して、町の人の殆どが一心不乱に踊り続けるという怪奇現象に発展したんだ。
ただ、殆どの人は自分から踊りに参加したくて参加したわけじゃなく身体が勝手に踊ってしまうというような状態で、中には泣きながら自分を止めてくれるように頼む人もいたらしい。
一体何が起きたの……。
そしてさっきも少し触れたけど、踊りに参加した400人のうち、100人前後の人が極度の疲労による心臓発作や脳卒中などを起こして死亡するという社会現象にも発展したんだ。
むしろ踊りを止める人はいなかったの……?
実はストラスブールの市議会が今回の騒動の鎮圧にあたったんだけど、判断を誤って被害を悪化させてしまうんだ。
対処法はまさかの「納得いくまで踊らせる」。果たして効果の程は……?
今回の怪奇現象は社会問題にもなっていて、ストラスブールの市議会は早急に踊りペストの対処に乗り出したんだ。
とはいっても、今回の怪奇現象のような出来事は初めてで何をどうすればよいかわからず医者に意見を求めたらしい。
ふんふん。
そして医師が導き出した対処法というのが……。
というのが?
「納得いくまで踊らせる」
という方法
という方法
んん……?
どういう事……?
どういう事……?
市議会から相談をうけた医師は今回の怪奇現象を「Hot Blood」と呼ばれる生体現象や自然現象と判断して、鎮めるには納得するまで踊らせるしかないと判断したんだよ。
え、え~……?
一理ある……のかしら……?
一理ある……のかしら……?
そして、その医師の答えを信じた市議会は市のダンスホールを解放したり楽団を用意したりして、気が済むまで踊らせることにしたんだよ。
でも、その結果的には踊り疲れて死者が続出したって訳ね?
その通り……。
実際は納得するどころか極度の疲労により大勢の人の命が失われる結果となるんだ。
実際は納得するどころか極度の疲労により大勢の人の命が失われる結果となるんだ。
医療ミスってやっぱり怖いわね。
いや、さすがにこれは医療ミスとは言わないんじゃないかな……。
踊りペストの本当の原因は……?
それじゃ次は今回の踊りペストの原因なんだけど、明確な答えは出てないものの有力な説は3つあるんだ。
ほう。
一つはライ麦に潜む「麦芽菌説」。
麦芽菌というのはイネ科の植物の感染症で、人体にも有害な菌なんだけど麦芽菌に感染してると知らずに人間が食べてしまうと幻覚作用や精神異常、酷い時には意識不明に陥ったり死亡する場合もある恐ろしい菌なんだ。
つまり麦芽菌による精神異常が原因だと?
ただ、麦芽菌の場合は数日に渡って踊り続けるのは不可能だし、踊りが他の人に感染するっていう点も説明できないからあまり信憑性は無いけどね。
ふーん。
そして二つ目が「カルト教団説」
これは踊っていた人々はカルト教団の団員達で儀式の一環として、もしくは呪いによって踊っていたのではないかという説。
これは踊っていた人々はカルト教団の団員達で儀式の一環として、もしくは呪いによって踊っていたのではないかという説。
あんまり科学的じゃないわね。
ただ、面白いことにストラスブールの人達は聖ビトゥスと呼ばれる踊り子やダンサーの守護神を崇拝していたという記録が残っていて、その信仰が関係しているのじゃないかっていう話もあるんだ。
へー。この説のあんまり信憑性はなさそうだけど、個人的には好きな仮説かも。
そして最後の一つが「トランス説」。
トランス?
興奮状態って事?
興奮状態って事?
そう。
実は当時は貧困の差が激しくて、実際に飢え死にすることも珍しくなかったらしい。
そんな状況下で空腹による苦痛に耐えきれなくなった人がトランス状態になって踊りだしたっていう説。
実は当時は貧困の差が激しくて、実際に飢え死にすることも珍しくなかったらしい。
そんな状況下で空腹による苦痛に耐えきれなくなった人がトランス状態になって踊りだしたっていう説。
つまりストレスや自暴自棄でおかしくなっちゃったと……?
まぁそんな感じかな。
そしてトランス状態が他の人に感染し、一種の集団ヒステリーになったっていうのがトランス説だね。
そしてトランス状態が他の人に感染し、一種の集団ヒステリーになったっていうのがトランス説だね。
うーん。
三つの中では一番ましな仮説だけど決定打に欠ける感じねぇ。
三つの中では一番ましな仮説だけど決定打に欠ける感じねぇ。
まぁ500年も前の話だから本当の事はもうわからないんだろうけどね。
まとめ
以上がストラスブールで起きた踊りペスト、通称ダンシングマニアについてでした。
どうだった?
どうだった?
話自体はそこそこ面白かったけど、実際何が原因だったのか気になるところね……。
まぁ人間の脳や精神はまだまだ未知の領域らしいからね。
今よりもっと科学が発展して脳の仕組みも解明されたら原因もわかるようになるかもね。
今よりもっと科学が発展して脳の仕組みも解明されたら原因もわかるようになるかもね。
そういやインドの映画とか音楽のプロモーションビデオも踊ってばっかりよね。
いや、確かにそうだけど今回の話とは一切関係無いよね……?
それも「踊りペスト」や「ダンシングマニア」という怪奇現象についてご紹介したいと思います!