海水が甘くなる怪奇現象「ムンバイの甘い水」！インドで起きた不可思議な超常現象とは！

今回紹介する怪奇現象のテーマは「海」！
それも“海の水が甘くなる”という「ムンバイの甘い水」と呼ばれる怪奇現象について紹介していきたいと思いまっす！

え、海水が？
どれぐらい？

どれぐらいまでかはちょっと分からないかな。
ただ、海水なのに普通にゴクゴク飲めるぐらいの甘さになったんだって。

へー。
そういえば、なんで海水ってしょっぱいのかしら。

その話は長くなる上に、話が脱線することが確実なのでスルーします！
それじゃ早速紹介していきまっす！

インドで起きた超常現象「ムンバイの甘い水」

今回の超常現象が発生したのはインドにある「ムンバイ」という都市。
そこに「マーヒム・クリーク（Mahim Creek）」と呼ばれる場所があるんだけど、そこの川の水が突如として甘くなるという怪奇現象が起こったんだ。

ん、川の水？
海水が甘くなったんでしょ？

正確には河口だね。
「マーヒム・クリーク」の「クリーク（Creek）」は「入り江」とか「内海」って意味で、そこにある水は海水なんだよ。

じゃぁマーヒムはどういう意味？

マーヒムは普通に町の名前。

ああ、つまり東京湾とか大阪湾みたいな感じ？

まぁイメージ的にはそんな感じかな。
その例えで言うなら「東京湾と隅田川の境目」とか「大阪湾と淀川の境目」って感じかな。

ふーん。

で、実はこのマーヒム・クリークは「インドで一番汚染されている川」とか「インドで最も汚染されている川」として有名なんだけど、その川の水を飲んだ人が本来は海水であるはずの水が甘くなっている事を発見するんだ。

いや、ちょっとまって……。
なんでそんな汚染された川の水なんて飲むのよ……。
気の長い自殺方法か何かなの……？

気の長い自殺方法って……。
まぁ気持ちは分からなくはないけど、実はインドでは意外と普通らしいよ。

汚い川の水を飲むのが……？

そう。
実際にこのマヒム・クリークの水は水には色が付いているぐらい汚れているし、岸には大量のゴミが流れついているぐらい汚い。

でも、インドでは日常風景だし、普通にゴミが浮かぶ中で沐浴とかしたりするみたい。

マジで……。

あぁ、そういえば有名なガンジス川も実際はメチャクチャ汚いらしいわね……。
ガンジス川って「生命の川」みたいな神秘的なイメージを持っていたのに、実際は超汚染された川だって聞いてショックをうけた記憶があるわ。

あー、ガンジス川の汚さは有名だよね……。
ちなみに免疫がない日本人がガンジス川に浸かったり、間違って飲んでしまったら高熱と下痢で最悪入院しなければならないぐらいヤバいらしいよ……。

ちょっと話がずれちゃったけど、とにかくインドではそんな汚れた水でも普通に飲料水として使ってるって訳さ。

ふーん。
で、何の話だったっけ？

いや、海水が甘くなったって話……。

怪奇現象「ムンバイの甘い水」が起きた事件当日の詳細内容

そして今回の怪奇現象の詳細なんだけど、この怪奇現象が起きたのは2006年の8月18日。
冒頭でも少し触れたけど、マーヒム周辺に住む一人の住人が夕方ごろにマーヒム・クリークの水を飲んだところ、本来は海水であるはずの水が甘くなっている事を発見するんだ。

ふんふん。

そしてこの噂は一瞬にしてムンバイ全域に広がって、ものの数時間のうちに5000人以上の人がマーヒム・クリークに駆けつけるて水を飲んだりペットボトルに入れて持ち帰るという社会現象に発展。

口コミってすごいわね……。

口コミだけじゃなくて地元のテレビ局も駆けつけてたそうだよ。

ちなみに集まった人々が実際に海水を飲んでみたところ、確かに甘く感じたらしく
「神の奇跡が起きた」とか「この水は神の力の産物で、この水を飲むとたちまち病気が治る」
なんていう話も出てきたんだって。

なんかインド人が言うと説得力があるわね……。

そして、この怪奇現象は国を巻き込むレベルの話になって、騒動を鎮めるために警官隊が導入されたりもしたんだ。

あと、市民の間では神の奇跡として言われていた甘い水なんだけど、マハラシュトラの公害対策委員会は
「胃腸炎や水を介した感染症に罹患する恐れがあるため、水を飲むのは大変危険である」
って呼びかけて飲むのをやめさせようともしたらしい。

まぁ冷静に考えるとインドで一番汚染されてる水なんて百害あって一利なしよね……。

果たして怪奇現象の原因は……？

結局、今回の怪奇現象の原因はなんだったの？

残念ながら原因は今のところ不明です。

あ、そうなの？
最近起こった出来事なら科学的な検証とかできたんじゃないの？

実はこの怪奇現象は一時的なもので、数時間後には元通りの塩っ辛い海水に戻ってしまったんだ。

えぇ……。なんか胡散臭いわね……。

ちなみに原因は不明だけど有力な仮説なら3つほどあるよ。

①集団ヒステリー説

一つ目は「集団ヒステリー説」。
宗教国家でもあるインドでは、割とこういった集団ヒステリー的なことは起こりやすいんだって。

へー。

あとマーヒム・クリークの近くにはイスラム教の教会があって、イスラム教を信仰する信者達の集団ヒステリーという説もあるみたい。

ああ、だから「神の力」とかいう話もでてきたのか。

そういう事。

②化学物質による汚染説

そして次が「化学物質による汚染説」。
マヒム・クリークの上流は「ミティ川（Mithi River）」という川に繋がっているんだけど、その川の上流は割と大きな工業施設や商業施設や空港なんかがあるんだ。

ふんふん。

そして、そういった工業施設や商業施設から廃棄された何らかの化学物質が原因で水が汚染されて、結果的に水を飲むと甘く感じるようになったという説。

いや！これでしょ！
絶対ただの水質汚染でしょ！

確かに可能性は高そうだよね。

③雨による淡水層形成説

そして最後が雨による淡水層形成説。

淡水層形成説？

うん。
実は当時のムンバイは数日に渡って大雨が降っていて、その雨のせいで水が甘くなったと感じたという説。

どういう事？

まず地上に大量に降った大雨が、様々なゴミや汚れを取りこんで川に流れ込むでしょ？

うん。

そして川に流れ込んだ淡水は密度の違いから一時的に淡水の層と海水の層に分かれるでしょ？

ああ、つまりインドの人たちが飲んだ水は本物の海水じゃなくて流れ込んできた淡水の雨水だったって事？

そうそう。
そして時間が経つにつれて雨水は海水と交じり、数時間後には元の海水と同じようになるって説。

あー。これは意外と説得力あるわね。

って、この説も結局は水質汚染説じゃん！

まぁ超常現象じゃないと仮定したら、水に何かが混ざってるか、そもそも飲んだ水が海水じゃなかったかの二つぐらいしかあり得ないからね……。

まとめ

以上がインドのムンバイで起こった怪奇現象「ムンバイの甘い水」でした。
どうだった。

うーん……。
話自体はすごくおもしろかったんだけど、原因が水質汚染ならあんまり面白がってもられないわね……。
インドの人たちは川の汚染とか気にならないのかしら。

国としてはガンジス川も含めて水質汚染の改善にむけて取り組んでるみたいだよ。
ただ、お国柄というか宗教が幅を利かせてる国だから意外と難航してるみたい。

ふーん。
でも本当に海の水が甘くなったりしたら面白いかもね。

いやー、さすがにそれは無理じゃないかな……。

でも海を区切って、そこに大量の砂糖を投入したら不可能でもないでしょ。

え……？
いや、塩水に砂糖を溶かしても中和はされないけどね……？

え、まじで。

あー……。今のは料理できない系女子の発言ですわー……。
マキエが料理できないのがバレちゃいましたわー……。

え、あれ？
醤油を入れ過ぎたら砂糖を入れろって何かで読んだような……。

これって明らかに産業廃棄物が原因だろ……。
飲んだ人達のその後が気になる……。

海水が甘くなる怪奇現象「ムンバイの甘い水」！インドで起きた不可思議な超常現象とは！

インドで起きた超常現象「ムンバイの甘い水」

怪奇現象「ムンバイの甘い水」が起きた事件当日の詳細内容