

砂かー……、砂と言えば最近、また黄砂がヒドイ事になっているわね……。
あれ、何とかならないかしらね……。
あれ、何とかならないかしらね……。

奇跡の砂って聞いて黄砂を連想するのヤメてくれる……?

でも、砂が風に乗って海を渡ってくるって考えると、ある意味奇跡じゃない?

そう考えたらそうだけれども……。
あれは奇跡というより自然現象だから……。
あれは奇跡というより自然現象だから……。

まぁいいわ。
で、今回の話はどんな感じの話?
で、今回の話はどんな感じの話?

今回の話は一言でいうなら
「無限に湧き出る万病に効く砂」
の話かな。
「無限に湧き出る万病に効く砂」
の話かな。

万病に効くっていうのはともかく無限に湧き出るってのは気になるわね。

でしょ。
それじゃさっそく紹介していきまっす!
それじゃさっそく紹介していきまっす!
サントワリオ・デ・チマヨに伝わる聖なる砂

それじゃ改めて今回紹介するのは奇跡の砂について。
この砂があるのはアメリカのチマヨという町。
このチマヨはニューメキシコ州のサンタフェから北に100㎞ほど向かった所にあるんだけど、そこに「サントワリオ・デ・チマヨ」という教会があるんだ。
この砂があるのはアメリカのチマヨという町。
このチマヨはニューメキシコ州のサンタフェから北に100㎞ほど向かった所にあるんだけど、そこに「サントワリオ・デ・チマヨ」という教会があるんだ。

ふんふん。

で、この教会はカトリックの小さな教会なんだけど、その教会の一室に「エル・プラト」と呼ばれる40㎝ほどの穴が空いている部屋があって、その中に万病に効くとよばれる砂が納められているんだよ。

ちなみにこれがエル・プラトと砂の写真。


ん~……。なんかこれだけ見せられてもあまりピンと来ないわね……。
「ちょっと裏庭を掘った時の写真」って言われても信じそうだし……。
「ちょっと裏庭を掘った時の写真」って言われても信じそうだし……。

というか、なんでスコップがあるのよ……。

そりゃもちろん砂をすくって持って帰るためだよ。
実はこのサントワリオ・デ・チマヨは観光名所でもあって、世界中から奇跡の砂を求めてやってくるんだ。
実はこのサントワリオ・デ・チマヨは観光名所でもあって、世界中から奇跡の砂を求めてやってくるんだ。

へー。
でも、そんな貴重な物を持って帰ってもらっていいわけ?
でも、そんな貴重な物を持って帰ってもらっていいわけ?

あ、無くならないって言ってたっけ。

そう。
それじゃ次にこの奇跡の砂にまつわる伝説について紹介していくね。
それじゃ次にこの奇跡の砂にまつわる伝説について紹介していくね。
地中より現れた謎の十字架と3度に渡って起きた奇跡

この奇跡の砂が誕生したきっかけが起こったのは1810年。
この時、チマヨにはドンベルナルド・アベイダとよばれる修道士がいて、チマヨの近くにある丘に向かって日課のお祈りをしていたらしい。
この時、チマヨにはドンベルナルド・アベイダとよばれる修道士がいて、チマヨの近くにある丘に向かって日課のお祈りをしていたらしい。

ふんふん。

すると丘の中腹から光が漏れだすように光っているのを発見したそうなんだ。
で、アベイダはその光の所へ行ってみると、その光はなんと地面の中から出ていたんだって。
で、アベイダはその光の所へ行ってみると、その光はなんと地面の中から出ていたんだって。

なんかかぐや姫の話と似ているわね。

そういえばそうだね。
で、正体を確かめたくなったアベイダは地面を掘ってみたらしい。
で、正体を確かめたくなったアベイダは地面を掘ってみたらしい。

何か出てきたの?

うん。
なんでもアベイダが掘った所からは小さな十字架が出てきたんだって。
なんでもアベイダが掘った所からは小さな十字架が出てきたんだって。

へー。

で、アベイダは十字架を神様からの贈り物だと考えて「エスキプラスの主」と名付けて祭壇に祭る事にしたんだって。

ふんふん。

そして次第に今回の出来事が有名になり、この十字架はアリゾナ州にあるもっと大きな教会に移設される事になるんだ。

ところが移設された翌日、なんと十字架が消失。
大勢で探したところ見つからず、もしかしたらと思って十字架が掘り起こされたところへ行ってみると、なんと十字架が同じ様に埋まっていたらしい。
大勢で探したところ見つからず、もしかしたらと思って十字架が掘り起こされたところへ行ってみると、なんと十字架が同じ様に埋まっていたらしい。

へー。

しかも同じようなことが3回も続き、教会の関係者達は
「十字架がこの地に居る事を望んでいる」
と考えて移設するのではなく、その土地に教会を建てる事にしたんだ。
「十字架がこの地に居る事を望んでいる」
と考えて移設するのではなく、その土地に教会を建てる事にしたんだ。

それがサントワリオ・デ・チマヨって事?

そそ。正確にはその時建てられたのは小さな祭壇で、今の教会は1816年にさらに建て増しされた時の物だね。
ちなみに十字架を掘り出すために掘った穴がエル・プラトって訳。
ちなみに十字架を掘り出すために掘った穴がエル・プラトって訳。

ふーん。

というか、3回って……。
なに諦めずにあと2回も持って帰ってるのよ……。
なに諦めずにあと2回も持って帰ってるのよ……。

……。

そういえばそうだね。

でも、聞いている限り奇跡の砂の要素は無くない?

うん。実は最初は十字架のほうが有名だったみたい。
この掘り出された十字架も何度か奇跡を起こしていたそうなんだけど、ただある日を境にぱったりと奇跡が起きなくなっちゃったんだって。
この掘り出された十字架も何度か奇跡を起こしていたそうなんだけど、ただある日を境にぱったりと奇跡が起きなくなっちゃったんだって。

ほう。

するとその代わり、十字架を掘り出した穴から砂が湧き始める。
そして、この砂にも十字架と同じ様に病気や怪我を治す事ができたから、次第に奇跡の砂の方が有名になっていったんだよ。
そして、この砂にも十字架と同じ様に病気や怪我を治す事ができたから、次第に奇跡の砂の方が有名になっていったんだよ。
本当に砂は無限に湧き出るのか……?

伝説についてはだいたいわかったけれど、この砂って本当に無限に湧き出るの?

というと?

怪我や病気が治るってのはまぁいいとして、やっぱり物質が無限に湧き出るってあたりがちょっと気になるのよね。
別にキリスト教の奇跡にケチをつけるつもりはないけれど……。
別にキリスト教の奇跡にケチをつけるつもりはないけれど……。

しかも観光地になっていて、持ち帰り自由なんでしょ?
そんなの一瞬で枯渇しそうな気がするんだけど。
そんなの一瞬で枯渇しそうな気がするんだけど。

なかなか鋭い指摘だね。
実はこの砂……。
実はこの砂……。

教会関係者が補充しているらしい……。

あ、やっぱり?

というか、サントワリオ・デ・チマヨでは観光客向けのギフトショップがあるんだけど、砂を持ち帰るようのケースとかも販売されているそうだよ。


もうそれって奇跡の砂じゃなくて、ただの砂じゃん……。

一応、祝福が施された砂が補充されているらしいけどね……。
まとめ

以上がサントワリオ・デ・チマヨにある「奇跡の砂」についてでした。
どうだった?
どうだった?

砂が無限に湧き出るって聞いてちょっと楽しみだったのにかなりがっかり……。

まぁさすがに質量保存の法則をぶち破る奇跡はそう簡単には起きてくれないって事かな。

そういえば砂は病気や怪我を治してくれるって言ってたけど、あれってどうやって使えばいいの?

あー、一応すり込む事で効果があるって言われているけど?

なんだ……。使い方も割と普通ね……。
水で溶いて飲んだりするのかと思った……。
水で溶いて飲んだりするのかと思った……。

さすがに砂を飲んだらお腹壊すんじゃないかな……。
それも万病を治すと言われている「奇跡の砂」についてご紹介したいと思いまっす!