モンスの天使?
なんか聞いた事が有るような無いような……。
なんか聞いた事が有るような無いような……。
あ、ほんと?
アメリカの台風がそんな名前だったような……。
うん。違う。全然違う……。
この話は戦時中に起こった話なんだけど、一言でいうなら
「壊滅寸前だった軍隊が神様に助けを求めたら、何処からともなく弓兵が現れて敵を撃退してくれた」
っていう話だから……。
この話は戦時中に起こった話なんだけど、一言でいうなら
「壊滅寸前だった軍隊が神様に助けを求めたら、何処からともなく弓兵が現れて敵を撃退してくれた」
っていう話だから……。
それは神様に祈ったらギリギリ援軍が間に合ったって感じの話?
いや、そうじゃなくて弓で武装した神の軍団が現れたって話。
へー。
マキエのアメリカの台風ってのが少し気になるけど、それは置いといてさっそく紹介していきまっす!
戦場で起きた奇跡「モンスの天使」
それじゃ改めて今回紹介するのは「モンスの天使」と呼ばれる奇跡について。
まずは奇跡が起こった時の出来事から紹介していくね。
まずは奇跡が起こった時の出来事から紹介していくね。
今回の奇跡が起こったと言われているのは第一次世界大戦が行われていた1914年の8月。
ベルギーのエノー州には「モンス」という町があるんだけど、当時そこは激戦地区となっていて連合軍とドイツ軍との間で激しい戦いが行われていたんだ。
ベルギーのエノー州には「モンス」という町があるんだけど、当時そこは激戦地区となっていて連合軍とドイツ軍との間で激しい戦いが行われていたんだ。
ふんふん。
ただ次第にドイツ軍が優勢となり、連合軍は壊滅寸前まで追い詰められてしまう。
そして連合軍の兵士達だれもが死を覚悟し、神様に助けを求めたところ……。
そして連合軍の兵士達だれもが死を覚悟し、神様に助けを求めたところ……。
最初の言っていた弓兵ってのが現れたと?
そう。
空が白く光ったと思うと突然、弓を装備した騎馬隊が連合軍を庇うような形であらわれてドイツ軍へ矢を放ち始めたらしい。
空が白く光ったと思うと突然、弓を装備した騎馬隊が連合軍を庇うような形であらわれてドイツ軍へ矢を放ち始めたらしい。
ほうほう。
そして予想外の反撃を受けたドイツ軍は一度撤退する事を余儀なくされてしまい、その結果、連合軍の兵士達は退路を確保する事ができて大勢の命が助かったんだって。
つまり神の軍団が連合軍を助けたと?
そう。
ちなみに弓兵をみた兵士曰く、「あの弓は昔のイギリス軍がかつてロングボウだった」と証言していて、先祖が子孫を守ろうと降臨したっていう話もあるみたい。
ちなみに弓兵をみた兵士曰く、「あの弓は昔のイギリス軍がかつてロングボウだった」と証言していて、先祖が子孫を守ろうと降臨したっていう話もあるみたい。
へー。
なかなか面白い話ね。
なかなか面白い話ね。
本当に天使は現れたのか……?
ところで、証拠は?
え……?
いや、軌跡が起きたっていう証拠よ。
こんな大規模な奇跡なら証拠の一つや二つぐらいあるんでしょ?
こんな大規模な奇跡なら証拠の一つや二つぐらいあるんでしょ?
そもそもドイツ軍からすればそんな得体の知れない兵士が突然あらわれたら絶対に記録に残すでしょ?
そういう記録とかはないの?
そういう記録とかはないの?
えー……っと、一応モンスの天使が現れた時に撮影された写真があるらしいよ。
へー。見たいみたい。
あ、まぁ今は無いです……。
え……。
じゃぁドイツ軍の記録とかそういうのは……?
じゃぁドイツ軍の記録とかそういうのは……?
そういうのもちょっと、ウチでは取り扱っていませんね……。
一応、「白く光る兵士が現れた」とか「弓矢で撃たれた兵士は傷が無いにも関わらず命を落としていた」っていう話が出回っていたとかいないとか……。
一応、「白く光る兵士が現れた」とか「弓矢で撃たれた兵士は傷が無いにも関わらず命を落としていた」っていう話が出回っていたとかいないとか……。
起った出来事は割と具体的なのに、その辺がふわっとしているとどうしても作り話に聞こえてくるんだけど……。
えーっと……。
まぁその憶測については否定できないというか、なんというか……。
まぁその憶測については否定できないというか、なんというか……。
そろそろ解明編に行っちゃう……?
はい……。
モンスの天使の元ネタは戦争小説?
それじゃ最後にこの話の真実についてご紹介していきたいと思いまっす。
実は今回紹介した話は事実として語り継がれているけれど、実際は作り話であるという可能性が非常に高いです。
実は今回紹介した話は事実として語り継がれているけれど、実際は作り話であるという可能性が非常に高いです。
でしょうね。
途中からなんとなくそんな感じがしたわ。
途中からなんとなくそんな感じがしたわ。
で、その作り話だっていう根拠は?
実は奇跡の内容がアーサー・マッケンという作家が執筆した「弓の戦士たち」という短編小説とそっくりなんだよ。
そっくりって、どれぐらい?
どれぐらいかと聞かれると……。
全部……?
全部……?
え?
ちなみに小説の一文はこんな感じ。
「一団のイギリス兵が前線で孤立し、ドイツ軍に包囲されていた。進退きわまった彼らには、もはや守護聖人である聖ジョージに祈る以外しか道は残されていなかった。そのとき、閃光とともに弓兵が出現し、ドイツ兵に向けて次々に矢を放ちはじめた。数千人ものドイツ兵が倒されたが、不思議なことに彼らの体には何も傷が残っていなかった。この弓兵の活躍により流れが変わり、イギリス軍はモンスから無事に退却することができたのである」
……。
今回のモンスの天使に起きた出来事そのまんまじゃん……。
今回のモンスの天使に起きた出来事そのまんまじゃん……。
だねぇ。
ちなみにこの小説は1914年9月に発刊された新聞に掲載されていて、小説内の出来事がいつのまにか本当に起きた出来事であるかのように認識されていったってのが事の真相みたいだね。
ちなみにこの小説は1914年9月に発刊された新聞に掲載されていて、小説内の出来事がいつのまにか本当に起きた出来事であるかのように認識されていったってのが事の真相みたいだね。
しかも、この小説で起きたであろう出来事を一部のキリスト教の教会が「事実」として認めてしまったせいで、本当に起こった出来事みたいに語られているみたいだね。
自分の書いた小説のワンシーンが実際におこった奇跡と認められるって、作者はどんな気持ちなのかしら……。
まとめ
以上が戦場で起きた奇跡と語られていた「モンスの天使」についてでした。
どうだった?
どうだった?
んー。今回の話は明らかに創作っぽいけれど、こういう神の軍団が現れるとかそういう話は割と好きよ。
北欧神話とか特に好き。
北欧神話とか特に好き。
そういえば神話って北欧神話に限らず神様同士でしょっちゅう戦争してるもんねぇ。
もし今回の話が真実だったのであれば「俺たちも混ぜろ!」みたいなノリだったのかなぁ。
もし今回の話が真実だったのであれば「俺たちも混ぜろ!」みたいなノリだったのかなぁ。
北欧神話の神様たちならそんなノリな感じがするわね。
そうえいば神話に登場する天使とかって今でも剣や弓を装備して甲冑を着こんでいるけれど、そろそろM16とかAK-47で武装した天使たちが現れてもいい気がするのよね……。
天使が装備している銃器で盛大にモメそう……。
それも「モンスの天使」と呼ばれる奇跡についてご紹介したいと思いまっす!