戦場で起きた奇跡「モンスの天使」!神の軍団がドイツ軍を撤退させた……?

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ぐっさん
今回紹介する都市伝説のテーマは「奇跡」!
それも「モンスの天使」と呼ばれる奇跡についてご紹介したいと思いまっす!
マキエ
モンスの天使?
なんか聞いた事が有るような無いような……。
ぐっさん
あ、ほんと?
マキエ
アメリカの台風がそんな名前だったような……。
ぐっさん
うん。違う。全然違う……。
この話は戦時中に起こった話なんだけど、一言でいうなら
「壊滅寸前だった軍隊が神様に助けを求めたら、何処からともなく弓兵が現れて敵を撃退してくれた」
っていう話だから……。
マキエ
それは神様に祈ったらギリギリ援軍が間に合ったって感じの話?
ぐっさん
いや、そうじゃなくて弓で武装した神の軍団が現れたって話。
マキエ
へー。
ぐっさん
マキエのアメリカの台風ってのが少し気になるけど、それは置いといてさっそく紹介していきまっす!

戦場で起きた奇跡「モンスの天使」


ぐっさん
それじゃ改めて今回紹介するのは「モンスの天使」と呼ばれる奇跡について。
まずは奇跡が起こった時の出来事から紹介していくね。
ぐっさん
今回の奇跡が起こったと言われているのは第一次世界大戦が行われていた1914年の8月。
ベルギーのエノー州には「モンス」という町があるんだけど、当時そこは激戦地区となっていて連合軍とドイツ軍との間で激しい戦いが行われていたんだ。
マキエ
ふんふん。
ぐっさん
ただ次第にドイツ軍が優勢となり、連合軍は壊滅寸前まで追い詰められてしまう。
そして連合軍の兵士達だれもが死を覚悟し、神様に助けを求めたところ……。
マキエ
最初の言っていた弓兵ってのが現れたと?
ぐっさん
そう。
空が白く光ったと思うと突然、弓を装備した騎馬隊が連合軍を庇うような形であらわれてドイツ軍へ矢を放ち始めたらしい。
マキエ
ほうほう。
ぐっさん
そして予想外の反撃を受けたドイツ軍は一度撤退する事を余儀なくされてしまい、その結果、連合軍の兵士達は退路を確保する事ができて大勢の命が助かったんだって。
マキエ
つまり神の軍団が連合軍を助けたと?
ぐっさん
そう。
ちなみに弓兵をみた兵士曰く、「あの弓は昔のイギリス軍がかつてロングボウだった」と証言していて、先祖が子孫を守ろうと降臨したっていう話もあるみたい。
マキエ
へー。
なかなか面白い話ね。

本当に天使は現れたのか……?


マキエ
ところで、証拠は?
ぐっさん
え……?
マキエ
いや、軌跡が起きたっていう証拠よ。
こんな大規模な奇跡なら証拠の一つや二つぐらいあるんでしょ?
マキエ
そもそもドイツ軍からすればそんな得体の知れない兵士が突然あらわれたら絶対に記録に残すでしょ?
そういう記録とかはないの?
ぐっさん
えー……っと、一応モンスの天使が現れた時に撮影された写真があるらしいよ。
マキエ
へー。見たいみたい。
ぐっさん
あ、まぁ今は無いです……。
マキエ
え……。
じゃぁドイツ軍の記録とかそういうのは……?
ぐっさん
そういうのもちょっと、ウチでは取り扱っていませんね……。
一応、「白く光る兵士が現れた」とか「弓矢で撃たれた兵士は傷が無いにも関わらず命を落としていた」っていう話が出回っていたとかいないとか……。
マキエ
起った出来事は割と具体的なのに、その辺がふわっとしているとどうしても作り話に聞こえてくるんだけど……。
ぐっさん
えーっと……。
まぁその憶測については否定できないというか、なんというか……。
マキエ
そろそろ解明編に行っちゃう……?
ぐっさん
はい……。

モンスの天使の元ネタは戦争小説?

ぐっさん
それじゃ最後にこの話の真実についてご紹介していきたいと思いまっす。
実は今回紹介した話は事実として語り継がれているけれど、実際は作り話であるという可能性が非常に高いです。
マキエ
でしょうね。
途中からなんとなくそんな感じがしたわ。
マキエ
で、その作り話だっていう根拠は?
ぐっさん
実は奇跡の内容がアーサー・マッケンという作家が執筆した「弓の戦士たち」という短編小説とそっくりなんだよ。

マキエ
そっくりって、どれぐらい?
ぐっさん
どれぐらいかと聞かれると……。
全部……?
マキエ
え?
ぐっさん
ちなみに小説の一文はこんな感じ。

「一団のイギリス兵が前線で孤立し、ドイツ軍に包囲されていた。進退きわまった彼らには、もはや守護聖人である聖ジョージに祈る以外しか道は残されていなかった。そのとき、閃光とともに弓兵が出現し、ドイツ兵に向けて次々に矢を放ちはじめた。数千人ものドイツ兵が倒されたが、不思議なことに彼らの体には何も傷が残っていなかった。この弓兵の活躍により流れが変わり、イギリス軍はモンスから無事に退却することができたのである」

マキエ
……。
今回のモンスの天使に起きた出来事そのまんまじゃん……。
ぐっさん
だねぇ。
ちなみにこの小説は1914年9月に発刊された新聞に掲載されていて、小説内の出来事がいつのまにか本当に起きた出来事であるかのように認識されていったってのが事の真相みたいだね。
ぐっさん
しかも、この小説で起きたであろう出来事を一部のキリスト教の教会が「事実」として認めてしまったせいで、本当に起こった出来事みたいに語られているみたいだね。
マキエ
自分の書いた小説のワンシーンが実際におこった奇跡と認められるって、作者はどんな気持ちなのかしら……。

まとめ

ぐっさん
以上が戦場で起きた奇跡と語られていた「モンスの天使」についてでした。
どうだった?
マキエ
んー。今回の話は明らかに創作っぽいけれど、こういう神の軍団が現れるとかそういう話は割と好きよ。
北欧神話とか特に好き。
ぐっさん
そういえば神話って北欧神話に限らず神様同士でしょっちゅう戦争してるもんねぇ。
もし今回の話が真実だったのであれば「俺たちも混ぜろ!」みたいなノリだったのかなぁ。
マキエ
北欧神話の神様たちならそんなノリな感じがするわね。
マキエ
そうえいば神話に登場する天使とかって今でも剣や弓を装備して甲冑を着こんでいるけれど、そろそろM16とかAK-47で武装した天使たちが現れてもいい気がするのよね……。
ぐっさん
天使が装備している銃器で盛大にモメそう……。
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9 件のコメント

  • 冒頭の台風はまさかモンスーンのこと言おうとしたのでしょうか。
    風は風ではありますが、アメリカで発生するものではなかった気がします。

    • とほりすがりさん、いつもコメントありがとうございます。
      マキエに聞いたら「ああ!それそれ!」との事です。
      あとアメリカでは無かったんですね……。たぶんデカい台風があった事とモンスーンという単語がマキエの頭の中でごちゃ混ぜになっているのでしょう……。

  • 新選組や坂本龍馬も有名になったきっかけは小説で史実と比べるとかなり美化されているみたいですし歴史上の出来事って実際は大した事ないってのが多いのかもしれませんね笑

    • 輪廻さん、コメントありがとうございます。
      >>史実と比べるとかなり美化されているみたいですし
      らしいですね。歴史は勝者によって作られるといいますが、この場合はメディアによって作られたといった感じでしょうか。
      過去の偉人たちはまさか未来でイケメン化したり、ましてや美少女になるとは夢にも思ってなかったでしょう(笑)

  • 宇宙戦争のラジオのでパニックが起きた、というのは「誇大に伝わった」と、
    昨日に文を纏めにくかったので、一度破棄する前に調べたときにあったが、
    戦争で疲弊した精神や布教の機会の功名心や、出征した知人に生きてて欲しい願望とかの果てに、
    嘘が一部の筋で事実扱いされたのが真実だった、というとこかぁ

    • にとみやさん、いつもコメントありがとうございます。
      教会も信者を集めるために苦労しているという事なのかもしれません。
      今回も「聖ジョージが降臨した」という事でかなり反響を呼んだ事でしょうし、使えるネタは全て布教活動に使っていたのでしょう。

  • 天使ってふわふわ飛んで先端がハートの弱そうな矢を放って恋に落とすイメージしかないんですけど戦争の訓練も受けてたんですね(すっとぼけ)

    • いや、それは「恋のキューピッド」と言ったりするときの、ギリシャ神話でのエロス神である
      ローマ神話でのキューピッドだが…

    • 酢酸さん、いつもコメントありがとうございます。
      >>戦争の訓練も受けてたんですね(すっとぼけ)
      ハートを射抜く(物理)

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