へぇ。妖精の都市伝説ってなんか夢があるわね。
んー。まぁそうだね。
ただ、この都市伝説はかなりバットエンディングって感じだけどね……。
ただ、この都市伝説はかなりバットエンディングって感じだけどね……。
え……なにがあったの……。
なんていうか、今風にいうなら「炎上」しちゃった感じ……?
いまいち意味がわからないんだけど……。
これから紹介する話を聞いてくれれば意味がわかるよ。
それじゃさっそく紹介していくよー。
それじゃさっそく紹介していくよー。
コティングリーの村の二人の少女
まず、この妖精の都市伝説についてなんだけど、この都市伝説の舞台は1916年のコティングリーという村が舞台。
コティングリー?
イギリスのブラッドフォードあたりにある村だよ。
このコティングリーに
「フランシス・グリフィス(16歳)」
「エルシー・ライト(11歳)」
という二人の少女が住んでいたんだ。
「フランシス・グリフィス(16歳)」
「エルシー・ライト(11歳)」
という二人の少女が住んでいたんだ。
ふんふん。
この二人は従姉妹て仲が良くていつも森や川で遊んでいたらしいんだけど、ある日大人たちに
「森でいつも何をして遊んでいるんだい?」
って聞かれたときに
「私たちはいつも妖精さん達と遊んでいるのよ」
って答えたらしい。
「森でいつも何をして遊んでいるんだい?」
って聞かれたときに
「私たちはいつも妖精さん達と遊んでいるのよ」
って答えたらしい。
11歳ならともかく16歳の子でその発言はヤバいわね……。
当然、マキエのような子供心を忘れてしまった大人は2人の少女のいう事なんて信じなかった。
……(イラッ
しかしある日、フランシスとエルシーは父親のカメラを借りて妖精の写真を撮ってきたんだよ。
ちなみにその写真がこちら。
……。
コラっぽくない?
コラっぽくない?
まぁ今のご時世だったらそう思うかもだけど、この写真が撮影されたのは1916年だからね。
幼い少女たちが写真を偽造する技術をもっているはずがないって事で本物か偽物かってことで一躍大騒動になるんだ。
幼い少女たちが写真を偽造する技術をもっているはずがないって事で本物か偽物かってことで一躍大騒動になるんだ。
へー。
そしてこの大騒動が彼女たちの不幸の始まりでもある。
大問題に発展したコティングリー妖精事件
この妖精写真の事件は大騒動になった時に「コティングリー妖精事件」って呼ばれるようになるんだけど、フランシスとエルシーが撮影してきた妖精の写真が本物かどうか知りたくなった大人達は当時の有名人に相談したんだ。
だれ?
私でも知ってる人?
私でも知ってる人?
その有名人の名前は
「アーサー・コナン・ドイル」。
シャーロック・ホームズで知られる超有名作家だね。
「アーサー・コナン・ドイル」。
シャーロック・ホームズで知られる超有名作家だね。
あー。名探偵コナンのおかげで爆発的に知名度上がってそうね……。
そしてなんとコナン・ドイルはこの写真を本物だと断言した結果、ますます話題となり世界中を巻き込む大騒動になったんだ。
なんでドイルは本物だと断言したの?
それはドイルが写真家に写真を調べさせたところ、二重写しの形跡がなかったからだよ。
二重写し?
当時の写真を偽造する手法の一つとして二重写しっていう方法があるんだ。
今はもうほとんど見なくなったけど、昔のカメラはフィルムに焼き付けてたでしょ?
二重写しっていうのは一度撮影したフィルムにもう一回撮影する手法。
つまり風景の上書きってかんじかな。
今はもうほとんど見なくなったけど、昔のカメラはフィルムに焼き付けてたでしょ?
二重写しっていうのは一度撮影したフィルムにもう一回撮影する手法。
つまり風景の上書きってかんじかな。
へぇ。そんなこともできるんだ。
その形跡が見られなかったから、これは偽造された写真ではないという結論を出したみたいだね。
エルシーが語った妖精事件の真実
それじゃこの写真の真相についてネタ晴らししていくけど、この妖精写真の真偽が明らかになったのは1965年。
え、50年近くたってるじゃない……。
うん。
みんなの記憶から徐々に忘れられつつあった妖精写真だけど、デイリーエクスプレスの新聞記者がネタに困ってエルシーに直接問いただしたところ
「あの写真は作り物だった」
と証言したことで意外な結末を迎えるんだ。
みんなの記憶から徐々に忘れられつつあった妖精写真だけど、デイリーエクスプレスの新聞記者がネタに困ってエルシーに直接問いただしたところ
「あの写真は作り物だった」
と証言したことで意外な結末を迎えるんだ。
あー。やっぱり作り物だったんだ。
ちなみにマキエはこの写真をみてどう思った?
んー。
なんか妖精が浮いて見えるのよねー。
まるでフィギュアみたいに。
なんか妖精が浮いて見えるのよねー。
まるでフィギュアみたいに。
やっぱりそうおもうかー。
でも、この写真は「偽造」ではないんだ。
え?
本物ってこと?
本物ってこと?
うん。写真はね。
ただ、妖精は偽物。
ただ、妖精は偽物。
……?
どういうこと。
どういうこと。
実はこの写真に写っている妖精は「絵」なんだよ。
それも1915年に発行された
「Princess Mary’s Gift Book」
っていう挿絵の中に出てくる妖精の模写なんだ
「Princess Mary’s Gift Book」
っていう挿絵の中に出てくる妖精の模写なんだ
なるほど……。
だから浮いて見えるし、写真を加工した形跡がなかったわけだ。
だから浮いて見えるし、写真を加工した形跡がなかったわけだ。
そういう事。
ちなみに写真に写っている妖精と挿絵の妖精の比較画像がこちら。
ちなみに写真に写っている妖精と挿絵の妖精の比較画像がこちら。
あー……。
これは言い逃れできないわね……。
これは言い逃れできないわね……。
でもなんで今になって真実を語ったのかしら。
それは彼女たちがコナン・ドイルの名誉を守るって決めてたかららしいよ。
名誉?
本当の事を話すと写真を本物だと公言したコナン・ドイルの名誉を傷つけてしまうと考えた彼女たちはコナン・ドイルが亡くなるまでは真実を語らないって決めていたらしい
かなりいい子達だったのね。
そもそも彼女たちがこの妖精の写真を作ったのは森へ行く理由がほしかったからだそうだよ。
なんでも森に遊びに行くたびに泥まみれになったり洋服が破れたりしていて両親からいつも怒られてたんだって。
そこで、ほんのイタズラ心と森へいく理由を作るためにこの偽造写真を作ったんだ。
そこで、ほんのイタズラ心と森へいく理由を作るためにこの偽造写真を作ったんだ。
それが「炎上」しちゃったって訳か……。
アンタが最初に言ってたことが今わかったわ。
アンタが最初に言ってたことが今わかったわ。
そう。
彼女たちはただ、森へ遊びに行く理由がほしかっただけなのに有名なコナン・ドイルを巻き込んだうえコナン・ドイルが本物だと認定してしまったばっかりに後には引けなくなってしまったみたいだね。
彼女たちはただ、森へ遊びに行く理由がほしかっただけなのに有名なコナン・ドイルを巻き込んだうえコナン・ドイルが本物だと認定してしまったばっかりに後には引けなくなってしまったみたいだね。
ただ、彼女たちは有名になりすぎてしまって最初の数十年は本当につらい日々を過ごしていたみたいだよ。
報道やインタビューだけならともかく、嘘つきとか誹謗中傷も多かったみたい。
報道やインタビューだけならともかく、嘘つきとか誹謗中傷も多かったみたい。
かわいそうに……。
ちょっと村の大人をからかってやろうとしただけなのにね……。
彼女たちもある意味被害者って事か……。
ちょっと村の大人をからかってやろうとしただけなのにね……。
彼女たちもある意味被害者って事か……。
最後に残った「謎」
今回のエルシーの証言で終息をみせるかと思いきや、実はいまも解明されてない点が2つあるんだ。
え……まだあるの……
彼女たちは写真は偽物と認めたけれど、二つだけ一貫して言い続けたことがある。
それは
「私たちは本当に妖精と遊んでいた」
「一枚だけは本物の写真」
という点。
「私たちは本当に妖精と遊んでいた」
「一枚だけは本物の写真」
という点。
実は写真を作ったもう一つの理由に
「本当に妖精と遊んでいたのを教えたかったけれど妖精は写真に写らなかった」
という理由もあったらしい。
「本当に妖精と遊んでいたのを教えたかったけれど妖精は写真に写らなかった」
という理由もあったらしい。
そして数ある妖精の写真のなかで、この写真だけは本物だと最後まで譲らなかったそうだよ。
なんかごちゃごちゃしててわかりにくいわね……。
よく見ると両サイドには「絵」っぽい妖精がいるけど、真ん中に透明で透けて見える妖精がいるでしょ?
これが本物の妖精なんだって。
これが本物の妖精なんだって。
へー……。
たしかに言われてみればなんか他の妖精とは違って見えるかも。
たしかに言われてみればなんか他の妖精とは違って見えるかも。
でしょ。
そういえばアンタも、もうちょっとしたら妖精になれるんじゃないの?
へ?
なにが?
なにが?
童貞のまま30歳超えると妖精になるんじゃなかったっけ
それ、魔法使いね……。
それも森で妖精と遊んでいたという二人の少女のお話です!