え、怪談じゃなくて階段?
おーぅ……。
なかなか寒い事を言うね……。
なかなか寒い事を言うね……。
いや、ギャグじゃないわよ……。
本当にどっちか分からなかっただけじゃない……。
本当にどっちか分からなかっただけじゃない……。
で、建築学と物理法則を無視した階段って何?
実はアメリカの教会にある木製の螺旋階段なんだけど、今になっても製造方法が判明していない上に建築家も物理学者も構造について解明できないんだよ。
あまりにも意味不明だからオーパーツの一つと数えられることもある奇妙な階段なんだ。
あまりにも意味不明だからオーパーツの一つと数えられることもある奇妙な階段なんだ。
へー。なかなか面白そうな話ね。
それじゃさっそく紹介していきまっす!
奇跡の螺旋階段「聖ヨゼフの螺旋階段」
今回紹介する階段の名前は「聖ヨゼフの螺旋階段」。
この階段はアメリカのニューメキシコ州のサンタフェにあるロレットチャペルという修道院に今も現存してる木製階段なんだ。
この階段はアメリカのニューメキシコ州のサンタフェにあるロレットチャペルという修道院に今も現存してる木製階段なんだ。
ほうほう。
うん。
ちなみに、その聖ヨゼフの螺旋階段の写真がコチラ!
ちなみに、その聖ヨゼフの螺旋階段の写真がコチラ!
なんか思ってたより小さいわね。
大きさはともかく、この聖ヨゼフの螺旋階段には「螺旋階段に絶対に必要な物」が無いんだけど、それが何かわかる?
んー……。
分かんない。
分かんない。
じゃぁヒント。
これが普通の螺旋階段なんだけど、見比べて「普通の螺旋階段には有って、聖ヨゼフの螺旋階段に無い物」は何だと思う?
これが普通の螺旋階段なんだけど、見比べて「普通の螺旋階段には有って、聖ヨゼフの螺旋階段に無い物」は何だと思う?
んー……。
あ!柱が無い!
おー。よくわかったね。その通り!
実は聖ヨゼフの螺旋階段は、螺旋階段には必要不可欠である「柱」が無い螺旋階段で建築工学的に不可能と言われている階段なんだ。
実は聖ヨゼフの螺旋階段は、螺旋階段には必要不可欠である「柱」が無い螺旋階段で建築工学的に不可能と言われている階段なんだ。
ちなみに今は手すりが付いてるから、分かりにくいけど手すりが無いころの写真はこちら。
おー……。
……え?何これ。
どうなってんの……?
こんな階段で人が乗れるの……?
どうなってんの……?
こんな階段で人が乗れるの……?
とろこがどっこい。かなり丈夫でね。
20人以上乗ってもビクともしないんだって。
20人以上乗ってもビクともしないんだって。
へぇー!すっごい!
そして、この聖ヨゼフの螺旋階段には聖ヨゼフにまつわる伝説があるんだ。
聖ヨゼフの螺旋階段にまつわる伝説
この聖ヨゼフの螺旋階段があるロレッタチャペルは1873年にムーリーっていう建築家によって建築された物なんだ。
ただ、建築途中に“ある問題”が発生したんだよ。
ただ、建築途中に“ある問題”が発生したんだよ。
問題?
その問題というのは……
「階段の付け忘れ」!
2階にも礼拝堂があるのにも関わらず、階段を作ることをすっかり忘れてしまっていたんだ。
いやいやいや……。
手抜き建築にも程がある……
っていうか、もっと早く気づきなさいよ……。
手抜き建築にも程がある……
っていうか、もっと早く気づきなさいよ……。
で、困り果てたシスターたちはどうしたかというと。
どうしたの?
神様に祈ったらしい。
困った時の神頼み過ぎる!
するとお祈りを始めた9日目にロバを連れた一人の白髪の老人が現れて
「階段を作らせてほしい」
と名乗り出たらしい。
「階段を作らせてほしい」
と名乗り出たらしい。
お?
シスターたちは老人の正体が不明だったから少し心配したけれど、最終的には老人の提案を受け入れて階段を作ってもらう事にしたんだって。
すると、その老人はたった一人でしかもノコギリとT定規と金づちだけで、この螺旋階段を作ってしまったんだ。
え、一人で!?
しかもノコギリと定規とハンマーだけで!?
しかもノコギリと定規とハンマーだけで!?
そう。すごいよね。
そして老人は完成するとお礼も受け取らず姿を消し、結局誰かも分からないまま。
そして老人は完成するとお礼も受け取らず姿を消し、結局誰かも分からないまま。
しかも、作り上げた螺旋階段は建築学では考えられない代物だったからシスター達は
「この螺旋階段は聖ヨゼフが降臨して作り上げたに違いない」
と考えて、それ以降この階段は「聖ヨゼフの螺旋階段」と呼ばれるようになったんだって。
「この螺旋階段は聖ヨゼフが降臨して作り上げたに違いない」
と考えて、それ以降この階段は「聖ヨゼフの螺旋階段」と呼ばれるようになったんだって。
へー。
なんかいい話ね。
なんかいい話ね。
で、ちなみに聖ヨゼフってだれだっけ。
え!?そっから!?
聖ヨゼフはキリストの人間の方のお父さんだよ……。
ちなみに職業は大工……。
聖ヨゼフはキリストの人間の方のお父さんだよ……。
ちなみに職業は大工……。
あー。だから聖ヨゼフの螺旋階段ってわけか。
そこを知らずに今まで話を聞いてたのか……。
聖ヨゼフの螺旋階段は本当に建築学を超越しているのか……?
で?
ん?
実際、この聖ヨゼフの螺旋階段は本当にオーパーツなの?
実在している以上、物理学を無視してるわけでもないし頑張れば再現できるんじゃないの?
実在している以上、物理学を無視してるわけでもないし頑張れば再現できるんじゃないの?
んー。
一応最近では「かなり難しいが不可能ではない」ぐらいには判ってきてるらしいよ。
一応最近では「かなり難しいが不可能ではない」ぐらいには判ってきてるらしいよ。
有力な仮説は二つあって、一つは
「コイルバネのように階段自体が支柱の代わりになっている説」
と、もう一つが
「踏み板の強度を増やして支柱を不要にした説」
「コイルバネのように階段自体が支柱の代わりになっている説」
と、もう一つが
「踏み板の強度を増やして支柱を不要にした説」
でも、どちらも仮説の域は出てないって感じかな。
まだ仮説なの?
そう。
ただ、材料に使われている木がフランスから持ち込まれた物だってことが分かったから、最近では当時有名だったフランスの木工技師「フランソワ・ジャン」っていう人物が作ったとも言われてるね。
ただ、材料に使われている木がフランスから持ち込まれた物だってことが分かったから、最近では当時有名だったフランスの木工技師「フランソワ・ジャン」っていう人物が作ったとも言われてるね。
どっちにしろ明確な答えは出てないのか……。
まとめ
以上が聖ヨゼフの螺旋階段についてでした。
どうだった?
どうだった?
んー……。
確かに不思議ではあるけれど、まだ現存してるなら詳しく調べたら仕組みが分かりそうな気がするんだけどなぁ。
確かに不思議ではあるけれど、まだ現存してるなら詳しく調べたら仕組みが分かりそうな気がするんだけどなぁ。
まぁ、分解したり解体したらすぐに判明しそうだけどね。
でも、そこまでして暴きたい謎でもないって事じゃないかな。
でも、そこまでして暴きたい謎でもないって事じゃないかな。
やっぱり相手が教会関係だから詳しく調査できないのかしら。
あ、ちなみにロレットアカデミーは1968年に閉鎖してるよ。
今は民間会社の所有物で博物館 兼 結婚式場として使われてるんだって。
ちなみに階段の見学料は3ドル。
今は民間会社の所有物で博物館 兼 結婚式場として使われてるんだって。
ちなみに階段の見学料は3ドル。
階段を登るために入場料払うって未だかつて無い体験ね……。
しかも現状保存のため階段は登れません。
ダメじゃん!
それも建築学と物理法則を無視した「聖ヨゼフの螺旋階段」について紹介したいと思いまっす!