謎多き古文書「ヴォイニッチ手稿」!発見から100年経った今でも解読できず!

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ぐっさん
今回紹介する都市伝説のテーマはずばり「古文書」!
それも読者の「のん」さんのリクエストにお応えして「ヴォイニッチ手稿」についてご紹介したいと思いまっす!
マキエ
あ、知ってる。
ヴォイニッチ手稿ってあの植物の絵本みたいなヤツよね?
ぐっさん
あ、そうそう。
かなり有名な古文書だからどっかで目にしたり名前ぐらいは聞いた事があるって人も多いみたいだね。
ぐっさん
ただ、意外と「いつ」「どこで」「誰が発見したのか」とか、「何が書かれているのか」ってのは知らない人も多いみたい。
だから今回はヴォイニッチ手稿の歴史や内容について紹介したいと思ってるんだ。
マキエ
そういえば私も
「謎な言語で書かれている絵本っぽい本」
ぐらいの認識しかないわね。
ぐっさん
でしょ。
それじゃさっそく紹介していきまっす!

謎多き古文書「ヴォイニッチ手稿」


ぐっさん
それじゃ改めて今回紹介するのは「ヴォイニッチ手稿」。
このヴォイニッチ手稿が世界で初めて有名になったのは1912年のイタリア。
ぐっさん
イタリアのローマ近郊にはモンドラゴーネ寺院という寺院があるんだけど、そこで「ウィルフリッド・ヴォイニッチ」によって発見された古文書なんだ。

マキエ
ん?
ヴォイニッチ手稿のヴォイニッチって作者の名前じゃないの?
ぐっさん
あ、そうなんだよ。
意外と勘違いしている人も多いんだけど、ヴォイニッチ手稿のヴォイニッチは実は発見者の名前なんだよ。
マキエ
てっきり作者の名前だと思っていたわ。
ちなみにヴォイニッチってのはどんな人なの?
ぐっさん
ヴォイニッチは今でいう古物商だね。
元々はポーランドの革命家だったみたいなんだけど、革命運動を辞めた後はロンドンやニューヨークなどで古物や古書を扱う本屋さんをしていた人物なんだ。
マキエ
へー。
ぐっさん
ちなみに本にヴォイニッチの名前が付けられた理由は、当時では作者はおろか、いつ作られて何が書かれているのかすらわからなかったから。
だから、ひとまず発見者であるヴォイニッチの名前を本のタイトルとして使ったみたいだね。
ぐっさん
あと、このヴォイニッチ手稿の解読はこの頃から既に開始されているんだけど、100年たった今でも正確な解読はできていなかったりもします。
マキエ
そういえば中はどんなことが書いてあるの?

ヴォイニッチ手稿に記された謎の文字と不可解な挿絵


ぐっさん
それじゃ次はヴォイニッチ手稿の本体や、中に記されている内容について紹介していくね。
ぐっさん
まず、このヴォイニッチ手稿の大きさは縦23.5センチメートル、横は16.2センチメートル。
厚さは約5センチメートル程度で240ページほどあるんだって。
マキエ
え、そんなにページあるんだ。
手稿って聞いていたから数ページぐらいの小冊子程度なのかと思ってたわ。
ぐっさん
手稿って手書きの原稿って意味だからページ数とかは関係ないよ?
マキエ
あ、そうなんだ……。
ぐっさん
そして、このヴォイニッチ手稿のページは全て羊皮紙が使われているんだけど、放射性炭素年代測定が実施された結果、この羊皮紙は1404年~1438年によって作られた物であることが判明したんだ。
マキエ
へー。かなり昔に作られた物だったのね。
ぐっさん
とはいっても、あくまで羊皮紙の作られた時代だから、1400年代にヴォイニッチ手稿が作られたとは限らないけどね。
マキエ
ん?どういうこと?
ぐっさん
羊皮紙に文字や絵が記されたのはもっと後かもしれないって事だよ。
極端な話、1400年代に作られた羊皮紙さえ手に入れば今でも作れちゃうわけだしね。
マキエ
ああ、なるほどね。
ぐっさん
そしてこのヴォイニッチ手稿に記されている内容なんだけど、全てのページにどの文明にも当てはまらない文字と挿絵が描かれているんだ。

マキエ
ふんふん。
ぐっさん
ちなみにヴォイニッチ手稿に書かれている文字に一番近いのはラテンアルファベットじゃないかって言われていたりする。
マキエ
ラテンアルファベット?
ぐっさん
簡単に言うとラテン語だね。
まぁ似てるってだけで全く別物の可能性もあるけどね。
ぐっさん
そして次に挿絵についてなんだけど、ヴォイニッチ手稿には植物や女性、あと天体と思われるような絵がほぼすべてのページに挿入されているんだ。

マキエ
へー。
ぐっさん
ただ少し怖いのが、殆どのページに植物のイラストがあるんだけど、そのイラストで描かれた植物は地球上に存在しないんだ……。

マキエ
え……。まじで……。
ぐっさん
実在する植物の挿絵だったら植物の解説書って事になったんだろうけどねぇ。
ぐっさん
あ、ちなみに天体に関してはボク達にも馴染み深い十二宮星座っぽい挿絵があったり無かったりする。


マキエ
有るのか無いのかどっちなのよ……。

様々な仮説が浮上中。中にはデタラメ説も?

ぐっさん
それじゃ最後に現在で有名なヴォイニッチ手稿の仮説について紹介したいと思います。
マキエ
仮説?
ぐっさん
このヴォイニッチ手稿は数々の学者たちによって研究されているんだけど、その学者たちが色んな仮説を立てているんだよ。

仮説その①「暗号説」

ぐっさん
それじゃ、まずは暗号説。
このヴォイニッチ手稿はサイファーと呼ばれる暗号化によって成り立っているのではないかといわれている説。
マキエ
サイファー?
ぐっさん
このサイファーっていうのは分かりやすく言うと「換字式」という暗号化方法で、例えば「AはB」「BはC」とか特定の文字を置き換えるという方法の暗号方法だね。
マキエ
ああ。つまり謎の文字も規則に従ってアルファベットとかに置き換えるれば普通の文章になるって事?
ぐっさん
そうそう。
とはいっても、あくまで仮説だし実際に立証されたわけじゃないけどね。
マキエ
でもさー。今までの画像を見てると、全てのページにぎっしり書き込まれてるけど、これを一文字一文字置き換えていくのは相当な作業なんじゃないの……?
ぐっさん
うん……。
まぁあまり現実的ではないよね……。

仮説その②「錬金術書の偽物説」

ぐっさん
そして次は錬金術書の偽物説。
マキエ
錬金術書の偽物……?
ぐっさん
当時は錬金術とかが有名で、科学者や錬金術師たちは万能薬や不老不死を実現しようと躍起になっていた時期だとも言われているんだ。
マキエ
ああ、なんか聞いた事あるわね。
ぐっさん
そんな時に金儲け目的で作られたデタラメの書物なんじゃないかって説。
実はこのヴォイニッチ手稿は当時、神聖ローマ皇帝だったルドルフ2世が今の金額にして1億円ほどかけて購入したっていう記録があるんだ。
マキエ
え……。本一冊に1億円……?
ぐっさん
そう。
つまり錬金術の一人がお金儲けのために適当な本を作ったって説だね。
マキエ
わりとあり得そうね……。

仮説その③「デタラメ説」

ぐっさん
そして最後はデタラメ説。
マキエ
で……でたらめ?
ぐっさん
このデタラメ説はさっきの偽物説と似ているけれど、ヴォイニッチ手稿に記載されているのは全てデタラメで当時のイタズラ、もしくはヴォイニッチによる自作自演なのではないかという説。
マキエ
ええぇ……。
なんでわざわざこんな手の込んだデタラメを?
ぐっさん
さすがにそこまでは分からないよ……。
もしかしたら、ただの暇人が「誰にも判別できない古文書つくったった(笑)」ぐらいのノリで作ったのかもしれないしね。
マキエ
にしては力作すぎるでしょ……。
240ページもあるのよ……?
ぐっさん
うん、まぁあくまで仮説だから。
ちなみにヴォイニッチが有名になるために自分で作ったっていう説もあったりする。
マキエ
あー……。その可能性はゼロではなさそうね……。

まとめ

ぐっさん
以上が謎多き古文書「ヴォイニッチ手稿」についてでした。
どうだった?
マキエ
なかなか面白かったわね。
科学が発展した今でも解読されていないって当たりが特に気に入ったわ。
ぐっさん
だよね。
ただの本ではあるけれど、ヴォイニッチ手稿はオーパーツ的な魅力を感じるよね。
マキエ
ただ、個人的にはデタラメ説が有力な気がするわね。
ぐっさん
そうかなぁ……?
デタラメに作った本なら240ページは多すぎない?
挿絵も全部手書きなんだよ?
マキエ
ほら、嘘は大きいほうがバレにくいっていうし。
マキエ
でも、こういう話を聞くと一度自分で全ページ読んでみたくなるわね。
ぐっさん
あ、見れるよ?
マキエ
え?
ぐっさん
実ははバイネッケ稀少図書・書簡図書館によって無料で公開されていて、さらにPDF形式でダウンロードする事もできるんだ。
マキエ
え?
あ、そうなの?
公開されているヴォイニッチ手稿はコチラからダウンロードできます。
(Export as PDFというボタンを押した後、Entire Setをクリックすると全ページがフルカラーで表示されます)
ぐっさん
ちなみに容量は100メガぐらいあるから、見てみるならWi-Fi環境で見たほうがいいね。
ぐっさん
どう?マキエも暗号解読に挑戦してみる?
マキエ
いや、なんかいつでも見れると分かるとちょっと見る気が失せた……。
ぐっさん
ええぇ~……。
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17 件のコメント

    • かんばっちさん、この間はリクエストありがとうございました。
      実は色々リクエスト頂いているんですが、遅筆なものでなかなか追い付いてなかったりしますw
      また他にリクエストがあればお気軽にお申し付けくださいね。
      記事になるのは当分先になってしまうかもしれませんが、そのあたりはご勘弁ください……。

    • 黄色の7番さん、いつもコメントありがとうございます。
      >>これもまたロマンがありますね。
      ですよね!一体何が書かれているのか非常に気になるところです。
      ただ、個人的には「未来人を騙すためにネタでつくった手稿」ってオチだけは勘弁してほしいですねw

    • のんさん、この度はリクエスト頂きありがとうございました。
      リクエストを頂いてから記事にするまでに大分時間が経ってしまい申し訳ありません。
      少しでもお楽しみいただけたのであれば幸いです。
      他にもリクエストがあればお気軽にお申し付けください。
      記事になるのは大分先の事になるかもしれませんが……。

  • ヴォイニッチ手稿作者
    『暇やし、適当に怪文作ってたら意外とおもろい』
    こんな感じで生まれたのかも。
    今回も面白かったです。

    • さつきさん、いつもコメントありがとうございます。
      >>『暇やし、適当に怪文作ってたら意外とおもろい』こんな感じで生まれたのかも。
      そうですね。この可能性は十分にあり得るっぽいです。
      でも、220ページが全て手書きの事を考えるとかなり暇人だったのかもしれません(笑

  • 自分は平行世界の文書なのではと思っています。言語も植物も、こちらの世界とは違うけれど規則みたいのがあるのなら、どこか別の世界のものである可能性が高いのでは、と…。
    まどか文字みたいに誰かが一定の規則を作って書いた可能性もありますがそれにしては解読できなさすぎと思います。複数人で作ったにしても、デタラメにしても、今の時代、ネット民の暗号解読の目を潜り抜けるのはほぼ不可能でしょう。

    • サクノボーさん、コメントありがとうございます
      >>自分は平行世界の文書なのではと思っています。
      私もパラレルワールド系の話は好きです。言葉ではうまく表現できませんが想像すると単純にワクワクしますよね。
      仮にサクノボーさんのおっしゃるように平行世界の文書だったとしたら、何が書かれているんでしょうね。
      やっぱり見た目からしたら植物図鑑みたいな感じなんですかね。

  • この手稿の解読騒ぎには続きがあって
    ①部分的な解読だが
    当時の国王が修道女に書かせた
    「婦人病治療書」説
    さらにその後
    ②「現存する唯一のロマンス語の書物」説
    (ロマンス語は口語のみで文字が無かったそう)
    が出ました。
    ②は速攻で否定され、何やら炎上していましたが…。

    • RED RUMさん、いつもコメントありがとうございます。
      ①は聞いた事がありましたが②は初耳でした。
      口語のみだからあえて文字じゃないものを使ったという事なんでしょうかね。
      でもなんで炎上したんだろう……。

      • ②は
        プロの言語学者が公式で出してしまったことが
        問題のようで、中世学の専門家から非難され
        大学の研究記録からも
        この記事が消されてしまったとのこと…。
        古代言語説自体は色々ありますが、どの言語かによって全く内容が違うのは面白いですね。
        お時間ありましたら、ギガス写本やレヒニッツ写本についても調べてみてください!

        • >>プロの言語学者が公式で出してしまったことが問題
          そんな経緯が……。プロはやっぱり発言力があるせいですかねー。
          ギガス写本ってあの塗り壁みたいな本ですよね!レヒニッツについては聞いた事すらないのですが、またちょっと調べてみます!

    • オットさん、コメントありがとうございます。
      ですねー。解明されたら解明されたで魅力はなくなっちゃう気がしますが、それでも真実は知りたいですよね。

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