あ、知ってる。
ヴォイニッチ手稿ってあの植物の絵本みたいなヤツよね?
ヴォイニッチ手稿ってあの植物の絵本みたいなヤツよね?
あ、そうそう。
かなり有名な古文書だからどっかで目にしたり名前ぐらいは聞いた事があるって人も多いみたいだね。
かなり有名な古文書だからどっかで目にしたり名前ぐらいは聞いた事があるって人も多いみたいだね。
ただ、意外と「いつ」「どこで」「誰が発見したのか」とか、「何が書かれているのか」ってのは知らない人も多いみたい。
だから今回はヴォイニッチ手稿の歴史や内容について紹介したいと思ってるんだ。
だから今回はヴォイニッチ手稿の歴史や内容について紹介したいと思ってるんだ。
そういえば私も
「謎な言語で書かれている絵本っぽい本」
ぐらいの認識しかないわね。
「謎な言語で書かれている絵本っぽい本」
ぐらいの認識しかないわね。
でしょ。
それじゃさっそく紹介していきまっす!
それじゃさっそく紹介していきまっす!
謎多き古文書「ヴォイニッチ手稿」
それじゃ改めて今回紹介するのは「ヴォイニッチ手稿」。
このヴォイニッチ手稿が世界で初めて有名になったのは1912年のイタリア。
このヴォイニッチ手稿が世界で初めて有名になったのは1912年のイタリア。
イタリアのローマ近郊にはモンドラゴーネ寺院という寺院があるんだけど、そこで「ウィルフリッド・ヴォイニッチ」によって発見された古文書なんだ。
ん?
ヴォイニッチ手稿のヴォイニッチって作者の名前じゃないの?
ヴォイニッチ手稿のヴォイニッチって作者の名前じゃないの?
あ、そうなんだよ。
意外と勘違いしている人も多いんだけど、ヴォイニッチ手稿のヴォイニッチは実は発見者の名前なんだよ。
意外と勘違いしている人も多いんだけど、ヴォイニッチ手稿のヴォイニッチは実は発見者の名前なんだよ。
てっきり作者の名前だと思っていたわ。
ちなみにヴォイニッチってのはどんな人なの?
ちなみにヴォイニッチってのはどんな人なの?
ヴォイニッチは今でいう古物商だね。
元々はポーランドの革命家だったみたいなんだけど、革命運動を辞めた後はロンドンやニューヨークなどで古物や古書を扱う本屋さんをしていた人物なんだ。
元々はポーランドの革命家だったみたいなんだけど、革命運動を辞めた後はロンドンやニューヨークなどで古物や古書を扱う本屋さんをしていた人物なんだ。
へー。
ちなみに本にヴォイニッチの名前が付けられた理由は、当時では作者はおろか、いつ作られて何が書かれているのかすらわからなかったから。
だから、ひとまず発見者であるヴォイニッチの名前を本のタイトルとして使ったみたいだね。
だから、ひとまず発見者であるヴォイニッチの名前を本のタイトルとして使ったみたいだね。
あと、このヴォイニッチ手稿の解読はこの頃から既に開始されているんだけど、100年たった今でも正確な解読はできていなかったりもします。
そういえば中はどんなことが書いてあるの?
ヴォイニッチ手稿に記された謎の文字と不可解な挿絵
それじゃ次はヴォイニッチ手稿の本体や、中に記されている内容について紹介していくね。
まず、このヴォイニッチ手稿の大きさは縦23.5センチメートル、横は16.2センチメートル。
厚さは約5センチメートル程度で240ページほどあるんだって。
厚さは約5センチメートル程度で240ページほどあるんだって。
え、そんなにページあるんだ。
手稿って聞いていたから数ページぐらいの小冊子程度なのかと思ってたわ。
手稿って聞いていたから数ページぐらいの小冊子程度なのかと思ってたわ。
手稿って手書きの原稿って意味だからページ数とかは関係ないよ?
あ、そうなんだ……。
そして、このヴォイニッチ手稿のページは全て羊皮紙が使われているんだけど、放射性炭素年代測定が実施された結果、この羊皮紙は1404年~1438年によって作られた物であることが判明したんだ。
へー。かなり昔に作られた物だったのね。
とはいっても、あくまで羊皮紙の作られた時代だから、1400年代にヴォイニッチ手稿が作られたとは限らないけどね。
ん?どういうこと?
羊皮紙に文字や絵が記されたのはもっと後かもしれないって事だよ。
極端な話、1400年代に作られた羊皮紙さえ手に入れば今でも作れちゃうわけだしね。
極端な話、1400年代に作られた羊皮紙さえ手に入れば今でも作れちゃうわけだしね。
ああ、なるほどね。
そしてこのヴォイニッチ手稿に記されている内容なんだけど、全てのページにどの文明にも当てはまらない文字と挿絵が描かれているんだ。
ふんふん。
ちなみにヴォイニッチ手稿に書かれている文字に一番近いのはラテンアルファベットじゃないかって言われていたりする。
ラテンアルファベット?
簡単に言うとラテン語だね。
まぁ似てるってだけで全く別物の可能性もあるけどね。
まぁ似てるってだけで全く別物の可能性もあるけどね。
そして次に挿絵についてなんだけど、ヴォイニッチ手稿には植物や女性、あと天体と思われるような絵がほぼすべてのページに挿入されているんだ。
へー。
ただ少し怖いのが、殆どのページに植物のイラストがあるんだけど、そのイラストで描かれた植物は地球上に存在しないんだ……。
え……。まじで……。
実在する植物の挿絵だったら植物の解説書って事になったんだろうけどねぇ。
あ、ちなみに天体に関してはボク達にも馴染み深い十二宮星座っぽい挿絵があったり無かったりする。
有るのか無いのかどっちなのよ……。
様々な仮説が浮上中。中にはデタラメ説も?
それじゃ最後に現在で有名なヴォイニッチ手稿の仮説について紹介したいと思います。
仮説?
このヴォイニッチ手稿は数々の学者たちによって研究されているんだけど、その学者たちが色んな仮説を立てているんだよ。
仮説その①「暗号説」
それじゃ、まずは暗号説。
このヴォイニッチ手稿はサイファーと呼ばれる暗号化によって成り立っているのではないかといわれている説。
このヴォイニッチ手稿はサイファーと呼ばれる暗号化によって成り立っているのではないかといわれている説。
サイファー?
このサイファーっていうのは分かりやすく言うと「換字式」という暗号化方法で、例えば「AはB」「BはC」とか特定の文字を置き換えるという方法の暗号方法だね。
ああ。つまり謎の文字も規則に従ってアルファベットとかに置き換えるれば普通の文章になるって事?
そうそう。
とはいっても、あくまで仮説だし実際に立証されたわけじゃないけどね。
とはいっても、あくまで仮説だし実際に立証されたわけじゃないけどね。
でもさー。今までの画像を見てると、全てのページにぎっしり書き込まれてるけど、これを一文字一文字置き換えていくのは相当な作業なんじゃないの……?
うん……。
まぁあまり現実的ではないよね……。
まぁあまり現実的ではないよね……。
仮説その②「錬金術書の偽物説」
そして次は錬金術書の偽物説。
錬金術書の偽物……?
当時は錬金術とかが有名で、科学者や錬金術師たちは万能薬や不老不死を実現しようと躍起になっていた時期だとも言われているんだ。
ああ、なんか聞いた事あるわね。
そんな時に金儲け目的で作られたデタラメの書物なんじゃないかって説。
実はこのヴォイニッチ手稿は当時、神聖ローマ皇帝だったルドルフ2世が今の金額にして1億円ほどかけて購入したっていう記録があるんだ。
実はこのヴォイニッチ手稿は当時、神聖ローマ皇帝だったルドルフ2世が今の金額にして1億円ほどかけて購入したっていう記録があるんだ。
え……。本一冊に1億円……?
そう。
つまり錬金術の一人がお金儲けのために適当な本を作ったって説だね。
つまり錬金術の一人がお金儲けのために適当な本を作ったって説だね。
わりとあり得そうね……。
仮説その③「デタラメ説」
そして最後はデタラメ説。
で……でたらめ?
このデタラメ説はさっきの偽物説と似ているけれど、ヴォイニッチ手稿に記載されているのは全てデタラメで当時のイタズラ、もしくはヴォイニッチによる自作自演なのではないかという説。
ええぇ……。
なんでわざわざこんな手の込んだデタラメを?
なんでわざわざこんな手の込んだデタラメを?
さすがにそこまでは分からないよ……。
もしかしたら、ただの暇人が「誰にも判別できない古文書つくったった(笑)」ぐらいのノリで作ったのかもしれないしね。
もしかしたら、ただの暇人が「誰にも判別できない古文書つくったった(笑)」ぐらいのノリで作ったのかもしれないしね。
にしては力作すぎるでしょ……。
240ページもあるのよ……?
240ページもあるのよ……?
うん、まぁあくまで仮説だから。
ちなみにヴォイニッチが有名になるために自分で作ったっていう説もあったりする。
ちなみにヴォイニッチが有名になるために自分で作ったっていう説もあったりする。
あー……。その可能性はゼロではなさそうね……。
まとめ
以上が謎多き古文書「ヴォイニッチ手稿」についてでした。
どうだった?
どうだった?
なかなか面白かったわね。
科学が発展した今でも解読されていないって当たりが特に気に入ったわ。
科学が発展した今でも解読されていないって当たりが特に気に入ったわ。
だよね。
ただの本ではあるけれど、ヴォイニッチ手稿はオーパーツ的な魅力を感じるよね。
ただの本ではあるけれど、ヴォイニッチ手稿はオーパーツ的な魅力を感じるよね。
ただ、個人的にはデタラメ説が有力な気がするわね。
そうかなぁ……?
デタラメに作った本なら240ページは多すぎない?
挿絵も全部手書きなんだよ?
デタラメに作った本なら240ページは多すぎない?
挿絵も全部手書きなんだよ?
ほら、嘘は大きいほうがバレにくいっていうし。
でも、こういう話を聞くと一度自分で全ページ読んでみたくなるわね。
あ、見れるよ?
え?
実ははバイネッケ稀少図書・書簡図書館によって無料で公開されていて、さらにPDF形式でダウンロードする事もできるんだ。
え?
あ、そうなの?
あ、そうなの?
公開されているヴォイニッチ手稿はコチラからダウンロードできます。
(Export as PDFというボタンを押した後、Entire Setをクリックすると全ページがフルカラーで表示されます)
(Export as PDFというボタンを押した後、Entire Setをクリックすると全ページがフルカラーで表示されます)
ちなみに容量は100メガぐらいあるから、見てみるならWi-Fi環境で見たほうがいいね。
どう?マキエも暗号解読に挑戦してみる?
いや、なんかいつでも見れると分かるとちょっと見る気が失せた……。
ええぇ~……。
それも読者の「のん」さんのリクエストにお応えして「ヴォイニッチ手稿」についてご紹介したいと思いまっす!