

頭はウサギで胴体が……

え?ライチョウ!?

う、うん……。
どうかした……?
どうかした……?

ライチョウって実在すんの!?

え……そっから……?
っていうか実在すんのってどういうこと……?
っていうか実在すんのってどういうこと……?

ライチョウって雷獣の仲間で妖怪か何かじゃなかったの……?

いや、ライチョウはキジの仲間で普通に実在するから……。

へー……。
つまり頭はウサギで胴体がキジっていう動物がいると?
つまり頭はウサギで胴体がキジっていう動物がいると?

そう。
その名も「スクヴェイダー」!
それじゃさっそく紹介していきまっす!
その名も「スクヴェイダー」!
それじゃさっそく紹介していきまっす!
スウェーデン生まれのUMA「スクヴェイダー」!

今回紹介するUMAの名前は冒頭でも紹介したとおり「スクヴェイダー」!
20世紀の初めにスウェーデンから世界に広まった未確認動物でっす!
20世紀の初めにスウェーデンから世界に広まった未確認動物でっす!

スクヴェイダーって何かカッコいいアニメキャラみたいな名前ね。

あー。確かに。
仮面ライダーシリーズとかにいそうな響きだよね。
仮面ライダーシリーズとかにいそうな響きだよね。

まぁそれはおいといてスクヴェイダーの写真とかはないの?

実は剥製があります!
その剥製の写真がコチラ!
その剥製の写真がコチラ!


あ~!かわ……

可愛いのカシラ……?

“カシラ?”って言われても困るんだけど……。

なんだろう……。
ウサギの部分は可愛いんだけど、なんか脳が混乱するっていうか違和感が半端ないわね……。
実際にいたらちょっと引くかも……。
ウサギの部分は可愛いんだけど、なんか脳が混乱するっていうか違和感が半端ないわね……。
実際にいたらちょっと引くかも……。

ちなみに、このスクヴェイダーの第一発見者はスウェーデンのスンツゥバルという町に住んでいた「ホーカン・ザネマーク」という男性。
ホーカンがある日、ハンティングに出かけた時に頭はウサギで体がライチョウの動物を仕留めたんだ。
ホーカンがある日、ハンティングに出かけた時に頭はウサギで体がライチョウの動物を仕留めたんだ。

ほう。

そして、その出来事を町の人に報告したところ、スンツゥバルではスクヴェイダーの話が人気爆発。
最終的にはスウェーデンだけじゃなく、世界中で有名なUMAになっていったって訳。
最終的にはスウェーデンだけじゃなく、世界中で有名なUMAになっていったって訳。

へー。
じゃぁこの剥製もホーカンって人が仕留めた時の物なの?
じゃぁこの剥製もホーカンって人が仕留めた時の物なの?

いや、それは作り物だよ。
プロの剥製師がホーカンの話を元に作った剥製なんだ。
プロの剥製師がホーカンの話を元に作った剥製なんだ。

あ、そうなんだ。
じゃぁ本物はどうなったの?
じゃぁ本物はどうなったの?

本物は……ぇーと……。
実はいません……。
実はいません……。

ん?
実際に仕留めたんでしょ?
実際に仕留めたんでしょ?

そろそろボロが出そうだからネタバレするけど、実は「頭はウサギで胴体がライチョウの動物を仕留めた」っていう話は全部ホーカンの作り話だったんだよ……。

は?
ホーカン・ザネマークのジョークで生まれた「スクヴェイダー」

実はこのスクヴェイダーは世界中でUMAとして語られているんだけど、実は数少ないガセネタと判明しているUMAなんだ。

なんでガセネタって判明してるのに、いまだにUMAとして語られてるのよ。

そこまでは判らないけど、実は元々はホーカンが酒場でジョークとして
「この間、ウサギを狩ったら羽が生えてたんだ!」
みないな話をしたところ、そのジョークがなぜかバカウケ。
「この間、ウサギを狩ったら羽が生えてたんだ!」
みないな話をしたところ、そのジョークがなぜかバカウケ。

それ以降、スンツゥバルでは嘘の話と理解しつつも、未確認動物として語られていったんだ。

じゃぁ、あの剥製は何?

あの剥製はもともとは絵なんだ。

絵?

実はホーカンのジョークを聞いていた家政婦の甥が、ホーカンの話を元にスクヴェイダーの絵を書いて1907年のホーカンの誕生日にプレゼントしたんだよ。


ふんふん。

そしてこの絵はホーカンが亡くなる直前にスンツゥバルにある博物館に寄贈されたんだけど、当時、スンツゥバルで人気者だったスクヴェイダーを展示したかった館長はその絵を元に剥製師に剥製を作ってくれるように依頼。

そして完成したのがさっきの写真のスクヴェイダーの剥製ってわけさ。

ちなみに剥製にはノウサギとヨーロッパオオライチョウが使われてるらしいよ。

つまり……。

ただの酒飲みが口から出まかせ言ってるだけじゃん!
UMAでもなんでもないじゃん!
UMAでもなんでもないじゃん!

まぁ結論からいうとそうなんだけどね……。

でも、スンツゥバルでスクヴェイダーの人気はすごくてね。
スクヴェイダー用の看板とかスクヴェイダーの名前がついたバスとかちょっとした社会現象にまでなったんだって。
スクヴェイダー用の看板とかスクヴェイダーの名前がついたバスとかちょっとした社会現象にまでなったんだって。
ご当地UMAになった「スクヴェイダー」

酒場の適当なジョークから生まれたスクヴェイダーだけど、スンツゥバルでは本当に人気でね。
わざわざ「スクヴェイダー注意」の看板が作られたりもしたんだよ。
わざわざ「スクヴェイダー注意」の看板が作られたりもしたんだよ。


何これ……。

スクヴェイダー注意の看板。

いない動物をどう注意しろっていうのよ……。

あとスウェーデンのメーデルパッド地方の動物を決める時にまでスクヴェイダーを採用しようって話がでたらしい。

動物を決める時って?

ほら、日本でも都道府県ごとに「都道府県の花」とか「都道府県の鳥」みたいなのがあるでしょ。
それのスウェーデンの動物版だね。
それのスウェーデンの動物版だね。

ああ。なるほど。
でも実在しない動物を採用するわけにはいかないでしょ……。
でも実在しない動物を採用するわけにはいかないでしょ……。

うん。
ちなみに折衷案として頭の部分のユキウサギになったらしい。
ちなみに折衷案として頭の部分のユキウサギになったらしい。

頭の部分だけ……。
まさしく間を取った折衷案って感じね……。
まさしく間を取った折衷案って感じね……。

そういえば、さっき車がどうこういってなかった?

ああ、実はスクヴェイダーバスっていう乗り物も登場してね。
前半分はバスなんだけど、後ろ半分が荷台っていう車。
前半分はバスなんだけど、後ろ半分が荷台っていう車。


あー。頭と胴体が別々の物って事か。

でも、この車ってどういうタイミングで役立つのかしら……。

さぁ……。
みんなで一緒に畑に出かける時とかかな……。
みんなで一緒に畑に出かける時とかかな……。
まとめ

以上がスウェーデン生まれのUMA「スクヴェイダー」についてでした。
どうだった?
どうだった?

どうだったも何もタダの作り話じゃん。

でも、ただの作り話が全世界を巻き込む話になるなんてすごいと思わない?

まぁそれは凄いと思うけど、UMAとして君臨してるのがなんとなく納得いかないわね……。

でも、最初は不気味だったけど何回も見てると可愛く見えてきたわね。

あ、そう?

ところでスクヴェイダーって鶏肉なのかしらウサギ肉なのかしら。

ついさっきまで「可愛い」って言ってた人のセリフじゃないよね……。
それも「頭はウサギで胴体はライチョウ」という信じがたい動物について紹介したいと思いまっす!