ウルコラク……。
聞いたことが無いわね。有名なの?
聞いたことが無いわね。有名なの?
マキエって人狼とかウェアウルフとかって知ってる?
それはさすがに知ってる。
いわゆるオオカミ人間の事でしょ?
いわゆるオオカミ人間の事でしょ?
それなら話は早い。
実はウルコラクって言うのはマケドニアやブルガリアで伝わる人狼の事なんだ。
実はウルコラクって言うのはマケドニアやブルガリアで伝わる人狼の事なんだ。
ああ、つまりマケドニアとかブルガリアで人狼が発見されたって事?
そういう事。
まぁ発見されたといっても頭蓋骨だけだけどね。
まぁ発見されたといっても頭蓋骨だけだけどね。
それじゃさっそく紹介していきまっす!
マケドニア共和国で発掘された謎の頭蓋骨「ウルコラク」
それじゃ改めて今回紹介するのは人狼の頭蓋骨だと言われている「ウルコラク」について。
まずはこの頭蓋骨が発見された経緯から紹介していくね。
まずはこの頭蓋骨が発見された経緯から紹介していくね。
この頭蓋骨が発見されたのは冒頭でも少し触れたけど北マケドニア。
北マケドニアの東部にはノヴォ・セロ(Novo Selo)という町があるんだけど、そこの住民が畑で農作業をしている時に偶然発見された物なんだ。
北マケドニアの東部にはノヴォ・セロ(Novo Selo)という町があるんだけど、そこの住民が畑で農作業をしている時に偶然発見された物なんだ。
え、畑……?
遺跡とかではなく……?
遺跡とかではなく……?
そう。
なんでも鍬で畑を耕している時に鎖と南京錠で厳重に封印された木箱が出てきたんだってさ。
なんでも鍬で畑を耕している時に鎖と南京錠で厳重に封印された木箱が出てきたんだってさ。
ほう……。
で、そんな箱が出てきたら当然中身が気になるわけで、箱を掘り起こした住民は無理やり箱を開封。
すると、その箱の中には近隣に生息する動物とは似ても似つかない形をした頭蓋骨が入っていたんだよ。
すると、その箱の中には近隣に生息する動物とは似ても似つかない形をした頭蓋骨が入っていたんだよ。
ちなみにこれがその「ウルコラク」。
へー。
でもなんかどっかで見た感じがするわね。
でもなんかどっかで見た感じがするわね。
あ!ゴリラとかチンパンジーって、こんな頭蓋骨の形をしてなかったっけ!
ゴリラとかチンパンジーはもっと人間と同じような頭蓋骨の形をしているかな。
あ、ホントだ。
ただ、あえて言うならマントヒヒの頭蓋骨が近いかも。
それでも目元とか歯の並びとかが全然違うけれどね。
それでも目元とか歯の並びとかが全然違うけれどね。
へー。
ところで本物のオオカミの頭蓋骨ってどんな形なの?
ところで本物のオオカミの頭蓋骨ってどんな形なの?
あ、本物のオオカミの頭蓋骨はこんな感じ。
うーん……。
本物のオオカミともかなり違うわね……。
本物のオオカミともかなり違うわね……。
だね。
なんとなく歯並びには共通点があるような気もするけど。
なんとなく歯並びには共通点があるような気もするけど。
そして気になるのは箱に書かれた文字。
文字?
実は蓋の裏側にマケドニア語とブルガリア語で
「危険、ウルコラクの頭蓋骨」
と書かれていたそうだよ。
「危険、ウルコラクの頭蓋骨」
と書かれていたそうだよ。
つまりこの箱は昔、人狼を仕留めた人が頭蓋骨を取り出して封印して埋めたって事?
今回の出来事が全て真実ならそういう事になるね。
ただ頭蓋骨はともかく、こんな木箱が腐りもせず畑の中に長い間埋まっている事は出来ないとは思うけどね。
ただ頭蓋骨はともかく、こんな木箱が腐りもせず畑の中に長い間埋まっている事は出来ないとは思うけどね。
それもそうか。
ただ心残りなのが、じつはこの頭蓋骨が一体なんの頭蓋骨か未だに明らかになっていないんだ……。
え……。
正体不明のウルコラクは病気や突然変異によって生み出された物……?
今回のウルコラクが世界中に広まったきっかけは実は一人の歴史学者のおかげなんだ。
あ、そなの?
その歴史学者はフィリップ・ガネフという人なんだけど、ガネフがバルカン戦争について調べるためにノヴォ・セロを訪れている時に偶然たまたまウルコラクを見せてもらった事がきっかけだったんだって。
ふんふん。
そして得体の知れない頭蓋骨に興味をもったガネフはこのウルコラクの写真を撮り野生動物の研究所に調査を依頼。
ただ、そこでも明確な答えは出なかったんだ。
ただ、そこでも明確な答えは出なかったんだ。
なんで?
こんな頭蓋骨を持つ動物が居なかったからだよ。まぁ写真だけだったってのもあると思うけどね。
あ、でも明確な答えが出なかっただけであって、一応それらしい答えは貰えたらしいよ。
あ、そなの?
その答えってのは?
その答えってのは?
その答えは
「ページェット病に罹患したオオカミの頭蓋骨の可能性がある。」
だったんだって。
「ページェット病に罹患したオオカミの頭蓋骨の可能性がある。」
だったんだって。
……。
なにそれ。
なにそれ。
ページェット病は原因不明の骨の病気の一種だね。
正確には骨ページェット病って言うそうなんだけど、骨が異常に発達してしまって次第に骨の形が変形してしまう病気なんだって。
正確には骨ページェット病って言うそうなんだけど、骨が異常に発達してしまって次第に骨の形が変形してしまう病気なんだって。
骨が異常に発達って、つまり骨がどんどん作られちゃうって事?
そそ。
つまりこの頭蓋骨も骨が異常に発達した結果、最終的に変形してしまって奇形となったオオカミの頭蓋骨ではないかって事だね。
つまりこの頭蓋骨も骨が異常に発達した結果、最終的に変形してしまって奇形となったオオカミの頭蓋骨ではないかって事だね。
へー。
ただそれも“あくまでそういう可能性がある”ってだけで結局のところは不明のままなんだけどね。
まとめ
以上がマケドニアで発見された人狼の頭蓋骨「ウルコラク」についてでした。
どうだった?
どうだった?
んー。確かに何の骨なのかは気になるけど、割と浅い話だったわね。
結局、正体不明の骨が畑から出てきただけでしょ?
結局、正体不明の骨が畑から出てきただけでしょ?
いやまぁ、そこだけ切り取るとそうかもしれないけど、でも正体不明の頭蓋骨ってだけでも割とすごいと思うんだけど……。
そういえばウルコラクを掘り起こした人の身に何かあったりしなかったの?
その辺は全然ないみたい。
むしろ珍しい物を手に入れる事ができて上機嫌で自慢して回っていたそうだよ。
むしろ珍しい物を手に入れる事ができて上機嫌で自慢して回っていたそうだよ。
ガネフが骨を見せてもらったのも自慢話の一環だったらしいし。
あ、そうなんだ……。
ちなみに町の人からは
「そのうちバチがあたる」とか「呪われて人狼になる」
とか言われた事もあるらしいけど
「それが運命なら受け入れる」
と一蹴してるみたい。
「そのうちバチがあたる」とか「呪われて人狼になる」
とか言われた事もあるらしいけど
「それが運命なら受け入れる」
と一蹴してるみたい。
無駄にカッコいいわね……。
それも北マケドニアで発見された「ウルコラク」についてご紹介したいと思いまっす!