Wow! シグナル……?
え、なにそれ……。
え、なにそれ……。
今回の話を一言で言うなら
「地球外生命体の調査を行っていた機関が宇宙からの正体不明の信号を受信した」
って感じかな。
「地球外生命体の調査を行っていた機関が宇宙からの正体不明の信号を受信した」
って感じかな。
え、宇宙からWow!って送られてきたの!?
いや、受信した電波をそう呼んでいるだけで「Wow!」ってそのまま送られてきたわけじゃないよ……。
そりゃそうよね。
びっくりした。
びっくりした。
でも宇宙から電波が送られてきたってのはすごい事なんじゃないの?
そうだよ。
電波が受信された当時は地球外生命体、しかも知能がある生命体がいるってかなり大騒動になったし、さらに2017年には新たな新事実が発見されたりと、未だに根強い人気がある話でもあるんだ。
電波が受信された当時は地球外生命体、しかも知能がある生命体がいるってかなり大騒動になったし、さらに2017年には新たな新事実が発見されたりと、未だに根強い人気がある話でもあるんだ。
へー。
それじゃ早速紹介していきまっす!
謎の電波信号「Wow! シグナル」
それじゃ改めて今回紹介するのは「Wow! シグナル」!
宇宙から送られてきた正体不明の電波についてでっす!
宇宙から送られてきた正体不明の電波についてでっす!
今回の電波が観測されたのは1977年の8月15日。
当時、アメリカのオハイオ州にあるオハイオ州立大学ではビックイヤーという電波望遠鏡を使って地球外知的生命体探査が行われていたんだ。
当時、アメリカのオハイオ州にあるオハイオ州立大学ではビックイヤーという電波望遠鏡を使って地球外知的生命体探査が行われていたんだ。
電波望遠鏡とか地球外知的生命体探査とか聞きなれない単語がいっぱい出てきたわね……。
もしかして今回の話ってずっとこんな感じ……?
もしかして今回の話ってずっとこんな感じ……?
あー……。
まぁこんな感じ……かな……?
まぁこんな感じ……かな……?
ちなみに電波望遠鏡っていうのは超巨大なパラボラアンテナみたいな物で宇宙からの電波を受信して宇宙や天体を観測する装置。
地球外知的生命体探査は文字通り地球外の知的生命体を探索するプロジェクトの事だね。
地球外知的生命体探査は文字通り地球外の知的生命体を探索するプロジェクトの事だね。
ふーん。
まぁ簡単に言うとオハイオ州立大学で宇宙人を探していたってことね?
まぁ簡単に言うとオハイオ州立大学で宇宙人を探していたってことね?
大雑把に言うとそんな感じ。
ちなみに地球外知的生命体探査は別名「SETI(Search for extraterrestrial intelligence)」って略されることが多いんだけど、一般人は無縁なだけで今でも様々な国や研究機関で行われていたりするんだ。
ちなみに地球外知的生命体探査は別名「SETI(Search for extraterrestrial intelligence)」って略されることが多いんだけど、一般人は無縁なだけで今でも様々な国や研究機関で行われていたりするんだ。
なんか教育マンガみたいなノリになってきたわね……。
うっ……。
まぁその辺は置いといて、今回の電波を観測したのはオハイオ州立大学の教員である「ジェリー・R・エーマン」博士。
エーマン博士は今まで受信したことが無かったほど強力な電波を宇宙から受信して、しかもその電波が72秒間も続いた事から地球外知的生命体がいる証拠かもしれないと発表したんだよ。
エーマン博士は今まで受信したことが無かったほど強力な電波を宇宙から受信して、しかもその電波が72秒間も続いた事から地球外知的生命体がいる証拠かもしれないと発表したんだよ。
ビックイヤーが受信した謎の電波
それじゃ次は観測されたWow! シグナルについて少し掘り下げていこうと思うんだけど、まずビックイヤーが受信したデータを印刷した物がコチラ!
なんかよく分からないけどWow!って書いてあるわね……。
そのWow!はエーマン博士が書き加えたもので、その書き込まれたWow!がきっかけで「Wow! シグナル」って呼ばれるようになったんだよ。
ああ、そういう事。
ちなみに他の部分は?
数字だったりアルファベットが書いてあったりするけど?
数字だったりアルファベットが書いてあったりするけど?
ここに書かれている数字やアルファベットは電波の強度だね。
空白の部分が受信無し、あとは1が一番弱くて電波が強くなればなるほど数字が増えていくっていう仕組み。
ちなみに数字が二桁になるとアルファベットに置き換わるようになっているんだって。
空白の部分が受信無し、あとは1が一番弱くて電波が強くなればなるほど数字が増えていくっていう仕組み。
ちなみに数字が二桁になるとアルファベットに置き換わるようになっているんだって。
つまり、この赤線で囲まれているのは二桁以上の強い電波を受信したってことなのね。
そそ。ちなみに赤線で囲ったところを数字に置き換えると
・6
・E=14
・Q=26
・U=30
・J=19
・5
って感じ。
・6
・E=14
・Q=26
・U=30
・J=19
・5
って感じ。
ちなみに12秒毎に一文字記入される仕組みになっているから6文字×12秒で72秒観測されたって事になるんだ。
へー。
そしてエーマン博士はもう一度電波を受信しようと何度か挑戦しようとしたんだけどいずれも失敗。
さらに1987年と1989年にロバート・グレイという天文学者も観測を行ったんだけど何も受信できなくて、当時は正体不明のまま幕を閉じたんだ。
さらに1987年と1989年にロバート・グレイという天文学者も観測を行ったんだけど何も受信できなくて、当時は正体不明のまま幕を閉じたんだ。
めちゃくちゃ気になる終わり方ね……。
ただ、実は最近になってWow! シグナルの正体が判明したんだ。
40年後に発覚したWow! シグナルの新事実
それじゃ最後は最近発表された新事実について。
今まで地球外知的生命体の証拠だといわれてきたWow! シグナルなんだけど、2017年にサンクトペテルブルク大学のアントニオ・パリス教授が
「Wow! シグナルの正体は2つの彗星だ」
と発表して大騒ぎになったんだ。
「Wow! シグナルの正体は2つの彗星だ」
と発表して大騒ぎになったんだ。
ん……?
どういうこと……?
どういうこと……?
ここからまた小難しい話になるんだけど、まず前提としてどんな原子であっても一定の微弱な周波数を出しているんだ。
うん。
そして今回のWow! シグナルが受信した周波数は1420MHzなんだけど、1420MHzっていうのは水素が自然に放出する周波数と同じなんだって。
うん。
そしてパリス教授のいう2つの彗星は「266P / Christensen」と「335P / Gibbs」っていう名前が付けられているんだけど、この2つの彗星は数万キロメートルの水素ガスの雲をまとった彗星なんだ。
ここまで説明したらあとは大体想像がつくと思うけど、今回のWow! シグナルは266Pと335Pがビックイヤーが計測していた地域を通過したときに発生したごくごく自然の電波だったんだよ。
あー。つまり偶然たまたま彗星が横切って異常な電波を受信したって感じ?
そそ。
ちなみにWow! シグナルを受信した当時は266Pと335Pは発見されていなかったから仮説の候補にもあがってこなかったし、さらに266Pは2017年の1月に戻ってきているんだけど、その時にWow! シグナルと同じ電波を受信する事に成功したんだって。
ちなみにWow! シグナルを受信した当時は266Pと335Pは発見されていなかったから仮説の候補にもあがってこなかったし、さらに266Pは2017年の1月に戻ってきているんだけど、その時にWow! シグナルと同じ電波を受信する事に成功したんだって。
ほぼ彗星だったって確定じゃん。
ちなみにもう一個のほうは?
ちなみにもう一個のほうは?
335Pが戻ってくるのは2018年1月7日だから現時点では一度戻ってきているし、パリス教授も
「結論はもう一個(335P)を待ってから」
って言っていたみたいだから観測はされていると思うよ。
「結論はもう一個(335P)を待ってから」
って言っていたみたいだから観測はされていると思うよ。
ただ現時点では335Pの観測結果は発表されてないかな。
まぁボクが見つけきれなかっただけかもしれないけど。
まぁボクが見つけきれなかっただけかもしれないけど。
ふーん。
でも聞いている限り水素の電波っぽいわねぇ。
でも聞いている限り水素の電波っぽいわねぇ。
実際、エーマン博士も最初は「地球外生知的生命体の証拠だ」って言っていたけれど、途中から「自然に発生する電波の可能性が高い」って意見を変えていたみたいだから可能性は高そうだね。
ただ「水素から発生した周波数にしては距離的に無理があるんじゃないか?」っていう意見もあって、まだ決定ってわけじゃなさそうだけどね。
まとめ
以上が宇宙から受信した謎の電波「Wow! シグナル」についてでした。
どうだった?
どうだった?
んー。なんか科学の授業を受けているみたいで疲れた……。
実は僕も今回は下調べにかなり苦労したよ……。
英語の科学誌とかもさらっと目を通したんだけど科学誌ってだけで小難しいのに英語なもんだから翻訳するのにかなり手間取った……。
英語の科学誌とかもさらっと目を通したんだけど科学誌ってだけで小難しいのに英語なもんだから翻訳するのにかなり手間取った……。
その割にはアンタ説明は薄い気がするわね……。
その薄い説明を聞いてるだけで疲れたって言ってるのによく言うよ……。
ちなみにエーマン博士のレポートが公開されていたから興味があったら見てみてね。
「The Big Ear Wow! Signal(By: Jerry R. Ehman, Ph.D.)」
「The Big Ear Wow! Signal(By: Jerry R. Ehman, Ph.D.)」
めっちゃ英語じゃん……。
そういってるでしょ……。
でも電波望遠鏡ってすごいわね。
巨大なパラボラアンテナ程度にしか思ってなかったけど、実際はいろんなことができるのね。
巨大なパラボラアンテナ程度にしか思ってなかったけど、実際はいろんなことができるのね。
だね。
ちなみにWow! シグナルを発見したビックイヤーは2万個以上の電波源を発見したり、最も長く使われた電波望遠鏡ってことでギネスブックにも登録されているんだよ。
ちなみにWow! シグナルを発見したビックイヤーは2万個以上の電波源を発見したり、最も長く使われた電波望遠鏡ってことでギネスブックにも登録されているんだよ。
へー。
でも過去形ってことは今はもう無いの?
でも過去形ってことは今はもう無いの?
残念ながら1998年に近くのゴルフ場を増設するために土地ごと売られて解体されちゃった……。
えっ……。
想像していたより遥かにがっかりな最期なんだけど……。
想像していたより遥かにがっかりな最期なんだけど……。
それも読者のかんばっちさんからのリクエストにお応えして「Wow! シグナル」についてご紹介したいと思いまっす!