透視能力はともかく“人体を透視”ってどういう事?
一般的な透視能力は箱の中身を透視したりする能力だけど、ナターシャは人間の体を透視して異常があったり病気になっている部位を見ることができるんだって。
へー!便利!
え……?
便利……なのかな……?
便利……なのかな……?
だって病気になったらすぐわかる訳でしょ?
まぁそういう意味では便利かもしれないけど、そういう反応が返ってくるとは思ってなかったよ……。
それはさておき、さっそく紹介していきまっす!
ロシア生まれの超能力者「ナターシャ・デムキナ」
それじゃ改めて今回紹介するのは人体透視能力を持つ「ナターシャ・デムキナ」について。
まずはナターシャのプロフィールから紹介していくね。
まずはナターシャのプロフィールから紹介していくね。
ナターシャはロシア西部のモルドヴィア共和国にあるサランスクという町で暮らす女性で、一昔前は「X線の眼を持つ美少女」として知られた超能力者です。
ふんふん。
そんな彼女が生まれたのは1987年。
ナターシャは生まれてから僅か半年で言葉をしゃべったり、3歳で本を一人で読むなど普通の子供と比べてかなり早熟だったらしい。
ナターシャは生まれてから僅か半年で言葉をしゃべったり、3歳で本を一人で読むなど普通の子供と比べてかなり早熟だったらしい。
そんなナターシャが透視能力に目覚めたのは10歳の時。
ある日、家で母親とくつろいでいる時に突然別のビジョンが見えるようになったんだって。
ある日、家で母親とくつろいでいる時に突然別のビジョンが見えるようになったんだって。
“別のビジョン”?
まぁ言い換えるなら別の視界かな。
いつも見ている視界とはまるで違う視界が広がり、その時に一緒にいた母親の体内が透けて見えたらしい。
いつも見ている視界とはまるで違う視界が広がり、その時に一緒にいた母親の体内が透けて見えたらしい。
急に母親の内臓が見えるようになるって、冷静に考えたら割とグロテスクよね……。
そういえばそうだね……。
まぁ今では通常の視界と透視用の視界を意識的に切り替える事ができるらしいけどね。
まぁ今では通常の視界と透視用の視界を意識的に切り替える事ができるらしいけどね。
へー。
そしてある日、ナターシャが近所の住民に対して透視能力を使った時に病巣を発見し病気である事を告げる。
病気を告げられた近所の住民は半信半疑ながら正規の病院に受診したんだけど、本当にナターシャの言った通りの病気だったんだって。
病気を告げられた近所の住民は半信半疑ながら正規の病院に受診したんだけど、本当にナターシャの言った通りの病気だったんだって。
すごいじゃん。
だね。
そしてナターシャの超能力の話は急速に広がり徐々に町の人たちはナターシャに診察してもらうようになっていったらしい。
そしてナターシャの超能力の話は急速に広がり徐々に町の人たちはナターシャに診察してもらうようになっていったらしい。
え、10歳の女の子に診察とかできるの……?
もちろん治療はできないよ。
どっちかっていうと“透視してもらって体調不良の原因を探してもらう”って感じ?
どっちかっていうと“透視してもらって体調不良の原因を探してもらう”って感じ?
ああ、なるほどね。
そして驚く事にナターシャは診察に訪れる人の病巣を次々と的確に当て続けたんだ。
マジか……。
彼女には一体どんな風に見えているのかしら……。
彼女には一体どんな風に見えているのかしら……。
んー。
透視能力と表現はしているけれど、実際は透けているわけじゃないんだって。
透視能力と表現はしているけれど、実際は透けているわけじゃないんだって。
え、そなの?
本人曰く
「傷んだ器官から出る衝撃波みたいなものを感じる」
「体内は見えているけれど透けているわけではない」
らしい。
「傷んだ器官から出る衝撃波みたいなものを感じる」
「体内は見えているけれど透けているわけではない」
らしい。
なんかイマイチよくわからないわね……。
まぁ超能力ってそんなもんなんじゃないかな。
ちなみに夜には見えなくなるらしい。
ちなみに夜には見えなくなるらしい。
へー。
そしてナターシャの話はロシア国外にも知れ渡り、イギリスやアメリカ、さらには日本でも透視実験が行われる事となったんだ。
イギリスでの透視実験
ナターシャの持つ透視能力が一番最初に公の場で調査される事となったのは2003年。
イギリスの新聞社の一つである「The Sun」がナターシャの能力を耳にして公式に透視実験を行う事にしたんだ。
イギリスの新聞社の一つである「The Sun」がナターシャの能力を耳にして公式に透視実験を行う事にしたんだ。
公の場で実際に透視を行うって感じ?
そそ。そしてThe Sunは体に問題を抱える一人の女性を用意。
その女性をナターシャに透視してもらい、病状を当てる事で本当に透視できているかを確認する事にしたんだ。
その女性をナターシャに透視してもらい、病状を当てる事で本当に透視できているかを確認する事にしたんだ。
ふんふん。
ちなみに実験の結果は成功。
被験者となった女性は交通事故に合い顎骨を骨折していた女性なんだけど、ナターシャは見事に割れた顎骨を固定するチタン板の存在を言い当てたんだ。
被験者となった女性は交通事故に合い顎骨を骨折していた女性なんだけど、ナターシャは見事に割れた顎骨を固定するチタン板の存在を言い当てたんだ。
へー!
アメリカでの透視実験
The Sunが行った透視実験が成功に終わり、ナターシャの透視能力の話は急速に世界中に広がる事となっるんだけど、次にナターシャの能力に目を付けたのがアメリカのサイコップ。
サイコップは翌年の2004年にナターシャをアメリカのニューヨークに招待し、再び公の場で透視実験を行う事にしたんだ。
サイコップは翌年の2004年にナターシャをアメリカのニューヨークに招待し、再び公の場で透視実験を行う事にしたんだ。
サイコップ?
何、そのロボコップみたいなの。
何、そのロボコップみたいなの。
サイコップは「Committee for the Scientific Investigation of Claims of the Paranormal」の略称で日本語では「超常現象の科学的調査のための委員会」と呼ばれている組織。
まぁ簡単にいうなら非営利目的の超常現象調査組織だよ。
まぁ簡単にいうなら非営利目的の超常現象調査組織だよ。
へー。そんなのあるんだ。
ちなみに実験方法はイギリスで行った時と同様に被験者の状態や病状を言い当てるという方法。
ただアメリカはイギリスとの時とは違い7人もの被験者を用意したんだ。
ただアメリカはイギリスとの時とは違い7人もの被験者を用意したんだ。
へー。
ちなみに結果は?
ちなみに結果は?
んー。正解率は60%って感じ?
なんか反応に困る数値ね……。
ちなみに60%の根拠は?
ちなみに60%の根拠は?
7人中4人が正解、あとは不正解だったんだよ。
被験者と判定についてはこんな感じ。
被験者と判定についてはこんな感じ。
①左の肺を3分の1切除【正解】
②心臓をステープルで縫合【正解】
③脳に金属プレートが留置【不正解】
④人工股関節の手術を受けている【正解】
⑤盲腸の切除【不正解】
⑥食道の切除【不正解】
⑦健康【正解】
②心臓をステープルで縫合【正解】
③脳に金属プレートが留置【不正解】
④人工股関節の手術を受けている【正解】
⑤盲腸の切除【不正解】
⑥食道の切除【不正解】
⑦健康【正解】
んんん~……?
なんか良く分からない結果ね……。
当てずっぽうにしては当たっている気がするし、その割には脳の金属プレートが見えていないし……。
なんか良く分からない結果ね……。
当てずっぽうにしては当たっている気がするし、その割には脳の金属プレートが見えていないし……。
だね。
ちなみに調査を依頼したサイコップは「正解率が低い」のと「脳のプレートが見抜けなかった」という事を理由に超能力では無いと結論付けたみたいだけどね。
ちなみに調査を依頼したサイコップは「正解率が低い」のと「脳のプレートが見抜けなかった」という事を理由に超能力では無いと結論付けたみたいだけどね。
んー。でも他のは当ててるなら、それだけでも凄いと思うんだけどなぁ。
日本での透視実験
そして最後は日本で行われた実験について。
ナターシャはニューヨークで調査を行った同じ年に日本にも訪れていて、4人の被験者に対して同じような透視実験が行われているんだ。
ナターシャはニューヨークで調査を行った同じ年に日本にも訪れていて、4人の被験者に対して同じような透視実験が行われているんだ。
ちなみに翌年の2005年にはその実験内容がテレビでも放送されたから知っている人も多いんじゃないかな。
あ、そうなんだ。
そして日本で行われた実験の被験者は
①右足にボルトが入っている
②妊娠中
③左の卵巣が切除
④腎臓が4つある。
の4人。
①右足にボルトが入っている
②妊娠中
③左の卵巣が切除
④腎臓が4つある。
の4人。
ちなみに正解率は50%で①の足のボルトと③の卵巣の切除については言い当てる事ができなかったみたい。
まーた嘘とも本当とも取れない微妙な数値ね……。
だね。
ただ④の腎臓が4つもある特異体質については言い当てている訳だから、それはすごい事だとは思うけどね。
ただ④の腎臓が4つもある特異体質については言い当てている訳だから、それはすごい事だとは思うけどね。
え、なんで?
妊娠については被験者が年頃の女性だった場合は偶然正解する事はあるだろうけど、腎臓が4つもある特異体質なんて当てずっぽうで言っても当てれる物じゃないでしょ。
あー、なるほどね。
むしろ当てずっぽうで言うなら特異体質みたいなレアな症例は避けるべきなのか。
むしろ当てずっぽうで言うなら特異体質みたいなレアな症例は避けるべきなのか。
え~……。なんか本当にどっちかわからなくなってきた……。
否定派はコールド・リーディング説を提唱
それじゃ最後にバランスを取るため否定派が提唱する説について紹介しておくね。
バランスって何よ……。
物事はいろんな角度から見ないとね。
ちなみに否定派はコールド・リーディング説を提唱しているみたい。
ちなみに否定派はコールド・リーディング説を提唱しているみたい。
コールド・リーディングって何?
コールド・リーディングっていうのは物を言い当てるときに使うトリックのような物だよ。
まぁ簡単にいうと誰でも当てはまるような事をあたかも見透かしているように言うテクニックかな。
まぁ簡単にいうと誰でも当てはまるような事をあたかも見透かしているように言うテクニックかな。
例えば?
例えば、そうだなぁ。
「あなた普段は温厚な性格ですが、時として激しく怒りを覚える事がある。」
とか
「恋愛感情に振り回された事が有る」
とかかな。
「あなた普段は温厚な性格ですが、時として激しく怒りを覚える事がある。」
とか
「恋愛感情に振り回された事が有る」
とかかな。
まるで見透かしているように聞こえるけど、大概の人は普段は温厚だし怒るような事があれば怒る。
あと恋愛感情に振り回されない人間なんてそうそう居ないでしょ。
あと恋愛感情に振り回されない人間なんてそうそう居ないでしょ。
あー。なるほどね。
詐欺師とか占い師のテクニックの事ね。
詐欺師とか占い師のテクニックの事ね。
まぁそうだね。
ちなみに実際、ナターシャは病気を言い当てる時はキッパリと言い切らない上に異常がある部位だけを言い当てているわけじゃなく、かなりの臓器の異常を指摘していたりするんだ。
ちなみに実際、ナターシャは病気を言い当てる時はキッパリと言い切らない上に異常がある部位だけを言い当てているわけじゃなく、かなりの臓器の異常を指摘していたりするんだ。
え、そうなの?
うん。例えば妊娠女性の場合は
「子宮の中が厚くなっている」
というあいまいな表現をしているしね。
「子宮の中が厚くなっている」
というあいまいな表現をしているしね。
あと、たいていの場合は「食道が~」「肺が~」「胃が~」みたいに頭からつま先まで色んな部位や臓器を指摘しているんだ。
だから否定派の人達は”言い当てられた人の表情や周りの雰囲気を察して病状を言い当てているに過ぎない”と考えているみたい。
だから否定派の人達は”言い当てられた人の表情や周りの雰囲気を察して病状を言い当てているに過ぎない”と考えているみたい。
ええ~、そんな表情や周りの雰囲気で当てれる物なのかしら……。
まぁ真相は本人のみぞ知るって感じかな。
まとめ
以上が人体透視能力を持つ美少女「ナターシャ・デムキナ」についてでした。
どうだった?
どうだった?
んん~……。
なんか正解率が微妙すぎて、ますます真相が気になるわね……。
なんか正解率が微妙すぎて、ますます真相が気になるわね……。
ちなみにナターシャはこの能力がきっかけで医学について勉強して医療業界への道を志す事になったそうだよ。
へー。
でもまぁ超能力が本当であれ嘘であれ、人のために役に立ちたいっていう気持ちはすごく偉いわね。
でもまぁ超能力が本当であれ嘘であれ、人のために役に立ちたいっていう気持ちはすごく偉いわね。
もしかしたらレントゲンやCT、MRIが不要なスーパードクターになるかもね。
正解率が60%なら医療機器は使ってほしいかな……?
その辺は割と冷静なんだね……。
それも人体を透視できる少女「ナターシャ・デムキナ」ちゃんについてご紹介したいと思いまっす!