凄いハンドルネームね……。
あー。ハンドルネームの由来は多分YouTuberのフィッシャーズの人たちからとったんじゃないかな。
へー、そんな人がいるんだ。
まぁそれはおいといて、その御船千鶴子っていうのはどんな人なの?
まぁそれはおいといて、その御船千鶴子っていうのはどんな人なの?
御船千鶴子は明治時代を生きた人物で千里眼の能力をもっていた超能力者だよ。
実際に遠方で起こった出来事を的中させたり、失われたものを見つけたりできたんだって。
実際に遠方で起こった出来事を的中させたり、失われたものを見つけたりできたんだって。
へー。
さらに日本のホラー映画を代表するリングに登場する貞子の母親のモデルとなった人でもある。
ああ、その話はなんか聞いた事あるかも!
なんか千里眼の能力を持ってた人でしょ!?
なんか千里眼の能力を持ってた人でしょ!?
だからそう言ってんじゃん……。
とりあえず、さっそく紹介していきまっす……。
とりあえず、さっそく紹介していきまっす……。
千里眼を持つ女性「御船千鶴子」
それじゃ改めて、今回紹介する人物は「御船千鶴子」
まずは簡単に御船千鶴子のプロフィールから紹介していくね。
まずは簡単に御船千鶴子のプロフィールから紹介していくね。
千鶴子は明治19年生に熊本で生まれて、22歳の頃に千里眼の能力に目覚めた女性超能力者です。
ああ、生まれつきの物じゃなかったんだ。
うん。
ちなみに超能力に目覚めたきっかけは催眠術。
ちなみに超能力に目覚めたきっかけは催眠術。
催眠術?
千鶴子には「清原猛雄」っていう義理のお兄さんがいたんだけど、22歳の頃に猛雄に“千里眼の力を得る”という催眠術をかけられた結果、超能力に目覚めたんだって。
へー。
そういえば千里眼って未来を見るとか遠くを見るとかいろいろあるけど、その千鶴子って人の千里眼はどんなタイプなの?
そういえば千里眼って未来を見るとか遠くを見るとかいろいろあるけど、その千鶴子って人の千里眼はどんなタイプなの?
千鶴子の千里眼は万能タイプみたいだけど、一番有名なのが透視だね。
透視?
そう。ちなみに猛雄の家は民間療法の施術院だったんだけど、透視能力が目覚めた千鶴子はそこで体内を透視して病気や怪我の原因を見つけたり、封をされた封筒の中身を言い当てりしていたんだ。
おお、レントゲン要らず。
あとは物を見つける事にも特化していて
・夫の財布からなくなった50円玉が姑の使っていた仏壇の引き出しにあると言い当てる。
・三井三池炭鉱(みついみいけたんこう)を発見し謝礼2万円(現在の価値で約2000万円)を得る。
・輸送船・常陸丸に乗船していたとみられていた第六師団兵士の安否を透視し、途中で故障があり乗船していなかった事を言い当てる。
・海水浴中に海中で紛失した指輪を干潮時に透視によって発見する。
なんて話もある。
へー。すごいじゃん。
特に炭鉱を見つけて2000万円ってのが半端ないわね。
特に炭鉱を見つけて2000万円ってのが半端ないわね。
だね。
そしてこの一連の出来事は東京まで流れて新聞沙汰になり、東京帝国大学の博士たちによって日本で初めて科学的な超能力実験が行われる事になるんだ。
そしてこの一連の出来事は東京まで流れて新聞沙汰になり、東京帝国大学の博士たちによって日本で初めて科学的な超能力実験が行われる事になるんだ。
科学的な超能力実験?
まぁ早い話が
「科学者たちの監視下で透視実験を行って、本当に超能力が存在するか確かめよう。」
っていう企画だね。
「科学者たちの監視下で透視実験を行って、本当に超能力が存在するか確かめよう。」
っていう企画だね。
ちなみに今回の実験の立案者は東京帝国大学の福来友吉博士と京都帝国大学の今村新吉博士って人。
聞いたことないわね……。
で、話を少し端折るけど、明治43年(1910年)年4月8日に熊本で二人の博士の立ち合いの元で透視実験が行われて、その結果「千鶴子の透視能力は本物」という太鼓判を貰うんだ。
え、すごいじゃん。
科学者が認めた超能力者なんて。
科学者が認めた超能力者なんて。
そうだね。
ただ、二人の博士が行っていた実験方法っていうのがちょっと問題があってね。
博士たちは本物と認めたものの、他の科学者やマスコミは納得しなかったんだ。
ただ、二人の博士が行っていた実験方法っていうのがちょっと問題があってね。
博士たちは本物と認めたものの、他の科学者やマスコミは納得しなかったんだ。
どういう事?
二人の博士が行っていた実験方法というのは「封筒に入った紙に書かれた文字を透視する」というものだったんだ。
それの何が問題なの?
問題だと言われたのは実験環境。
封筒自体はノリで封をされただけの物だったし、さらに千鶴子の要望で透視を行う時は千鶴子しかいない密室で行われていたんだ。
封筒自体はノリで封をされただけの物だったし、さらに千鶴子の要望で透視を行う時は千鶴子しかいない密室で行われていたんだ。
え……。
あんまりこういう事言いたくないけどズルできるんじゃないの……?
あんまりこういう事言いたくないけどズルできるんじゃないの……?
普通はそう思うよね。
さらに千鶴子は実験途中にトイレにいったり水を飲みに行ったりと出入りも自由だったらしい。
さらに千鶴子は実験途中にトイレにいったり水を飲みに行ったりと出入りも自由だったらしい。
ますますダメじゃん……。
さらにハンダで溶接された安易に開封できないような入れ物に入れてある場合や、手元が見えるように行った実験の透視は全て失敗するという結果になったんだ。
えー……。
まぁさすがにこんな結果だと誰でも疑いたくなるよね。
で、その結果、千鶴子の超能力について科学者達やマスコミの間で論争が勃発してさらに大きな問題に発展していくんだ。
で、その結果、千鶴子の超能力について科学者達やマスコミの間で論争が勃発してさらに大きな問題に発展していくんだ。
御船千鶴子が巻き起こした「千里眼事件」
大学の博士が本物と認めた上、新聞でも取り上げられた千鶴子は一躍時の人となっていたんだけど、一方で“透視能力は本物派”と“透視能力は偽物派”の大論争になっていて、この論争に決着をつけるべく、今度は東京で本格的な公開実験が行われたんだ。
ほう。
さらにこの公開実験には福来博士や今村博士以外にも、東京帝国大学の元総長である山川健次郎や様々な新聞記者などが参加してかなり大規模な公開実験になったんだって。
なんか滅茶苦茶大事になってるわね……。
だね。
で、その時に行われた透視実験の方法は鉛の筒に入っている紙に書かれた文字を当てるという物。
この鉛缶はいくつか用意されていたんだけど、その中からランダムに選んだものを千鶴子が透視するっていう手筈になっていたんだ。
で、その時に行われた透視実験の方法は鉛の筒に入っている紙に書かれた文字を当てるという物。
この鉛缶はいくつか用意されていたんだけど、その中からランダムに選んだものを千鶴子が透視するっていう手筈になっていたんだ。
ふんふん。
ちなみに実験は今までと同じように千鶴子は屏風の中に隠れて手元が見えない状態で行われたんだけど、鉛缶は簡単には開かないようになっていたから問題ないって事になってたみたい。
また見えない方法でやるのか……。
そこまでするなら無理やり人前で透視させたらいいのに……。
そこまでするなら無理やり人前で透視させたらいいのに……。
今回の実験はあくまで“科学者側が千鶴子にお願いしてやってもらっている”っていう立場だからね。
千鶴子が機嫌を損ねて「透視しない」なんて言い出したらそれっきりだから意外と気を使ってたみたいだよ。
千鶴子が機嫌を損ねて「透視しない」なんて言い出したらそれっきりだから意外と気を使ってたみたいだよ。
ああ、そうなんだ。
で、話を戻すけど最終的に今回行われた公開透視実験は成功。
千鶴子は鉛缶の中に入った文字を見事当てて見せたんだ。
千鶴子は鉛缶の中に入った文字を見事当てて見せたんだ。
ちなみにこれがその時の写真。
おー。すごいじゃん。
「無受次」っていう文字を言い当てたって事?
「無受次」っていう文字を言い当てたって事?
いや、これはサンプル。
実際あてた文字は「盗丸射」っていう文字だったそうだよ。
そしてその時は「透視能力は本物だった」って事になったんだけど、少しあとに再び問題が発生したんだ。
実際あてた文字は「盗丸射」っていう文字だったそうだよ。
そしてその時は「透視能力は本物だった」って事になったんだけど、少しあとに再び問題が発生したんだ。
問題?
実は用意された鉛缶には「無受次」と書かれた物は無かったんだよ……。
え……。
すり替えを認めた千鶴子、24歳という若さで命を絶つ
用意していないはずの文字が出てきたことに気付いたのは山川元総長。
最初は不思議に思いつつも、実は前日に千鶴子と打ち合わせをした際にサンプルを用意していたから、その時の物が混ざってしまったと結論をだし、その時は丸く収まったんだ。
最初は不思議に思いつつも、実は前日に千鶴子と打ち合わせをした際にサンプルを用意していたから、その時の物が混ざってしまったと結論をだし、その時は丸く収まったんだ。
ただ、その日の夜に千鶴子は福来博士に公開実験の際にすり替えを行ったことを告白したんだ。
え?どういう事?
実は前日の打ち合わせを行った時に千鶴子はサンプルを持ち帰っていたんだよ。
ということはその中に紙を入れて、当日に自分ですり替えたって事?
そう。ただ、千鶴子は
「実験当日に渡された物は透視できなかった。だから代わりに持参してた前日に預かった鉛缶に入っていたものを透視した。」
という主張で“すり替えは行ったけれど、あくまで不正行為はしていない”と言ってたみたいだね。
「実験当日に渡された物は透視できなかった。だから代わりに持参してた前日に預かった鉛缶に入っていたものを透視した。」
という主張で“すり替えは行ったけれど、あくまで不正行為はしていない”と言ってたみたいだね。
んー……。
信じてあげたいけどちょっと厳しいカナ……。
信じてあげたいけどちょっと厳しいカナ……。
まぁ普通はそう思っちゃうよね。
で、これを知ったマスコミは今回の事件をうけて千鶴子は偽物と勝手に断定。
新聞にはデカデカと「千鶴子は大詐欺師也」と書かれてしまうんだ。
新聞にはデカデカと「千鶴子は大詐欺師也」と書かれてしまうんだ。
あらら……。
そして結果的に千鶴子は詐欺師のレッテルを貼られてしまい、それ以降は誹謗中傷の嵐だったそうだよ。
うーん……。
さらに公開実験から4か月後の明治44年1月18日。
千鶴子は自分で購入した染料用の重クロム酸を服毒して自殺してしまいます……。
千鶴子は自分で購入した染料用の重クロム酸を服毒して自殺してしまいます……。
え、そこまで追い込まれちゃったの……?
一般的には「誹謗中傷より自分の能力を信じてもらえなかった事にショックを受けた」という理由で命を絶ったといわれているけれど、一方で千鶴子は親族間で問題を抱えていて、その問題が自殺の原因になったとも言われているんだ。
親族間の問題って?
千鶴子が生んだ利益の事だよ。
千鶴子は詐欺師のレッテルを貼られた物の、それでもかなり莫大な利益を挙げていてね。
その利益を親族間が取り合いしていて、かなり揉めてたみたい。
千鶴子は詐欺師のレッテルを貼られた物の、それでもかなり莫大な利益を挙げていてね。
その利益を親族間が取り合いしていて、かなり揉めてたみたい。
あー……。なんか安易に想像できる……。
で、結局のところ千鶴子の千里眼の真偽はもう二度と確認できなくなったってわけか。
そうだね。
今となっては神のみぞ知るって所だね。
今となっては神のみぞ知るって所だね。
まとめ
以上が日本が生んだ超能力者「御船千鶴子」についてでした。
どうだった?
どうだった?
んー……。
なんか怪奇現象とか超能力って話よりも悲しい事件が起きたっていう感想しかないわね……。
なんか怪奇現象とか超能力って話よりも悲しい事件が起きたっていう感想しかないわね……。
そうだね。
ちなみにマキエはどう思う?
ちなみにマキエはどう思う?
ん?
千鶴子が本物だったか偽物だったかって事。
え……。うーん……。
あんまり言いたくないけど今回の話からだと限りなく黒に近いグレーって感じでしょうか……。
あんまり言いたくないけど今回の話からだと限りなく黒に近いグレーって感じでしょうか……。
なんでそんなに遠慮がちなのさ……。
いや、だって娘の貞子が出てこられると困るし……。
リングの話はあくまでモデルだから……。
あ、そっか。
じゃぁ偽物だと思う。
じゃぁ偽物だと思う。
切り替え早っ!
それも「ンダホシルクモトキマサイ」さんのリクエストにお応えして「御船千鶴子」という人物について紹介したいと思いまっす!