ディブクの箱?
うん。
ディブクの箱以外にも「ディブクの木箱」とか「ディブクの小箱」とか呼ばれる事もあるんだけど、聞いたことないかな?
ディブクの箱以外にも「ディブクの木箱」とか「ディブクの小箱」とか呼ばれる事もあるんだけど、聞いたことないかな?
ディブクっていう単語には何となく聞き覚えがあるんだけど、たぶん知らないかな。
そっか。
実はこのディブクの箱は悪霊が封じられているという恐ろしい箱でね。
この箱を開けた人は悪霊に憑りつかれるという逸話があるんだ。
実はこのディブクの箱は悪霊が封じられているという恐ろしい箱でね。
この箱を開けた人は悪霊に憑りつかれるという逸話があるんだ。
へー。
なかなか面白そうな話じゃん。
なかなか面白そうな話じゃん。
でしょ?
それじゃさっそく紹介していきまっす!
それじゃさっそく紹介していきまっす!
ユダヤ教に伝わる「ディブク」とディブクを封印した「ディブクの箱」
それじゃ改めて今回紹介するのは「ディブクの箱」について。
いきなり現物を見せたいところだけど、まず先にディブク本体について紹介していくね。
いきなり現物を見せたいところだけど、まず先にディブク本体について紹介していくね。
本体?
うん。
実は「ディブク」というのはユダヤ教に登場する古代の邪悪な悪霊の事なんだ。
実は「ディブク」というのはユダヤ教に登場する古代の邪悪な悪霊の事なんだ。
へー。
そしてユダヤ教には仏教と同じように「ギルガル(ギルグル)」と呼ばれる輪廻転生の概念があるんだけど、自殺したり重大な罪を犯したり、ユダヤ教の教えに背くような事をすると輪廻転生の輪から外されてしまいます。
となると、どうなるの?
まぁ簡単にいうと霊体のまま永遠にこの世を彷徨う事になるんだよ。
成仏できなくなる感じか。
そそ。
そして輪廻転生の輪から外れてしまい、現世を彷徨う羽目になってしまった悪霊の事をディブクと呼ぶんだ。
そして輪廻転生の輪から外れてしまい、現世を彷徨う羽目になってしまった悪霊の事をディブクと呼ぶんだ。
ああ、ここでディブクが出てくるのか。
そしてディブクは憑依型の悪霊で、生きた人間に憑りついて体を支配したり、異常な行動を取らせたり、他の人から見るとまるで多重人格者になったかのように見えるらしい。
いわゆる「怨霊憑き」って奴ね。
でも、ディブクってどっかで聞いた覚えがあるのよね……。
どこだったかしら……。
どこだったかしら……。
たぶんマキエが好きなゲームの「女神転生シリーズ」じゃないかな。
あー!あー!はいはいはい!
思い出した!
思い出した!
雑魚すぎてすっかり忘れてたわ……。
サラっと酷い事言うなよ……。
ちなみに、このディブクは普段は木箱の中で眠っているといわれていて、箱を開けた人物に憑り付くといわれているんだけど、その箱こそがディブクの箱って訳。
なるほどね。
禍々しいオーラをかもし出すディブクの箱
ちょっと前置きが長くなっちゃったけど、それじゃ今回のメインテーマのディブクの箱を見て頂こうと思いまっす!
そのディブクの箱とはコチラ!
そのディブクの箱とはコチラ!
なんか、お仏壇みたいね。
ちなみに中はこんな風になってます。
お仏壇というより祭壇か……。
にしてもなかなか雰囲気があるわね……。
にしてもなかなか雰囲気があるわね……。
まぁある意味ユダヤ教のお仏壇だね。
ちなみに何が入ってるの?
中に入っていたのは
・1920年代発行の1セント硬貨。
・紐で縛られた金髪と茶髪と黒髪が1房ずつ。
・金色のゴブレット(杯)
・ヘブライ語が刻まれた石板
・乾燥した薔薇のつぼみ
・小さな漆黒のツボ
って感じかな。
・1920年代発行の1セント硬貨。
・紐で縛られた金髪と茶髪と黒髪が1房ずつ。
・金色のゴブレット(杯)
・ヘブライ語が刻まれた石板
・乾燥した薔薇のつぼみ
・小さな漆黒のツボ
って感じかな。
髪の毛……。
そして見た目もかなり禍々しい品なんだけど、このディブクの箱にはかなり怖い逸話があるんだ。
ディブクの箱を隠し持っていたホロコーストを生き抜いた老婆
このディブクの箱が有名になったのは2001年の9月。
ケヴァン・マニス(Kevin Mannis)というアンティーク家具職人がオレゴン州のポートランドで開催されたエステートセールで古ぼけたワインキャビネットを購入したところから始まります。
ケヴァン・マニス(Kevin Mannis)というアンティーク家具職人がオレゴン州のポートランドで開催されたエステートセールで古ぼけたワインキャビネットを購入したところから始まります。
エステートセールって何?
エステートセールって言うのは簡単にいうと遺品整理が目的の個人バザーだね。
日本では馴染みの無い風習だけど、アメリカでは家族が亡くなった時に亡くなった家族が使っていた遺品や家具を売りに出すことがあるんだよ。
日本では馴染みの無い風習だけど、アメリカでは家族が亡くなった時に亡くなった家族が使っていた遺品や家具を売りに出すことがあるんだよ。
へー。
ちなみに掘り出し物とかも多いらしいから割と人気だったりするみたい。
で、話を元に戻すけど、このディブクの箱をもともと所有していた人物は「ハベラ(Havela)」という104歳のおばあさんで、マニスはハベラのエステートセールの時にいい感じにくたびれたアンティーク調のワインキャビネットを見つけたんだ。
それがさっきのディブクの箱よね?
ワインキャビネットだったんだ。
ワインキャビネットだったんだ。
そそ。
ちなみにこの時点では、マニスはまだ普通のワインキャビネットだと思ってたみたい。
ちなみにこの時点では、マニスはまだ普通のワインキャビネットだと思ってたみたい。
ふーん。
そして年季の入ったワインキャビネットを購入しようとエステートセールの主催者であるハベラの孫娘に声をかけたところ、このワインキャビネットにまつわる逸話を教えてもらうんだ。
逸話?
ハベラの孫娘はマニスに対して
「おばあちゃんはナチス・ドイツが行ったホロコーストの生き残り。」
「数十年前に、このキャビネットと共にアメリカに渡ってきた。」
「おばあちゃんは『このキャビネットには“ディブク”と呼ばれる悪霊が住み着いていて決して開けてはいけない』と言っていた。」
「ずっと隠されていたから私も中身を見た事が無い」
と説明したらしい。
「おばあちゃんはナチス・ドイツが行ったホロコーストの生き残り。」
「数十年前に、このキャビネットと共にアメリカに渡ってきた。」
「おばあちゃんは『このキャビネットには“ディブク”と呼ばれる悪霊が住み着いていて決して開けてはいけない』と言っていた。」
「ずっと隠されていたから私も中身を見た事が無い」
と説明したらしい。
そんなもんをバザーで売るなよ……。
ちなみにハベラ本人は生前に“自分が死んだら自分の棺と一緒に埋めても欲しい”と遺言を残していたみたいだけどね。
え、じゃぁなんでココにあんのさ。
詳しくは分からないんだけど、ユダヤ教上の理由で一緒に埋葬する事はできなかったんだってさ。
ふーん。
一方で特に悪魔や超常現象を信じていなかったマニスはワインキャビネットに歴史的価値を見出して購入。
そして意気揚々と持ち帰ったんだけど……。
そして意気揚々と持ち帰ったんだけど……。
不幸な事が起こりはじめると?
その通り。
従業員や母親に降りかかったディブクの呪い
ハベラの孫娘からディブクの箱を買い取ったマニスは自分が経営するアンティークショップに持ち帰り、補修するために店の地下の倉庫に置いておいたんだ。
すると、この日を境に様々な超常現象が起こるようになる。
すると、この日を境に様々な超常現象が起こるようになる。
一番初めに被害に合ったのはマニスのお店の従業員。
倉庫で品物の点検をしていると、突然部屋の天井に付いている9つの白熱電球が全て割れ、真っ暗になってしまったんだ。
倉庫で品物の点検をしていると、突然部屋の天井に付いている9つの白熱電球が全て割れ、真っ暗になってしまったんだ。
え、怖。
この時点で従業員は大分パニックにはなっていたんだけど、倉庫はそこまで広くなかったし、出入口の場所は覚えていたから手探りで何とか出口まで歩いて行ったらしい。
ふんふん。
そして何とか出入口にたどり着いたものの、今度はなぜか出入口に鍵がかかっていたんだ。
え?
もちろん従業員は鍵なんてかけてなかったし、しかも倉庫の奥に設置されたディブクの箱から人の気配が漂い始めてきたんだってさ。
あ、意外と怖い……。
従業員はさらにパニックになっていったんだけど、偶然たまたま携帯電話を持っている事を思い出し、倉庫の外にいたマニスを呼び出す事に成功。
連絡を受けたマニスは慌てて鍵を開けてて従業員の救出に向かったんだけど、マニスが倉庫に入った時には倉庫の中は猫のおしっこのような悪臭が充満していたんだってさ……。
連絡を受けたマニスは慌てて鍵を開けてて従業員の救出に向かったんだけど、マニスが倉庫に入った時には倉庫の中は猫のおしっこのような悪臭が充満していたんだってさ……。
地味だけど意外とキツそう……。
猫のおしっこって意外と臭いのよね……。
猫のおしっこって意外と臭いのよね……。
そしてそれ以降も異音や異臭騒ぎが相次いで、次第に従業員たちは不気味がって倉庫に近寄らなくなってしまい、お店の営業に支障がではじめてしまう。
あらら。
そこでマニスはが取った行動とは……。
お、悪魔祓いとか?
母親にプレゼントしたんだ。
それ、ただ厄介な物を押し付けただけよね……。
いや、実は元々母親にプレゼントするつもりだったみたいだよ。
ただ、箱を受け取った側の母親はその日のうちに脳卒中で倒れ即入院する羽目になってしまうんだけどね……。
ダメじゃん!
そして受け取り手がいなくなったディブクの箱は再びマニスの手元に戻ってくるんだけど、その日以降マニスは毎晩のように黒い人型の影が現れる悪夢を見るようになり、さらに日中でも首に息を吹きかけられたり、締められたりする感覚に襲われ始めるんだ……。
完全に取りつかれちゃってるじゃん。
そしてマニスはディブクの箱は本物だと確信した結果……。
結果?
今度はインターネットオークションで売りに出したんだ。
は!?
ebayで出品されたディブクの箱
マニスがディブクの箱を売りに出したのはebayと呼ばれるかなり大手のインターネットオークションサイト。
ここでディブクの箱を手に入れた経緯や、その後に起こった怪異現象を全て正確に書いて出品したんだ。
ここでディブクの箱を手に入れた経緯や、その後に起こった怪異現象を全て正確に書いて出品したんだ。
えぇ……。
そんなん買う人いるの……?
そんなん買う人いるの……?
実はいるんだよ。
マニスが出品したディブクの箱を買い取ったのはジェイソン・ハックソンという人物。
ハックソンはミズーリ州にある医療博物館の館長を務める人物で、展示品の一つとして購入したんだ。
マニスが出品したディブクの箱を買い取ったのはジェイソン・ハックソンという人物。
ハックソンはミズーリ州にある医療博物館の館長を務める人物で、展示品の一つとして購入したんだ。
あー。なるほどね。
そういう使い方もあるのか。
そういう使い方もあるのか。
ただ、ハックソンもディブクの箱を買い取ったその日から咳が止まらなくなったり、謎の皮膚病が発祥するんだ。
うへぇ……。
そしてハックソンもティブクの箱が本物だと確信した後、慌てて友人の霊媒師であるラビという人物にコンタクトをとり除霊を実施。
そしてラビ曰く、再びワインキャビネットの中に封じ込めることに成功したらしい。
そしてラビ曰く、再びワインキャビネットの中に封じ込めることに成功したらしい。
ほう。
そして今でもディブクの箱は扉が閉じられたまま展示されているんだってさ。
まとめ
以上が怨霊を封じ込めた「ディブクの箱」についてでした。
どうだった?
どうだった?
なかなか怖かったわね。
特にホロコーストの生き残りのおばあちゃんが持ってた箱ってだけでもソコソコ怖いのに、さらに怪奇現象が加わると本物のような気がしてくるわね。
特にホロコーストの生き残りのおばあちゃんが持ってた箱ってだけでもソコソコ怖いのに、さらに怪奇現象が加わると本物のような気がしてくるわね。
でも、そういえば日本でも鳥小屋みたいな名前の似たような箱の話がなかったっけ。
鳥小屋……?
もしかして「コトリバコ」の事……?
もしかして「コトリバコ」の事……?
ああ。それそれ!
なんでも結構怖いらしいじゃない?
その話も一度聞いてみたいわね。
なんでも結構怖いらしいじゃない?
その話も一度聞いてみたいわね。
それじゃ次回はコトリバコについて紹介しようかな。
でも、マキエの記憶はなんで全てが大雑把なのかな……。
鳥小屋ってなんだよ、鳥小屋って……。
鳥小屋ってなんだよ、鳥小屋って……。
伝わったからいいじゃないの……。
それも海外で有名な「ディブクの箱」について紹介したいと思いまっす!