指切りげんまんって
「ゆびきりげんまん、嘘ついたら針千本の~ます♪」
ってやつ?
「ゆびきりげんまん、嘘ついたら針千本の~ます♪」
ってやつ?
そうそう。
約束する時にお互いの小指を握り合って歌うやつだね。
約束する時にお互いの小指を握り合って歌うやつだね。
今は何気なく普通に使われてるけど、実はあのわらべ歌はかなり怖い誕生の秘話が隠されているんだ……。
ふーん。
あれ!?
反応薄くない!?
反応薄くない!?
いや、だって「指切り」って言ってる時点で既にヤバいオーラでてるもん……。
まぁそれもそうか。
それじゃ早速紹介していきまっす!
それじゃ早速紹介していきまっす!
江戸時代に実在した小指を切断する風習
この指切りげんまんのわらべ歌には元ネタというか、起源となった風習があるんだ。
ふんふん。
その風習っていうのが実際に指を切って約束を交わしたり、相手に自分のことを信じてもらうために指を切って贈るという風習だったりします……。
ん?
この場合の指を切るってどういう意味?
血判状の事?
この場合の指を切るってどういう意味?
血判状の事?
いや、本当に小指を切断していたんだよ……。
えっ……。なにそれ……。
実はこの「指切りげんまん」が誕生して流行したのは江戸時代。
それも遊郭で働く遊女達の間で生まれた風習なんだ。
それも遊郭で働く遊女達の間で生まれた風習なんだ。
遊郭って、花魁とかがいる色町の事よね?
そうそう。
今でいうちょっとエッチなお店だね。
今でいうちょっとエッチなお店だね。
なんでそんなところで指の切断が行われるの……。
あ、わかった!
遊郭ってすごい厳しい場所だったって聞いたことあるから罰則の一つとか!
遊郭ってすごい厳しい場所だったって聞いたことあるから罰則の一つとか!
残念ながらハズレ。
実は指切りは遊女達が愛する相手に愛を伝えるための手段だったんだよ。
実は指切りは遊女達が愛する相手に愛を伝えるための手段だったんだよ。
え、どういうこと……。
ほら、普段は男性を客として取っている遊女から「愛しています」なんて言われても説得力がないでしょ?
まぁ、普通は営業トークだと思うわよね。
だから遊女達は自分の気持ちが本当である事を信じてもらうために小指を切り落として、切断した小指を愛の言葉と一緒に相手に贈っていたんだ。
いやいやいや……。
小指をプレゼントされるなんてかなり重いんだけど……。
小指をプレゼントされるなんてかなり重いんだけど……。
まぁそれだけ本気だったって言うことで……。
そして、その後は遊女達の風習が庶民に伝わり、子供達がおもしろがって真似をした結果、今の指切りげんまんのわらべ歌が生まれたんだよ。
グロいのは覚悟してたけど、どっちかって言うと重い話だったわね……。
というか、「針千本飲ます」って歌ってるからてっきり針に関する話かと思ってたわ。
ああ、針千本飲ますっていうのは最近になって付け加えられた歌詞だよ。
昔は
「指切り、かねきり、嘘言うと指が腐る」
とか
「指切り、かねきり、高野の表で血吐いて来年腐ってまた腐れ」
っていう歌詞だったんだって。
昔は
「指切り、かねきり、嘘言うと指が腐る」
とか
「指切り、かねきり、高野の表で血吐いて来年腐ってまた腐れ」
っていう歌詞だったんだって。
えらく禍々しい歌詞ね……。
あと高野の表って何?
高野は今で言うトイレの事だよ。
今風にいうなら「トイレの前で血を吐いて死んで、そのまま来年まで腐り続けろ」って意味だね。
今風にいうなら「トイレの前で血を吐いて死んで、そのまま来年まで腐り続けろ」って意味だね。
うへぇ……。
約束を破ると指を切って針千本飲むだけでは済まされない。
そういえば指切りについてはよく分かったけど、指切りげんまんの“げんまん”って何?
これも何か意味があるの?
これも何か意味があるの?
ああ、げんまんは漢字で書くと「拳万」って書くんだ。
拳万?
実はこれは「拳骨(げんこつ)で一万回なぐる」という意味の略語なんだ……。
えぇ……。
今のわらべ歌だと約束を破ったら針千本飲まされるだけだと勘違いしてる人も多いけど、実は約束を破ったら針を千本飲まされたあげく、拳で1万回殴られるのさ……。
針千本飲まされた時点で致命的な気がするけどね……。
まぁそれほど昔の人は約束を大事にしてたって事だね。
マキエも注意しようね!
わかった……。
指切りげんまんだけはしないようにしとく……。
指切りげんまんだけはしないようにしとく……。
……。
(『約束は守るようにする』じゃないのか)
(『約束は守るようにする』じゃないのか)
それも、普段何気なく使ってる「指切りげんまん」について紹介していきまっす!