

ん?
バッテリーが回復するってどういうこと?
バッテリーが回復するってどういうこと?

そのままの意味さ。
電話をかけるだけでなんとバッテリーが充電されるんだよ。
電話をかけるだけでなんとバッテリーが充電されるんだよ。

いやいやいやいや……。
電話をかけてバッテリーが充電されるわけないじゃん……。
電話をかけてバッテリーが充電されるわけないじゃん……。

果たして本当にそうと言い切れるかな……?

……。
え?マジなの……?
え?マジなの……?

……(チョロイ)。

それじゃさっそく紹介していきまっす!
999に電話をかけるとバッテリーの充電が回復する!?

この都市伝説が生まれたのはイギリス!
そのイギリスで「999」に電話をかけると、なんと携帯電話のバッテリーが充電されるというのです!
そのイギリスで「999」に電話をかけると、なんと携帯電話のバッテリーが充電されるというのです!

なんだ……。
外国の話か……。
一気に興味失せた……。
外国の話か……。
一気に興味失せた……。

えぇ……。
まぁそこを何とか最後までおつきあいください……。
まぁそこを何とか最後までおつきあいください……。

まぁバッテリーが充電される仕組みは後で聞くとして、999ってどこに繋がるの?

イギリスの999は緊急通報用電話番号だよ。
つまり日本で言うところの110と119の合体版でまずは警察に繋がるよ。
つまり日本で言うところの110と119の合体版でまずは警察に繋がるよ。

え……。
気軽にそんなところに電話なんてかけれないじゃない……。
気軽にそんなところに電話なんてかけれないじゃない……。

そう。
実はその「気軽に電話がかけれない番号」って所が今回の話のミソなんだ。
実はその「気軽に電話がかけれない番号」って所が今回の話のミソなんだ。

実は携帯電話には非常用バッテリーと呼ばれる隔離された予備バッテリーが装備されているのは知ってた?

あ、そうなの?

そしてこの非常用バッテリーは999に電話を掛けた時に作動するようになってるんだよ。

あ!わかった!
もしかして緊急時にバッテリー切れが起きないようにするためとか!
もしかして緊急時にバッテリー切れが起きないようにするためとか!

正解!

まぁ実際のところは充電されてるんじゃなくて非常用バッテリーが稼働して、まるで電話をしている時に充電されているように見えるだけって事だね。

へー!
知らなかった!
じゃぁ日本では110番や119番にかけると非常用バッテリーが動くようになってるの?
知らなかった!
じゃぁ日本では110番や119番にかけると非常用バッテリーが動くようになってるの?

いや、なってないよ。

あ、そうなの?
なんで?
イギリス製だけ?
なんで?
イギリス製だけ?

イギリス製だけというか……

この話がそもそもデマだからだよ……。

えっ……。
999にかけてもバッテリーは充電されない

それじゃ早速ネタばらししていきまっす。

実はこの都市伝説はさっきも言った通りデマです!

危うく信じかけた……。

確かに「緊急通報用に非常用バッテリーがある」とか「緊急時にバッテリー切れを防ぐため」とか、確かめようのない事や実際にあってもおかしくない事を並べられると信じてしまいそうになるよね。

また私の事をチョロいとか思ってんるんでしょ……。

いや、思ってないよ。

むしろイギリスではこの都市伝説を大勢の人が信じちゃって一時期社会問題になったんだよ……。

え……?
都市伝説を信じた大勢の人が999に無言電話をかけ警察は大混乱に


この都市伝説がイギリスで大流行したのは2013年頃。
ある日を境に緊急通報用番号である999に無言電話が急増したんだ。
ある日を境に緊急通報用番号である999に無言電話が急増したんだ。

この事態を重く見て調査に乗り出したのがイギリスのダービーシャー州警察。
そして調査の結果、さっき紹介した「999に電話をかけるとバッテリーが回復する」という都市伝説が流れている事を突き止めるんだ。
そして調査の結果、さっき紹介した「999に電話をかけるとバッテリーが回復する」という都市伝説が流れている事を突き止めるんだ。

警察からしたら、こんな都市伝説が流れたらたまったもんじゃないわよね……。

そうだね。
警察としてはかかってきた無言電話がこの都市伝説を面白半分で実践してみた人か、本当に緊急事態で喋れない状態にある人なのかは判断がつかないから一件ずつ丁寧に対応しなくちゃいけない。
しかも、一方的に切られたら電話をかけてきた人が安全かどうかを確認するためにリダイヤルしなくちゃならないという決まりがあるから本当に大変なんだ。
警察としてはかかってきた無言電話がこの都市伝説を面白半分で実践してみた人か、本当に緊急事態で喋れない状態にある人なのかは判断がつかないから一件ずつ丁寧に対応しなくちゃいけない。
しかも、一方的に切られたら電話をかけてきた人が安全かどうかを確認するためにリダイヤルしなくちゃならないという決まりがあるから本当に大変なんだ。

あー……。
なんか対応におわれる警察官が目に浮かぶわ……。
なんか対応におわれる警察官が目に浮かぶわ……。

そしてダービーシャー州警察はこの都市伝説を終わらせるために「隠された予備バッテリーなんて無い」という事を公表。
その結果、今になってようやく落ち着いてきたらしいよ。
その結果、今になってようやく落ち着いてきたらしいよ。

都市伝説は好きだけど、こういう迷惑をかけちゃいけない所に迷惑がかかるようなのはよくないわね。

そうだね。
ちなみにイギリスのダービーシャー州警察はバッテリーが少なくなった人にこう助言しています。
ちなみにイギリスのダービーシャー州警察はバッテリーが少なくなった人にこう助言しています。

ん?

「携帯電話を充電するときは充電器を使え」って。

もっともね……。
それも「ある番号に電話をかけるとバッテリーが回復する」という都市伝説についてでっす!